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即位式と舞踏会
それからシャルル殿下の即位式は滞りなく進んだ。
会場を見渡してみるが、エイドリアン殿下の姿は無い。
今日からはシャルル殿下が新たなこの国の王だ。
きっと彼なら大丈夫だ。
私はシャルル殿下と一緒に過ごして彼の意外な優しさを知った。
そして、裁判結果だが・・・
アズリール侯爵、いえもう今は侯爵じゃなくて男爵ね。
アズリール侯爵は結局男爵にまで爵位を下げられた。
領地もかなり没収されてしまったようだ。
側妃も国王が変わることに伴い、実家へ帰ることになった。
側妃は今後一切王都の地を踏むことを許されなくなった。
今はほとんど領地に軟禁状態にあるという。
だいぶ落ち着きを取り戻しているようだが。
王族暗殺未遂にしては軽すぎる刑だが・・・
まぁ彼女も国王陛下の被害者なのよね・・・。
アズリール侯爵夫人は穏やかで優しい方なので、疲弊した夫を支え続けているらしい。
男爵にまで降格させられても恨み言一つ言っていないそうだ。
そういえば、アズリール侯爵も貴族にしては珍しく愛人が一人もいなかったということを思い出した。
アズリール侯爵夫妻は政略結婚ではあるが・・・。
・・・素敵な夫婦ね。
クリスは、私が平民になっても一緒にいてくれるかな・・・?
そう思って私は隣にいるクリスの顔を見た。
「・・・?何だ・・・?」
「あっ、ううんっ、何でもないの・・・!」
「・・・?そうか・・・。」
聞かずとも答えは分かりきっている。
クリスは私の地位なんて気にせず傍にいてくれる。
そう思うと胸が温かくなった。
シャルル殿下の即位式を無事終え、その後に舞踏会が行われた。
「エレン、ファーストダンスは俺と踊るだろ?」
「当然じゃない。」
私がそう言うとクリスはフッと笑って私の手を取り会場の中央へと向かって行く。
~♪
そして曲に合わせて私たちはステップを踏んだ。
「皆俺たちに注目してるみたいだな。」
「なんだか恥ずかしいわ・・・。」
私はクリスの胸に隠れるようにした。
クリスはそんな私を愛しそうに見つめている。
ふと、王の椅子に座ったシャルル殿下、いえ陛下と目が合った。
陛下は私と目が合うと優しく微笑んだ。
お父君が亡くなって・・・複雑な気持ちでしょうに・・・。
そう、前国王陛下は裁判を待たずに牢の中で服毒自殺した。
死者を裁くことは出来ない。
罪を償ってほしかったが、どうしようもない。
前国王陛下が亡くなり、王国にも影響があった。
それはフィオナ前王妃陛下についてだ。
彼女は今までは王に見初められ結婚した絶世の美女と言われていたが、今では美しすぎるが故に王に無理矢理愛する夫と引き離された悲劇の王妃となっていた。
フィオナ前王妃陛下の夫は既に彼女を失った心労で亡くなってしまったと聞いている。
前王妃陛下は・・・天国で愛する旦那さんに会えたかな?
どうか二人が再会出来ていますように・・・。
そんなことを考えているうちに曲が終了した。
しばらくして舞踏会が終わり、私たちは帰路についた。
会場を見渡してみるが、エイドリアン殿下の姿は無い。
今日からはシャルル殿下が新たなこの国の王だ。
きっと彼なら大丈夫だ。
私はシャルル殿下と一緒に過ごして彼の意外な優しさを知った。
そして、裁判結果だが・・・
アズリール侯爵、いえもう今は侯爵じゃなくて男爵ね。
アズリール侯爵は結局男爵にまで爵位を下げられた。
領地もかなり没収されてしまったようだ。
側妃も国王が変わることに伴い、実家へ帰ることになった。
側妃は今後一切王都の地を踏むことを許されなくなった。
今はほとんど領地に軟禁状態にあるという。
だいぶ落ち着きを取り戻しているようだが。
王族暗殺未遂にしては軽すぎる刑だが・・・
まぁ彼女も国王陛下の被害者なのよね・・・。
アズリール侯爵夫人は穏やかで優しい方なので、疲弊した夫を支え続けているらしい。
男爵にまで降格させられても恨み言一つ言っていないそうだ。
そういえば、アズリール侯爵も貴族にしては珍しく愛人が一人もいなかったということを思い出した。
アズリール侯爵夫妻は政略結婚ではあるが・・・。
・・・素敵な夫婦ね。
クリスは、私が平民になっても一緒にいてくれるかな・・・?
そう思って私は隣にいるクリスの顔を見た。
「・・・?何だ・・・?」
「あっ、ううんっ、何でもないの・・・!」
「・・・?そうか・・・。」
聞かずとも答えは分かりきっている。
クリスは私の地位なんて気にせず傍にいてくれる。
そう思うと胸が温かくなった。
シャルル殿下の即位式を無事終え、その後に舞踏会が行われた。
「エレン、ファーストダンスは俺と踊るだろ?」
「当然じゃない。」
私がそう言うとクリスはフッと笑って私の手を取り会場の中央へと向かって行く。
~♪
そして曲に合わせて私たちはステップを踏んだ。
「皆俺たちに注目してるみたいだな。」
「なんだか恥ずかしいわ・・・。」
私はクリスの胸に隠れるようにした。
クリスはそんな私を愛しそうに見つめている。
ふと、王の椅子に座ったシャルル殿下、いえ陛下と目が合った。
陛下は私と目が合うと優しく微笑んだ。
お父君が亡くなって・・・複雑な気持ちでしょうに・・・。
そう、前国王陛下は裁判を待たずに牢の中で服毒自殺した。
死者を裁くことは出来ない。
罪を償ってほしかったが、どうしようもない。
前国王陛下が亡くなり、王国にも影響があった。
それはフィオナ前王妃陛下についてだ。
彼女は今までは王に見初められ結婚した絶世の美女と言われていたが、今では美しすぎるが故に王に無理矢理愛する夫と引き離された悲劇の王妃となっていた。
フィオナ前王妃陛下の夫は既に彼女を失った心労で亡くなってしまったと聞いている。
前王妃陛下は・・・天国で愛する旦那さんに会えたかな?
どうか二人が再会出来ていますように・・・。
そんなことを考えているうちに曲が終了した。
しばらくして舞踏会が終わり、私たちは帰路についた。
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