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ジム
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ジムで待ち合わせをする。早めに着いてしまったので、先にストレッチを始める。
一昨日の晩の話を思い出す。
涼さんが弁護士になった理由は、サラリーマンが向いていない、社会に早く出たくない、そして消去法だったと言っていた。
じゃあ俺が消防士になった理由はなんだろう。
勉強は好きな方で、割と成績も良かった。親には一流の大学に行って一流の企業に、なんて言われていたが。
頑張っても頑張らなくても虚しいのが人生だと思い、それなら1回でもわかりやすく人の役に立ちたかった。理由はこれに限るのかもしれない。だから目の前に確実に存在する危機や困難に立ち向かう仕事を選んだ。
昼だろうが夜だろうが出場がかかったら死に物狂いで現場に向かう。今となってはこの仕事以外他に考えられない。
「アドレナリン中毒なのかな…」
「よ」
「おつかれさまです」
「ぼーっとすんな、手伝ってやるよ」
右足をあぐらのように曲げ左足をまっすぐ伸ばした状態で座った俺の左脇の下に、しゃがんだ隼人さんの左足がぐっと食い込む。俺はその左足にもたれかかるようにする。隼人さんに左肩を押さえられて背中に隼人さんの身体がぴたりと沿う。いちいちえっろいんだって。
わざとちゃんとやらず後ろから腕を沿わせてもらい体側をさすらせるように仕向ける。
「おーいやる気あるかー?」
「ヤる気ありますー」
なんてね。
「ほんとかよ」
「なんかちょっと調子悪いんで、ゆっくり伸ばしてもらえませんか?」
「はーい」
隼人さんが俺の脇から右脇腹に向けて少しづつさすりながら手をずらしていく。俺はそれにただならぬ感情を感じている。しなやかで実務的な手が進むたびに自分の心が削れていく。
END.
一昨日の晩の話を思い出す。
涼さんが弁護士になった理由は、サラリーマンが向いていない、社会に早く出たくない、そして消去法だったと言っていた。
じゃあ俺が消防士になった理由はなんだろう。
勉強は好きな方で、割と成績も良かった。親には一流の大学に行って一流の企業に、なんて言われていたが。
頑張っても頑張らなくても虚しいのが人生だと思い、それなら1回でもわかりやすく人の役に立ちたかった。理由はこれに限るのかもしれない。だから目の前に確実に存在する危機や困難に立ち向かう仕事を選んだ。
昼だろうが夜だろうが出場がかかったら死に物狂いで現場に向かう。今となってはこの仕事以外他に考えられない。
「アドレナリン中毒なのかな…」
「よ」
「おつかれさまです」
「ぼーっとすんな、手伝ってやるよ」
右足をあぐらのように曲げ左足をまっすぐ伸ばした状態で座った俺の左脇の下に、しゃがんだ隼人さんの左足がぐっと食い込む。俺はその左足にもたれかかるようにする。隼人さんに左肩を押さえられて背中に隼人さんの身体がぴたりと沿う。いちいちえっろいんだって。
わざとちゃんとやらず後ろから腕を沿わせてもらい体側をさすらせるように仕向ける。
「おーいやる気あるかー?」
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なんてね。
「ほんとかよ」
「なんかちょっと調子悪いんで、ゆっくり伸ばしてもらえませんか?」
「はーい」
隼人さんが俺の脇から右脇腹に向けて少しづつさすりながら手をずらしていく。俺はそれにただならぬ感情を感じている。しなやかで実務的な手が進むたびに自分の心が削れていく。
END.
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