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宝くじで『10億円』を当てた日に、車にも当たりました。一度は地獄に落とされたけど、女神の力で幸運MAX『999』で異世界再スタート!

第6話・初日からレベルもMAX

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「兄ちゃん、早く宝箱を開けてくれよ! 中身を見せてくれるだけでいいからさぁ!」

 ゴールドプラチナキングスライムが落としていった宝箱10個を前にして、村人達がワクワク、ドキドキと少年のように瞳を輝かせて待っています。

「ああ、分かってるよ」

(結局、10匹も出やがった)

 5匹倒した時にはレベルMAX『100』になったものの、次から次へと白いキングスライムが出現しました。さすがに現れ過ぎたので、次に現れるのは1万年に一度ぐらいでしょう。

 パカァ、と金色の宝箱を開けると、中には高純度の金鉱石とプラチナ鉱石が沢山入っていました。この宝箱1個だけでも、売ればもの凄い金額になりそうです。

「何だ、武器とか装備だと思ったのに鉱石かよ。売るしか使い道はないのかぁ~」

「何言ってんだよ、兄ちゃん! この宝箱だけでも軽く、『50万ゴールド』はするぜ! 残りの宝箱も同じなら、10個で、『500万ゴールド』だぜ! 大金持ちじゃねぇか!」

 この世界の『1ゴールド』の価値が分からないアルビジアはいまいちピンときていません。村人達は勝手に、『凄ぇ! 凄ぇ!』と大盛り上がりです。

『(早速幸運の力が発揮されましたね。お金の価値が分からなくて困っているようなので、教えてあげましょうか?)』

(この声は女神様ですか? まあ、それは助かりますけど、流石にやり過ぎですよ。レベルはいきなりMAXだし、千年に一度現れるモンスターが10匹も現れるし、こんなのズルしているようで、なんか嫌です)

 元の世界では、皆んな苦労して生活していました。苦労して働いて、僅かな給料を貰って暮らすのです。それが普通なのです。

 こんな風に楽してお金が手に入るのは、アラブの石油王の子供か、政治家や資産家の子供ぐらいです。

『(嫌ですか? 何だか変わっていますね。宝くじで当たった時はあんなに喜んでいたのに、これはそれと一緒ですよ)』

(100%当たる宝くじをドキドキして買う人はいませんよ。当たらない時があるから、ドキドキするんです。当たらない方が多いから、当たった時は凄く嬉しいんです。こんなのテストでカンニングしているのと同じですよ)

『(そんなものなんですね。でも、その幸運は一生ものです。あなたが望まなくても、死ぬまで幸運の効果は消えません。身体の一部だと思って、我慢するか、受け入れるしかありません。さあ、お金の説明を始めますね)』

 アルビジアは女神の説明を聞いてなんとなく理解します。高級な服、つまりは非日常品は価格が高く、薬草などの日常不可欠な品物の価格は低く設定されているようです。武具などは一点物の高級品と、量産品のお手軽品で価格差が結構あるようなので、結局は安いか、高いかは自分の判断次第という事になりそうです。

⚫︎一般的な服『約2000~6000ゴールド』。

⚫︎薬草1個『8ゴールド』。

⚫︎宿屋1泊『50~100ゴールド』。

⚫︎最高の職人が作った最高ランクの武具『約8万ゴールド』。

 これらの情報から『50万ゴールド』という金額はかなりの大金だという事が分かりました。

(へぇ~~、じゃあ全部売り払えば、一生働かなくて生活できるのかぁ~………売った方がいいの?)

 お金の価値はなんとなく分かったものの、金鉱石やプラチナ鉱石の利用価値は分かりません。二度と手に入らないない伝説のアイテムを間違って売ってしまっては終わりです。女神に要相談です。

『(そうですね。レベルアップしたのなら、スキルを獲得する事が出来るはずです。レベルが『10』上がる毎に、スキルを『1個』獲得する事が出来ます。スキルは任意に習得できるので、《鍛治》スキルを習得すれば、その鉱石も売らずに装備の材料としての使い道はありますよ。それに装備に加工した方が、そのまま素材として売るより、高く売れますからね)』

(なるほどね。多分、ゲームと同じなら、ステータス画面を見たいと思えば見れるはず………よし、出来た。んんっっ~~~、これは⁉︎)

 ステータス画面は予想通りに出現しました。スキルの欄を見る前に、自分のイカれたステータス数値の中でおかしな点が目に入ってしまいました。

⚫︎アルビジア レベルMAX『100』 HP『1000』 MP『500』 攻撃力『100』 防御力『100』 魔法攻撃力『100』 魔法防御力『100』 素早さ『100』 器用さ『100』 魅力『150』 幸運MAX『999』

(あのぉ~~、女神様? なんで魅力だけ他よりちょっとだけ高いんですか? もしかして、元が良かったからでしょうか♬)

『(ああっ、車で轢かれて顔がボロボロになっていたので、私の好みの顔に修正したんですよ。もしかすると、それが原因かもしれませんね。まあ、いいじゃないですか、高くなったんですから)』

(あれ? 轢かれたのは身体だけで、顔は無傷だったような………)

 車に轢かれて臓物が飛び出したり、手足がおかしな方向に曲がっていましたが、確かに顔はノーダメージです。ノーダメージでした!!

「なあ、兄ちゃん。その格好はどうしたんだ? えらくボロボロじゃないか。近くに俺達の町があるから来てくれよ。ハッハハハ、まあ、本心は手に入ったお金を、町でジャンジャン使って欲しいだけなんだけどな。案内するから酒の一杯ぐらいは奢ってくれよな」

 アルビジアの服はボロボロの囚人服です。確かにこれは買い替えた方が良さそうです。

「ああ、助かるよ。酒の一杯だけじゃなくて料理も腹一杯奢らせてもらうよ。喜びは皆んなで分かち合わないとな」

「ハッハハハ、気前が良いな、兄ちゃん。何かお礼したいが、何か欲しい物とかないか? っても、金があるから自分で買えるか。だとしたら、ヌケサク! お前の所の娘でも紹介しやるか。アッハハハ~~」

「馬鹿野郎、マリアはまだ8歳だ。代わりに女房を貸すから好きに使ってくれよ。何なら、『3万ゴールド』で買い取ってくれてもいいぜ! アッハハハ~~」

「アッハハハ……」

 冗談なのか、本気なのか分かりません。ヌケサクの女房の顔を見れば、どちらか分かるものの、多分『3万ゴールド』という価格なら、見なくても想像は出来ます。丁重にお断りさせてもらいましょう。

(やれやれ、時間もあるからスキルでも決めないとな。スキルは全部で10個までしか覚えられないみたいだから、本当に必要なものだけしか選ばないようにしないとな。町までには1個ぐらいは決めておくか)

 スキルは一度習得したら、他のスキルに取り替える事は出来ません。勢いで選ばずに慎重に決める必要がありそうです。アルビジアは村人という、町人と一緒に、近くの町《フォッジャ》を目指す事になりました。

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