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プンプン!
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今日から子供たちも二学期が始まり、夏休み中に五歳になった子は入学式だった。
妻は行かないつもりだったのだが、みんなも仕事を休んで行くというので、一緒に行ってみた。
焉貴は高等部の教師なので、少し抜けて、入学式を見にきた。小学校の教師、月命と張飛はそのまま仕事をするという形で、入学式が始まった。
孔明が十二日に入学する尋を連れていっていたが、知らない子供がそばへやってきて、名前を聞かれていた。
当然、先生に子供は叱られるわけで、
「列へ戻ってください」
と言った声がどこかで聞いたことあるなと思ったら、月命だった。妻は一人大盛り上がりである。
きゃあ~~! 月さんだ。仕事してるとこ初めて見たよ!
そうして、午前中だけの学校も終わり、夕方。月命が元気がなく、夕飯も食べないと言う。
何か悩みでもあるのかと、色々と聞いてみるが、彼とはやはり生きている時間に差がありすぎて、上手く理解できないのだと思った。
何に悩んでいるのかと考えていたが、遠くのほうで、明引呼が、
「素直に話せばいいだろ」
などと、月命に言ってるのが聞こえてくる。そうして、彼は私のそばへやって来て、
「僕は君とずっと一緒にいたいんです~」
と言う。入学式に他の配偶者が親として来ているところに、自分も混じりたかったようだ。しかも、我が子は三人新しく小学生になったが、一人は自分が産みの娘だったのだ。
月さん結構、悩んだり、我慢したりするんだよなぁ~。
なんて考えていると、
そういえば、もう一人の小学校の先生、張飛さんは何とも思わなかったのかな?
すると、孔明がちょうどやって来た。
「張飛はね。悩まないタイプだからないよ!」
「あぁ~、確かに、いつでも前向きだよね」
明るい話なのに、孔明の声は重苦しい。
「颯ちゃんのいる世界で生きてた時は、それで大変だったんだからね!」
「まぁ~、あの前向きさは、下手するとすぐ死ぬタイプだよね? 敵の罠でも前向きにとってはまっちゃうから」
「こっちの世界でも同じ!」
妻は孔明の様子がおかしいことにやっと気づいた。
「どうしたの? 今日、トゲトゲしいけど?」
「颯ちゃん、これ見てよ!」
紙がぐしゃぐしゃに丸められていた。
何があったのかは、ピンと来た。
「孔明さんの大事な書類を、張飛さんが紙飛行機にして、子供と遊んだんだね?」
「そう!」
「それで怒ってるのか」
激怒している孔明。
「それで、張飛さんに意見したけど、前向きすぎで、全然本人が反省してないってことだよね?」
「そう!」
それよりも、
「孔明さんが怒ってるの初めて見たよ。怒るんだね?」
「プンプンだよ!」
いつも冷静な大先生も感情に流されることがあるんだな。
とりあえず解決策だ。
「触らないでって言えばいいんじゃないの?」
「張飛はそれでも触るよ」
「孔明さんがどれだけ悲しい想いをしたかを何度も言うしかないんじゃないかな?」
「え~? それじゃ聞かないよ」
「いやいや、それでも、話し合わないと、大人なんだし、夫夫なんだからさ」
元の綺麗な紙に戻ったのを、袂に入れて、孔明は背後にあったソファーに座ろうとする。
「あぁ~、何だか怒ったらお腹空いちゃった」
「せんべい食べたら?」
「うん」
パリパリと音が聞こえてくると、
「ふふ~ん♪」
ご機嫌な鼻歌が聞こえてくる。
「孔明さん、食べると怒りが冷めるタイプなんだね」
「そうそう」
そうして、孔明のいつもそばにいる尋がやってきた。
「尋、パパさっきプンプンだったんだって」
「プンプン?」
「怒ってたんだって」
「パパが怒る?」
ありえない出来事にでも出会ったみたいな反応で、孔明が怒るのは珍しいことらしい。ということは、
何だかんだ言って、孔明と張飛は仲がいいんだな。本気で怒るくらいなんだから。
何だよ、ラブラブなんじゃないか!
また出来レースの悩み事相談だ。
2019年10月2日、水曜日
おまけ――
そうして、一時間後。
光命と話していると、孔明が夫の頭の上にもたれかかるように乗ってきて、
「もう、光 聞いてよ! 張飛ったら、ボクの話全然聞いてないんだよ!」
怒りが再燃していた。光命が、
「あなたが怒っているのを初めて見ましたよ」
と言った。孔明が張飛の態度を説明しているのを聞かされるたび、光命がくすくす笑うのだった。
妻は行かないつもりだったのだが、みんなも仕事を休んで行くというので、一緒に行ってみた。
焉貴は高等部の教師なので、少し抜けて、入学式を見にきた。小学校の教師、月命と張飛はそのまま仕事をするという形で、入学式が始まった。
孔明が十二日に入学する尋を連れていっていたが、知らない子供がそばへやってきて、名前を聞かれていた。
当然、先生に子供は叱られるわけで、
「列へ戻ってください」
と言った声がどこかで聞いたことあるなと思ったら、月命だった。妻は一人大盛り上がりである。
きゃあ~~! 月さんだ。仕事してるとこ初めて見たよ!
そうして、午前中だけの学校も終わり、夕方。月命が元気がなく、夕飯も食べないと言う。
何か悩みでもあるのかと、色々と聞いてみるが、彼とはやはり生きている時間に差がありすぎて、上手く理解できないのだと思った。
何に悩んでいるのかと考えていたが、遠くのほうで、明引呼が、
「素直に話せばいいだろ」
などと、月命に言ってるのが聞こえてくる。そうして、彼は私のそばへやって来て、
「僕は君とずっと一緒にいたいんです~」
と言う。入学式に他の配偶者が親として来ているところに、自分も混じりたかったようだ。しかも、我が子は三人新しく小学生になったが、一人は自分が産みの娘だったのだ。
月さん結構、悩んだり、我慢したりするんだよなぁ~。
なんて考えていると、
そういえば、もう一人の小学校の先生、張飛さんは何とも思わなかったのかな?
すると、孔明がちょうどやって来た。
「張飛はね。悩まないタイプだからないよ!」
「あぁ~、確かに、いつでも前向きだよね」
明るい話なのに、孔明の声は重苦しい。
「颯ちゃんのいる世界で生きてた時は、それで大変だったんだからね!」
「まぁ~、あの前向きさは、下手するとすぐ死ぬタイプだよね? 敵の罠でも前向きにとってはまっちゃうから」
「こっちの世界でも同じ!」
妻は孔明の様子がおかしいことにやっと気づいた。
「どうしたの? 今日、トゲトゲしいけど?」
「颯ちゃん、これ見てよ!」
紙がぐしゃぐしゃに丸められていた。
何があったのかは、ピンと来た。
「孔明さんの大事な書類を、張飛さんが紙飛行機にして、子供と遊んだんだね?」
「そう!」
「それで怒ってるのか」
激怒している孔明。
「それで、張飛さんに意見したけど、前向きすぎで、全然本人が反省してないってことだよね?」
「そう!」
それよりも、
「孔明さんが怒ってるの初めて見たよ。怒るんだね?」
「プンプンだよ!」
いつも冷静な大先生も感情に流されることがあるんだな。
とりあえず解決策だ。
「触らないでって言えばいいんじゃないの?」
「張飛はそれでも触るよ」
「孔明さんがどれだけ悲しい想いをしたかを何度も言うしかないんじゃないかな?」
「え~? それじゃ聞かないよ」
「いやいや、それでも、話し合わないと、大人なんだし、夫夫なんだからさ」
元の綺麗な紙に戻ったのを、袂に入れて、孔明は背後にあったソファーに座ろうとする。
「あぁ~、何だか怒ったらお腹空いちゃった」
「せんべい食べたら?」
「うん」
パリパリと音が聞こえてくると、
「ふふ~ん♪」
ご機嫌な鼻歌が聞こえてくる。
「孔明さん、食べると怒りが冷めるタイプなんだね」
「そうそう」
そうして、孔明のいつもそばにいる尋がやってきた。
「尋、パパさっきプンプンだったんだって」
「プンプン?」
「怒ってたんだって」
「パパが怒る?」
ありえない出来事にでも出会ったみたいな反応で、孔明が怒るのは珍しいことらしい。ということは、
何だかんだ言って、孔明と張飛は仲がいいんだな。本気で怒るくらいなんだから。
何だよ、ラブラブなんじゃないか!
また出来レースの悩み事相談だ。
2019年10月2日、水曜日
おまけ――
そうして、一時間後。
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「もう、光 聞いてよ! 張飛ったら、ボクの話全然聞いてないんだよ!」
怒りが再燃していた。光命が、
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