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19日目
元・地精霊フライム
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フライムは全種類集めたから、今日のカノンは夜会まで時間が余っている。
八種類のフライムを使った合成実験を開始した。
【名前=元フライム 種族=変異フライム 損傷率=0%
レベル=30(必要経験値0/1110) 進化レベル=60 HP=1290/1290 MP=430/430
力=53 体力=53 知性=40 精神=40 器用さ=40 素早さ=30】
「やっぱり鉛色になりました。元々の八種類を先に進化させますか」
火、水、地、風、雷、氷、光、闇のフライムを合成した結果、元フライムが誕生した。
レベル30時点の強さは、レベル30カノンより上で、レベル30パトラッシュより下だ。
HPとMPはかなり高いので、生命力だけが異常に高い。
2匹作って飼育ケースに入れると、次の実験に移った。
「倒し過ぎないように注意してくださいね」
「カゲッ!」
ドラゴンだけを飼育ケースの中に入れた。パトラッシュは夜に大事な仕事がある。
元フライムを加えた九種類がレベル60になるまで、増えたフライムを倒させる。
1対300以上の恐ろしい死闘の始まりだ。
「パトラッシュはお風呂に入ってブラシがけですよ。綺麗にしないとモテないですよぉ~」
「クゥーン」
昨日入ったから、今日は入りたくない。
パトラッシュは縮小されて、小さな風呂に入れられた。
良い匂いがするまで洗われて、柔らかいブラシで毛並みを綺麗にされる。
「う~ん、可愛い服とカッコいい服のどっちを着させたら良いんでしょう? パトラッシュはオスだけど、伯爵様には結婚相手を紹介するわけだから……」
服なんて要らない、首輪で十分だ。
パトラッシュはどっちでもいいが、カノンは着せる服で悩んでいる。
どちらかというと悩むべきは自分の服だ。
今回は顔に古傷落書きして、女戦士の服を着て行くと絶対に怒られる。
一度目は笑って許してくれたけど、二度目はない。
「う~ん、難しいです。あとで考えましょう!」
カノンは悩んだ末に答えを先延ばしした。
気分転換に飼育ケースを見ると、ドラゴンだけが生き残っていた。
レベル30程度のフライムでは、相手にならないらしい。
「まだまだ倒さないと駄目ですね。一気に倒しますか」
地フライムはレベル60になっていた。元フライムはレベル60になっていない。
カノンは地フライムの飼育ケースを開けて、適当に鷲掴みした。
このまま握り潰すような残虐なことはしない。
ドラゴンの飼育ケースに優しく入れた。
「これは倒したら駄目ですよ」
「カゲ」
ドラゴンに注意すると、鷲掴みした地フライム達を進化させた。
地フライムから地霊フライムに名前が変わった。
次に2匹だけ隔離すると、1匹ずつに伝説の実を40個与えた。
これで殺戮準備完了だ。
「さてと、こっちは倒さないと」
アイテムポーチから神火の杖を取り出した。
鷲掴みされなかった地フライム達を、焼き倒さないといけない。
飼育ケースに強火を投入して、全滅するまでこんがり焼いた。
「ふぅー。強くなり過ぎると倒すのが大変です。力+と素早さ+を限界まで注入しましょう」
レベル60の地フライムはしぶとかった。
魔法を無効していても、普通に体当たりされるだけで危険だ。
抽出・注入スキルで、装備を強化した方が良い。
他の飼育ケースのフライムも少し倒して、残り八種類もレベル60進化させた。
また2匹ずつ隔離して、さっきと同じように伝説の実を与えている。
実を食べ終わったら実験再開だ。
♢
【名前=地精霊フライム 種族=フライム 損傷率=0%
レベル=90(必要経験値0/8730) 進化レベル=100 HP=12300/12300 MP=1182/1182
力=123 体力=123 知性=123 精神=123 器用さ=123 素早さ=98】
「わぁ~♪ 苦労した甲斐がありました。完成まであと少しです!」
実験は成功しているみたいだ。
フライムの身体が綺麗なひし形に変化した。手に刺さりやすい形状だ。
力はレベル100カノンの半分もないから、まだまだ実験には余裕がある。
この程度の強さなら問題ないと、カノンは実験続行を決めた。
八種類のフライムを使った合成実験を開始した。
【名前=元フライム 種族=変異フライム 損傷率=0%
レベル=30(必要経験値0/1110) 進化レベル=60 HP=1290/1290 MP=430/430
力=53 体力=53 知性=40 精神=40 器用さ=40 素早さ=30】
「やっぱり鉛色になりました。元々の八種類を先に進化させますか」
火、水、地、風、雷、氷、光、闇のフライムを合成した結果、元フライムが誕生した。
レベル30時点の強さは、レベル30カノンより上で、レベル30パトラッシュより下だ。
HPとMPはかなり高いので、生命力だけが異常に高い。
2匹作って飼育ケースに入れると、次の実験に移った。
「倒し過ぎないように注意してくださいね」
「カゲッ!」
ドラゴンだけを飼育ケースの中に入れた。パトラッシュは夜に大事な仕事がある。
元フライムを加えた九種類がレベル60になるまで、増えたフライムを倒させる。
1対300以上の恐ろしい死闘の始まりだ。
「パトラッシュはお風呂に入ってブラシがけですよ。綺麗にしないとモテないですよぉ~」
「クゥーン」
昨日入ったから、今日は入りたくない。
パトラッシュは縮小されて、小さな風呂に入れられた。
良い匂いがするまで洗われて、柔らかいブラシで毛並みを綺麗にされる。
「う~ん、可愛い服とカッコいい服のどっちを着させたら良いんでしょう? パトラッシュはオスだけど、伯爵様には結婚相手を紹介するわけだから……」
服なんて要らない、首輪で十分だ。
パトラッシュはどっちでもいいが、カノンは着せる服で悩んでいる。
どちらかというと悩むべきは自分の服だ。
今回は顔に古傷落書きして、女戦士の服を着て行くと絶対に怒られる。
一度目は笑って許してくれたけど、二度目はない。
「う~ん、難しいです。あとで考えましょう!」
カノンは悩んだ末に答えを先延ばしした。
気分転換に飼育ケースを見ると、ドラゴンだけが生き残っていた。
レベル30程度のフライムでは、相手にならないらしい。
「まだまだ倒さないと駄目ですね。一気に倒しますか」
地フライムはレベル60になっていた。元フライムはレベル60になっていない。
カノンは地フライムの飼育ケースを開けて、適当に鷲掴みした。
このまま握り潰すような残虐なことはしない。
ドラゴンの飼育ケースに優しく入れた。
「これは倒したら駄目ですよ」
「カゲ」
ドラゴンに注意すると、鷲掴みした地フライム達を進化させた。
地フライムから地霊フライムに名前が変わった。
次に2匹だけ隔離すると、1匹ずつに伝説の実を40個与えた。
これで殺戮準備完了だ。
「さてと、こっちは倒さないと」
アイテムポーチから神火の杖を取り出した。
鷲掴みされなかった地フライム達を、焼き倒さないといけない。
飼育ケースに強火を投入して、全滅するまでこんがり焼いた。
「ふぅー。強くなり過ぎると倒すのが大変です。力+と素早さ+を限界まで注入しましょう」
レベル60の地フライムはしぶとかった。
魔法を無効していても、普通に体当たりされるだけで危険だ。
抽出・注入スキルで、装備を強化した方が良い。
他の飼育ケースのフライムも少し倒して、残り八種類もレベル60進化させた。
また2匹ずつ隔離して、さっきと同じように伝説の実を与えている。
実を食べ終わったら実験再開だ。
♢
【名前=地精霊フライム 種族=フライム 損傷率=0%
レベル=90(必要経験値0/8730) 進化レベル=100 HP=12300/12300 MP=1182/1182
力=123 体力=123 知性=123 精神=123 器用さ=123 素早さ=98】
「わぁ~♪ 苦労した甲斐がありました。完成まであと少しです!」
実験は成功しているみたいだ。
フライムの身体が綺麗なひし形に変化した。手に刺さりやすい形状だ。
力はレベル100カノンの半分もないから、まだまだ実験には余裕がある。
この程度の強さなら問題ないと、カノンは実験続行を決めた。
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