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最終話:合法ロリも幼妻って言うとなんか良いよね(R18)

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 それから、お互いに互いの気持ちを尊重することを覚えたというか、一緒に気持ちよくなった方がいいよね…との意識改革に目覚めたのか―――
 私達は一方的に快楽を押し付けるようなプレイスタイルを改めるようになった。

 …自分でもよくわからないけども、互いに対する気持ちの有り様が変わったということかもしれない。

 難しい話はともかく、そろそろ私達の関係性も、一つの形を迎える事となる。
 というのは、とうとう私に本格的な発情期が訪れて、体がある種の成熟を迎えたのだ。

「はぁ…ミーア様……やっとあなたを、本当の意味で私のものにできるのですね…」

 私達はこれまで色々イタしてきた歴戦とも馴染みとも言えるベッドで抱き合って、どちらからともなく唇を重ねた。

 現在の外見年齢は15歳程度だと思うけど、身長はそこそこ伸びたもののやっぱり全体的に小さくて、胸の大きさもようやっとAカップという所か。

 じゃあ、何が大人になったんだよ? 

 そう言われると、恥ずかしい話であるが、ちょっと申し訳程度に下の毛が生えた。
 当然頭髪と同じ黒い毛が。…ただそれだけ。
 生理が来たとか、そういうのではない。

 くだらねぇーーっ! と言わないでください。
 そういう体なんだから仕方ないじゃない。

 ただ、胸に関しては……。
 いや、いいけどね。前世もこんなもんだったし…。
 …華奢でスレンダー…いいじゃん……女の価値は胸だけじゃない!…はず。


 ―――あんまり言うと哀しくなるから、私の身体事情は置いといて、お話をぐいっと元に戻すことにしましょうよ。


 アスランの膝の上に乗っかった状態で向き合って、対面座位のような体勢で唇を合わせ、離れた合間に下から伺う様に見つめられて頬が熱くなる。
 唾液でヌメヌメと卑猥に輝く彼の薄い唇が艶かしくて、自分もそんなかと思うと、恥ずかしくなった。

 声もなく視線を交わしていると、吸い込まれるように再び唇を重ねはじめ、チュクチュクと音を立てながら、溶け合うように互いの唇を貪りあった。

 見つめあって甘いキスを繰り返すなんて、すっかり恋人たちの情事のようではないか。
 ―――媚薬焚かれて強制的に発情促されての行為のどの辺が恋人なんだと言っては負けだ。

 そして、そっとベッドに押し倒されて、唇から首筋、鎖骨へと唇が降りていき、天井を見上げて立ち上がる胸の尖りは、念入りに愛撫を施される。

 どうやらこの小さな胸の中央に座する、少し大きくやらしくなった先っぽがお気に召しているようで。

「はぁ…こんなにかわいらしいのに、固く主張してプリプリと弾力もあって……いつまででも舐めてられます」

 馬鹿なことを言いながら、指で、舌で弾いては、チュクチュクと舐り倒してくるので、

「んぁっ…もうっ…そんなとこばっかり…やめっ…」

「…ふふ…でも、お好きでしょ?…ここ、吸われるの。
 それとも、舐めて転がしたほうがお好きでしたか?」

 そう言いながら、交互に責めてくるのはホントにやめて欲しい。
 ……………やめなくていいけど。

「あっ…ん。どっちも……しゅき…」

 思わず噛んで答えてしまうほど、すっかり私の乳首は快楽を覚え込まされ、卑猥な性器と成り下がっていた。

 この小さな胸がお気に召してくれたようで何よりであるが…それにしても毎度毎度、あまりにしつこい。

 飽きるほど弄ばれている内にすっかり肥大化し、私は何度も乳首だけでイカされ、意味もない喘ぎしか声にならないほど理性を溶かされた状態で横たわる。

 アスランは、その後力なく両足を開いたあられもない姿の私の膝を立ててM字に固定した。
 そして、すっかりドロドロに蜜を零す隘路に吐息を感じた時にはすでに遅く、再び腰を跳ね上げて嬌声を漏らされた。

「やぁぁっ! やらっ!やらっ! それダメッ。ほんとダメェっ!!」

 ピチャピチャと動物が蜜を啜るような水音が、脳髄を刺激する。
 下から上に蜜を掬うように舐め上げられたと思ったら、蜜孔は何の抵抗もなくズプリと指の刺入を迎え入れていた。
 始めは指一本でもギチギチに締め付けていた穴だったが、開発の末すっかりその指に馴染まされてしまった。
 それでも体格なりに小さな蜜孔は、今ではとても滑らかに2本から3本に増えた指を吸い込んで、キュッキュッと収縮しながら受け入れている。
 それと同時に、その上部の尖りは温かい舌でグリグリと抉られ、舐め転がされては蹂躙されるため、

「んっ…んんっ…あっあっ……はぁんっ」

 自ら両手で顔を覆いながら上半身を左右に蠢かせ、時折指に歯を立ててはその刺激に耐えようと必死に藻掻いた。

「…何回かイッておきましょう。…その方が、痛みなく初めてを迎えられると聞いたことがあります」

 初めては…程度の差はあれ、多分痛いと思う

 前世の記憶が蘇り、思わずそう反論したくなったが、私を気遣う気持ちが嬉しかったので、何も言わずに与えられた快楽に身を委ねる。

 チュプチュプと長くて節くれだった指が、ナカのざらついた所を丁寧にこすり、同時に凝った陰核を唇でしごかれて、

「あっ…あぁっ…イクっイクっっ!!」

 腰を突き上げてはガクガクと震わせ、甲高い嬌声を上げながら絶頂を極めた。

 その後も達している最中だというのに責め手は緩めてもらえず、震える体もお構いなしに、2度・3度とイカされて……
 責められなくなったと気付いた時には、だらりとしどけなく足を開いたままベッドに沈んでいた。


「そろそろ……準備はできたようですね……」

 開いた足をM字に固定出来る程度には回復すると、固く勃ち上がった性器を泥濘む隘路になぞられて、ビクリと腰が震えた。
 焦らすように、上下にヌルヌルと動く蠢くうごきがいやらしくてもどかしい。

「もう…焦らさないで…。入れて……」

 長い道のりだった……ような気がする。
 これまでの責め苦を思えば、もういっそ早く止めを刺して欲しい気分ですらある。

 ベッドに仰向けに横たわり、下から見上げる私と目が合うと、ゴクリと喉仏が上下した動きが色っぽいと思った。

「では…行きます。
 辛かったら……遠慮なく爪を立てて……ではなく、噛み付いてもいいから、ギュッと抱きしめてください」

 うん。猫だもんね。
 爪はヤバいよね。知ってた。

 そうして、お互いそっと抱きしめ合いながら、ズブズブ…と鈍い音を立てて蜜孔を押し開くように、ゆっくりと固くて太い熱が私のナカに押し込まれていった。

「あっ……んっ……」

 十分解されたナカは、ミシミシとこじ開けられるような感じはあったものの、思った以上の痛みはなかった。
 しかし、体の中を埋めるモノの存在感は半端なく、初めてだというのにどこかもどかしい疼きを感じて、ギュッと肉杭を締め上げる。
 前世の記憶があっても、ここまで体格差のある相手との経験はなく、この小さな体の力の加減もわかりにくいため、必要以上に締め上げてしまっているのではないだろうか。

「んっ……せま…。ミーア、もう少し…力を抜いて……」

 苦しそうにかすれた色っぽい低音が鼓膜を直に震わせる程近く、思わぬ刺激に余計に体に力が入ってしまう。

「ぁっ……耳…だめぇ……」

 目の前の逞しい上半身にしがみつき、言われたとおりに力を抜こうとするも、逆にぎゅううっと抱いてしまう。
 アスランは苦しそうな吐息を吐くと、腰の辺りから背中に指を這わせてなで擦る。
 その官能的な動きに、思わず腰から背筋にゾクゾクと悪寒が駆け抜けた。

「ひぁあっ」

「落ち着いて。貴女が良いと言うまで、動かないから。力を抜いてください」

 さっきの余裕のない掠れ声とは違って、落ち着いたバリトンが私の気持ちを宥めていった。

「ん……ありがと…。
 よく解してくれたからかな…そんなに痛くはないの。
 ただ、圧迫感が…。でも、この体、柔らかいから少しずつ慣れてきたかもしれない…。
 だから、もう少しうごいていいよ。」

 そう言って、安心させるように微笑むと……なぜかナカの体積が膨張したのを感じて悲鳴をあげた。

「ひぁっ!……なんでおっきくなるの!?」

「……こんな時に可愛いとか……反則でしょう!?」

 そんな頬染めて悔しそうに言われても!

「何いってんの!?……ひぁあっ」

 思わず離れそうになった体を引き寄せられて、半ばまで入った性器をズブズブと押し込まれると、再び目の前の体にしがみついた。

「あぁ……もう、たまんない。…良すぎ…。
 体をもっと寄せて……密着してください」

 言うや否や、ゆるゆると腰を前後に動かされ、密着した互いの胸が擦れ合う。

「あっあっあっ……や…おっき……」

「はっはっ…んっ」

 単調なリズムで腰を揺さぶられると、どちらともない声が漏れ、夢中になってイイところを探る様に腰を押し付けた。

「んっんっ…キス…キスして…?」

 離れている口が寂しくて、頭を抱きしめるようにキスを強請ると、噛み付くような性急な口づけに襲われる。
 最早、上も下もどちらがどちらのものかわからないほど、溶け合うほどに絡み合う。

「ぁっ…っ…っ…」

 初めての性交だというのに、こんなにナカで感じることができるのは、体質なのか相性なのか…それとも両方の要因によるものか?

 アスランが上手いって事もあるんだろうな……。

 そんなことを考えていると、繋がったまま体を抱き起こされて、対面座位の体位で違う角度から穿たれ始めた。

「あっあっ……やぁっ…ふかいっ…ぁンっ」

 自重によってより深く穿たれ、先程までとは違う位置をこすられ……グリグリと奥まで剛直を捩じ込まれると、新たな刺激に生理的な涙が止まらない。

 薄い下腹部を見下ろすと、中から突き上げるモノで形が変えられてる気がして、余計におかしくなりそうだった。

「あすらんっ…あすらんっ…これ…すごっ…」

 体を包む温もりにしがみつき、夢中になって耳元をペロペロしながら囁くと、カプリと首元に噛みつかれ、思わぬ刺激に背中を弓なりに反らせて腰を震わせる。

「ひぃんっ! 
 ……急に噛み付くから…あ、ぁっ…イ・イクっ……」

 初めてなのに、何なの、この体…。やっぱり敏感すぎるわよ!

 こんなに節操のない淫乱仕様の体では、恥ずかしくて情けなくなる。
 しかし、アスランはそっと抱きしめて頭をよしよしと撫でると、そんな私を慰めてくれた。

「泣かないで、何回でもイッてください。
 何度も気持ちよくなっていいから…。
 私は、そんな素直な体の貴女が、この上なく可愛いくて、愛しいのですよ」

 ……うっうっ…すっごい恥ずかしいこと言われてるけど、嬉しい……
 やっぱり、私、発情期じゃなくなっても、多分この人の事好きだ………

 思わず首根っこにしがみついて、同じ様に返せない申し訳無さと照れ隠しにグリグリと肩におでこを擦り付けた。

「何回でもイッていいですから…私のこともイカせてくださいね」

 フッと笑いながら言われたかと思うと体を少し離されて、チュッと啄むように口付けられた。
 離れた体の間から、少し空間が空いたのが寂しい。

 しかし、そんなことを思う余裕はすぐに無くなった。

 アスランは、下半身を穿ったまま私の体を反転させた後、私を四つん這いにさせ、腰を高く掲げると、これまでの優しい動きが嘘のように、ガツガツと性急な腰使いで私のナカを穿ち始めた。

「やっやっぁあっ…んぁああっ!!」

 うそっうそっうそぉっ!?

 今まで感じたことがないほどの深い快感があり、声が止まらない。

「あっあっあっ…ひぃンっ!
 気持ちいい、やら、すぐイッちゃう……気持ちイィんっ!!」

「んっんっ…ふっ………私もイキそうです」

 後ろから情け容赦なく穿ち、縦横無尽な動きでナカを擦り上げられると、奥の方が疼いて強請る腰が止まらない。
 そして、覆いかぶさった背後から微かに揺れる胸の先を弾いてグリグリと抉られれば、キュンキュンと蠢くようにナカが反応を返して、無意識に尻尾がアスランの腰に絡みつく。

「らめっらめっ…ちく…ちくびも一緒なの、良すぎてイッちゃうぅっ!
 ぁ……あぁあっ!!」

「んっ…貴女のナカが良すぎて…搾り取られるっ………私も、もう…っ」

 私が嬌声を上げながら達して直ぐに、アスランの白濁が私の最奥に注がれる熱を感じて、その場にそのまま倒れ込みながら意識を失っていったのだった。




 紆余曲折の末互いの関係が夫婦という形に落ち着くと、私の額石は火炎石…というかルビーの様な赤い色から、アスラン神官長の瞳の色―――碧空色に染まった。
 色自体に大きな意味はないが、私がアスランの精液を体内に受け取って、心から夫として認めたため、伴侶の色に額石が染まったのだという。
 この世界、人間同士では普通に婚礼を挙げて役所に届け出るシステムなんだけど、私のような神獣は心から受け入れないと、いくら性交して他人に認められた所で伴侶とは言えないらしい。
 私が自分の気持を伝える前に、石の色で結果がわかっていたアスランは、神官たちにこっそり祝杯をあげて祝福されたとか…

 そういうことは、私が真っ赤になってしどろもどろになりながら伝えに行く前に…早く言ってほしかった…。

 泣きそうになりながら想いを伝えようと頑張ってる最中、「ああ、こいつ、俺のこと好きなんだな」とかバレバレだったんでしょ!?
 そんな私の姿を見ながら、どういう気持ちで一連の言葉を聞いていたのよ!?

 ―――なんて恥ずかしさの余り癇癪を起こして怒っていると、

「……だって、ものすごく可愛かったもので…。
 それに、私も結果はわかっていても想い人の口から『好き』って言われたかったので…。
 あんまり言ってもらえなさそうでしたし」

 なんて寂しそうに照れながら言われてしまうと、『ぐぅ…』と真っ赤になって口ごもってしまった。

 ごめんなさい。気持ちを言葉にするのが苦手な日本人でほんとごめんなさい。

 
 その後、私の姿は猫にも人間にも両方の姿になれるようになった。
 人間姿は20歳位で成長が止まり、身長は150センチ程までは伸びたが、胸のサイズはAで止まった……
 顔も童顔の美少女顔だし………まさに永遠のロリ。合法ロリ…。つらたん…。
 アスランとの身長差は40cm近くあるため、割と身長差カップルなのだが…力は私のほうがある…。多分。

 実はこの国の3番目の王子さまだったアスランは、15歳の若さで自ら思い立って神官の道を志したらしく、私に出会うことが無ければ妻帯することなどなく、一生独身のままのつもりだったという。
 ただ、神官・巫女は、神に仕える下僕にして召使いという側面もあり……仕える神に望まれたということで、玉の輿…逆玉?に乗ったと世間から見られているらしい…。マジか?

 責任もって幸せにするから、一度ご家族に挨拶に行ったほうがいいかな? 

 アスランにそう言うと、

「母親はもういないから、別に必要ないです。親しい親族もいませんし。
 父は…まぁ、国王ですし、放っておくと余計な画策を始めるので、気が向いたらでいいですよ」

 と、迫力のある笑顔で返された。

 何やら複雑なお家のようで、イチイチ行って絡むのも面倒くさそうなので、まぁいいかと思った。

 私、猫で神様だもん。
 人間の細かいしがらみとか、関係ないもん。

 私はこの世界で好きな人と一緒に、のんびりダラダラ生活できればいいので、それ以上何も言わずに過ごしていったのだった。
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