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第25章 告白と決意の夜
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人間界・宗一と律の家
夜も更けたころ、宗一の家のインターホンが不意に鳴った。
こんな時間に来訪者などめったにない。宗一が警戒しながらドアを開けると、そこには見覚えのある少年――ノアが立っていた。
「遅くにすみません。……少し、お時間をもらえますか」
律も呼び出され、三人はリビングに腰を下ろした。ノアは深く息を吸い、真っ直ぐ宗一を見つめて言った。
「僕は……人間じゃありません。魔界から来た“悪魔”です」
律が驚いた声を上げる。「な、何言ってんだよ、ノア?」
「ごめん、ずっと隠していた。信じてもらえなくても仕方ない。……でも、どうしても話さなきゃいけないことがあるんだ」
ノアは静かに、しかし一つ一つの言葉を噛みしめるように話し始めた。
――自分は魔界の王族の三男であること。
――今、人間界に潜伏していたのは、アルマという兄を追っていたからであること。
――アルマは、兄弟たちを殺せという命令に逆らい、魔界で罰を受け、封印されてしまったこと。
「アルマは……今、命の灯をぎりぎりのところで繋いでる。だから、俺たち兄弟は結束して、彼を救うと決めた」
律が言葉を失っている間、宗一は黙ってノアを見つめ続けた。
そしてゆっくりと、黒い羽を差し出した。
「……あいつ、言葉は少ないけど、全部この羽が語ってた。消えた後も、俺のそばに残ってたよ」
ノアはその羽を見つめ、そっと微笑んだ。
「兄さんは、あなたに……特別な感情を抱いてた。俺は、それを間近で見てたからわかる。
それに、アルマの心をここまで動かせたのは、あなたしかいない」
宗一の目に、迷いはなかった。
「魔界に行く。俺も、連れていけ」
ノアは一瞬驚いた顔を見せたが、すぐに笑った。
「……きっと兄さん、喜ぶよ」
⸻
玄関を出る直前、律がノアの腕を掴んだ。
「ノア……俺、全部受け止めきれてないけど、行かせたくないとは思わない。……無事に、帰ってきてくれ」
ノアは静かに頷き、ふいにその額に手を当てた。
「ありがとう、律。君に出会えて、俺……本当に良かった」
そして、ノアと宗一は、魔界へ向かう扉へと足を踏み出した。
夜も更けたころ、宗一の家のインターホンが不意に鳴った。
こんな時間に来訪者などめったにない。宗一が警戒しながらドアを開けると、そこには見覚えのある少年――ノアが立っていた。
「遅くにすみません。……少し、お時間をもらえますか」
律も呼び出され、三人はリビングに腰を下ろした。ノアは深く息を吸い、真っ直ぐ宗一を見つめて言った。
「僕は……人間じゃありません。魔界から来た“悪魔”です」
律が驚いた声を上げる。「な、何言ってんだよ、ノア?」
「ごめん、ずっと隠していた。信じてもらえなくても仕方ない。……でも、どうしても話さなきゃいけないことがあるんだ」
ノアは静かに、しかし一つ一つの言葉を噛みしめるように話し始めた。
――自分は魔界の王族の三男であること。
――今、人間界に潜伏していたのは、アルマという兄を追っていたからであること。
――アルマは、兄弟たちを殺せという命令に逆らい、魔界で罰を受け、封印されてしまったこと。
「アルマは……今、命の灯をぎりぎりのところで繋いでる。だから、俺たち兄弟は結束して、彼を救うと決めた」
律が言葉を失っている間、宗一は黙ってノアを見つめ続けた。
そしてゆっくりと、黒い羽を差し出した。
「……あいつ、言葉は少ないけど、全部この羽が語ってた。消えた後も、俺のそばに残ってたよ」
ノアはその羽を見つめ、そっと微笑んだ。
「兄さんは、あなたに……特別な感情を抱いてた。俺は、それを間近で見てたからわかる。
それに、アルマの心をここまで動かせたのは、あなたしかいない」
宗一の目に、迷いはなかった。
「魔界に行く。俺も、連れていけ」
ノアは一瞬驚いた顔を見せたが、すぐに笑った。
「……きっと兄さん、喜ぶよ」
⸻
玄関を出る直前、律がノアの腕を掴んだ。
「ノア……俺、全部受け止めきれてないけど、行かせたくないとは思わない。……無事に、帰ってきてくれ」
ノアは静かに頷き、ふいにその額に手を当てた。
「ありがとう、律。君に出会えて、俺……本当に良かった」
そして、ノアと宗一は、魔界へ向かう扉へと足を踏み出した。
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