黒羽の約束

猫目オテテ

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第31章《交わる影と温もり》

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深まる夜、二人きりの世界

 夜。宗一の家は、深い静寂に包まれていた。
 リビングの灯りは落ち、廊下には微かな月明かりが差し込んでいる。

 アルマは、宗一の部屋の前で小さく息を吐いた。
 鼓動が早い。けれど、不安ではない。
 この気持ちが何なのか、もう誤魔化さなくていいと自分に言い聞かせながら、静かに扉を開ける。

 中にいた宗一が顔を上げた。

 「……来たな」

 その声に、アルマは目を伏せたまま頷く。

 「……俺、よくわからないけど……お前の傍にいたいって、ずっと思ってた」

 宗一は立ち上がると、黙ってアルマの肩に手を置いた。
 その指先は熱を帯びていて、安心のようでいて、どこか胸が締め付けられるような緊張を誘う。

 「アルマ」

 呼ばれるだけで、体が震える。

 宗一は、ゆっくりとアルマの頬に唇を落とした。
 そして、そのまま耳元で囁く。

 「お前が欲しい。全部、俺のものになってくれ」



初めての夜

 布団の上。
 照明は落とされて、代わりに月がふたりを優しく照らしていた。

 シャツのボタンをひとつずつ外されながら、アルマは小さく身をよじる。
少しずつあらわになる肌はとても綺麗で、宗一は思わず息を呑む。

 「……宗一……俺、こういうの、初めてで……」

 「知ってるよ。だから、俺に全部預けて」

 宗一の声は低く、優しさの奥に確かな“男”の色気が滲んでいた。
 その声に、アルマの胸がドクンと跳ねる。

 キスは何度も交わされた。
 最初は戸惑いながらも、触れられるたびに身体が熱くなっていく。
 宗一の手は丁寧で、それでいて逃さない。
 何度も何度も、アルマの名前を囁きながら、触れてくる。

 「……やっぱり、お前……かわいいな……」

 そう囁いた後のキスは、少し深くて、強くて――そして、甘かった。



重なり合う想い

 宗一の愛撫はアルマは小さく声を漏らした。

   「ふっ……んぅ、」

 痛みと羞恥、そしてどこか満たされるような心地。
   宝物を扱うような優しいその指は徐々に下半身へとなぞり、秘めた所を解していく。

 「……宗一……っ、怖くは……ない……けど……」

 「ゆっくり、するから……大丈夫。ちゃんと、見てるからな……」

 額を寄せ合いながら、宗一は何度もアルマを抱きしめた。
 そのたびに、アルマは宗一の背に爪を立てて、泣きそうになりながらも必死に応える。

 「……もっと、触れて……俺を……感じて……」

 宗一は深く息をつきながら、アルマを抱きしめて、深く繋がった。

 部屋には、肌が触れ合う微かな音と、短く甘い息遣いだけが残る。
 時間はゆっくりと流れ、ふたりの距離はもう、戻れないほど近くなっていた。



朝、寄り添う体温

 朝。
 カーテンの隙間から差し込む光に、アルマは目を細めた。

 宗一の腕の中で眠っていた。
 まだほんのり熱が残る体が、彼に包まれているのを感じる。

 「……夢、じゃないよな……」

 「夢じゃない。何度でも確かめてやるよ」

 宗一が目を覚まし、頬に口づける。
 アルマは少し照れながらも、微かに笑った。
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