没落令嬢カノンの冒険者生活〜ジョブ『道具師』のスキルで道具を修復・レベルアップ・進化できるようになりました〜

もう書かないって言ったよね?

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6日目

レベル30進化

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「うーん、育てすぎました」

 午前6時。カノンが朝起きると、氷フライムが360匹まで増えていた。
 餌があるから牧場を囲う家の壁柵は壊さないが、お腹が空いたら壊すに決まっている。
 牧場主として、一匹残らず倒さないといけない。

「グゥー、グゥー」
「パトラッシュ。寝てるんですか? 起きなさい!」

 カノンが怒って、寝ているパトラッシュを叩き起こす。
 パトラッシュの長い夜は、実際は短い夜だった。
 15分で夢の世界に旅立ってしまった。

「ワゥ、ワゥーン⁉︎」
「もー駄目じゃないですか! 寝惚けてないで、朝ご飯食べたら、パパッと倒しますよ!」
「クゥーン」

 カノンが怒っているが、パトラッシュの顔は眠かったから仕方ないという顔をしている。
 今日も朝からパンだ。もう帰るつもりだから、パトラッシュの皿には12種類12個のパンが置かれている。
 たくさん食べさせて、元気に荷車を引かせるつもりだ。
 
「ワフゥ~……」

 パトラッシュはもう一匹犬を飼って欲しいと思いながら、甘くて噛み応えたのないパンを食べる。
 出来れば可愛いメスで、毛は白色、年齢は一つ年下がいいと、ちょっと贅沢だ。
 子供が産まれて、大きくなったら、あとは子供に任せて引退したい。
 そんな人生、犬生を送りたい。
 
「もーまだ食べているんですか。残りは進化した後ですよ」
「ワン」

 でもまだ現役だから、頑張らないといけない。
 飼い主に呼ばれて、パトラッシュは返事した。
 食後ではなく、食中の運動をしないと残りは食べきれない。

「あれ? レベル30から上がらないんですね」

 氷フライムがまだ300匹近く残っているのに、カノンのレベルが止まった。
 最大レベルは基本的に30だ。これ以上は地味な訓練で強くなるしかない。

「これで目標は達成ですね。さあ進化です」

 カノンに少し遅れて、パトラッシュと魔法の杖もレベル30になった。
 家に入ると、パトラッシュを進化させた。

「わぁー! これなら荷車要らないですね! このまま乗れます!」
「クゥ~ン」

 カノンは嬉しそうだが、パトラッシュは悲しそうだ。
 身体がまた大きくなってしまった。今なら大人二人を乗せることが出来る。
 もう犬ではなく、馬だ。

【名前=カノン・ネロエスト 種族=人間(女) 
 レベル=30(最大レベル) HP=720/720 MP=320/320
 力=24 体力=24 知性=28 精神=32 器用さ=20 素早さ=20】

【名前=パトラッシュ(オス) 種族=魔犬 損傷率=0%
 レベル=30(最大レベル) HP=492/492 MP=185/185
 力=92 体力=92 知性=55 精神=55 器用さ=55 素早さ=74】

【名前=神風ダガー 種類=武器(短剣) 損傷率=0%
 レベル=30(最大レベル) 攻撃力=70 魔法攻撃力=0
 ステータス効果=素早さ+59 その他の効果=時魔法『2倍速(消費MP50)』が使用可能】

【名前=神風の刃杖 種類=武器(短杖) 損傷率=0%
 レベル=30(最大レベル) 攻撃力=84 魔法攻撃力=84
 その他の効果=風魔法『風刃(消費MP10)』『大風刃(消費MP20)』
 『大風乱刃(消費MP30)』『極大風刃(消費MP50)』を使用可能】

【名前=極上魔法薬(赤色) 種類=薬品(飲み薬) 損傷率=0%
 レベル=30(最大レベル) その他の効果=MP全回復】

 カノンは弱いままだが、装備と道具だけが異常に凄い。
 2倍速の魔法を使うと、カノンの素早さは404まで上昇する。

「わぁ~♪ これは凄く速いです!」

 その状態で神風の刃杖から、10メートルの緑色の風刃を、水平に氷フライムに飛ばす。
 雑草を鎌で切るように、氷フライムが次々に真っ二つにされていく。
 MPが無くなりそうになったら、極上魔法薬を飲んで、MPを容赦なく全回復する。
 あっという間に250匹以上の氷フライムが、カノン一人に倒された。

「うん。これなら次の魔物狩りは、足手まといにはなりませんね。フフッ。ルセフさんも驚きますよ」
「ク、クゥ~ン!」

 足手まといにはならないが、誰も危なくて連れて行きたくない。
 生き延びたパトラッシュが、地面に伏せて震えている。
 大量の家が風刃に斬られてバラバラ、森の樹木もバラバラだ。
 誰もバラバラ死体にはなりたくない。
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