【R18】腹黒毒生徒会長様の世界樹クラス転移 〜持ち主によって様々に成長する世界樹の魔法の杖を与えられた高校生達〜

もう書かないって言ったよね?

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第三章

第18話 夜中の防犯ブザー

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 少女を藤原達の家から救出すると、あとはアルマ達女性住民に任せた。
 ボサボサの髪を綺麗に切って整えて、風呂に入らせれば問題ない。
 俺は男住民達と一緒に回収したモップ牛と狼豚を試食する予定だ。
 そろそろ肉が焼けている頃だ。

「んっ? 何でいるんだ?」

 そう思っていたのに、呼んでもいないのに佐藤と長谷川が男達と混ざって試食をしていた。
 食中毒になるかもしれないから、食べない方がいいと注意していたのに自主参加したようだ。

「んっー、肉は柔らかいんだけど、やっぱりタレがないと駄目だね」
「と言うよりも肉単体で食べるから駄目なんじゃないかな? パンに挟むとかしかないと」
「冷しゃぶなら、美味しいかもしれないよ?」
「だめだめ。やっぱり食感が駄目だよ。モップ牛は乳牛にした方が良いと思うよ」

 二人はサイコロステーキにされた肉を、色々と文句を言いながら食べている。
 香辛料や焼肉のタレが欲しいみたいだけど、それだと肉本来の味が分からない。
 そもそも二人の味覚は日本基準なので、異世界の人達と味の好みが違う。全然参考にならない。

「どうですか? 食用に使えますか?」
「んっ? んぐっ⁉︎」

 二人を見ないようにして、肉を食べている男住民に尋ねた。
 男は俺の顔を見ると急いで肉を飲み込んで話し始めた。

「は、はい、モップ牛よりは狼豚の方が味は良いです。でも、食用には向いてないですね」
「なるほど。じゃあ、次は解毒薬を飲ませた後のモップ牛と狼豚を持って来ますね」
「はい、よろしくお願いします……」

 素直な意見は参考になる。他にも六人食べているから聞きに行こうとした。
 でも、男がその前に小声で聞いてきた。

「あのぉ、それと殺したんですか?」
「はい? えぇ、モップ牛と狼豚なら殺しましたよ。楽に殺せるので生きたまま連れて帰るのも問題ないですよ」
「いえいえ、誘拐した男の方です。凄い悲鳴が外まで聞こえてましたよ。思わず家の外に飛び出したぐらいです」

 最近殺したのはモップ牛と狼豚しかいないので、そっちを聞かれたと思ったのに違った。
 男がヒソヒソ声で藤原達の事を聞いてきた。確かに凄い悲鳴だったから外まで聞こえたはずだ。
 切った足も変な方向にはくっ付いてないから、問題ないと笑って答えた。

「あぁ、あっはは、殺してませんよ。両足を切断しただけです」
「そ、そうですか、足を切断しただけですか……」

 男がブルッと身体を震わせたけど、悪さをしなければ住民には関係ない話だ。

 ……そういえば、住民が犯罪を犯した場合の刑罰を決めていなかった。
 当然やり過ぎるのは駄目だし、誰が罰を与えるのかも重要だ。確実に嫌われてしまう。
 特別な住民を作って下手に権力を与えるのもマズイ。慎重に考えないといけない。
 とりあえず肉の味の感想を住民に聞いて回って、あとは明日ゆっくりと考えよう。

 ♢

「きゃああッ‼︎」
「——っ⁉︎」

『ピィピピピピピ!』と俺の部屋の扉に仕掛けておいた防犯ブザーが突然鳴り出した。
 ベッドに寝ていた俺は飛び起きると、杖を扉の方に構えた。
 暗がりに人影が見える。辻本が寝込みを襲撃しに来たのかと思ったが違った。

「あの、あっ、あっ、す、すみません! すみません!」
「もしかして、アルマか?」

 オレンジ色の囚人服を着ている女が防犯ブザーの音に慌てている。
 玄関扉の防犯ブザーが反応しなかったのは、家の中に最初から女がいたからだろう。
 何度も頭を下げて謝ってくる。俺は別にいいんだけど、他の住人達がちょっと面倒だ。

「なになに⁉︎ 奇襲⁉︎ 敵襲⁉︎」
「モモは危ないから部屋の外に出ない! 雫は私にバリアを使って! 私が拘束してやる!」

 佐藤と高橋の声が聞こえてきた。四部屋ある少し大きな家に今は七人で住んでいる。
 夜中に防犯ブザーで叩き起こされて、凄く高橋が怒っているのが伝わてくる。
 多分、他の住人も夜中に起こされて機嫌が悪いはずだ。外の住民達も含めたら、さらに多くなる。

「アルマは部屋の中に隠れていて。俺が誤魔化すから」
「はい、すみません」

 高橋が攻撃して来る前にアルマを部屋の中に避難させた。防犯訓練だと言って誤魔化すしかない。
 防犯ブザーの本体から抜けた、糸の付いたピンを暗い床から見つけると、急いで本体に戻した。
 騒音が止まって、シーンと一気に家の中が静かになった。

「皆んな、ごめん! 防犯訓練だから大丈夫だよ。慌てて扉に出るのは危険だから、今みたいに注意して行動すればいいから」

 静かになったので攻撃される前に謝った。
 七海達も含めて、誰も信用していないから、扉に黙って防犯ブザーを仕掛けていた。
 そもそも夜中に部屋に入ろうとする人間は敵しかいない。

「うるさい! 何考えてんのよ! 死ねぇ!」
「もぉー、ビックリしたよぉー」
「会長、夜中に変な事しないでください。町の人達にも謝ってくださいよ」
「あぁ、分かっている。ごめん、すぐに謝りに行くから」

 次々に苦情を言われるけど、俺にとっては良い防犯訓練になった。
 家の外壁をコンクリートで覆って、ついでに家と部屋の扉には鍵を付けた方が良さそうだ。
 空き巣も殺人事件も顔見知りの犯行が多いと聞く。

 家の外に出ると、飛び起きただろう住民達が武器を持って構えていたので事情を説明した。
 ゾンビが侵入した時の訓練だと話すと、皆んな安心した顔で家に戻っていった。
 俺も家の扉を閉めて防犯ブザーを仕掛けると、自分の部屋に戻った。

 ♢

「はぁぁ、それでどうしたの?」

 ため息を吐きつつ、ベッドの上で寝転んで、頭から毛布を被って隠れているアルマに聞いた。
 アルマは毛布から頭だけを出すと、毛布に包まったままベッドに座って話し始めた。

「すみません、ミズキ。サシャがミズキにお礼が言いたいそうなんです。だから、部屋の扉を開けたんですけど……」

 サシャは辻本が誘拐したゾンビ少女の名前だ。
 一番安全な場所に住んでもらおうという事で、アルマと一緒にこの家に住んでもらう事になった。
 長い髪は美白石鹸で綺麗に洗って、金髪が混ざった茶髪はセミロングヘアにカットされた。
 少し影のある顔立ちで、本性を探るような目付きで俺を警戒している感じがする。

「お礼なんて必要ないよ。こっちが信用できない人間を町に入れたんだ。サシャが落ち着いたのなら、改めて謝りたいぐらいだよ」
「そういうわけにはいきません! 命を助けられたら、命で返すのが当然なんです! それなのにミズキは町の復興を手伝ってくれてます。これだと全然返せません!」
「そんな事ないよ。家を貸してもらっているし、探索も協力してもらっている。北の町と南東の町にもう一回行ってもらって、この町への行き方を書いた立て札も置いてきてもらった。お陰で他の仲間も道に迷わずに済むよ」

 アルマは頑張って何かお礼がしたいらしいけど、命とか重たいものは貰えない。
 それにして欲しい事は頻繁に色々と頼んでいる。
 恩返しがしたいなら、大きなもので一気に返されるよりも、小さなもので少しずつ返してくれた方が助かる。

 でも、アルマはそれだと駄目なようだ。表情がちょっと怒っている気がする。
 ベッドから立ち上がると、立って話をしていた俺に詰め寄ってきた。

「むぅー、ミズキは男ですよね? 私の事をどう思いますか? 美人ですか? 不細工ですか?」
「ちょっとアルマ⁉︎ 質問の意味が分からないだけど……俺が男なのは見れば分かるだろう?」
「それは知ってます! だから聞いているんです! ミズキの目には私が美人に見えてますか! 素直に教えてください!」
「ちょっと落ち着いて⁉︎ 答えるから……」

 ……何なんだ? 俺に美人か不細工か判定して欲しいみたいだけど。
 詰め寄ってくるアルマの両肩を掴んで止めた。

 アルマはゾンビから人間に戻って時間が経っている。身体は元通りになっていると思う。
 オレンジ色に近い赤髪の艶やかなストレートセミロングヘアで、瞳の色は黒色。
 身長は俺よりも少し下で、顔立ちは日本人とイギリス人のハーフのような感じだ。
 年齢は大人っぽいような子供っぽいような顔立ちの所為でちょっと分からない。

「えーっと、アルマの年齢を教えてくれないか?」
「今年で十八歳になります。でも、何年経っているか分からないので、本当は何歳なのか分かりません。それよりも私は美人なんですか?」
「あぁ、美人だと思うよ。それでアルマは何がしたいんだ? というより何が言いたいんだ?」

 アルマに年齢を聞いたら十八歳だと答えた。俺が十七歳だから意外と年齢が近い。
 それよりも何故美人なのか、しつこく聞いてくる意味が分からない。

「美人なのは町の女性達もそうなんですか?」
「町の女性? あぁー……確かに差はあると思うけど、平均で言えば、比較的美人が多いと思うよ」
「やっぱり……じゃあ、ミズキの仲間の男達の中には、ツジモトのような悪い人もいるんですね。美人なら襲われる可能性がありますよね?」
「あぁ、そういう事か……」

 アルマが何を聞きたいのか、何を心配しているのかやっと分かった。
 町の女が美人なら襲われる。不細工なら襲われない。そういう事だろう。
 町の女達の中には、俺の仲間を町に受け入れていいのか心配している人がいるという事だ。
 アルマをベッドに座らせると、その隣に座った。安心できるように対策と説明をしないといけない。

「確かにその可能性がないとは言えない。だから、住民の数を十人増やそうと思う。自分達よりも人数が多い相手を襲いたいとは思わないはずだよ」
「そうかもしれないですけど、食糧はどうするんですか? 魔物の肉は美味しくないみたいですけど……」
「それは分かっているよ。住民の数を増やすのは野菜を作ろうと思っているからなんだ」

 佐藤と七海の杖が第三段階に成長した。
 佐藤の『grasslandグラスランド』という呪文は地面を草原に変える効果がある。
 ハッキリ言って、家畜を育てない場合は使い所のない呪文だ。あまり期待していない。
 カツ丼を作れるだけで合格点をあげるしかない。

 七海の『barrierバリア』は透明の薄く頑丈な膜を作り出す呪文だ。
 これで俺に寝込みを襲われないそうだが、そんなに何度も襲わない。
 戦いには役立つけど、食糧問題には役には立たない。
 役に立つのは新しく覚えた『植物・種』の能力の方だ。
 これで野菜を育てる事が出来れば、食糧問題が解決する見込みがある。

「収穫できるまではちょっとキツいと思うけど、そこを乗り越えれば何とかなると思う。具体的には今まで通りに一日二食で我慢してもらう必要があるかな」
「はい、そのぐらいなら我慢する必要もないです!」
「そう、良かった。心配事がある時は遠慮なく言っていいから。俺でも相談に乗る事ぐらいは出来るからね」

 どうやら満足したようだ。アルマの固い表情が柔らかく変化した。これで寝れそうだ。
 そう思ったのに、アルマがベッドに座ったままで、サシャがいる自分の部屋に戻らない。
 相談事がまだあるみたいだ。

「アルマ? まだ話したい事でもあるの?」
「ミズキ、私は美人なんですよね?」
「そうだね、美人だと思うよ。大丈夫、心配しなくてもアルマが襲われないようにするから。好きな相手と付き合えるよ。良かったら、明日はアルマが解毒薬を使う男を六人選んでいいよ。アルマにもパートナーが必要だからね」

 余程、アルマは襲われたくないようだ。今の町の住民は男10人、女12人だ。
 明日、十人増やすなら、男16人、女16人にしてバランスを良くする。
 男が16人もいるなら、アルマの好みの男もいるだろう。恋人に守ってもらえば不安もなくなる。

「その必要はないです。好きな相手と付き合えるなら、ミズキはダメですか? 私はミズキと付き合いたいです」
「あっはは、俺は七海と付き合っているから駄目だよ」
「そんなの変です。付き合っているのに一緒の部屋で寝ないんですか? 私なら一緒に寝たいと思います」
「そうかもしれないね……」

 冗談で言ってきたのかと思ったけど、アルマは本気かもしれない。
 政略結婚のようなものを狙っているなら、俺には期待しない方がいい。杖が無ければ、ただの人だ。

「美人ならいいですよね? 一緒に寝ませんか?」
「それは駄目だよ。俺には好きな人がいるんだから」
「大丈夫です。私はミズキが好きです。ミズキが私を好きになってくれれば問題ないです。添い寝だけでいいですから、一緒に寝てください」
「添い寝って……それも駄目だよ」

 ……かなり積極的だな。七海とは付き合っていないけど、既成事実でも作って別れさせるつもりか?
 ハッキリと断っているのに、アルマは潤んだ瞳でジッと見つめてくる。
 良く言えば、積極的。悪く言えば、誰とでも寝る女だ。

「うぅぅ、嫌です。ミズキが添い寝してくれるまで、毎晩部屋に来ます。ミズキが寝た後に添い寝します」

 ……最悪だ。早く鍵付きの扉に変えないと。

「分かったよ。アルマの気持ちは分かったから、一回だけ添い寝していいから、その後は添い寝したら駄目だよ。約束を破った時は別の家で暮らしてもらうからね」
「はい、それでいいです」

 毎晩やって来られて寝不足になるよりは、妥協して一回だけで終わらせた方がマシだ。
 命を助けて好印象を持たれているけど、一緒にいたら、百年の恋も冷めるだろう。

「じゃあ、私達の部屋に来てください。サシャもお礼がしたいそうです」
「えっ? それはどういう……」
「行けば分かりますよ」

 やっと寝れると思ったのに、アルマは立ち上がると俺の手を握って引っ張る。
 アルマ達の部屋に連れて行くみたいだけど、何がしたいのか分からない。
 念の為に杖を手に取ると、アルマに連れられて、すぐ隣のアルマ達の部屋に入った。
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