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4日目
遅い朝食
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——コンコン、コンコン!
「お客さん! 部屋を出る時間を過ぎてるよ! お客さん!」
「すぅー、すぅー」
午前10時。遺跡の中を歩き回って、カノンは疲れている。
扉を叩く、40代の宿屋の男店主の声が聞こえていない。
「こりゃー、駄目だな。追加料金払って貰うよ!」
若い女性客だから、男店主は部屋に押し入るのを諦めた。
この宿屋の料金は半日で1500ギルドだ。
朝型と夜型の生活をしている利用者(主に冒険者)から、効率的に稼いでいる。
冒険者ギルドから近くて便利だけど、結構悪どい宿屋で評判だ。
「ん~~~んっ! はぁ~、お腹空きましたぁ~」
昼少し前にカノンがやっと起きた。
お腹空いたは、馬小屋のパトラッシュが言いたい台詞だ。
昨日はいっぱい頑張ったから、いつもよりお腹が空いている。
午前6時に起きて、朝ご飯をずっと待っている。
【名前=カノン・ネロエスト 種族=人間(女)
レベル=16(必要経験値10/380) HP=450/450 MP=200/200
力=15 体力=15 知性=18 精神=20 器用さ=13 素早さ=13】
10万ギルドの護衛料で、カノンは一般的な成人女性のステータス(レベル1)を手に入れた。
ベッドから降りると、進化レベルで止まっている装備を着ていく。
進化させるのは食事の後で、パトラッシュとアイテムポーチの中の物を一緒に進化させる。
「あっ、ちょっとお客さん! ルールを守ってもらわないと困るよ! うちは連泊でも、一度部屋の外に出てもらって、部屋を綺麗に掃除するんだ。うちは衛生面は徹底してるんだ。宿屋のお客さんは一人じゃないんだよ」
階段近くのカウンターにいる男店主が、階段から下りてきたカノンに気づいた。
右手の人差し指を立てて、迷惑な客にしっかり怒ってお説教している。
「はい、すみません。これで二人分の食事をお願いします」
謝っている時のすみませんなのか、料理の注文の時のすみませんなのか分からない。
カノンがカウンターに金貨を置くと、店主は馬鹿にされた気分になった。
端た金で何でも言うことを聞くわけない。
「あんた、反省してないだろ? こういうのはお金の問題——うええ⁉︎ お、お客様、お席でお待ちください。すぐにおメニューをお待ちします」
「すみません。ありがとうございます」
店主は小金貨だと思って、手に大金貨を持って説教を始めようとした。
でも大金貨だった。思わず大金貨を二度見してから態度を180度変えた。
お客さんではなく、お客様だった。
よく見れば高そうな服を着ているから、冒険者達とは気品が違うと納得している。
料理長に急いで料理を作らせて、サービスに無料のデザートまで付けた。
口髭生やした男店主は、金と権力にもの凄く弱かった。
「パトラッシュ、朝ご飯だよ」
「ク、クゥ~ン」
ゆっくりと朝食を食べてから、カノンは馬小屋にやって来た。
昼ご飯だよ、と言いたいけど食べられるならいい。
鉄皿に入っている分厚いステーキ2枚を、パトラッシュはガツガツ食べた。
「う~ん、進化させた後はどうしましょう?」
カノンは今日の予定で悩んでいる。
スライムよりも昨日のダンジョンの方が、経験値が30倍も高かった。
レベルを最大まで上げて、弱いと馬鹿にするルセフをギャフンと言わせてやりたい。
あとはゆっくり寝られる自分の家が欲しい。寝ているだけで怒られる宿屋は嫌だ。
使用人付きの小さな家で、食事もお風呂も用意してくれる、そんな家が欲しい。
ついでに足が痛くなるまで歩かなくていいように、馬車が欲しい。
「まずはパトラッシュと装備を進化させましょう」
願望だらけの元貴族令嬢だが、当初の予定を思い出した。
着ている装備を脱いで、パトラッシュの横に並べると進化させた。
「お客さん! 部屋を出る時間を過ぎてるよ! お客さん!」
「すぅー、すぅー」
午前10時。遺跡の中を歩き回って、カノンは疲れている。
扉を叩く、40代の宿屋の男店主の声が聞こえていない。
「こりゃー、駄目だな。追加料金払って貰うよ!」
若い女性客だから、男店主は部屋に押し入るのを諦めた。
この宿屋の料金は半日で1500ギルドだ。
朝型と夜型の生活をしている利用者(主に冒険者)から、効率的に稼いでいる。
冒険者ギルドから近くて便利だけど、結構悪どい宿屋で評判だ。
「ん~~~んっ! はぁ~、お腹空きましたぁ~」
昼少し前にカノンがやっと起きた。
お腹空いたは、馬小屋のパトラッシュが言いたい台詞だ。
昨日はいっぱい頑張ったから、いつもよりお腹が空いている。
午前6時に起きて、朝ご飯をずっと待っている。
【名前=カノン・ネロエスト 種族=人間(女)
レベル=16(必要経験値10/380) HP=450/450 MP=200/200
力=15 体力=15 知性=18 精神=20 器用さ=13 素早さ=13】
10万ギルドの護衛料で、カノンは一般的な成人女性のステータス(レベル1)を手に入れた。
ベッドから降りると、進化レベルで止まっている装備を着ていく。
進化させるのは食事の後で、パトラッシュとアイテムポーチの中の物を一緒に進化させる。
「あっ、ちょっとお客さん! ルールを守ってもらわないと困るよ! うちは連泊でも、一度部屋の外に出てもらって、部屋を綺麗に掃除するんだ。うちは衛生面は徹底してるんだ。宿屋のお客さんは一人じゃないんだよ」
階段近くのカウンターにいる男店主が、階段から下りてきたカノンに気づいた。
右手の人差し指を立てて、迷惑な客にしっかり怒ってお説教している。
「はい、すみません。これで二人分の食事をお願いします」
謝っている時のすみませんなのか、料理の注文の時のすみませんなのか分からない。
カノンがカウンターに金貨を置くと、店主は馬鹿にされた気分になった。
端た金で何でも言うことを聞くわけない。
「あんた、反省してないだろ? こういうのはお金の問題——うええ⁉︎ お、お客様、お席でお待ちください。すぐにおメニューをお待ちします」
「すみません。ありがとうございます」
店主は小金貨だと思って、手に大金貨を持って説教を始めようとした。
でも大金貨だった。思わず大金貨を二度見してから態度を180度変えた。
お客さんではなく、お客様だった。
よく見れば高そうな服を着ているから、冒険者達とは気品が違うと納得している。
料理長に急いで料理を作らせて、サービスに無料のデザートまで付けた。
口髭生やした男店主は、金と権力にもの凄く弱かった。
「パトラッシュ、朝ご飯だよ」
「ク、クゥ~ン」
ゆっくりと朝食を食べてから、カノンは馬小屋にやって来た。
昼ご飯だよ、と言いたいけど食べられるならいい。
鉄皿に入っている分厚いステーキ2枚を、パトラッシュはガツガツ食べた。
「う~ん、進化させた後はどうしましょう?」
カノンは今日の予定で悩んでいる。
スライムよりも昨日のダンジョンの方が、経験値が30倍も高かった。
レベルを最大まで上げて、弱いと馬鹿にするルセフをギャフンと言わせてやりたい。
あとはゆっくり寝られる自分の家が欲しい。寝ているだけで怒られる宿屋は嫌だ。
使用人付きの小さな家で、食事もお風呂も用意してくれる、そんな家が欲しい。
ついでに足が痛くなるまで歩かなくていいように、馬車が欲しい。
「まずはパトラッシュと装備を進化させましょう」
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着ている装備を脱いで、パトラッシュの横に並べると進化させた。
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