【R18】暴力戦士妹LV68がダンジョンボスの死に際の攻撃で永遠に目覚めない呪いをかけられた。僧侶兄LV23はこのチャンスに♡♡♡する

もう書かないって言ったよね?

文字の大きさ
27 / 98
第1章

第27話⑩解決

しおりを挟む
「”スリープ〟」

 モンスターに遭遇する前に、魔法の射程距離と速度を確認してみた。
 レアボスが使っていたのと同じ光線状の魔法が杖の先から飛んでいった。

「射程距離は15メートルぐらいか。……これなら二、三発は撃つ時間はあるな」

 杖の性能は問題なさそうだ。
 あとは実際に眠らせてから起きるまでの時間も知りたい。

 だけど、ゆっくり調べている時間はない。
 眠らせてから、麻痺と毒を重ね掛けしてから放置するのが一番だ。
 眠っている獅子を起こすのは馬鹿がする事だ。

「”スリープ〟!」
『グガァ……スガァー、スガァー』
「ほっ!」

 水色の睡眠光線が向ってきたギガントカエルに当たった。
 直撃から眠るまでの時間は1、2秒ぐらいだった。

 戦いで1秒は長過ぎる。ここは麻痺させてからの睡眠がいいかもしれない。
 単体なら睡眠でもいいかもしれないけど、複数相手だとやっぱり麻痺がいいかも。

「あっ、でも、外したら終わりなのか……」

 当たる前提で考えていたけど、麻痺を外したら、次を撃つまで1秒以上はかかる。
 麻痺とか睡眠とか関係なく、撃つなら絶対に当てる必要がある。

「つまり必中の一撃にしないと死ぬ」

 これは考えようによっては、ジャストよりも難しい技術が求められている。
 だけど、トリプルダンジョン攻略がしたいならやるしかない。
 やらざる者、やるべからずだ。

「ごくり……やってやる。いや、絶対にやる!」

 俺の帰りを妹が待っているんだ。ここは俺の死に場所じゃない。
 聖剣にみなぎる魔力を杖に込めていく。シングルじゃ足りない。
 ダブルでも駄目だ。トリプルじゃないと俺は満足しない。
 だったら、この杖もトリプルにすればいい。
 いや、トリプル以上にする。

「うおおおおお! ”トリプルスリープ〟‼︎」

 杖の先端から水色の光線が連続で三発発射された。
 そう、魔法はイメージだ。魔力は溜めれば溜めるほど多く出る。
 俺はもう知っているはずだ。あれだけダンジョンで鍛えたんだから。

「まだだ! 俺の力はこんなもんじゃない! うおおおおお! ”テンスリープ〟‼︎」

 今度は杖の先から暴れるように水色の光線が七発発射された。

「くっ、魔力が全然足りない! 七回しか出なかった!」

 やはり俺はまだ未熟者だ。
 百回は無理でも、男なら一度に十回ぐらい出さないと女の子を満足させられない。
 奮い立て。死ぬ気で奮い立たせるんだ。

「うおおおおおおおお‼︎ ”テンスリープ〟‼︎」

 凄い勢いだ。杖が暴れ過ぎて、片手では絶対に持てない。
 両手でしっかり持って、水色光線を出しまくる。

「はぁはぁ、はぁはぁ! や、やれば出来るじゃないか!」

 水色光線が多過ぎて何発出たのか分からない。
 だけど、十回以上は出たと思う。
 体力が異常に奪われているけど、これなら通用する。

「よし、戻ろう」

 状態異常魔法の杖をある程度使いこなす事に成功した。
 ボス部屋に戻ると後片付けを始めた。ベッドと浴槽をアイテム鞄にしまった。
 裸の二人はタオルで綺麗に拭いて、服を着せて、両脇に抱えた。

「よし、あとは生きて脱出するだけだ!」

 ♢

「おりゃー!」
「ギャン……!」
「おや? あれは……」

 二人を脇に抱えてダンジョンを帰っていると、前方でロックウルフの群れと戦っている冒険者達を見つけた。
 青髪の騎士カイル、黒髪の魔法剣士ナイジェル、茶髪の魔法使いシズクだ。

「”テンスリープ〟」

 余計なお節介かもしれないけど、ロックウルフが背中を見せている。
 このチャンスは見逃せない。隙だらけの背中に杖先から水色の光線を十連発した。

『キュン……スピィー、スピィー』

 光線が直撃したロックウルフ達が次々に眠り落ちていく。
 これで少しは戦いやすくなったはずだ。

「す、凄い……」
「あの人は! 【重聖騎士LV120】さん!」
『グルルゥ!』

 だけど、十発じゃ足りなかった。
 六匹のロックウルフがこっちに向かってきた。
 あと勝手にLVアップと職業変更するな。俺は僧侶LV23だ。

「無駄だ。”テンスリープ〟」
『キュン……!』

 すぐさま追加の睡眠光線を溜めて、六匹に発射した。
 放たれた睡眠光線が六匹に直撃して、全匹地面に崩れ落ちた。

「雑魚が。永遠に眠っていろ」
「重聖騎士さん! これは一体……?」

 地面の野良犬にカッコつけて言っていると、黒髪のナイジェルが駆け足でやってきた。

「ただ眠らせただけだ。悪いが急用でね。コイツらの始末を頼みたい」
「もちろん構いません。それよりもまた怪我人ですか? カイル、すぐに荷車を出してくれ!」
「分かった!」
「いや、その必要はない。軽すぎて何も持ってないのと同じだ。じゃあな。頑張れよ」
「はい! お疲れ様でした!」

 今はゆっくり話している時間はない。カイルが荷車を出す前に断った。
 コイツらがモンスター倒してくれているなら、今のうちに出口まで突っ走る。
 頭を深々と下げるナイジェルは気にせずに走り出した。
 
「はぁはぁ! はぁはぁ! よし、出口だ!」

 希望の光だ。希望の光が見えてきた。
 出口に向って走り続けた。次はヨハネの馬鹿馬が俺の家まで走り続ける番だ。
 ダンジョンで鍛えた鞭捌きをたっぷり教えてやる。漏らすんじゃねえぞ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

野球部の女の子

S.H.L
青春
中学に入り野球部に入ることを決意した美咲、それと同時に坊主になった。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

処理中です...