俺をお前らの青春に勝手に巻き込むな！

バスケがしたいです！①

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　授業が終わると今日から部活です。青野君は1人で体育館に向かいます。

　体育館に行くと、バスケ部の女子が4人、男子が6人いました。やっぱり少ないですね！

　青野君「体験入部で3日間、お世話になります。1年の青野です！よろしくお願いします」とバスケ部の皆さんに元気よく挨拶します。

　バスケ部の男子の1人が代表して、工藤(くどう)先輩「よろしく青野君(笑！)2年で一応はキャプテンの工藤だ。早速だけど、バスケットボールの経験はあるかい？」と笑顔で挨拶してから、青野君に質問します。
　
　青野君「すみません、授業でやった程度です！それに僕、運動が苦手なので期待するような選手にはなれないと思います」と正直に自分の実力を話してしまう。

　藤田(ふじた)君「何だよ！冷やかしかよ！マネージャーの仕事はないぞ！」と青野君の身長と容姿を見て馬鹿にしています。

　工藤先輩「藤田(注意！)同じ1年同士だろ、仲良くしないか！」と先輩として注意しますが、効果はなさそうです。

　しばらく話していると、安藤先生がやって来て、本格的に練習が始まります。安藤先生は男子と女子の混合チームで試合をやるように指示します。

　男子3人と女子2人のAチームとBチームで試合をやっていますが、どうも男女共に遠慮しがちなプレイが目立ちます。

　『パァン』と体育館に花火の音と火薬の臭いが広がります。
　体育館の出入り口の一つに、顎髭を20センチ程に伸ばした宮沢監督と黒川先輩とキャプテン斎藤の姿が見えました。

　安藤先生「貴方達、一体どういうつもりなの！ここは青春高校の体育館よ！部外者は入らないでください」と高校生には見えない宮沢監督に注意します。

　宮沢監督「安藤先生(泣きながら！)バスケがしたいです！」と1990年から1996年まで連載されていた、バスケマンガの名場面を再現します。

　安藤先生「何言っているの(怒！)さっさと出て行かないと警察呼ぶわよ！」とさらにお怒りです。
　当然ですね！安藤先生や青春高校の生徒は『スラムダンク』の世代ではないので知りません。

　青野君は台本の次のシーン3を知っています。この後、試合に負けた宮沢監督は伸ばした顎髭を綺麗に剃って、さっぱりとした宮沢監督として体育館に戻ってきますが、今回は無理そうです。

　宮沢監督もジェネレーションギャップには、勝てないようです！
　宮沢監督「はい、カット！安藤先生、何やっているの(怒？)校長から聞いてないの(質問？)聞いているよね(確認？)だったらやらなきゃ(笑！)いつやるの(質問？)いまでしょ(怒！)」といつもの熱血指導が始まります。

　安藤先生「すみません！まさかこんな風にやって来るとは思わなかったので！」とペコペコと頭を下げます。

　宮沢監督「若いから仕方ないけど、次からは、ちゃんとやってよね(怒！)こっちにもスケジュールがあるから！」と台本で安藤先生の頭をポンポン叩きます。

　安藤先生の右拳はすでに殴りたい衝動を抑えるのに必死です。

　宮沢監督「おーい、青野君！10人分、いや、11人分の台本用意して(お願い！)学校のコピー機でジャンジャン印刷してきてよ！準備出来たら、すぐに試合始めるよ！」と早速、撮影の準備に入ります。

　今回は安藤先生が、前回の青野君になるのでしょうか？まだまだ、撮影は始まったばかりです！