俺をお前らの青春に勝手に巻き込むな!

もう書かないって言ったよね?

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プロジェクトA2(後編)

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 青野君が振り返ると、そこには民家の住人の木下優香(きのしたゆうか)さん、27歳シングルマザーと5歳になる娘の木下美優(きのしたみゆ)ちゃんがいた。

 青野君は『ペコリ』と頭を下げてから、立ち去ろうとするが、優香さん「待ってください(必死!)貴方なんですか?」と青野君に向かって何かの確認をします。

 陣内君「そうです!そいつが下着泥棒です!そのバックの中に奥さんの赤い下着が入ってますよ!」と優香さんに向かって、小声で喋っています。

 美優ちゃん「ママ!このお兄ちゃんが足長おじさんなの?」と優香さんに訊いています。

 陣内君「足長おじさん?」と首を傾げています。優香さん「貴方が毎月、私達にお金を寄付してくれている足長おじさんなんですか?」ともう一度訊いてみます。

 奥寺君と藤堂さんは『おやおや!そんなことしてたの?』と青野君の反応を見てます。

 青野君「ただの新聞の集金ですよ(笑!)誰ですか!その足長おじさんとは?」どうやら謎の人物とは無関係なようです。

 優香さん「すみません(恥!)いまお支払いしますから!」と慌てて財布からお金を出そうとします。

 青野君「結構です、お代はもう頂きました(笑!)」と答えるとその場を去って行きました。

 陣内君「奥さん!逃しちゃ駄目ですよー!そいつのバックには奥さんのピンクの下着が入っていますよー!」とやはり小声で喋っています。

 美優ちゃん「ママ、ママ(喜び!)足長おじさんからお手紙来てたよー!読んで、読んでー!」と大喜びです。

 優香さんは封筒から現金5万円とお手紙を取り出すと「優香さんと美優ちゃんへ!優香さん、いつもお仕事お疲れ様です(褒め!)美優ちゃんも良い子でママも安心してお仕事に行けます(褒め!)でも、たまには2人で楽しい休日を過ごしてください!少ないですが二人に善意の寄付をさせてください(お願い!)これからも二人一緒に笑顔で暮らしてくださいね!足長おじさんより♡」と美優ちゃんに手紙を読んであげました。

 優香さんは青野君の背中に向かって、深々とお辞儀をします。青野君が見えなくなっても続けました。

 『ピーポーピーポー!』と到着した警察官にまたしても、陣内君はストーカー容疑で連れて行かれました。

 奥寺君「コイツです!この男が彼女をしつこく、追いかけ回すんです!」藤堂さん「今日も訳の分からないことに無理矢理、付き合わされたんです!助けてください!」と二人は協力して陣内君の極悪非道な所業を報告しました。

 本物の巡査部長「またお前か(怒!)そんなに少年院に行きたいのか?どうなんだ陣内!」とライトを顔に向けられて、厳しく訊問します。

 陣内君「本当に俺は何もやってないんだよ刑事さん(号泣!)アイツが全部悪いんだよ~!」と青野君の罪を洗いざらい喋ります。

 本物の巡査部長「そうやって、誰かのせいにするのは、いい加減に止めろ(怒!)さっさと罪を認めろ!」と机を『ドォーン‼︎』と拳で叩いて陣内君を責めます。

 陣内君はまたしても、しばらく警察の厄介になりそうです。

 

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