俺をお前らの青春に勝手に巻き込むな!

もう書かないって言ったよね?

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お前に明日は来ない!②

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 陣内君は保健室に運ばれ、縁切先生から『今日はここで授業を受けるように(命令)!』と指示されると、そのまま1日の終わりまで保健室で過ごすことになる予定でした。

 11時頃に青春学園の不良3人組が、ベットの上で寝転がってサボっている陣内君がいる保健室にやって来ました。

 『ガラガラガラ!』と保健室の扉を不良の1人が横に開けていきます。門倉(かどくら)先輩「なんだ先客がいるぞ!」と金髪陣内君を珍しそうに『ジロジロ!』と見ています。

 佐々山(ささやま)先輩「お前1年だな(質問)?山城(やましろ)はいないのか!」と40代後半の保健室にいるはずの女性養護教諭を探します。

 陣内君「チィース(挨拶)!山城は昼まで帰って来ませんよ!用事で外出してます」と不良の先輩にも大した度胸です。

 佐々山先輩「へぇ~(驚き)、なかなか肝が据わっているじゃないか(感心)!修羅場も何回か経験しているな?」と陣内君の瞳に宿る闇を感じ取ったようです。

 岩崎(いわさき)先輩「1年の相手なんかしてないで、さっさと没収された物を探そうぜ!」と山城先生の机の引き出しの中を探し始めました。

 岩崎先輩「あったぞ(喜)!」と複数の銘柄のタバコ箱を掲げました。

 陣内君「先輩(笑)!それが探し物ですか(呆れ)?そんなに美味いもんなんですか(興味)?」と不良の先輩達が必死になって取り返しに来た、タバコの味に興味を持ってしまいました。

 佐々山先輩「なんだ!酒もタバコもやったことないのか(笑)!意外と真面目なんだな。どうだ試しに1本だけ吸ってみるか?」と自分のタバコ箱から1本だけ取り出して、陣内君に渡しました。

 陣内君がタバコを顔に近づけて、においを嗅ごうとしましたが、よく分かりませんでした。

 岩崎先輩「吸いたいなら、ここじゃまずいぜ(笑)!屋上の合鍵があるから、そこで吸おうぜ!」と勝手に作った合鍵を見せながら、屋上に陣内君を誘います。

 4人は先生達に見つからないように『コソコソ』と隠れながら屋上まで移動して行きました。

 屋上に到着すると早速、不良3人組はタバコに『カァチャ!』と火をつけて一服開始しました。

 岩崎先輩「授業中のこの一本は堪りませんなぁ~(喜び)!」と仕事帰りのサラリーマンのようにタバコに含まれるニコチンを味わいます。

 佐々山先輩「ほら、お前も吸えよ(笑)!俺のやったタバコは岩崎の安物とは違って高級品だぞ(威張る)!」と調べたところ、60円の違いしかありません。

 佐々山先輩が陣内君の右手人差し指と薬指に挟まれたタバコに火をつけようと100円ライターを近づけていく、その時!『ドガァーン(HP10)!ドグワァーン(HP3)!ドアカァ~ン(HP0)!バァタァ~ン(破壊)!』と鍵を閉めた扉を蹴り壊して、縁切先生が屋上にやって来ました。

 縁切先生は扉を足蹴り3発で破壊すると「年はとりたくないねぇ~(笑)!若い時なら2発で壊せたよ(自慢)!」と大した差はありません。

 縁切先生「保健室にいないから探したよ陣内(悲)!こんな馬鹿共とつるんで、なに馬鹿なことやろうとしているんだい(叱る)!」と不良3人が隠しきれなかったタバコを見て、そう問いかけました。

 陣内君「うるさいなぁ~(怒)!お前に関係ないだろ(泣)!もうほっといてくれ(願)!」と彼は人生を諦め、自暴自棄になっているようです。

 縁切先生「関係ないわけないだろう(怒)!さっさとその手に持っているタバコを全部よこしな(命令)!」と不良3人に詰め寄っていきます。

 岩崎先輩(HP68)「うるせぇなぇ~(脅し)!ババア引っ込んでろよー!」と縁切先生に殴りかかっていきました。

 佐々山先輩(HP80)「馬鹿(驚)!お前の勝てる相手じゃない(恐れ)!」と忠告しようとする暇もなく『バァチーン(HP1)!』と張り倒されてしまいました。

 門倉先輩がメリケンサックをポケットから取り出して右手に装備します。門倉先輩(HP53)「教師が生徒を殴っていいと思っているのかよ(叱る)!」と攻撃力を上げた右拳で殴りかかって行きます。

 『バカァ~ン(HP37)!ドォ~スン(HP12)!』と左手で顔面をビンタされて、右拳を鳩尾に叩き込まれました。

 縁切先生「女相手に素手で戦う勇気もないのかよ(怒)!不良やるなら、格好良い不良になりやがれ(命令)!」と地面に膝をついている岩崎と門倉に声を荒げます。

 佐々山先輩「お前らも、さっさとタバコを渡すんだ(忠告)!縁切先生、もうタバコは吸いません(嘘)!許してください(願)!」と自分の持っていたタバコを縁切先生に頭を下げて渡しました。

 岩崎と門倉も仕方ないと諦めて、タバコを謝りながら渡していきます。佐々山先輩「もういいですか縁切先生?俺達、授業に戻らないといけないんで……」とこの場を立ち去ろうとしました。

 縁切先生「待てお前ら(命令)!ほら2000円で足りるか(タバコ代)?お前らの親が汗水流して働いたお金で身体に悪いことするんじゃねぇ~(願)!」と没収したタバコの代金を自腹で払いました。

 佐々山先輩「もう吸わないって言っただろう(本気)!お前ら授業に遅れるからさっさと行くぞ(本当)!」と彼らは本当に授業に戻って行きました。

 縁切先生「陣内!その手に持っている奴(タバコ)は、お前の判断に任せるよ(信頼)!私は扉の修理と鍵の交換で忙しいから、もう行くよ!」と陣内君を残して去って行きました。

 陣内君はタバコを握りしめたまま、屋上でぼっ~としてました。『カァッ、カァッ、カァッ(階段を上る音)!』と誰かが屋上にやって来ているようです!

 宮沢監督「おや?君は!」と陣内君を見て言いました。翌日から学園で陣内君の姿を見た人はいなくなりました。

 
 
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