きっと僕は幸せに

夕食

　 私がダイニングルームにしているテントで手を叩けば広い机に装飾された椅子、素敵な真っ赤なクロスに銀の食器達カトラリーが現れる。
　ディリーとドゥーラがベスタを椅子に運びみんなの最後に席に着く。
　私が机を一回ノックすれば皆のショープレートの上にお肉が現れる。
　二回ノックすればスープ皿がスープで満たされる。
　三回ノックすればパン皿にパンが現れる。
　四回回ノックすればグラスに飲み物が注がれる。
　私が「召し上がれ」と言うと皆が「頂きます」と声を揃えて言い食べ始める。
「ベスタには私が食べさせてあげましょう、とてもとても美味しいよ、沢山お食べ」
　私はパンをちぎってベスタの口まで持っていった。
「有難うございますでも、沢山は…申しわけないですがそんなに食べられそうになくて…」
　そんなに申し訳なさそうな表情、しなくていいのに。
「あら、そうなのかい？でもできるなら1口は食べて欲しいな」
「あ、あはは」
　なんでこんなに目を泳がせてるんだろうか、やはり夕食前にチョコレートを追加するのは辞めといた方が良かったかな。