没落令嬢カノンの冒険者生活〜ジョブ『道具師』のスキルで道具を修復・レベルアップ・進化できるようになりました〜

もう書かないって言ったよね?

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18日目

火・水フライム捕獲

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 カノンは火山洞窟にいる火フライムから捕獲することにした。
 雷フライムと光フライムは夜にしか現れない。
 夜までに水フライムと闇フライムを捕まえればいい。

「8×8で64色、64×64で……いっぱいですね」

 4096色だ。カノンはフライムを合成したら、何色の色が出来るか考えている。
 綺麗な色のフライムを混ぜて、綺麗なフライムを作りたいようだ。
 フライム研究家になるつもりがないなら、やめた方がいい。
 青色だけでも色の濃い薄いの強弱で、数十色に分けないといけなくなる。

「ふぇ~。やっぱり暑そうです」

 赤い溶岩が流れる火山洞窟に到着した。
 普通は溶岩が冷えて固まった、黒い地面を歩いて進まないといけない。
 だけど、カノンは歩きたくない。サメ型飛行船から出ずに進んでいる。

「はぁ、はぁ、激暑ワン……」
「はぁ、はぁ、痩せちゃうカゲ……」

 その代わりペットの2匹が頑張っている。
 飛行船の前を塞ごうとする魔物が現れたら、容赦なく倒している。

 火山洞窟には火フライム以外に、火スライム、溶岩ゴーレム、悪魔デーモンが生息している。
 推奨レベル40の中級冒険者向けのダンジョンだ。
 現在、禁猟期間ではないから倒しまくっても問題ない。

「やめときなフラ。俺っちに触ると火傷じゃ済まないフラよ」
「…………」

 探している火フライムが現れた。
 安全な溶岩の川に浮いているから、巨大犬とドラゴンの前でも余裕がある。
 向かって来たら溶岩の川に落として、ドロドロに溶かすつもりだ。

「来ないフラか? おら、かかって来いよフラ」
「…………」

 でも、溶岩の川に見える、サメ型飛行船の背びれに気づいていない。
 背びれがゆっくりと火フライムに近づいていく。
 そして一気に溶岩から飛び出て加速した。

「捕まえましたぁー!」
「なふぅっ? な、何じゃフラー⁉︎」

 サメ型飛行船の左右の胸びれに取り付けられた虫網に、火フライムが捕獲された。
 虫網も飛行船もスキル抽出・注入で、火の護符の火無効を抽出して、注入している。
 火フライムが触れても、火傷一つ付かない。

 ♢

「次は水フライムにしますか」

 無事に火フライムは神水の杖の水責めで、仲間に出来た。
 カノンは暑い場所から涼しい場所に移動している。

「全種類集めたらレベル100にして、進化で完成ですね。あっ、ドラゴンにジョブを忘れていました。あとで教会に行かないと」

 残りは四種類。カノンはもうフライム捕獲後に何をするのか考えている。
 特にやることがないから、思いついたことを手当たり次第やるようだ。

「ワフゥ~♪」「カゲェ~♪」

 水フライムが生息する湖にやって来た。
 パトラッシュとドラゴンは湖に飛び込んで、気持ち良さそうに遊んでいる。

「ふふっ。仕方ないですね。捕まえるまで、二人で遊んでいていいですよ」

 水フライムは湖の中にいる。役に立たない2匹は連れて行けない。
 カノンは笑って許すと、綺麗な湖の水中に飛行船で潜った。

「どの辺にいるんでしょう?」

 湖の透明度は高い。水深は海よりも深くない。
 適当に探し回ればすぐに見つかるはずだ。

「うわぁー、多すぎです」

 カノンの予想通りにすぐに見つかった。ざっと数えて、50~60匹が集まっている。
 2匹誘拐したら、他も絶対に追いかけてくる。

「おいフラ。あれ、サメなんじゃないフラ?」
「フラララ~♪ 湖に海のサメがいるわけないフラ。何言ってんだ……サメフラーッ‼︎」
「皆んな逃げろフラッー‼︎ 食い殺されるフラーッ‼︎」

 虫網を持っているサメを見つけて、水フライムが一斉にバラバラに逃げ出した。
 残念ながらサメ型飛行船の方が、泳ぐ速度は圧倒的に上だ。
 2匹だけ犠牲になるしかない。

「サメの胃袋に捕まったフラ! 溶かされるフラ!」
「ふぅー。逃げられずに助かりました」

 泳ぐのが遅い水フライムが、左右の虫網に1匹ずつ捕まった。
 虫網は胃袋ではない。仲間になれば、溶かされないし、火炙りにもならない。
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