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1-A 前へ突っ切る
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(ここで何をしてても始まらない……!)
リュミエールは決意とともに地を蹴った。
リスクはある。だが、一気に間合いを詰めて叩き斬るしかない。
怪物は身を震わせ、枝葉を構えた。
重心を後ろに引き、放たれる気配――。
5枚。
鋭い葉が弾丸のように一直線に走る。
「……見えた!」
リュミエールは跳躍し、のけぞりながら軌道を読み切る。
すれすれをかすめる刃を華麗にかわし、空中で剣を振りかぶった。
ーー月光聖刃《ムーン・フォース》!
閃光とともに振り抜かれた剣が怪物の核を宿す植木鉢を貫いた。
ガシャン!
轟音とともに陶器が砕け、スライムの本体ごと吹き飛ばされる。
少女の姿を模していたそれは、観葉植物の拘束を解くと、無言のまま必死に這いずって後退した。
透明な身体がぷるぷると震えるが――声は出ない。
ただ「逃げたい」という衝動だけを宿しているようだった。
リュミエールは剣を構え直し、追撃に移ろうと足に力を込めた、その瞬間――
「――スラミナを、いじめないでくれるかしら?」
ぞわり、と背筋を這い上がる声。
リュミエールは反射的に振り向いた。
そこに立っていたのは、冷ややかな笑みを浮かべる女。
白銀の髪を風に揺らし、身体は黒いサイバー風の衣服で覆われ、
頭からは鋭い 悪魔の角 が伸びていた。
圧倒的な威圧感。
ただ立っているだけで、空気が重く沈んでいく。
「あなたは……誰?」
リュミエールが剣を構え直す。
女は静かに口角を上げ、名を告げた。
「私は――ジュエリス」
リュミエールは決意とともに地を蹴った。
リスクはある。だが、一気に間合いを詰めて叩き斬るしかない。
怪物は身を震わせ、枝葉を構えた。
重心を後ろに引き、放たれる気配――。
5枚。
鋭い葉が弾丸のように一直線に走る。
「……見えた!」
リュミエールは跳躍し、のけぞりながら軌道を読み切る。
すれすれをかすめる刃を華麗にかわし、空中で剣を振りかぶった。
ーー月光聖刃《ムーン・フォース》!
閃光とともに振り抜かれた剣が怪物の核を宿す植木鉢を貫いた。
ガシャン!
轟音とともに陶器が砕け、スライムの本体ごと吹き飛ばされる。
少女の姿を模していたそれは、観葉植物の拘束を解くと、無言のまま必死に這いずって後退した。
透明な身体がぷるぷると震えるが――声は出ない。
ただ「逃げたい」という衝動だけを宿しているようだった。
リュミエールは剣を構え直し、追撃に移ろうと足に力を込めた、その瞬間――
「――スラミナを、いじめないでくれるかしら?」
ぞわり、と背筋を這い上がる声。
リュミエールは反射的に振り向いた。
そこに立っていたのは、冷ややかな笑みを浮かべる女。
白銀の髪を風に揺らし、身体は黒いサイバー風の衣服で覆われ、
頭からは鋭い 悪魔の角 が伸びていた。
圧倒的な威圧感。
ただ立っているだけで、空気が重く沈んでいく。
「あなたは……誰?」
リュミエールが剣を構え直す。
女は静かに口角を上げ、名を告げた。
「私は――ジュエリス」
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