元男子高校生が貴族の令嬢に転生しましたが…どうやら生まれた性別を間違えたようです

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11話

ケイン

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 初めて間近で見た騎士ダグラスは、170cmに満たない僕より頭一つ分以上大きくて、靭やかなシルエットをしているのに、横幅も腕の太さも倍近くあるように見えた。
 紺色の騎士の略装に身を包んだその姿はまるで一流のアスリートのように均整が取れ、野暮ったさのない男性的な美しさを思わせる。

 前世では全国の腐女子に支持されたBLゲーの攻略対象者である。
 もちろんその容姿は、美男美女の多いこの世界の中においても際立って整っており、サラサラの朱金の髪から覗く姉さまと同じ翠緑柱の瞳が印象的で、憎き恋敵であっても、そのイケメンっぷりだけは認めずにいられなかった。

 くっそう…ヤリチンのくせに…男も女も構わず抱き潰す節操なしの絶倫のくせにっ!

 心のなかで嫉妬の業火を燃やしつつ、初々しい弟キャラを演じながら、僕はダグラスを―――姉さまと婚約を果たしたという、ダグラス=ウィンストンを排除するために、ヤツの前に姿を現した。

 腐女子であった前世の姉には、僕…というか主人公は“無邪気な可愛い系”と言うよりも、“可愛いけどどこか影がある”“幸薄そう”“BL版シンデレラ”“ひたすら泣かせたい”などと散々言われていたけれども、容姿としてはこれら攻略対象者の誰とマッチングしても引けを取らない程度には整っていることを自覚している―――(前世でゲームやり込みすぎて、もう完全にただのキャラとして、客観的にみれる様になっていたので、うぬぼれでもなんでもないと思う)

 なので先制する心意気も込めて、今まで男相手にやったことも、やろうと思ったこともないような上目遣いと、ゲームで攻略対象者たちを散々落としまくったという(僕的に)可愛らしい仕草で印象付けようとしたのだが……

「君は…? 
 君のような子がクロイツェンの親戚筋にいるなんて聞いたことないけど…クロイツェン侯爵の若い頃に似ているね。
 侯爵家の親戚の子かな?」

 なんて、小さな子に向かって問いかけるように、爽やかに微笑まれながら優しく言われ…僕は不覚にも負けた気がして少しテンションが落ち…心がスッと素に戻った。


 こいつ…なんかっていうか…やっぱ気に入らね―――…


 思わず込み上げた忌々しさに、弱々しい弟ロールの擬態を解いてしまいそうになったが、グッとこらえて、表情一つ変えずに微笑み続けた。

 本当は、ダグラス含めた攻略対象者になんて、髪の毛一筋程も関わりたくなんてなかったけれども…だけど、こればっかりは仕方ない。
 男には、惚れたメスの為に戦わなければならない時があるのだと、今の僕は決意したのだ。

 …と言っても、いくらこんな中世ヨーロッパじみたファンタジー世界だと言っても、別に剣と魔法で戦おうというわけじゃない。
 大体、騎士の中でもエリート中のエリートである近衛騎士に、僕みたいな引きこもり少年が武力で太刀打ちできる訳もないし、そういう勝負がしたいわけでもない。
 いくら焦っていた所で、僕より一回り以上も大きな体格の大人の男に、肉弾戦で挑まない程度の分別はちゃんとあるのだ。

 だから僕は、急に黙りこくって俯いた僕のことを、「どうしたのかな?」と、キョトンとしながら見守っているダグラスの手を取った。
 父様への用事にかこつけて姉さまのご機嫌伺いに来たと、清々しく笑いながら照れもなく口にするこの男の無防備さにイラッとしながら、短い自己紹介をすると彼は少し驚いていたが、

「少しお話を伺いたいんです」

 なんてしおらしく言って半ば強引にその手を引くと、ダグラスは抵抗もせずに着いてきた。


 その事が…こいつと二人っきりになったことが失敗の始まりだったなんて、その時の僕は全く気づいていなかった。
 むしろ、僕が強引に引っ張ったせいなのに、その大きな掌が僕の手をギュッと力強く握り返してきたので、「いてーな、馬鹿力め」と忌々しく思っていただけだったのだ。

 くっそう…僕だって、あと3年もすれば…きっと多分、180cmそこそこはある父様程度には成長するはずだ。
 掌だって、姉さまの華奢な手を包み込む位には大きくなるだろうし、細い体を押し包む位には厚い胸板になってやる。
 いくらBLゲーの姫系主人公だって、DNAに従った成長期の恩恵を受けられる日は来るはずだ。
 僕はそう信じている。

 そう決意しながら、広いだけの自室にダグラスを招き入れ…周囲に使用人たちもいないことを確認して…『パタン』と扉を閉めた。

 扉を閉めた音が耳に残り、ふと、「この部屋、こんなに静かだっただろうか?」と、あえて周囲に誰も来ないように仕向けた事に対して、言い知れない不安が過ぎったけれども……そんな気持ちを振り切るように、僕はゴクリと唾液を飲み込んで喉を潤すと、ダグラスに向き直ったのだった。



「すみません、急にこんな所に連れてきて。
 …どうしても、お話がしたいと思って…。
 でも、お屋敷の人たちにそんな所を見られたくなくて…怒られてしまうから」

 そう言って上目遣いに見上げれば、痛ましいと言いたげな表情で見下されたけれども、僕は構わず言葉を続ける。

 いや、姉さまの声がかかってるけど、仕えてくれる使用人は僕に関わろうとなんてしないから、本当は怒られることもないんだけど。

 基本的にこの男は人が良く、身分や立場を気にせず、素直に他人に同情出来る程度には優しいので、弱々しく悲しげに微笑む美少年を疑って、心無い言葉を浴びせたりはしないだろうという打算も働いて口にした言葉だった。

「君が…ミランダの弟君だったのか。 
 バンダム宰相のご子息から少しだけ伺ったことはあったけど…確かに、可愛らしい子だ。
 私はダグラス=ウィンストン……。王宮で近衛騎士の任についている」

 そう言いながら薄っすら頬を染め、僕の手の甲にそっと口づけを落としてきたので、思わずその手をそっと振り払った。

 …おい。いくらなんでも、初対面の男にする挨拶じゃないだろう。

 もう少し敏感に反応していたら、反射的に容赦なくはたき落としてやっただろうに。
 それが出来ない身の上が忌々しい。

「…すみません、僕は女性ではないので、そういうのやめてください」

 まるで女性のように扱われて、思わず額にビキッと青筋を浮かべたものの、ここで感情的になってはならんと気を取り直すと…気弱そうに、優しく微笑んだ。

「ん…? ああ、そうだな。そうだったよな……あれ? どうしたんだ、私は」

 しかしダグラス自身も、思わずやってしまったと言わんばかりに戸惑っているのだが……僕はそんな男の姿を、冷静な目で見つめていた。

 こいつ……思った以上に単純だな。チョロい。

 僕の姿から目を逸らし、誤魔化し笑いをするように笑いを溢す男の近くに一歩体を踏み込んで、僕は見えないように小さく嗤う。

「ダグラス様…そうお呼びしたほうが良いでしょうか? 
 …それとも、姉さまの旦那様に成ると聞いているので…ダグラス兄さま…そうお呼びしたほうが…よろしいですか?」

 そう言って、剣の扱いに慣れた固い掌の中に僕の手を滑り込ませると、その手の中はじっとりと汗ばんでいることに気がついた。
 そして、頭一つ以上高い位置から見下されていることを感じながら寄り添って、姉さまと同じ翠緑柱の瞳を伺うように見上げると、「ゴクリ」と息を呑む音が耳に届く。

 思った以上に、この男は魅了に対する耐性が低いらしい。
 王を守る騎士のくせに。

 ふんっと静かに嘲笑しながらも、男の欲望に晒されていると実感するのは想像以上に気色悪いと思ったけれども、思惑通りに進んでいると思えばその怖気の走る感覚も我慢できた。

 僕の魔力は…何も相手の理性を奪って、僕の体の虜にするだけが能じゃない。
 上手く使えば、思考する力を奪って…僕の意のままに操ることだって可能なはずだ。

 そうして、僕はこの単純で人のいい男を虜にして、自ら立ち去っていくように……僕たちの目の前から排除しようと試みたのである。

 微かに呼吸を乱しながら僕の体に頬を寄せ、無意識にスリスリと鼻を擦り寄せようとするダグラスの姿に憐れみを感じなくはなかったが…それでも姉さまに近づく男を退けたかった。

 難しいのは、やりすぎないこと。
 何かおかしいと気づかれないこと。

 その調節を誤らないように、僕は細心の注意を払って、魔力の出力をコントロールしていったのだった。
 先日のアイザック先生で失敗しかかった時の様な慢心はなかったはずだった。それなのに……

 はぁっはぁっはぁっ………

 その湿っぽい息遣いを頬に当たるほどの距離で感じ、目の前の存在から注意を逸らしてしまった瞬間…

「えっ…?」

 僕が反応する速度よりも早い動きで距離を詰められ、訳も分からず自分の視界が反転した。

 とすっ…

 微かにベッドのスプリングが軋んだ音を背後に感じると、見慣れた天井が目に入った。

「あれ…?」

 どうして僕は、自分のベッドで寝転んで、僕を見下ろすダグラスと見つめ合っているんだ?

 急激な状況の変化に、僕の思考が追いついていなかった。しかし、僕の体を覆うように被さってくる男の影を認めると、急激に思考が蘇って焦りが生まれた。

「ちょっ…おまっ…何してんだ!?」

 最早可愛子ぶりっ子して、形だけの抵抗をしている場合ではないと、本能で悟る。
 言葉が乱れた所でかまうもんかと思い、近づく顔を押しのけようと、両腕を伸ばしてその逞しい胸を突っぱねた。

「はぁっ…はぁっ…何だこれ……体が熱い……たまらん」

 しかしダグラスは、そんな僕の抵抗など意に介さず……熱に浮かされたように僕の両手をベッドに抑え込んだ。

 くっそ…ただでさえ体格差があるっていうのに、上から抑え込まれたら返せないっ。

 ちゅっちゅと頬に寄せられる唇が、男でも柔らかいだなんて、知りたくなかった。
 この男の体臭が、シトラス系の香料に混じって爽やかに香っているだなんて、ほんっと要らない知識だと思った。

「ちょっとっ! やめろ変態!!」

 身を捩って、何とか体の下から抜け出そうと藻掻いて罵声を浴びせながら、つい先日、同じような事を言っては酔っ払った様に我を忘れて乱れた女性の言葉を思い出す。

 その艶めかしい姿は、僕だけが思い出せる僕だけの幸せな記憶なのに……。

 こんな男に塗り替えられてたまるもんかと、必死になって腕を外して、股間を蹴り上げようとしたけれどもあえなく失敗し、格闘技にも精通した騎士にマウントを取られて組み敷かれた状態が覆ることもない。

 …ていうか、なんで? 
 この男がそんな感じになる気配、あったか?

 焦り藻掻きながら記憶を辿ってこれまでのやり取りを思い出していくのだが……ふと、こいつらのキャラ設定に引っかかるものがあることを思い出す。

 クロードが視覚に特化しており、シャルルは…何だっけ、触覚? 聴覚?
 そしてダグラスは……確か、嗅覚が特化した感覚系の魔術を得意としていたような…。
 その時、僕は前世でこの男のあだ名が『ドMわんこ』だったことを思い出し……自分の失態に…相性の悪さに舌打ちした。

「ダメじゃんっ! 最初っからダメダメじゃないかっ!
 ちょっ…やめっ……匂いを嗅ぐなっ!この駄犬っ!!」

 泣きそうになりながら叫んで暴れているのに、当の相手は難なく僕の動きを掌握し、フンフンと犬のように首元に鼻を寄せてくる。
 その鼻先がかすめる擽ったさに、背筋からゾクゾクと悪寒が駆け上り思わず「ひぁんっ」と声が漏れた。

「はぁ……なんだこれ、すっげぇいい匂い……。その声もたまんないな…」

 そう言って目を細め、ぺろりと唇を舐める男らしい仕草に…僕はサァっと血の気が引く思いがした。

 ひぃぃ…っ! その顔、見たことある!
 主人公がダグラスルートに入って、初めての夜を迎える時のやつっ!
 初っ端から抜かずの3発キメられて、主人公が気絶するように落ちても「まだまだ収まらないぜ」とか言いながら、その後も息も絶え絶えな主人公を揺すり起こして後ろから2発ぐらいヤっちゃうやつ!
 その後もしばらく意識を失った主人公相手に延々と………延々と、何だ?

 前世で姉ちゃんがウットリしながらフルで見てたけど、余りに長いパコりシーンに、僕は途中で飽きて他の漫画読んでたヤツだった。なので―――僕は肝心のラストを覚えていなかった。

 しかし、主人公がどの様に立ち直ったのかを覚えていないだけに、華奢な彼を襲った悲劇が自分の身の上に襲いかかってくることを想像して恐ろしくなり、気も狂わんばかりに暴れ狂った。

「おまっ、仮にも婚約者の弟に何してんの!? 
 僕は一切認めてないけど、認めてないけど、マジで何してんだよ!?
 正気に戻れよっ!! 姉さまが悲しm…んぷっ!?」

 今の今までこの男を陥れようとしていた自分が何を口走っているのかなど、パニックに陥った僕は気づいていない。
 ただただ、目の前のオスに欲望の対象とされていることに怯え、この窮地から脱することしか考えていなかったはずだった。
 しかしダグラスは、僕が暴れれば暴れるほど濃厚になる媚香を嗅がされることになって理性を失っていき……僕は余計に自分の首を締めていったのだった。
 自分の魔力を操る才がこの世界屈指のものであるなどと良く言ったものだと、後に僕は恥じ入ることなるのだが…それはもっと先の話になる。

 今はただ、声も枯れんばかりに罵倒を浴びせていた口を、僕より大きな唇に塞がれて…文字通り声を封じられた体で全身を制圧され……そのショックで言葉も飲み込んでいるだけだった。

 そして、間近に迫った男の整った顔をただ見上げ……不本意にもその優しげに見下ろす眼差しに魅入られる。

「大丈夫…優しくするから。 私に身を任せて…」

 そうして僕の耳元で囁くので、思わずビクッと肩が揺れたけれども……ゾクッと背中を駆け上がった感覚が何だったのか、考えることができなかった。

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