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私の部屋に、旦那さんたちが集まりに集まって、夕霧命と張飛以外の8人がいた。
焉貴が、
「ねぇ、あれ見せてよ」
これで十分通じる。守護神と守護される人間とは。そんな密接な関係だ。
「え? でも、あれ、話おかしいよ」
「いいからいいから、見せちゃって」
とあるR17BLアニメのことを指している。
話は全体的にいいのだが、相手が弱っている隙にというのがどうもいただけない。
しかし、再生し出すと、旦那さんたち釘付け。
セックスシーンに入って、焉貴が、
「相手が勃ってたら、自分も勃っちゃうよね?」
みんなに話しかけている。そうして、
「相手が出したら、自分も出したくなっちゃうよね?」
そんな大人の話は、子供には絶対に聞こえない神世。
夕霧と葛がやって来た。
男性が男性に惹かれる視点がどこだかわからない妻は、子供たちと平和な話題へと移る。
「今日はどんな1日でしたか?」
「お祭りに行って来て、楽しかった」
「誰と行ったの?」
「この2人は一緒だったよ」
「そう」
「綿あめがおいしかった」
「葛は何を食べたの?」
「イカ焼き」
「そうか。夏休みの醍醐味だね、夏祭りは……」
なんて話をしているそばから、焉貴の声が大人だけに聞こえてくる。
「それはやっちゃうよね」
子供たちは部屋から無邪気に出て行き、アニメは終了した。
旦那さんたちの感想である。
というか、妻の意見である。
「焉貴さん、話しすぎ」
「いいじゃん? おかしかったとろあったけど、いいね」
おかしかったところとは、私と同じところを言っているのはわかる。
壁際で、貴増参と手をつないで見ていた、明引呼が、
「バイセクシャルの男には響く話だな。おかしなとこあったけどよ」
結構、好評だった? それでは、他の人は……。
後ろのソファーに座っていた光命が、
「彼のことを思い出しましたよ」
彼――
光命が言う、彼は1人しかいない。
守護神になるには、人として人生を経験していないとなれないという法律がある。
光命は疑似体験で、人生を何度か経験した。
その時のひとつに、同性を愛したことがあり、その男の人とは良好な関係で、一生涯その人だけを愛したのだと、言っていた。
疑似体験だ。今のところ、実際にはいない人。
それでも広い宇宙には、そっくりの人がいるのかもしれない、と私は思う。
いつか出会えたらいい、と私は思う。
ま、それは置いておいて、賛成意見が多いなぁ。
結婚前まではバイセクシャルでなかった独健も、
「俺もこれはいいと思う」
というのである。
あ、この人に聞いてみよう。
さっきからずっと私を膝の上に乗せている、月命に聞いてみた。
「どうでしたか?」
「セックスシーンを壁紙にしようかと思いまして……」
「やめてください! そんなものを壁紙にするのは!」
っていうか、何でしようとしたかわかってしまった。
「今の体位をしたいのなら、誰かを誘えばいいじゃないですか?」
旦那はここに、8人集まっているのである。
誰か1人ぐらいは、OKしてくれるだろう。
「私がお伴しますよ」
光命がさっとソファーから立ち上がって、月命をまるでダンスの申し込みでもするように、片手を取り上げた。
行ってらっしゃ~い!
見送ろうとしたら、一緒に連れて行かれそうになった。
「いやいや! 旦那さんたちが妻に集まっているのに、主役を連れて行くのはどうなんですか?!」
「そいつは置いてけよ」
「明引呼さんだって、そう言ってるじゃないですか?」
いい感じで話は進んでいたのに、兄貴が追加の言葉を口にした。
「――っつうかよ、ここでしろや」
えぇっ!?!?
今のアニメ、ベッドに背を持たれかけさせてだったけど……。
ここにベッドはない――
「ソファー、ベッドがわりにしろよ」
光命が攻めの月命が受けの2P。
を、旦那6人が囲む会。
だったが、焉貴が、
「俺も混ぜて」
それを合図というように、孔明が、
「ボクも~!」
月命は「うふふふっ」と含み笑いをし、他の旦那さんたちも便乗が決まったところで、抜群のタイミングで部屋のドアが開き、
「戻った」
全員が振り返ると、夕霧命と張飛だった。
こうして、BL――ではない。旦那たちに違うと言われる。バイセクシャル――略してBS10Pが始まるのだった。
月命のドM主催で、いや策略で。夕霧命と張飛が来るのも計算済みという罠で。
焉貴が、
「ねぇ、あれ見せてよ」
これで十分通じる。守護神と守護される人間とは。そんな密接な関係だ。
「え? でも、あれ、話おかしいよ」
「いいからいいから、見せちゃって」
とあるR17BLアニメのことを指している。
話は全体的にいいのだが、相手が弱っている隙にというのがどうもいただけない。
しかし、再生し出すと、旦那さんたち釘付け。
セックスシーンに入って、焉貴が、
「相手が勃ってたら、自分も勃っちゃうよね?」
みんなに話しかけている。そうして、
「相手が出したら、自分も出したくなっちゃうよね?」
そんな大人の話は、子供には絶対に聞こえない神世。
夕霧と葛がやって来た。
男性が男性に惹かれる視点がどこだかわからない妻は、子供たちと平和な話題へと移る。
「今日はどんな1日でしたか?」
「お祭りに行って来て、楽しかった」
「誰と行ったの?」
「この2人は一緒だったよ」
「そう」
「綿あめがおいしかった」
「葛は何を食べたの?」
「イカ焼き」
「そうか。夏休みの醍醐味だね、夏祭りは……」
なんて話をしているそばから、焉貴の声が大人だけに聞こえてくる。
「それはやっちゃうよね」
子供たちは部屋から無邪気に出て行き、アニメは終了した。
旦那さんたちの感想である。
というか、妻の意見である。
「焉貴さん、話しすぎ」
「いいじゃん? おかしかったとろあったけど、いいね」
おかしかったところとは、私と同じところを言っているのはわかる。
壁際で、貴増参と手をつないで見ていた、明引呼が、
「バイセクシャルの男には響く話だな。おかしなとこあったけどよ」
結構、好評だった? それでは、他の人は……。
後ろのソファーに座っていた光命が、
「彼のことを思い出しましたよ」
彼――
光命が言う、彼は1人しかいない。
守護神になるには、人として人生を経験していないとなれないという法律がある。
光命は疑似体験で、人生を何度か経験した。
その時のひとつに、同性を愛したことがあり、その男の人とは良好な関係で、一生涯その人だけを愛したのだと、言っていた。
疑似体験だ。今のところ、実際にはいない人。
それでも広い宇宙には、そっくりの人がいるのかもしれない、と私は思う。
いつか出会えたらいい、と私は思う。
ま、それは置いておいて、賛成意見が多いなぁ。
結婚前まではバイセクシャルでなかった独健も、
「俺もこれはいいと思う」
というのである。
あ、この人に聞いてみよう。
さっきからずっと私を膝の上に乗せている、月命に聞いてみた。
「どうでしたか?」
「セックスシーンを壁紙にしようかと思いまして……」
「やめてください! そんなものを壁紙にするのは!」
っていうか、何でしようとしたかわかってしまった。
「今の体位をしたいのなら、誰かを誘えばいいじゃないですか?」
旦那はここに、8人集まっているのである。
誰か1人ぐらいは、OKしてくれるだろう。
「私がお伴しますよ」
光命がさっとソファーから立ち上がって、月命をまるでダンスの申し込みでもするように、片手を取り上げた。
行ってらっしゃ~い!
見送ろうとしたら、一緒に連れて行かれそうになった。
「いやいや! 旦那さんたちが妻に集まっているのに、主役を連れて行くのはどうなんですか?!」
「そいつは置いてけよ」
「明引呼さんだって、そう言ってるじゃないですか?」
いい感じで話は進んでいたのに、兄貴が追加の言葉を口にした。
「――っつうかよ、ここでしろや」
えぇっ!?!?
今のアニメ、ベッドに背を持たれかけさせてだったけど……。
ここにベッドはない――
「ソファー、ベッドがわりにしろよ」
光命が攻めの月命が受けの2P。
を、旦那6人が囲む会。
だったが、焉貴が、
「俺も混ぜて」
それを合図というように、孔明が、
「ボクも~!」
月命は「うふふふっ」と含み笑いをし、他の旦那さんたちも便乗が決まったところで、抜群のタイミングで部屋のドアが開き、
「戻った」
全員が振り返ると、夕霧命と張飛だった。
こうして、BL――ではない。旦那たちに違うと言われる。バイセクシャル――略してBS10Pが始まるのだった。
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