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エレンの幸せ
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しばらくしてシャルル殿下が部屋に入ってくる。
「殿下!」
殿下はひどく疲れ切った顔をしていた。
あの国王陛下と話すとなると疲れそうね・・・。
「殿下、国王陛下とは話がついたのでしょうか?」
お父様がシャルル殿下に尋ねた。
「あぁ・・・何とかな・・・。」
シャルル殿下がそう答えた。
「私も側妃様とアズリール侯爵を捕縛しました。」
お父様がシャルル殿下に対して言った。
「そうか・・・よくやってくれた、ローラン公爵。」
それに続いてクリスも口を開いた。
「私たちもエイドリアン殿下と話してきました。」
「そうか・・・それで・・・兄上はどうだった・・・?」
シャルル殿下はエイドリアン殿下を兄として慕っている。
だからこそ気になるのだろう。
「あの平民女に振られてひどく落ち込んでいましたが、エレンの説得でいつもの殿下に戻りましたよ。」
クリスはそう言うと私を見てふっと微笑んだ。
シャルル殿下は一瞬だけ驚いた顔をしたが、すぐにいつも通りになった。
「エレン嬢が・・・。そうか、ありがとう、エレン嬢。」
シャルル殿下はついさっきクリスがしたように私を見て穏やかな笑みを浮かべた。
・・・!
私は不覚にもドキリとしてしまった。
エイドリアン殿下ほどではないがシャルル殿下もかなり見目麗しい方だ。
母である側妃様もかなり美しい方だったから。
シャルル殿下の優しい笑みに見惚れていると、隣にいたクリスが不機嫌そうに殿下に対して言った。
「シャルル殿下。もうすぐ王位を継ぐからといって人の婚約者をたぶらかすのはおやめください。」
その声は異様に冷たかった。
「あ・・・いや・・・そういうつもりはないんだ・・・すまない、モーガン公爵令息。」
シャルル殿下は焦ったようにそう言った。
「ははは、本当に仲がいいんだな。」
お父様は私たちを見て笑いながら言った。
は、恥ずかしい・・・。
クリスはシャルル殿下に対して敵意むき出しだ。
第二王子であり、もうすぐ国王となる人にそれは失礼ではないか。
私はそう思いながらもそんなクリスが愛おしかった。
エイドリアン殿下はこんなことしてくれなかったから・・・。
嫉妬心を露にするクリスを愛しそうな目で見つめていると、振り返ったクリスと目が合った。
・・・!
険しかった目が、私を映した途端に信じられないくらいに優しくなっていく。
「・・・エレン。」
「クリス・・・。」
クリスが私に手を伸ばす。
「―コホン」
「「!」」
その時、シャルル殿下が咳払いをした。
「そういうのは二人きりの時にやってくれるかい?」
そう言った殿下は、にっこりしていたが、目は笑っていなかった。
私との時間を邪魔されて気を悪くしたのか、クリスはまた殿下に突っかかった。
「殿下も早く婚約者を作ったらいかがですか?独り身だと寂しいでしょう。」
「はは、考えておくよ。」
シャルル殿下はクリスの嫌味に軽く笑って答えた。
そして、急に真剣な顔になる。
「・・・兄上と婚約していた平民の女についてだ。」
エイドリアン殿下と婚約していた平民の女性・・・。
リサさんのことだわ・・・。
シャルル殿下はリサさんの素性を詳しく話し始めた。
「これが、あの女と関係を持った男のリストだ。」
そう言って殿下は私たちに一枚の紙を差し出した。
「えっ・・・侯爵家に伯爵家まで・・・!」
私はそれを見て衝撃を受けた。
載っているのはどれも高位貴族であり、”婚約者のいる”令息だったから。
被害者は私だけではなかったんだわ・・・。
クリスは紙を見て顔をしかめた。
「あの女、とんだ阿婆擦れだな。」
リサさんは本当にエイドリアン殿下の地位にしか興味が無かったんでしょうね・・・。
私は紙を見てそう思った。
「殿下、あの女はエイドリアン殿下とは何もしていないのですか?」
クリスがシャルル殿下に尋ねた。
「あぁ、兄上とは一応関係は無かったようだ。」
エイドリアン殿下はリサさんに手を出さなかったのね・・・。
今となっては別にどうだっていいことだが。
「このリサという女の現在だが・・・どうやらこの女と関係を持った令息たちは皆本気ではなかったようだ。彼女に結婚を迫られたがみんな揃って追い返したらしい。」
「まぁ、貴族の地位を捨ててまで一緒にいたいと思える相手ではなかったんでしょうね。」
クリスは冷たくそう言った。
「・・・そうだな。それで故郷へ戻ったそうだ。そこで男爵家で散財した分を働いて返すということで男爵家とは話がまとまったらしい。」
「へえ、そうなんですね。あの女が今どこで何をしているかなんて興味がありませんが。」
クリスはリサさんに本当に興味がないようだ。
ハッキリ言うと私も興味がない。
早くリサさんのことは忘れてクリスと共に暮らしたいと思っている。
「・・・エレン嬢。君はそれでいいのか?」
「・・・え?」
シャルル殿下は私の方を見て言った。
「・・・リサという女は平民であるにもかかわらず公爵令嬢の君から兄上を奪い、貶めようとしたんだ。普通なら極刑にされてもおかしくはない。君は兄上の処罰は望まなかったが・・・。」
リサさんの処分・・・?
たしかに彼女にはひどいことをされた。
全てを捧げて愛した人を奪われ、さらには冤罪までかけられた。
深く傷ついたし、何度も泣いた。
だけど―
「シャルル殿下。私はエイドリアン殿下と同じでリサさんの処罰を望みません。」
「お前、マジか・・・。」
隣でクリスの呆れたような声が聞こえた。
「私はたしかにリサさんには酷いことをされました。しかし、彼女がいなければ私は今クリスとこうやって一緒にいることは無かったでしょう。」
「・・・!」
そう言うと、クリスが目を見開いて私をじっと見つめた。
「私は今、幸せです。私を大切にしてくれる両親と、私を心から愛してくれる婚約者がいて。」
そう言って私はにっこり笑ってみせた。
「エレン・・・お前・・・!」
「私の娘は本当に優しいな・・・。」
クリスとお父様が感動したように言った。
お父様に至っては泣きかけている。
「そうか・・・。はは、エレン嬢ならそう言うと思ったよ。」
シャルル殿下は私を見てにっこりと笑った。
「殿下!」
殿下はひどく疲れ切った顔をしていた。
あの国王陛下と話すとなると疲れそうね・・・。
「殿下、国王陛下とは話がついたのでしょうか?」
お父様がシャルル殿下に尋ねた。
「あぁ・・・何とかな・・・。」
シャルル殿下がそう答えた。
「私も側妃様とアズリール侯爵を捕縛しました。」
お父様がシャルル殿下に対して言った。
「そうか・・・よくやってくれた、ローラン公爵。」
それに続いてクリスも口を開いた。
「私たちもエイドリアン殿下と話してきました。」
「そうか・・・それで・・・兄上はどうだった・・・?」
シャルル殿下はエイドリアン殿下を兄として慕っている。
だからこそ気になるのだろう。
「あの平民女に振られてひどく落ち込んでいましたが、エレンの説得でいつもの殿下に戻りましたよ。」
クリスはそう言うと私を見てふっと微笑んだ。
シャルル殿下は一瞬だけ驚いた顔をしたが、すぐにいつも通りになった。
「エレン嬢が・・・。そうか、ありがとう、エレン嬢。」
シャルル殿下はついさっきクリスがしたように私を見て穏やかな笑みを浮かべた。
・・・!
私は不覚にもドキリとしてしまった。
エイドリアン殿下ほどではないがシャルル殿下もかなり見目麗しい方だ。
母である側妃様もかなり美しい方だったから。
シャルル殿下の優しい笑みに見惚れていると、隣にいたクリスが不機嫌そうに殿下に対して言った。
「シャルル殿下。もうすぐ王位を継ぐからといって人の婚約者をたぶらかすのはおやめください。」
その声は異様に冷たかった。
「あ・・・いや・・・そういうつもりはないんだ・・・すまない、モーガン公爵令息。」
シャルル殿下は焦ったようにそう言った。
「ははは、本当に仲がいいんだな。」
お父様は私たちを見て笑いながら言った。
は、恥ずかしい・・・。
クリスはシャルル殿下に対して敵意むき出しだ。
第二王子であり、もうすぐ国王となる人にそれは失礼ではないか。
私はそう思いながらもそんなクリスが愛おしかった。
エイドリアン殿下はこんなことしてくれなかったから・・・。
嫉妬心を露にするクリスを愛しそうな目で見つめていると、振り返ったクリスと目が合った。
・・・!
険しかった目が、私を映した途端に信じられないくらいに優しくなっていく。
「・・・エレン。」
「クリス・・・。」
クリスが私に手を伸ばす。
「―コホン」
「「!」」
その時、シャルル殿下が咳払いをした。
「そういうのは二人きりの時にやってくれるかい?」
そう言った殿下は、にっこりしていたが、目は笑っていなかった。
私との時間を邪魔されて気を悪くしたのか、クリスはまた殿下に突っかかった。
「殿下も早く婚約者を作ったらいかがですか?独り身だと寂しいでしょう。」
「はは、考えておくよ。」
シャルル殿下はクリスの嫌味に軽く笑って答えた。
そして、急に真剣な顔になる。
「・・・兄上と婚約していた平民の女についてだ。」
エイドリアン殿下と婚約していた平民の女性・・・。
リサさんのことだわ・・・。
シャルル殿下はリサさんの素性を詳しく話し始めた。
「これが、あの女と関係を持った男のリストだ。」
そう言って殿下は私たちに一枚の紙を差し出した。
「えっ・・・侯爵家に伯爵家まで・・・!」
私はそれを見て衝撃を受けた。
載っているのはどれも高位貴族であり、”婚約者のいる”令息だったから。
被害者は私だけではなかったんだわ・・・。
クリスは紙を見て顔をしかめた。
「あの女、とんだ阿婆擦れだな。」
リサさんは本当にエイドリアン殿下の地位にしか興味が無かったんでしょうね・・・。
私は紙を見てそう思った。
「殿下、あの女はエイドリアン殿下とは何もしていないのですか?」
クリスがシャルル殿下に尋ねた。
「あぁ、兄上とは一応関係は無かったようだ。」
エイドリアン殿下はリサさんに手を出さなかったのね・・・。
今となっては別にどうだっていいことだが。
「このリサという女の現在だが・・・どうやらこの女と関係を持った令息たちは皆本気ではなかったようだ。彼女に結婚を迫られたがみんな揃って追い返したらしい。」
「まぁ、貴族の地位を捨ててまで一緒にいたいと思える相手ではなかったんでしょうね。」
クリスは冷たくそう言った。
「・・・そうだな。それで故郷へ戻ったそうだ。そこで男爵家で散財した分を働いて返すということで男爵家とは話がまとまったらしい。」
「へえ、そうなんですね。あの女が今どこで何をしているかなんて興味がありませんが。」
クリスはリサさんに本当に興味がないようだ。
ハッキリ言うと私も興味がない。
早くリサさんのことは忘れてクリスと共に暮らしたいと思っている。
「・・・エレン嬢。君はそれでいいのか?」
「・・・え?」
シャルル殿下は私の方を見て言った。
「・・・リサという女は平民であるにもかかわらず公爵令嬢の君から兄上を奪い、貶めようとしたんだ。普通なら極刑にされてもおかしくはない。君は兄上の処罰は望まなかったが・・・。」
リサさんの処分・・・?
たしかに彼女にはひどいことをされた。
全てを捧げて愛した人を奪われ、さらには冤罪までかけられた。
深く傷ついたし、何度も泣いた。
だけど―
「シャルル殿下。私はエイドリアン殿下と同じでリサさんの処罰を望みません。」
「お前、マジか・・・。」
隣でクリスの呆れたような声が聞こえた。
「私はたしかにリサさんには酷いことをされました。しかし、彼女がいなければ私は今クリスとこうやって一緒にいることは無かったでしょう。」
「・・・!」
そう言うと、クリスが目を見開いて私をじっと見つめた。
「私は今、幸せです。私を大切にしてくれる両親と、私を心から愛してくれる婚約者がいて。」
そう言って私はにっこり笑ってみせた。
「エレン・・・お前・・・!」
「私の娘は本当に優しいな・・・。」
クリスとお父様が感動したように言った。
お父様に至っては泣きかけている。
「そうか・・・。はは、エレン嬢ならそう言うと思ったよ。」
シャルル殿下は私を見てにっこりと笑った。
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