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問題です。3時間に1回分裂するスライムを洞窟に閉じ込めて、18時間後に洞窟を訪れて、経験値とお金を荒稼ぎしようとした少年はどうなりますか?

第12話・そろそろレベルの限界だけど、少年の欲望に限界はありません。

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 日曜日の午前5時頃、自宅に戻ったクロム少年は、まずは寝る事にしました。家族やご近所さんは、友達と夜遅くまで遊んで、疲れて眠っていると思っているようですが、それは大きな間違いです。

(ちょっと寝たら、《魔法・スリープ》を妹に試さないと)

 このまま永遠に眠っていればいいのに。

 ♦︎

「くぅううう~~~!!」

 あっあ~、残念ながら起きてしまいました。背筋をピンと伸ばして、目を覚まそうとしています。もうとっくに朝食の時間は過ぎて、午前10時になる頃です。

 もう妹のサクラちゃんは友達と遊ぶ為に出掛けています。家にいるのは父親と母親だけです。《魔法・スリープ》を使う機会はなさそうです。

「さて、使うか!」

 残念ながら使う気満々のご様子です。年頃の少年に良識や常識を求める方が間違っていたのです。

 さて、1階リビングでは、美形の父親と母親が一緒にソファーに座って、録画していたドラマを見ています。仲が良くて微笑ましいですね。

 それを2人の背後からいやらしい目で見ている少年がいます。もうこんな息子とは絶縁した方がいいです。

(まずは父さんを眠らせてから、母さんを眠らせる。そして、父さんの横で母さんを寝取る)

 もう地獄に落ちてください。クロム少年は15歳、母親のクレアさんは33歳です。クレアさんは見た目だけなら27歳でも十分に通用する美しさです。けれども、母親に手を出したら駄目です。暴力も含めて、絶対に手を出したら駄目なんです。

「《スリープ》」と小声で父親に向かって魔法を唱えました。

 父親は魔法の光に包まれると、ガクッと一瞬で眠りに落ちたようです。同じように、今度は母親に《スリープ》の魔法を使いました。またまた、ガクッと一瞬で眠りに落ちます。人間にも効果があるようです。

「くっくっくっくっく♬ さてさてさて、まずは何をしようか? キス以外なら、何でもいいんだよね?」

 誰もそんな事は一言も言っていません。ジロジロとクレアさんの大きな胸を見ています。これは絶対におっぱいを揉み揉みしたり、谷間に顔を埋めたりしそうです。

「ゴクリ、いただきます」

 あっあ~~~、駄目です! そんな事をしたら駄目なんです! と慌てなくても大丈夫です。変な事は起こりません。

「んんっ~~? クーちゃん、何してるの?」

「ゴクリ、母さん!」

 突然、クレアさんが起きました。至近距離で目と目が合います。手とおっぱいが触れ合いそうになります。

《魔法・スリープ》の効果は、約10秒程度。それに近くで物音を立てたり、身体に少しでも刺激を与えると、眠らされた相手は起きてしまいます。おっぱいを揉み揉みしようとしても、一揉みで起きてしまいます。変な事は何も出来ませんよ。

「んんっ? クロム。そんな近くで母さんと何をしているんだ?」

 おっとおっと、夫が起きてしまいました。寝取るのは失敗のようです。さっさと荷物をまとめて家から出て行ってください。家の鍵も忘れずに置いていってくださいね。

「いや、これは………」

(下手に誤魔化すよりは、正直に思っている事を言った方がいいはず。ならば!)

 クロム少年は起死回生の一言を思いついたようです。吉と出るか、凶と出るか。

「やっぱり母さん、美人だなぁ~~って、見てたんだよ」

 さすがにその後に『おっぱい揉んでもいい?』は言わなかったようです。よく我慢しました。

「うっふふふ♬ もうクーちゃん、お世辞を言ってもお小遣いは増やしませんよ。でも、やっぱり綺麗だって言われると嬉しくなるわね。ねぇ~、パパ?」

「ああっ、そうだね。ママはいつも綺麗だよ」

「もう、パパったら」

 息子が見ている前で2人はイチャイチャし始めました。まだ、午前中ですよ。それ以上は夜まで我慢してくださいね。

(ぐぅぬぬぬぬぬ!! なんて羨ましい事を!)

 マザコン息子が右手の親指をしゃぶりながら、悔しがっています。さっさとマザコンは卒業して、同級生の女子生徒と付き合った方がいいです。

 クロム少年が20歳になる頃には、綺麗な母親も40前です。いつまでも綺麗なお母さんではいられません。

「ちょっと出かけてくるね」

「うっふふふ」「あっははは」と息子の声は2人の世界には届かないようです。妹のサクラちゃんのように、気を利かせて、さっさと家から出て行ってください。

 ♦︎

『トゥルル~~~♬』と誰にか電話をかけているようです。友達と遊ぶのかもしれません。

「あっ、マミちゃん? これから遊ばない? ………ちょっとだけ、ちょっとだけだから。………うん、分かった。また、今度ね。…………次はユキちゃんと……」

 呼び出そうとした同級生のマミちゃんは都合が悪かったようです。携帯電話に登録しているのは、あとはユキちゃんとカナメちゃんの2人だけです。

 女の子達は少年の欲望を満たす為にいる訳じゃありません。三股は今すぐにやめてください!

「あっ、ユキちゃん。えっ! いいの? 行く行く♬ じゃあ、後でね。…………フゥ~~、キス以外はいいんだよね?」

 だから、そんな事は誰も一言も言っていません。最低です! 腐っています! 女なら誰でもいいゴミ野郎です! 彼女の手作りお菓子が不味い事を祈るばかりです。

(美味しい、美味しい、甘いお菓子~♬)

 ルンルン気分でクロム少年は同級生のユキちゃんの自宅にお菓子を食べに行きます。食べるのは不味いお菓子だけにして欲しいです。

「夏休みに洞窟に閉じ込められた時は、もう人生終わりだと思ったけど、折角生き残れたんだから、人生楽しまないと。ムフフフフ♬」

 ニタニタと嫌らしい顔をしています。2人きりで部屋で遊んでいる時に、ユキちゃんのお父さんが乱入して欲しいものです。

 そう願いながらも世の中、思うようには進みません。悔しいですが、クロム少年の幸せな生活はしばらく続きました。そして………。

 ♦︎

 ♦︎

 ♦︎

「セイ!」と鋼の剣を振り下ろして、キングスライムを倒しました。今は1週間後の洞窟です。目指すはレベル『90』ですが、もうこれで目標達成です。レベル80から倒した、キングスライムは141匹です。

「《魔法》と《スキル》、どっちかな?」

 さてさて、レベル『90』の特典は何でしょう。エッチな魔法は使ってしまうので、与えないでください。

「《スキル・魔法強化+1》と《称号・スライムデストロイヤー》。えっ~~~、魔法じゃないのかよ」

 ガッカリのようです。《称号・スライムデストロイヤー》はスライム属に対しての攻撃ダメージが2倍になる効果がありますが、『もうそんなのいらねぇよ』とクロム少年は文句を言っています。今は一撃でキングスライムも倒せるので、確かに要らない称号です。

「《スキル・魔法強化+1》ねぇ~~? んんっ! んんっ~~!! まさか!!!」

《スキル・魔法強化+1》。使える魔法の威力や効果が強くなる。

(ハァ、ハァ、ハァ、これはもしかして!)

 何かに気づいたのか、凄く興奮しているようです。気持ち悪いです。

「使える魔法は3つ。だとしたら、《魔法・スリープ》も前よりも少しだけ強化されるはず。今なら行けそうな気がする!」

 何処に行こうとしているのか分かりませんが、そっちに行くのは人間として、兄として、息子として、やめておいた方がいいです。

「いやいや、また期待させるだけさせておいて、僕の身体と心を弄ぶんだ。もう騙されないぞ! 多分、今までの流れなら、レベル『100』まで上げれば、《スキル・魔法強化+2》が来そうな気がする。それまで我慢だ! グゥヘヘヘヘ、我慢我慢」

 騙されたと被害者面していますが、どう考えても加害者面です。頭の中では、あんな事やこんな事が繰り広げられています。折角の美形も、嫌らしい笑みで台無しになっています。

「エイ! ヤァ! トォ!」と気合いは十分なようです。鋼の剣を振るう腕にも力が入ります。でも、キングスライムの数が足りないようです。120匹は倒しましたが、レベルは『97』とこれは来週まで我慢しないといけません。

「何だよ! やっぱり期待させるだけかよ! もういいよ! マミちゃんと遊ぶから!」

 あれあれ? 先週はユキちゃんの家で不味い手作りお菓子を食べたはずです。どうやら、ユキちゃんと付き合っている訳じゃないんですね。

「やっぱり料理が下手な女とは付き合えないよな。うんうん! でも、ユキちゃんの方が胸が大きいんだよなぁ~~」

 あっあ~、なるほど。あの苦い経験から学んで、ユキちゃんからマミちゃんに乗り換えたんですね。完璧な二股じゃないですか! クズ野郎じゃないですか!

「よ~~し、ホテル代も入ったから、今度は邪魔されないように頑張るぞぉ~」

 キングスライムを倒したお金でお城のホテルに行くようです。もうユキちゃんとカナメちゃんに密告するしかないです。天罰は待っても起きないのです。誰かがやるしかないのです。


 

 

 





 


 

 

 

 
 
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