2 / 5
楽しい半分こ
しおりを挟む
美貌の紳士、食文化研究家にしてフードライターの西園寺亜嵐は、今、大いに悩んでいる。
「……どうしてだ」
真っ赤なソースと黄金色の衣が、彼の脳裏で死闘を繰り広げる。
そこへ、のんびりとした声が響いた。
「お客さーん、決まりましたぁ?」
「……いや、もうちょっと待ってくれ」
彼が立ち尽くしているのは、丘の上にある大学近くの弁当屋。
ひょんなことから親しくなった大学生、藤宮湊に教えてもらった店だ。
「安くてボリュームがあって美味しいんですよ!特におすすめなのが、日替わり弁当です」
湊は言っていた――日替わりは店主の気まぐれメニューだから、同じおかずが二度出ることはないと。
そして今日の店主の気分は……。
(なぜ今日に限って、日替わりが二種類もあるんだ!?)
サンプルを前にかれこれ十五分――亜嵐は悩み尽くし、店主は諦めて腕を組み、同時にため息を吐いた。
***
「いやぁ、お客さんごめんね!思い付いたはいいけど、どっちかに決められなくてさ。つい二種類作っちゃったんだよ」
はっはっはと笑う店主を、亜嵐はジト目で睨んだ。
日替わりがいつも通り一種類であれば、こんなことにはならなかったのに……。
せめてどちらかが亜嵐の食指の範囲外であれば、ことは簡単だった。
しかし目の前の弁当ときたら――。
片や、鮮やかなトマトソースがかかったチキンピカタ。もう一方は、分厚い衣に照りが食欲をそそる排骨。
並び立つ両雄は、どちらも甲乙つけがたい。
(一期一会の日替わり弁当なのに……選べない!)
頭を抱える亜嵐に、店主は呆れ顔で提案した。
「お客さん、いっそ両方買っていったら?まだ若いんだし、二個くらい食べられるよ」
「……明後日が健康診断でなければ、そうしていたのだがな……」
「あれま。そりゃあ間が悪いねぇ」
そうこうしているうちに、時計の針は大学の昼休憩に近付いていく。
混み合う前に済ませようと早めに来たのに、結局この有様だ。
亜嵐は頭を振り、煩悩という名の迷いを振り払った。
「……よし、決めた!店主、こちらの――」
そう口を開いた瞬間、背後から聞き覚えのある声が掛けられた。
「あれ?西園寺さんじゃないですか」
「み、湊!?」
慌てて振り返ると、件の藤宮湊その人が、春の陽だまりのような笑みを浮かべて立っていた。
「どうして……?」
「二限目が休講になったんです。それで自習してたんですけど……天気もいいし、どうせなら昼は外で食べようと思って」
亜嵐はまじまじと湊を観察した。
学友たちと食べる弁当を、湊が代表して買いに来た可能性は――なさそうだ。
黒いバッグから取り出した折り畳み式の袋は小さめで、どう見ても弁当をいくつも入れることはできない。
(それならば……)
亜嵐はコホンと咳払いを一つすると、緊張を隠して目の前の青年に尋ねた。
「あー……湊。確認だが、昼食は一人だろうか?」
「え?はい、そうですけど」
「それならば――私が誘ったら、君はそれを受けてくれるだろうか?」
「えっ?」
湊は目を丸くして驚いたが、次の瞬間満面の笑みを浮かべてコクコクと頷いた。
「受けます!ぜひ西園寺さんと一緒に食べたいです!」
「よし、決まりだ!――店主、日替わり弁当を一つずつ頼む!」
「はいよ!毎度ありがとうございまーす!」
三者三様、喜びの声が店内を満たす。
こうして亜嵐はようやく、脳内のメニュー対決から解放されたのだった。
***
文系キャンパスにある管理棟の脇。あまり人の来ない物陰のベンチに、二人は陣取った。
亜嵐の容貌はどうしても目立つし、日向で食べるには暑い季節だからだ。
亜嵐が弁当を袋から取り出すと、湊は目を輝かせた。
「うわぁ、今日は日替わりが二種類だったんですね!」
「そうなのだ。おかげで随分悩む羽目になった」
二種類の弁当を中央に置き、両脇に腰かける。
いただきますと言って行儀よく手を合わせ、軽く頭を下げる湊の様子に、亜嵐の唇は弧を描いた。
けれどすぐに表情を引き締めると、言いにくそうに口を開いた。
「……それでだな、湊。大変申し訳ないのだが……」
「はい?」
「その……この弁当だが……」
「……はい」
歯切れの悪い亜嵐の様子に、湊は眉を寄せた。
何か無茶を言われるのだろうか?そう思った矢先――。
「君さえ良ければ、シェアをしてもらえないだろうか!?」
「……は?」
湊はキョトンと目を丸くした。
それを見た亜嵐は顔を真っ赤にして、さっと目を逸らした。
「嫌ならいいんだ!君が食べたいほうを取ってくれて構わない」
「そんな、嫌だなんて……」
「いいんだ!さあ、どちらでも好きな方を……」
顔を見ることもせず捲し立てる亜嵐の態度に、湊はぷぅと頬を膨らませた。
「そんなもったいないこと、できません!」
「そうか、もったいない――え?もったいない?」
意外な返答に亜嵐が顔を上げると、湊は二つの弁当を見比べて、目の前の男に非難の目を向けた。
「だってどっちもすごく美味しそうじゃないですか!どっちか片方しか食べないなんて、もったいないですよ!」
「そ……そう、なのか?」
亜嵐は拍子抜けした顔で、目の前の大学生を眺めた。
「そうですよ!それに西園寺さんも、両方食べてみたいんでしょう?」
「あ、ああ。そうだが……」
首を縦に振って肯定すると、湊はうれしそうに笑った。
「じゃあ、半分こで決まりですね!」
その笑顔に、亜嵐の心はほわほわと弾んだ。
***
「どっちも美味しかったですねー!」
「うむ。ピカタの衣の隠し味はチーズだろう。トマトソースの酸味と相性が良かった」
「排骨はカリじゅわでしたね。スパイシーで、ちょっとカレーっぽい味がしました」
ペットボトルのお茶を手に、味の余韻を語り合う。
ローズメリーを出るときには想像もしていなかった展開――満腹以上の満足感が、亜嵐の心を満たしていった。
「やっぱり西園寺さんと食べるご飯は、すごく楽しいし美味しいです!」
「私もだ。それに――シェアしてもらえて、とても助かった」
ふっと息を吐いた亜嵐に、湊は意外そうな表情を浮かべた。
「助かったって……二人だったんだから、当り前でしょう?」
その言葉に、亜嵐は小首を傾げた。
「君は食事を共にする相手と、いつも料理をシェアするのか?」
「いつもっていうか……実習で作ったものは、みんなで食べますけど……」
湊は顎に手を当てて、うーんと唸った。
「でも俺、基本ボッチ飯だし。やっぱり誰かとシェアなんてしないかなぁ……あれ?でも、西園寺さんとシェアするのは当たり前っていうか……ん?あれれ?」
ブツブツと呟いていると、ベンチの反対側から「ぷっ」と息が漏れた。
「……西園寺さん?」
「ぷふっ……いや、失礼。――そうか、私とのシェアを当たり前だと、君は思ってくれるのだな」
「……?はい。思いますけど……」
目の前の紳士が何を笑っているのか、湊にはまったくわからない。
ただ、彼がどこかうれしそうなことだけは感じる。
「西園寺さん――何か良いことでもあったんですか?」
首を傾げながら湊が問うと、亜嵐は一瞬呆気に取られ――次の瞬間、腹を抱えて笑い出した。
「ちょっ……西園寺さん!?」
「ははっ!ああ、あったとも。君は――実に興味深いな」
さわりとした風が、二人が座るベンチを撫でる。
空は清々しく青い。
広いキャンパスの片隅で、昼下がりの時間は、ほんのり甘く流れていった。
秘密はいつもティーカップの向こう側
SNACK SNAP
楽しい半分こ / 完
◆・◆・◆
秘密はいつもティーカップの向こう側
本編もアルファポリスで連載中です☕
ティーカップ越しの湊と亜嵐の物語はこちら。
秘密はいつもティーカップの向こう側の姉妹編
・本編番外編シリーズ「TEACUP TALES」
シリーズ本編番外編
・番外編シリーズ「BONUS TRACK」
シリーズSS番外編
・番外SSシリーズ「SNACK SNAP」
シリーズのおやつ小話
よろしければ覗いてみてください♪
「……どうしてだ」
真っ赤なソースと黄金色の衣が、彼の脳裏で死闘を繰り広げる。
そこへ、のんびりとした声が響いた。
「お客さーん、決まりましたぁ?」
「……いや、もうちょっと待ってくれ」
彼が立ち尽くしているのは、丘の上にある大学近くの弁当屋。
ひょんなことから親しくなった大学生、藤宮湊に教えてもらった店だ。
「安くてボリュームがあって美味しいんですよ!特におすすめなのが、日替わり弁当です」
湊は言っていた――日替わりは店主の気まぐれメニューだから、同じおかずが二度出ることはないと。
そして今日の店主の気分は……。
(なぜ今日に限って、日替わりが二種類もあるんだ!?)
サンプルを前にかれこれ十五分――亜嵐は悩み尽くし、店主は諦めて腕を組み、同時にため息を吐いた。
***
「いやぁ、お客さんごめんね!思い付いたはいいけど、どっちかに決められなくてさ。つい二種類作っちゃったんだよ」
はっはっはと笑う店主を、亜嵐はジト目で睨んだ。
日替わりがいつも通り一種類であれば、こんなことにはならなかったのに……。
せめてどちらかが亜嵐の食指の範囲外であれば、ことは簡単だった。
しかし目の前の弁当ときたら――。
片や、鮮やかなトマトソースがかかったチキンピカタ。もう一方は、分厚い衣に照りが食欲をそそる排骨。
並び立つ両雄は、どちらも甲乙つけがたい。
(一期一会の日替わり弁当なのに……選べない!)
頭を抱える亜嵐に、店主は呆れ顔で提案した。
「お客さん、いっそ両方買っていったら?まだ若いんだし、二個くらい食べられるよ」
「……明後日が健康診断でなければ、そうしていたのだがな……」
「あれま。そりゃあ間が悪いねぇ」
そうこうしているうちに、時計の針は大学の昼休憩に近付いていく。
混み合う前に済ませようと早めに来たのに、結局この有様だ。
亜嵐は頭を振り、煩悩という名の迷いを振り払った。
「……よし、決めた!店主、こちらの――」
そう口を開いた瞬間、背後から聞き覚えのある声が掛けられた。
「あれ?西園寺さんじゃないですか」
「み、湊!?」
慌てて振り返ると、件の藤宮湊その人が、春の陽だまりのような笑みを浮かべて立っていた。
「どうして……?」
「二限目が休講になったんです。それで自習してたんですけど……天気もいいし、どうせなら昼は外で食べようと思って」
亜嵐はまじまじと湊を観察した。
学友たちと食べる弁当を、湊が代表して買いに来た可能性は――なさそうだ。
黒いバッグから取り出した折り畳み式の袋は小さめで、どう見ても弁当をいくつも入れることはできない。
(それならば……)
亜嵐はコホンと咳払いを一つすると、緊張を隠して目の前の青年に尋ねた。
「あー……湊。確認だが、昼食は一人だろうか?」
「え?はい、そうですけど」
「それならば――私が誘ったら、君はそれを受けてくれるだろうか?」
「えっ?」
湊は目を丸くして驚いたが、次の瞬間満面の笑みを浮かべてコクコクと頷いた。
「受けます!ぜひ西園寺さんと一緒に食べたいです!」
「よし、決まりだ!――店主、日替わり弁当を一つずつ頼む!」
「はいよ!毎度ありがとうございまーす!」
三者三様、喜びの声が店内を満たす。
こうして亜嵐はようやく、脳内のメニュー対決から解放されたのだった。
***
文系キャンパスにある管理棟の脇。あまり人の来ない物陰のベンチに、二人は陣取った。
亜嵐の容貌はどうしても目立つし、日向で食べるには暑い季節だからだ。
亜嵐が弁当を袋から取り出すと、湊は目を輝かせた。
「うわぁ、今日は日替わりが二種類だったんですね!」
「そうなのだ。おかげで随分悩む羽目になった」
二種類の弁当を中央に置き、両脇に腰かける。
いただきますと言って行儀よく手を合わせ、軽く頭を下げる湊の様子に、亜嵐の唇は弧を描いた。
けれどすぐに表情を引き締めると、言いにくそうに口を開いた。
「……それでだな、湊。大変申し訳ないのだが……」
「はい?」
「その……この弁当だが……」
「……はい」
歯切れの悪い亜嵐の様子に、湊は眉を寄せた。
何か無茶を言われるのだろうか?そう思った矢先――。
「君さえ良ければ、シェアをしてもらえないだろうか!?」
「……は?」
湊はキョトンと目を丸くした。
それを見た亜嵐は顔を真っ赤にして、さっと目を逸らした。
「嫌ならいいんだ!君が食べたいほうを取ってくれて構わない」
「そんな、嫌だなんて……」
「いいんだ!さあ、どちらでも好きな方を……」
顔を見ることもせず捲し立てる亜嵐の態度に、湊はぷぅと頬を膨らませた。
「そんなもったいないこと、できません!」
「そうか、もったいない――え?もったいない?」
意外な返答に亜嵐が顔を上げると、湊は二つの弁当を見比べて、目の前の男に非難の目を向けた。
「だってどっちもすごく美味しそうじゃないですか!どっちか片方しか食べないなんて、もったいないですよ!」
「そ……そう、なのか?」
亜嵐は拍子抜けした顔で、目の前の大学生を眺めた。
「そうですよ!それに西園寺さんも、両方食べてみたいんでしょう?」
「あ、ああ。そうだが……」
首を縦に振って肯定すると、湊はうれしそうに笑った。
「じゃあ、半分こで決まりですね!」
その笑顔に、亜嵐の心はほわほわと弾んだ。
***
「どっちも美味しかったですねー!」
「うむ。ピカタの衣の隠し味はチーズだろう。トマトソースの酸味と相性が良かった」
「排骨はカリじゅわでしたね。スパイシーで、ちょっとカレーっぽい味がしました」
ペットボトルのお茶を手に、味の余韻を語り合う。
ローズメリーを出るときには想像もしていなかった展開――満腹以上の満足感が、亜嵐の心を満たしていった。
「やっぱり西園寺さんと食べるご飯は、すごく楽しいし美味しいです!」
「私もだ。それに――シェアしてもらえて、とても助かった」
ふっと息を吐いた亜嵐に、湊は意外そうな表情を浮かべた。
「助かったって……二人だったんだから、当り前でしょう?」
その言葉に、亜嵐は小首を傾げた。
「君は食事を共にする相手と、いつも料理をシェアするのか?」
「いつもっていうか……実習で作ったものは、みんなで食べますけど……」
湊は顎に手を当てて、うーんと唸った。
「でも俺、基本ボッチ飯だし。やっぱり誰かとシェアなんてしないかなぁ……あれ?でも、西園寺さんとシェアするのは当たり前っていうか……ん?あれれ?」
ブツブツと呟いていると、ベンチの反対側から「ぷっ」と息が漏れた。
「……西園寺さん?」
「ぷふっ……いや、失礼。――そうか、私とのシェアを当たり前だと、君は思ってくれるのだな」
「……?はい。思いますけど……」
目の前の紳士が何を笑っているのか、湊にはまったくわからない。
ただ、彼がどこかうれしそうなことだけは感じる。
「西園寺さん――何か良いことでもあったんですか?」
首を傾げながら湊が問うと、亜嵐は一瞬呆気に取られ――次の瞬間、腹を抱えて笑い出した。
「ちょっ……西園寺さん!?」
「ははっ!ああ、あったとも。君は――実に興味深いな」
さわりとした風が、二人が座るベンチを撫でる。
空は清々しく青い。
広いキャンパスの片隅で、昼下がりの時間は、ほんのり甘く流れていった。
秘密はいつもティーカップの向こう側
SNACK SNAP
楽しい半分こ / 完
◆・◆・◆
秘密はいつもティーカップの向こう側
本編もアルファポリスで連載中です☕
ティーカップ越しの湊と亜嵐の物語はこちら。
秘密はいつもティーカップの向こう側の姉妹編
・本編番外編シリーズ「TEACUP TALES」
シリーズ本編番外編
・番外編シリーズ「BONUS TRACK」
シリーズSS番外編
・番外SSシリーズ「SNACK SNAP」
シリーズのおやつ小話
よろしければ覗いてみてください♪
0
あなたにおすすめの小説
秘密はいつもティーカップの向こう側 ~追憶の英国式スコーン~
天月りん
キャラ文芸
食べることは、生きること。
紅茶がつなぐのは、人の想いと、まだ癒えぬ記憶。
大学生・湊と英国紳士・亜嵐が紡ぐ、心を温めるハートフル・ストーリー。
――つまり料理とは、単なる習慣ではなく、歴史の語り部でもあるのだよ――
その言葉に心を揺らした大学生・藤宮湊は、食文化研究家にしてフードライターの西園寺亜嵐と出会う。
ひょんな縁から彼と同じテーブルで紅茶を飲むうちに、湊は『食と心』に秘められた物語へと惹かれていく。
舞台は、ティーハウス<ローズメリー>
紅茶の香りが、人々の過去と未来を優しく包み込み、二人の絆を静かに育んでいく――。
◆・◆・◆・◆
秘密はいつもティーカップの向こう側の姉妹編
・本編番外編シリーズ「TEACUP TALES」シリーズ本編番外編
・番外編シリーズ「BONUS TRACK」シリーズSS番外編
・番外SSシリーズ「SNACK SNAP」シリーズのおやつ小話
よろしければ覗いてみてください♪
秘密はいつもティーカップの向こう側 ~サマープディングと癒しのレシピ~
天月りん
キャラ文芸
食べることは、生きること。
紅茶とともに、人の心に寄り添う『食』の物語、再び。
「栄養学なんて、大嫌い!」
大学の図書館で出会った、看護学部の女学生・白石美緒。
彼女が抱える苦手意識の裏には、彼女の『過去』が絡んでいた。
大学生・藤宮湊と、フードライター・西園寺亜嵐が、食の知恵と温かさで心のすれ違いを解きほぐしていく――。
ティーハウス<ローズメリー>を舞台に贈る、『秘密はいつもティーカップの向こう側』シリーズ第2弾。
紅茶と食が導く、優しくてちょっぴり切ないハートフル・キャラ文芸。
◆・◆・◆・◆
秘密はいつもティーカップの向こう側の姉妹編
・本編番外編シリーズ「TEACUP TALES」シリーズ本編番外編
・番外編シリーズ「BONUS TRACK」シリーズSS番外編
・番外SSシリーズ「SNACK SNAP」シリーズのおやつ小話
よろしければ覗いてみてください♪
秘密はいつもティーカップの向こう側 ―BONUS TRACK―
天月りん
キャラ文芸
食べることは、生きること。
ティーハウス<ローズメリー>に集う面々の日常を、こっそり覗いてみませんか?
笑って、悩んで、ときにはすれ違いながら――それでも前を向く。
誰かの心がふと動く瞬間を描く短編集。
本編では語られない「その後」や「すき間」の物語をお届けする
『秘密はいつもティーカップの向こう側』BONUST RACKシリーズ。
気まぐれ更新。
あなたのタイミングで、そっと覗きにきてください☕
◆・◆・◆・◆
秘密はいつもティーカップの向こう側(本編) ティーカップ越しの湊と亜嵐の物語はこちら。
秘密はいつもティーカップの向こう側の姉妹編
・本編番外編シリーズ「TEACUP TALES」シリーズ本編番外編
・番外編シリーズ「BONUS TRACK」シリーズSS番外編
・番外SSシリーズ「SNACK SNAP」シリーズのおやつ小話
よろしければ覗いてみてください♪
秘密はいつもティーカップの向こう側 ―TEACUP TALES―
天月りん
キャラ文芸
食べることは、生きること。
湊と亜嵐の目線を通して繰り広げられる、食と人を繋ぐ心の物語。
ティーカップの湯気の向こうに揺蕩う、誰かを想う心の機微。
ふわりと舞い上がる彼らの物語を、別角度からお届けします。
本編に近いサイドストーリーをお届けする
『秘密はいつもティーカップの向こう側』SHORT STORYシリーズ。
気まぐれ更新でお届けする、登場人物の本音の物語です
あなたのタイミングで、そっと覗きにきてください☕
◆・◆・◆・◆
秘密はいつもティーカップの向こう側(本編) ティーカップ越しの湊と亜嵐の物語はこちら。
秘密はいつもティーカップの向こう側の姉妹編
・本編番外編シリーズ「TEACUP TALES」シリーズ本編番外編
・番外編シリーズ「BONUS TRACK」シリーズSS番外編
・番外SSシリーズ「SNACK SNAP」シリーズのおやつ小話
よろしければ覗いてみてください♪
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
恋愛
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
