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#1 レツオウガ起動
Chapter03 魔狼 10-05
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『てか、なんでここに転移術式があるんだ。専用の部屋でなければ使えんはずだぞ』
「HAHAHA! じつはこんなこともあろうかと! 転送室からバイパスを密かに造っておいたのデスよ! べんり!」
『わーすげー。最近転送区画の霊力消費量がおかしいって話は聞いてたが、よもや身内が犯人だったとはなー』
「フッ、そう褒めるな盟友よ! 新たなヒラメキが湧いてしまうではないか!」
『ならそのヒラメキで、いずれ書くだろう始末書の文面を考えてくれるかい』
「それは御免被る」
一点の悪びれもない笑顔でサムズアップする利英。その後頭部を、冥はその辺に散らばっていた書類を丸めて引っぱたく。
「あ痛ぁっ、何すんだ冥!」
「ナンだもナニもあるか、今は時間が押しているんだ。風葉に説明を済ませろ、三十秒で。ほれスタート」
「ひでえや!」
と言いつつ、利英は大した逡巡もなくすらすらと語り始める。
「まぁともかくだ、このバイクの名前はレックウ! ホントはファントム3こと冥の装備なんだけども、何せ今は緊急事態だ! ファントム5の装備を整えてる余裕はないし、しかもRフィールドは組成の都合上、フェンリル持ちの霧宮くん以外は通れない! 故に是非とも霧宮くんの足および武器として活用して頂き、ったい舌噛んだァ!」
「……二十九秒、ギリギリだな。そして腹立たしいが、考えていた事は同じか」
悶絶する利英を背中に、冥は腕時計から風葉に視線を移す。
「まぁ、そういうわけだ。背丈が僕と大体同じなんだから、風葉も問題なく取り回せるはずさ」
頭の上辺りに手をやって身長を目算する冥。実際その手の高さは、風葉の身長より少し高い程度であった。
「う、ん。それは、ありがたいんだけど」
ちら、と風葉はレックウを見る。
そして、ごく当たり前の事をつぶやく。
「私、バイクの免許持ってないよ?」
一瞬。
テンションがダダ上がりだった利英も含めて、男達が全員真顔に戻った。
が、程無くして利英が人差し指を立てる。
「――霧宮くん。いわゆるバイク、すなわち二輪車の動力源は、なんだね?」
「え? それは、ガソリン、ですよね」
「そうだ。翻って、このレックウの動力源は何だと思うね?」
「それは、まぁ。霊力でしょうか」
ぱん、と利英は合掌するように手を叩く。
「そう! その通りだ! つまりレックウは二輪車ではない! 故に免許など無くても割とオッケイなのだよ!」
「ええー」
「HAHAHA! じつはこんなこともあろうかと! 転送室からバイパスを密かに造っておいたのデスよ! べんり!」
『わーすげー。最近転送区画の霊力消費量がおかしいって話は聞いてたが、よもや身内が犯人だったとはなー』
「フッ、そう褒めるな盟友よ! 新たなヒラメキが湧いてしまうではないか!」
『ならそのヒラメキで、いずれ書くだろう始末書の文面を考えてくれるかい』
「それは御免被る」
一点の悪びれもない笑顔でサムズアップする利英。その後頭部を、冥はその辺に散らばっていた書類を丸めて引っぱたく。
「あ痛ぁっ、何すんだ冥!」
「ナンだもナニもあるか、今は時間が押しているんだ。風葉に説明を済ませろ、三十秒で。ほれスタート」
「ひでえや!」
と言いつつ、利英は大した逡巡もなくすらすらと語り始める。
「まぁともかくだ、このバイクの名前はレックウ! ホントはファントム3こと冥の装備なんだけども、何せ今は緊急事態だ! ファントム5の装備を整えてる余裕はないし、しかもRフィールドは組成の都合上、フェンリル持ちの霧宮くん以外は通れない! 故に是非とも霧宮くんの足および武器として活用して頂き、ったい舌噛んだァ!」
「……二十九秒、ギリギリだな。そして腹立たしいが、考えていた事は同じか」
悶絶する利英を背中に、冥は腕時計から風葉に視線を移す。
「まぁ、そういうわけだ。背丈が僕と大体同じなんだから、風葉も問題なく取り回せるはずさ」
頭の上辺りに手をやって身長を目算する冥。実際その手の高さは、風葉の身長より少し高い程度であった。
「う、ん。それは、ありがたいんだけど」
ちら、と風葉はレックウを見る。
そして、ごく当たり前の事をつぶやく。
「私、バイクの免許持ってないよ?」
一瞬。
テンションがダダ上がりだった利英も含めて、男達が全員真顔に戻った。
が、程無くして利英が人差し指を立てる。
「――霧宮くん。いわゆるバイク、すなわち二輪車の動力源は、なんだね?」
「え? それは、ガソリン、ですよね」
「そうだ。翻って、このレックウの動力源は何だと思うね?」
「それは、まぁ。霊力でしょうか」
ぱん、と利英は合掌するように手を叩く。
「そう! その通りだ! つまりレックウは二輪車ではない! 故に免許など無くても割とオッケイなのだよ!」
「ええー」
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