【R18】暴力戦士妹LV68がダンジョンボスの死に際の攻撃で永遠に目覚めない呪いをかけられた。僧侶兄LV23はこのチャンスに♡♡♡する

もう書かないって言ったよね?

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第2章

第57話⑧プロットポイント②

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「ほぉー……」

 緑の扉を開けて、城砦の中に入ると、光が差し込む綺麗な広場に出た。
 灰色の土の地面に暖かな日差しが降り注いでいる。
 この場所だけが不気味な森の中で神聖な雰囲気を出している。

 けれども、この場所が森の中で一番危険な場所だ。
 裏側の植物の生えてない古びた茶色い扉を押して閉めると、広場の中央に魔法陣が現れた。

「気を付けろ、デカいのが来るぞ」

 現れる魔法陣の大きさで、現れるボスの大きさも大体分かる。
 今回は直径20メートルクラスの大物だ。
 縦に長いのか、横に長いのか、それも重要だが、ボスの能力が一番重要だ。

『グルルルルル‼︎』
「最悪ね。まさか【竜種】が現れるなんて……」
「最悪? 最高の間違いだろ」

 魔法陣から現れたのは、モンスターの中でも最強と呼ばれる【竜種】だった。
 背中には翼はなく、左右二つ合わせれば、胴体にも匹敵する巨大な脚が四本ある。
 全身を緑色の植物と苔で覆われて、その中身を隠している。

 苔の生えた地竜なのか、岩竜なのか、それとも見たままの木竜なのか。
 冒険者なら視覚の情報だけを頼りに考えたりしない。
 動きや重さ、攻撃方法などの総合的な情報で最終判断を下さないといけない。

 おそらく推定レベルは110~120ぐらい。
 人間に例えると特別職や俺の限定職を持つ冒険者だ。
 コイツを単独撃破すれば、リラが特別職になれる可能性はかなり高い。
 もちろん、それが難しいから高い。普通に考えて一人で倒せる相手じゃない。

「まずは俺が行く。リラ、しっかり観察していろ」
「任せたぞ、俺」

 初見の相手に突っ込むのは影俺の役目と決まっている。
 慣れた一人芝居でカッコよく送り出した。

「”ライフドレイン生命力吸収〟」
『グルルゥ……?』

 まずは暗黒騎士の魔法スキルで攻撃させた。
 左手を苔むしる巨竜【千年竜木せんねんりゅうき】に向けた。
 竜木の身体から影俺の左手に向かって、赤色に光る粒子が大量に流れてきた。
 相手の体力を奪って、自分の体力を回復する略奪魔法だ。

「なるほど。体力は化け物クラスか」

 流れてくる粒子の量で、魔法耐性と体力がある程度判断できる。
 竜種は魔法耐性が高く、体力が高いのが一般的な常識だ。

 さらに俺の生命力吸収は、魔法耐性が高い相手からは体力をそんなに奪えない。
 つまりこの攻撃で分かったのは、千年竜木は体力は高いが、魔法耐性が低いという事だ。

「魔法が弱点ならば……”ウルトラソウル〟!」

 魔法攻撃が弱点ならば、ヨハネの出番だ。
 でも、ヨハネはいない。だったらこのまま俺の出番だ。
 影俺が持つ黒大剣に黒斬撃を込めさせた。それを竜木に向かって振り抜いた。

『グルガァ……!』

 的がデカイから外す方が難しい。
 黒斬撃が直撃した左前脚が大きく切り裂かれた。
 けれども、

『グルルルル』

 幹のような筋肉がくっ付いて、傷口を塞ぐと苔の肌が覆い隠した。
【再生能力】が異常に高い。これは植物モンスターの特徴の一つだ。
 見た目通りの木竜で間違いなさそうだ。情報も集まったし、そろそろ行かせてやる。
 もう我慢の限界のはずだ。

「リラ、二人で援護してやる。思いっきり暴れて来い!」
「言われなくても……最初からそのつもりよ!」

 脳筋完全復活だ。竜木に向かって、リラが走り出した。
 影俺との共同技【ダブルウルトラジャストヒール】なら、ダメージ0だと信じている。

「オラッオラッオラッオラッ‼︎」
『グルル、グルルゥ……!』

 大木のような竜木の左前脚にリラの連打が止まらない。
 殴られた苔肌が空中に飛び散りまくっている。
 キラキラと虹色の光を撒き散らしている。

「うぐっ……###……回復……」
「”アンチパラライ〟!」「”アンチスリープ〟!」

 調子よく殴っていたのに、急にリラが殴るのをやめて、顔面蒼白でこっちに見た。
 異変を感じて、すぐに影俺と一緒に状態異常回復を唱えた。
 けれども、

「うぐっっ、だめぇ、くるしいぃ……」

 麻痺と睡眠じゃなかった。
 地面に倒れたリラが首を押さえて苦しんでいる。
 残る可能性は二つだ。

「”アンチカース〟!」「”アンチポイズン〟!」

 急いで残りの二つを唱えて、リラに向かって二人で走った。
 これが正解でも、竜木の左前脚がリラを踏み潰そうと浮かび上がっている。
【毒苔】で状態異常にして、倒れた相手を踏み潰す必殺の流れだ。

 そんな真似を俺が許すわけがない。
 そっちが必殺なら、こっちも必殺を使わせてもらう。
 俺の女に手を出していいのは、俺達だけだ。

「”トリプルウルトラソウル〟‼︎」

 三連続ウルトラソウルだ。暗黒剣に最大火力の極黒斬撃を込めた。
 黒大剣が力に耐え切れずに震えている。それは影俺が持つ黒大剣も一緒だ。
 すぐにお前に全てを魔力解放してやる。影俺と並ぶと、竜木の首に向かって同時に振り抜いた。

「”ジャスティス正義〟‼︎」

 バツ印の黒き斬撃が放たれた。ウルトラソウル六発分の超威力だ。
 これで死ななかったモンスターはいない。即効で逝かせてやる。
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