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1章 無垢との遭遇
第1話 無垢との遭遇
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僕「暑ぃ… なんだこれは… 殺す気か…?」
─僕…もとい、水無孝宏(みなし たかひろ19歳)は7月半ばの昼過ぎにボヤきながら自転車で家路を急ぐ。
僕「それにしてもアイツ…なんで夏休みだっつーのに俺を呼ぶかね…」
今日の朝、同じ大学の友達…というか腐れ縁の野郎に呼び出されて、渋々家に行くと大量の聖書(男子ならみんな持ってるアレ)を紙袋一杯に渡された。どうやら両親が一人暮らしを心配して様子を見に来るらしい。
僕「はぁ~…アイツ覚えとけよ…この借りは中々高くつくぞ…」
─と、どんな事で返してもらうか考えていて少し前方を見てなかった時だった。
交差点からフラッと出てくる少女。
僕「あっ危なっ…!!」
─ガシャーン!と大きな音を立てて倒れる。
僕「痛っ…だ…大丈夫!?」
少女「………。」
どうやら何とか躱したようで、幸い単独事故で済んだようだ。
僕「…良かった…怪我は無いようだn…」
─周りを見るとあちこちに散乱したアイツの聖書。
それを食い入るように少女は見つめる。
僕「あ…あのこれは俺のじゃなくってそのなんだ!そう!友達に頼まれて仕方なく持って帰ってる最中でその!」
少女「…はい。」
どうやらあたふたしてるうちに散らばった聖書を集めてくれたみたいだ、恥じらいも何も無く。
僕「え…あ…ありがと…」
少女「…?」
少女はこちらがあたふたしている意味がわかってないように不思議そうな顔をしてこちらを見る
僕「あの…その…ほんとにごめん…」
僕はようやく精神を落ち着かせて状況を理解して前方を見てなかったことを含めて謝る。
少女「ち…」
僕「?…ち?」
少女「血…出てる。」
アドレナリンが出てたのか、コケた時に肘を擦りむいたらしく、血が出ていた事に全く気が付いてなかった。
僕「うわ、ホントだ…まぁこれくらい舐めとけば治るよ!」
すると少女は何のためらいもなく僕の肘に口を付けて舐め始めた。
僕「えっ!?あっ!?んっ!?ひゃう!!」
あまりにも突然の事に変な声しか出ない僕。
少女「これで、大丈夫。」
僕「………あ…ありがとう…。」
まだ理解が追いつかない。思考が完全にニートしている。えっ?なにこれ?いや、確かに舐めとけばって言ったけど…え?なんで舐めたのこの子?
なんて思っていると…
少女「大丈夫?」
と逆に心配された。透き通る様な瞳、白いワンピース、栗色の美しい長い髪が目に入る。
僕「……(°д° )(綺麗…)」
少女「まだ大丈夫じゃ、ない?」
また肘を舐めようとする少女、その瞬間我に帰る。
僕「…!あ、大丈夫大丈夫!ほら!」
腕をぐるぐる回し、大丈夫だと大袈裟にアピールする。
少女「よかった。」
少女は微笑む。可愛い。
僕「あの…本当にありがとうね…あ、そうだ」
財布を取り出し中を見る。170円。それしか無かった
僕「(我ながら貧乏過ぎるぞ…)」
とボヤきつつもお礼も兼ねてジュースを買う事にした。
自転車を停め、スグそこの自販機に行く少女と僕。
僕「さっきのお礼、ジュースくらいしか買えないけど…何でも好きなの買っていいよ!」
少女は?と不思議そうに首を傾げながらも、その中の一つを指差す。
─おしるこ(Hot)だった。
僕「え…これでいいの?熱いよ?」
少女「これがいい。」
どうやら本気で汁粉を飲みたいようだ。このクソ暑い中
僕「そっ…そっか…ならコレで…」
おしるこ(Hot)を押す。
僕「(なんで夏なのにおしるこ置いてんだ…しかもHotって…)」
自販機から取り出して少女に手渡す。
僕「熱いから気を付けてね。」
少女が受け取る。
少女「あつ…っ」
落ちそうになったおしるこをすんでのところでキャッチする。
僕「…やっぱり熱かったでしょ?」
少女「…うん」
少女は(´・_・`)とした顔で頷く。
僕「ちょっとまってて。」
僕は近くにあった蛇口を捻り、おしるこを冷ます。
僕「こんなもんかな」
40度くらいまで冷めたおしるこを開けて、少女に手渡す。
僕「はい、もう飲めると思う」
少女「ありが…と」
ベンチに座っていた少女は恐る恐る缶に手を伸ばし、温度を確認して安心したのか、口を付ける。
少女「あまい。」
そりゃそうだ。おしるこだもん。小豆を砂糖で煮詰めたようなもんだ。
僕「美味しい?」
少女「うん。」
少女は頷く。…と同時に缶を差し出してきた。
僕「ん?もういいの?」
少女「私だけ飲んでたら、かわいそう」
…え?いいの?マジで!?この超絶美少女が口を付けた缶を啜って良いの!?うっはwww貧乏で良かった!!www
等と思考していると少女がまた不思議そうにこちらを見る。
少女「いらない?」
僕「頂きますっ!」
間髪入れずに答える僕そしてゆっくりと口を付けてぬるくなったおしるこを飲む。
少女は凄く可愛い笑顔でそれを見ていた。
─そんな甘い(物理)出会いだった。
─僕…もとい、水無孝宏(みなし たかひろ19歳)は7月半ばの昼過ぎにボヤきながら自転車で家路を急ぐ。
僕「それにしてもアイツ…なんで夏休みだっつーのに俺を呼ぶかね…」
今日の朝、同じ大学の友達…というか腐れ縁の野郎に呼び出されて、渋々家に行くと大量の聖書(男子ならみんな持ってるアレ)を紙袋一杯に渡された。どうやら両親が一人暮らしを心配して様子を見に来るらしい。
僕「はぁ~…アイツ覚えとけよ…この借りは中々高くつくぞ…」
─と、どんな事で返してもらうか考えていて少し前方を見てなかった時だった。
交差点からフラッと出てくる少女。
僕「あっ危なっ…!!」
─ガシャーン!と大きな音を立てて倒れる。
僕「痛っ…だ…大丈夫!?」
少女「………。」
どうやら何とか躱したようで、幸い単独事故で済んだようだ。
僕「…良かった…怪我は無いようだn…」
─周りを見るとあちこちに散乱したアイツの聖書。
それを食い入るように少女は見つめる。
僕「あ…あのこれは俺のじゃなくってそのなんだ!そう!友達に頼まれて仕方なく持って帰ってる最中でその!」
少女「…はい。」
どうやらあたふたしてるうちに散らばった聖書を集めてくれたみたいだ、恥じらいも何も無く。
僕「え…あ…ありがと…」
少女「…?」
少女はこちらがあたふたしている意味がわかってないように不思議そうな顔をしてこちらを見る
僕「あの…その…ほんとにごめん…」
僕はようやく精神を落ち着かせて状況を理解して前方を見てなかったことを含めて謝る。
少女「ち…」
僕「?…ち?」
少女「血…出てる。」
アドレナリンが出てたのか、コケた時に肘を擦りむいたらしく、血が出ていた事に全く気が付いてなかった。
僕「うわ、ホントだ…まぁこれくらい舐めとけば治るよ!」
すると少女は何のためらいもなく僕の肘に口を付けて舐め始めた。
僕「えっ!?あっ!?んっ!?ひゃう!!」
あまりにも突然の事に変な声しか出ない僕。
少女「これで、大丈夫。」
僕「………あ…ありがとう…。」
まだ理解が追いつかない。思考が完全にニートしている。えっ?なにこれ?いや、確かに舐めとけばって言ったけど…え?なんで舐めたのこの子?
なんて思っていると…
少女「大丈夫?」
と逆に心配された。透き通る様な瞳、白いワンピース、栗色の美しい長い髪が目に入る。
僕「……(°д° )(綺麗…)」
少女「まだ大丈夫じゃ、ない?」
また肘を舐めようとする少女、その瞬間我に帰る。
僕「…!あ、大丈夫大丈夫!ほら!」
腕をぐるぐる回し、大丈夫だと大袈裟にアピールする。
少女「よかった。」
少女は微笑む。可愛い。
僕「あの…本当にありがとうね…あ、そうだ」
財布を取り出し中を見る。170円。それしか無かった
僕「(我ながら貧乏過ぎるぞ…)」
とボヤきつつもお礼も兼ねてジュースを買う事にした。
自転車を停め、スグそこの自販機に行く少女と僕。
僕「さっきのお礼、ジュースくらいしか買えないけど…何でも好きなの買っていいよ!」
少女は?と不思議そうに首を傾げながらも、その中の一つを指差す。
─おしるこ(Hot)だった。
僕「え…これでいいの?熱いよ?」
少女「これがいい。」
どうやら本気で汁粉を飲みたいようだ。このクソ暑い中
僕「そっ…そっか…ならコレで…」
おしるこ(Hot)を押す。
僕「(なんで夏なのにおしるこ置いてんだ…しかもHotって…)」
自販機から取り出して少女に手渡す。
僕「熱いから気を付けてね。」
少女が受け取る。
少女「あつ…っ」
落ちそうになったおしるこをすんでのところでキャッチする。
僕「…やっぱり熱かったでしょ?」
少女「…うん」
少女は(´・_・`)とした顔で頷く。
僕「ちょっとまってて。」
僕は近くにあった蛇口を捻り、おしるこを冷ます。
僕「こんなもんかな」
40度くらいまで冷めたおしるこを開けて、少女に手渡す。
僕「はい、もう飲めると思う」
少女「ありが…と」
ベンチに座っていた少女は恐る恐る缶に手を伸ばし、温度を確認して安心したのか、口を付ける。
少女「あまい。」
そりゃそうだ。おしるこだもん。小豆を砂糖で煮詰めたようなもんだ。
僕「美味しい?」
少女「うん。」
少女は頷く。…と同時に缶を差し出してきた。
僕「ん?もういいの?」
少女「私だけ飲んでたら、かわいそう」
…え?いいの?マジで!?この超絶美少女が口を付けた缶を啜って良いの!?うっはwww貧乏で良かった!!www
等と思考していると少女がまた不思議そうにこちらを見る。
少女「いらない?」
僕「頂きますっ!」
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