63 / 121
16日目
魔法の杖合成
しおりを挟む
岩山の第一牧場に到着すると、巨大豪邸にドラゴンが帰っていた。
温室育ちのペットだから、雨に打たれたことは一度もない。
濡れないようにキチンと避難していた。
「やっと帰って来たカゲ。もう肉は飽きたから魚にしてカゲ。小骨までキチンと取ってカゲ」
「やっぱり駄目でした。合成する前に増やさないと駄目ですね」
「ぎゃああああ~‼︎ ドラゴンの餌にされるフラッー‼︎」
大きな虫網に風フライム2匹を入れて現れた飼い主に、ドラゴンは注文した。
残念ながら飼い主は、実験前にフライムを増やすのに忙しいようだ。
氷フライムと風フライムは一晩置いても、分裂しなかった。
「これで二時間後には4匹ずつに増えます。その間は何をしましょう?」
氷フライム2匹と風フライム2匹を分けて、もう一度餌を置いて檻に閉じ込めた。
「そうです! 魔法の杖を合成しましょう!」
分裂して増えるまでの時間、カノンは焼き魚を作らずに、魔法の杖を合成することに決めた。
まずはフライムと同じ、神氷の弾杖と神風の刃杖の二本を合成してみた。
【名前=神氷風の弾刃杖 種類=武器(短杖) 損傷率=0%
レベル=30(最大レベル) 攻撃力=84 魔法攻撃力=84
その他の効果=氷風魔法『氷弾、氷刃、風弾、風刃(消費MP10)』を使用可能】
「あっ、青緑色に魔法石が変わりました。なるほど、二つの魔法が使えるようになるんですね」
もう氷フライムと風フライムを合成しなくても、どうなるか分かったようなものだ。
間違いなく氷風フライムになって、使える魔法が氷と風の二種類に増える。
「よぉーし! 全属性合成してみましょう! きっと凄い杖になります!」
素人の考え方だが、カノンのやる気は漲っている。
残りの火、水、地、雷、光、闇の魔法の杖を取り出して、氷風の杖に合成していく。
【名前=神元の全杖 種類=武器(短杖) 損傷率=0%
レベル=30(必要経験値0/1110) 進化レベル=60 攻撃力=168 魔法攻撃力=168
その他の効果=元魔法『元弾、元槍、元柱、元刃(消費MP10)』を使用可能】
「……混ぜ過ぎました」
カノンの中では実験失敗のようだ。
魔法石が黒い鉛色に濁って、使える属性が元の一つになってしまった。
でも攻撃力が上がり、進化も出来るようになっている。
悪くはない実験結果だ。試しに床に元弾を撃ってみた。
「金属で削り取っているみたいです。触れたら危ないですね」
破壊音はほとんどなく、砂や水の中に入るように、鉛色の魔法弾が床を貫通して消えてしまった。
触れたものを消滅させる危険な元素魔法だ。
「うーん、困りました。杖のレベルを上げるには増やさないと駄目です。実験したいのに残念です」
カノンは杖の為にフライムの合成を諦めた。
今日はフライムを減らすより、増やすのを優先するみたいだ。
「他のフライムの捕獲に行きますか。あー、でもその前に、家で飼えるように小さくした方が良いかもしれないです。でも、分裂したら大きくなるかもしれないです。うーん、困りました」
実験が出来ずに時間が出来たから、カノンは新しい予定を考えている。
残りの六種類のフライムを捕獲に行くか、縮小したフライムが分裂するとどうなるのか知りたいようだ。
どちらも重要そうだが、どちらも今日急いでやる必要がないことだ。
「パトラッシュ、勧誘してください」
カノンは考えた結果、両方することに決めた。
パトラッシュに脅迫させて、氷と風フライムの2匹ずつを仲間にした。
「仲間になるワン。断ればドラゴンの炎で少しずつ焼き殺すワン」
「仲間になるフラッ‼︎ 殺さないでフラッ‼︎」
4匹を硬貨のサイズまで縮小すると、クリスタル製の密封された透明な箱に入れた。
青く輝くクリスタルを透明に改良したから、外からでも増えたらすぐに分かる。
あとで砂や小石を箱の底に敷いて、もう少し見た目を良くした方がよさそうだ。
あまりにも殺風景すぎる。
「まずは地フライムです。レベル45の強敵です。分裂する前に捕獲して来ますよ」
「ワフゥ」「カゲ」
明らかに過剰戦力だ。
カノンは縮小したドラゴンも連れて、地フライムの捕獲に出発した。
温室育ちのペットだから、雨に打たれたことは一度もない。
濡れないようにキチンと避難していた。
「やっと帰って来たカゲ。もう肉は飽きたから魚にしてカゲ。小骨までキチンと取ってカゲ」
「やっぱり駄目でした。合成する前に増やさないと駄目ですね」
「ぎゃああああ~‼︎ ドラゴンの餌にされるフラッー‼︎」
大きな虫網に風フライム2匹を入れて現れた飼い主に、ドラゴンは注文した。
残念ながら飼い主は、実験前にフライムを増やすのに忙しいようだ。
氷フライムと風フライムは一晩置いても、分裂しなかった。
「これで二時間後には4匹ずつに増えます。その間は何をしましょう?」
氷フライム2匹と風フライム2匹を分けて、もう一度餌を置いて檻に閉じ込めた。
「そうです! 魔法の杖を合成しましょう!」
分裂して増えるまでの時間、カノンは焼き魚を作らずに、魔法の杖を合成することに決めた。
まずはフライムと同じ、神氷の弾杖と神風の刃杖の二本を合成してみた。
【名前=神氷風の弾刃杖 種類=武器(短杖) 損傷率=0%
レベル=30(最大レベル) 攻撃力=84 魔法攻撃力=84
その他の効果=氷風魔法『氷弾、氷刃、風弾、風刃(消費MP10)』を使用可能】
「あっ、青緑色に魔法石が変わりました。なるほど、二つの魔法が使えるようになるんですね」
もう氷フライムと風フライムを合成しなくても、どうなるか分かったようなものだ。
間違いなく氷風フライムになって、使える魔法が氷と風の二種類に増える。
「よぉーし! 全属性合成してみましょう! きっと凄い杖になります!」
素人の考え方だが、カノンのやる気は漲っている。
残りの火、水、地、雷、光、闇の魔法の杖を取り出して、氷風の杖に合成していく。
【名前=神元の全杖 種類=武器(短杖) 損傷率=0%
レベル=30(必要経験値0/1110) 進化レベル=60 攻撃力=168 魔法攻撃力=168
その他の効果=元魔法『元弾、元槍、元柱、元刃(消費MP10)』を使用可能】
「……混ぜ過ぎました」
カノンの中では実験失敗のようだ。
魔法石が黒い鉛色に濁って、使える属性が元の一つになってしまった。
でも攻撃力が上がり、進化も出来るようになっている。
悪くはない実験結果だ。試しに床に元弾を撃ってみた。
「金属で削り取っているみたいです。触れたら危ないですね」
破壊音はほとんどなく、砂や水の中に入るように、鉛色の魔法弾が床を貫通して消えてしまった。
触れたものを消滅させる危険な元素魔法だ。
「うーん、困りました。杖のレベルを上げるには増やさないと駄目です。実験したいのに残念です」
カノンは杖の為にフライムの合成を諦めた。
今日はフライムを減らすより、増やすのを優先するみたいだ。
「他のフライムの捕獲に行きますか。あー、でもその前に、家で飼えるように小さくした方が良いかもしれないです。でも、分裂したら大きくなるかもしれないです。うーん、困りました」
実験が出来ずに時間が出来たから、カノンは新しい予定を考えている。
残りの六種類のフライムを捕獲に行くか、縮小したフライムが分裂するとどうなるのか知りたいようだ。
どちらも重要そうだが、どちらも今日急いでやる必要がないことだ。
「パトラッシュ、勧誘してください」
カノンは考えた結果、両方することに決めた。
パトラッシュに脅迫させて、氷と風フライムの2匹ずつを仲間にした。
「仲間になるワン。断ればドラゴンの炎で少しずつ焼き殺すワン」
「仲間になるフラッ‼︎ 殺さないでフラッ‼︎」
4匹を硬貨のサイズまで縮小すると、クリスタル製の密封された透明な箱に入れた。
青く輝くクリスタルを透明に改良したから、外からでも増えたらすぐに分かる。
あとで砂や小石を箱の底に敷いて、もう少し見た目を良くした方がよさそうだ。
あまりにも殺風景すぎる。
「まずは地フライムです。レベル45の強敵です。分裂する前に捕獲して来ますよ」
「ワフゥ」「カゲ」
明らかに過剰戦力だ。
カノンは縮小したドラゴンも連れて、地フライムの捕獲に出発した。
5
あなたにおすすめの小説
異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 番外編『旅日記』
アーエル
ファンタジー
カクヨムさん→小説家になろうさんで連載(完結済)していた
【 異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 】の番外編です。
カクヨム版の
分割投稿となりますので
一話が長かったり短かったりしています。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
異世界に来ちゃったよ!?
いがむり
ファンタジー
235番……それが彼女の名前。記憶喪失の17歳で沢山の子どもたちと共にファクトリーと呼ばれるところで楽しく暮らしていた。
しかし、現在森の中。
「とにきゃく、こころこぉ?」
から始まる異世界ストーリー 。
主人公は可愛いです!
もふもふだってあります!!
語彙力は………………無いかもしれない…。
とにかく、異世界ファンタジー開幕です!
※不定期投稿です…本当に。
※誤字・脱字があればお知らせ下さい
(※印は鬱表現ありです)
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
安全第一異世界生活
朋
ファンタジー
異世界に転移させられた 麻生 要(幼児になった3人の孫を持つ婆ちゃん)
新たな世界で新たな家族を得て、出会った優しい人・癖の強い人・腹黒と色々な人に気にかけられて婆ちゃん節を炸裂させながら安全重視の異世界冒険生活目指します!!
特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。
黄玉八重
ファンタジー
水無月宗八は意識を取り戻した。
そこは誰もいない大きい部屋で、どうやら異世界召喚に遭ったようだ。
しかし姫様が「ようこそ!」って出迎えてくれないわ、不審者扱いされるわ、勇者は1ヶ月前に旅立ってらしいし、じゃあ俺は何で召喚されたの?
優しい水の国アスペラルダの方々に触れながら、
冒険者家業で地力を付けながら、
訪れた異世界に潜む問題に自分で飛び込んでいく。
勇者ではありません。
召喚されたのかも迷い込んだのかもわかりません。
でも、優しい異世界への恩返しになれば・・・。
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる