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本編
6 聖女の力
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そしてそれから数時間後、私はようやくユベール夫人から解放されたのだった。
(はぁ・・・疲れた・・・)
マナー講習を終えた私はトボトボと王宮の廊下を歩いていた。マナーの授業を受けただけだというのに心も体もかなり疲弊しきっていた。ユベール夫人といると本当に疲れる。夫人はいつも私を卑しい女だと言い、何時間にもわたって拘束してくるのである。
それで他の授業に遅れたって夫人のせいには出来ないのだ。思えばあの人は最初からそうだった。私を心底嫌い、少しでも間違えると怒鳴りつける。
『何でこの私が平民の女にマナーを教えなくてはいけないのよ!』
これはユベール夫人が私のいないところで言っていた台詞である。夫人がお茶をしていた部屋の前を通るときにたまたま聞いてしまったのだ。最初にそれを聞いたときはかなり落ち込んだが、今ではもう何とも思わない。
きっと夫人は耐えられないのだろう。高貴な身分であるのにもかかわらず、私のような卑しい女と関わらなければいけないということが。ユベール夫人に限らず、この国の貴族たちはそのような考えを持つ人間が多い。
(一体私が何をしたって言うのよ・・・)
私はそう思いながらハァとため息をついた。平民だというだけで貴族たちには陰口を叩かれ、将来を誓い合った恋人であったアレックスには裏切られる。何だか王宮に来てから辛いことばかり起きているような気がしてくる。
(・・・・・・悩んでいても仕方がない)
私はそこまで考えて首をブンブンと横に振った。そして、心機一転しようととある場所へと向かった。
(ええい、こんなときはあそこに行くしかないわね・・・!)
そう思いながら私は軽快な足取りで王宮の廊下を駆けて行った。
◇◆◇◆◇◆
お出かけ用の質素なワンピースに着替えた私は、王宮からそう遠くはない教会に足を運んでいた。
ここに来るのは初めてではない。いや、むしろ王宮に上がってからの三年間で最も訪れている場所かもしれない。私にとってはそれほどに”お気に入りの場所”だった。
(今日もみんなに会えるかな!)
私はそう思いながら軽い足取りで教会へと入った。この場所へ来るときはいつもこんな調子だ。
「あ!聖女様だ~!」
「ほんとだ!聖女様!」
私が教会に足を踏み入れると、中にいた小さな子供たちが私を見てこちらに駆け寄ってきた。その様子を見て自然と私の口角は上がった。
「みんな、元気だった?」
私は傍まで走って来た子供たちの頭を撫でながら尋ねた。
「うん!聖女様のおかげでみんな元気だよ!」
私の問いに子供たちは満面の笑みでそう答えた。
心が疲れきっている私にとっては眩しすぎるほどの笑み。私は彼らに何度救われたことだろうか。
(本当に癒されるわ・・・)
私はこの笑顔を見るために頑張っていると言っても過言ではない。王宮はたしかに私にとっては居心地の悪い場所だ。私にだけ厳しい講師、嫌悪感を露にしながら私に仕える使用人たち、すれ違うたびに卑しい女だと陰口を叩く貴族たち。何度も心が折れそうになったし、元いた村に帰りたいとも思った。
そんな私にとってこの場所は数少ない癒しだった。ここにいるみんなは私を聖女として慕ってくれている。
ここは王国にある貧民街の近くで、私が初めて来たときはかなり酷い状態だった。衛生環境が悪く、そのせいで伝染病も広がっていた。しかしここにいる人たちは皆貧しく、治療を受けられないまま亡くなってしまうことも多かったという。
(だけど今はみんな元気ね)
今私の周りにいる子供たちの中には出会った当初、病気がちで外に出られなかった子もいた。しかし今ではみんな元気に外を走り回っている。
それが私にとって物凄く嬉しかった。そんな彼らの変化は私が聖女になって最もやりがいを感じた瞬間でもあった。
私は子供たちの笑顔を見てフッと微笑んだ。
王宮の中では私がかなりの頻度でここへ来ていることを良く思わない人間もいた。聖女なのだからあのような場所へ行くべきではないと何度か苦言を呈されたこともあった。しかし私はそれでもこの習慣だけはやめられる気がしなかったし、やめる気もなかった。
(それを抜きにしても私は元々王宮では嫌われ者だしね)
私はそう思いながらうんうんと頷いた。何とも思ってない人たちに嫌われても痛くも痒くもないからだ。
―「えーん!!!」
「!」
そんなことを考えていたとき、突然近くから子供の泣き声がした。
(あれ・・・何だろう・・・?)
声のした方を見ると、そこには小さな男の子が泣きながらうずくまっていた。
「どうしたの?」
何かあったのだろうかと思い、私はすぐにその子供に駆け寄って尋ねた。
私の声に顔を上げた男の子は消えそうなほど小さい声で言った。
「足を怪我しちゃって・・・」
「まぁ、それは大変!すぐに治療しましょう」
よく見てみるとうずくまっている男の子の膝からは血が出ていた。おそらくついさっき転んでしまったのだろう。膝を擦りむいたようだった。
私はワンピースの裾が汚れることも気にせず、その場にしゃがみ込んだ。一刻も早く男の子の怪我を治さなければという一心で。
そして、私はそのまま傷口に両手をかざした。王宮で何度も練習した通りに手に力を込めて魔法を発動させる。
―ボワァ!
その瞬間、眩い光が男の子の膝を包み込んだ。
「わぁ・・・!」
男の子は驚いた顔をしながらも、ただそれをじっと眺めていた。
その白い光はひとしきり男の子の膝の上で光り輝いていた。目を開けているのも難しいほどに眩い光。傷をじんわりと癒やしているようだった。
「見て、聖女様の技よ」
「いつ見ても不思議ね」
少し離れたところにいた子供たちが光魔法を見てヒソヒソと話している。そのような反応をするのも無理ないだろう。この国で光魔法が使える人間は今現在私だけなのだから。
(私も最初はあんな感じだったな、懐かしい)
少し前の自分を見ているようで、何だか懐かしい気持ちになった。
それからしばらくしてその光が消えた頃には、傷は跡形も無く消えていた。キラキラした金色の粒子が私たちの周りに降り注いでいる。
「はい、もう大丈夫よ」
私はそう言って座り込んでいる男の子にニッコリと笑いかけた。
これが光魔法である。私がずっとずっと磨き続けてきた聖女としての力。光魔法は別名”癒やしの力”とも言われている。怪我や病気を治せるのはもちろん、人の心を癒やすことも出来るという意味からそのように名付けられたそうだ。最初は信じられなかったが、今では本当にその通りだなと思う。
今私たちに降り注いでいる金色の粒子は光魔法を使用した痕跡のようなものだ。
私が光魔法を使用した途端、周囲からワァーっと歓声が上がる。
「さすが聖女様!」
教会にいた人たちが口々に私を褒め称えた。
最初の頃はそう言われて少し恥ずかしかったが、今ではもうだいぶ慣れた。
(私はまだまだ未熟者なのに)
歴代聖女たちに比べれば私はまだまだだというのに、そんな風に言ってくれる彼らに胸が温かくなった。彼らがいなければ、私の心はとっくに折れていただろう。使い物にならなくなった平民の聖女が王宮でどのような扱いを受けるかなど簡単に想像出来た。だから彼らは私の恩人でもあるのだ。
私は男の子の治療を終えたことを確認すると、立ち上がった。
すると、くるりと背を向けようとした私のスカートの裾を男の子がギュッと掴んだ。
「!」
私は男の子の行動に驚いて後ろを振り返る。
膝を怪我していた男の子が小さな手で私のスカートの裾を握り締めて俯いていた。
「・・・?」
「・・・・・・聖女様、ありがとう」
そう言って顔を上げた男の子は嬉しそうに頬を染めていた。
「・・・!」
私は男の子のその言葉に再びしゃがみ込んで彼の頭を優しく撫でた。
「どういたしまして」
私がそう言うと、男の子は笑みを深くした。
その笑顔を見るたびに穏やかな気持ちになる。そしてそれと同時に今までの努力が報われたかのような気持ちになった。
(・・・・・・本当に、魔法の練習を頑張っていてよかった)
そんなことを考えていたら今度は後ろから服を引っ張られた。
「!」
振り返ると、そこにいたのはいつも教会に来ている女の子だった。その後ろにはよく知った顔の別の子供も何人かいた。女の子は私の服を掴んだまま満面の笑みで私に話しかけた。
「聖女様ー!一緒に遊びましょー!」
「ええ、いいわよ!」
「わーい!じゃあ聖女様が鬼ね!」
「負けないわよー!」
それから私は、日が暮れるまで教会で子供たちと遊び続けた。こんな風に遊んでいるとどこまでも自由だったあの頃に戻ったかのような気分になった。
王宮での辛い出来事を忘れてしまいそうなくらい、楽しい時間だった。
(はぁ・・・疲れた・・・)
マナー講習を終えた私はトボトボと王宮の廊下を歩いていた。マナーの授業を受けただけだというのに心も体もかなり疲弊しきっていた。ユベール夫人といると本当に疲れる。夫人はいつも私を卑しい女だと言い、何時間にもわたって拘束してくるのである。
それで他の授業に遅れたって夫人のせいには出来ないのだ。思えばあの人は最初からそうだった。私を心底嫌い、少しでも間違えると怒鳴りつける。
『何でこの私が平民の女にマナーを教えなくてはいけないのよ!』
これはユベール夫人が私のいないところで言っていた台詞である。夫人がお茶をしていた部屋の前を通るときにたまたま聞いてしまったのだ。最初にそれを聞いたときはかなり落ち込んだが、今ではもう何とも思わない。
きっと夫人は耐えられないのだろう。高貴な身分であるのにもかかわらず、私のような卑しい女と関わらなければいけないということが。ユベール夫人に限らず、この国の貴族たちはそのような考えを持つ人間が多い。
(一体私が何をしたって言うのよ・・・)
私はそう思いながらハァとため息をついた。平民だというだけで貴族たちには陰口を叩かれ、将来を誓い合った恋人であったアレックスには裏切られる。何だか王宮に来てから辛いことばかり起きているような気がしてくる。
(・・・・・・悩んでいても仕方がない)
私はそこまで考えて首をブンブンと横に振った。そして、心機一転しようととある場所へと向かった。
(ええい、こんなときはあそこに行くしかないわね・・・!)
そう思いながら私は軽快な足取りで王宮の廊下を駆けて行った。
◇◆◇◆◇◆
お出かけ用の質素なワンピースに着替えた私は、王宮からそう遠くはない教会に足を運んでいた。
ここに来るのは初めてではない。いや、むしろ王宮に上がってからの三年間で最も訪れている場所かもしれない。私にとってはそれほどに”お気に入りの場所”だった。
(今日もみんなに会えるかな!)
私はそう思いながら軽い足取りで教会へと入った。この場所へ来るときはいつもこんな調子だ。
「あ!聖女様だ~!」
「ほんとだ!聖女様!」
私が教会に足を踏み入れると、中にいた小さな子供たちが私を見てこちらに駆け寄ってきた。その様子を見て自然と私の口角は上がった。
「みんな、元気だった?」
私は傍まで走って来た子供たちの頭を撫でながら尋ねた。
「うん!聖女様のおかげでみんな元気だよ!」
私の問いに子供たちは満面の笑みでそう答えた。
心が疲れきっている私にとっては眩しすぎるほどの笑み。私は彼らに何度救われたことだろうか。
(本当に癒されるわ・・・)
私はこの笑顔を見るために頑張っていると言っても過言ではない。王宮はたしかに私にとっては居心地の悪い場所だ。私にだけ厳しい講師、嫌悪感を露にしながら私に仕える使用人たち、すれ違うたびに卑しい女だと陰口を叩く貴族たち。何度も心が折れそうになったし、元いた村に帰りたいとも思った。
そんな私にとってこの場所は数少ない癒しだった。ここにいるみんなは私を聖女として慕ってくれている。
ここは王国にある貧民街の近くで、私が初めて来たときはかなり酷い状態だった。衛生環境が悪く、そのせいで伝染病も広がっていた。しかしここにいる人たちは皆貧しく、治療を受けられないまま亡くなってしまうことも多かったという。
(だけど今はみんな元気ね)
今私の周りにいる子供たちの中には出会った当初、病気がちで外に出られなかった子もいた。しかし今ではみんな元気に外を走り回っている。
それが私にとって物凄く嬉しかった。そんな彼らの変化は私が聖女になって最もやりがいを感じた瞬間でもあった。
私は子供たちの笑顔を見てフッと微笑んだ。
王宮の中では私がかなりの頻度でここへ来ていることを良く思わない人間もいた。聖女なのだからあのような場所へ行くべきではないと何度か苦言を呈されたこともあった。しかし私はそれでもこの習慣だけはやめられる気がしなかったし、やめる気もなかった。
(それを抜きにしても私は元々王宮では嫌われ者だしね)
私はそう思いながらうんうんと頷いた。何とも思ってない人たちに嫌われても痛くも痒くもないからだ。
―「えーん!!!」
「!」
そんなことを考えていたとき、突然近くから子供の泣き声がした。
(あれ・・・何だろう・・・?)
声のした方を見ると、そこには小さな男の子が泣きながらうずくまっていた。
「どうしたの?」
何かあったのだろうかと思い、私はすぐにその子供に駆け寄って尋ねた。
私の声に顔を上げた男の子は消えそうなほど小さい声で言った。
「足を怪我しちゃって・・・」
「まぁ、それは大変!すぐに治療しましょう」
よく見てみるとうずくまっている男の子の膝からは血が出ていた。おそらくついさっき転んでしまったのだろう。膝を擦りむいたようだった。
私はワンピースの裾が汚れることも気にせず、その場にしゃがみ込んだ。一刻も早く男の子の怪我を治さなければという一心で。
そして、私はそのまま傷口に両手をかざした。王宮で何度も練習した通りに手に力を込めて魔法を発動させる。
―ボワァ!
その瞬間、眩い光が男の子の膝を包み込んだ。
「わぁ・・・!」
男の子は驚いた顔をしながらも、ただそれをじっと眺めていた。
その白い光はひとしきり男の子の膝の上で光り輝いていた。目を開けているのも難しいほどに眩い光。傷をじんわりと癒やしているようだった。
「見て、聖女様の技よ」
「いつ見ても不思議ね」
少し離れたところにいた子供たちが光魔法を見てヒソヒソと話している。そのような反応をするのも無理ないだろう。この国で光魔法が使える人間は今現在私だけなのだから。
(私も最初はあんな感じだったな、懐かしい)
少し前の自分を見ているようで、何だか懐かしい気持ちになった。
それからしばらくしてその光が消えた頃には、傷は跡形も無く消えていた。キラキラした金色の粒子が私たちの周りに降り注いでいる。
「はい、もう大丈夫よ」
私はそう言って座り込んでいる男の子にニッコリと笑いかけた。
これが光魔法である。私がずっとずっと磨き続けてきた聖女としての力。光魔法は別名”癒やしの力”とも言われている。怪我や病気を治せるのはもちろん、人の心を癒やすことも出来るという意味からそのように名付けられたそうだ。最初は信じられなかったが、今では本当にその通りだなと思う。
今私たちに降り注いでいる金色の粒子は光魔法を使用した痕跡のようなものだ。
私が光魔法を使用した途端、周囲からワァーっと歓声が上がる。
「さすが聖女様!」
教会にいた人たちが口々に私を褒め称えた。
最初の頃はそう言われて少し恥ずかしかったが、今ではもうだいぶ慣れた。
(私はまだまだ未熟者なのに)
歴代聖女たちに比べれば私はまだまだだというのに、そんな風に言ってくれる彼らに胸が温かくなった。彼らがいなければ、私の心はとっくに折れていただろう。使い物にならなくなった平民の聖女が王宮でどのような扱いを受けるかなど簡単に想像出来た。だから彼らは私の恩人でもあるのだ。
私は男の子の治療を終えたことを確認すると、立ち上がった。
すると、くるりと背を向けようとした私のスカートの裾を男の子がギュッと掴んだ。
「!」
私は男の子の行動に驚いて後ろを振り返る。
膝を怪我していた男の子が小さな手で私のスカートの裾を握り締めて俯いていた。
「・・・?」
「・・・・・・聖女様、ありがとう」
そう言って顔を上げた男の子は嬉しそうに頬を染めていた。
「・・・!」
私は男の子のその言葉に再びしゃがみ込んで彼の頭を優しく撫でた。
「どういたしまして」
私がそう言うと、男の子は笑みを深くした。
その笑顔を見るたびに穏やかな気持ちになる。そしてそれと同時に今までの努力が報われたかのような気持ちになった。
(・・・・・・本当に、魔法の練習を頑張っていてよかった)
そんなことを考えていたら今度は後ろから服を引っ張られた。
「!」
振り返ると、そこにいたのはいつも教会に来ている女の子だった。その後ろにはよく知った顔の別の子供も何人かいた。女の子は私の服を掴んだまま満面の笑みで私に話しかけた。
「聖女様ー!一緒に遊びましょー!」
「ええ、いいわよ!」
「わーい!じゃあ聖女様が鬼ね!」
「負けないわよー!」
それから私は、日が暮れるまで教会で子供たちと遊び続けた。こんな風に遊んでいるとどこまでも自由だったあの頃に戻ったかのような気分になった。
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