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23王子vsノエル
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「ノエル、具合はどうだ?」
「アーク様。お陰様で……ありがとうございます。」
僕はゴブリンに襲われたあと、お城で療養させてもらっている。
アーク様が王様に直談判していたと、メイドさんが言っていた。
「今日は天気もいいし、散歩でもどうだ?」
相変わらずお優しい。
いや、あんな姿を見て同情しているのかもしれない。
「大丈夫です。」
「…………いや、行くぞっ!」
「ちょっ、アーク様!」
強引に手をつかまれ引っ張られた。
「わぁ、キレイですね……」
お城の中庭には様々な花が咲いていた。
「ノエルに見せたかったんだ。ま、整備してるの俺じゃないけど。」
「ふふっ……」
「やっと笑った。」
「あっ……」
「ずっと心配してたんだ。ノエルが悲しいと俺も悲しいし、嬉しいと俺も嬉しい。」
「アーク様は……どうしてそこまで僕に……」
「俺は……ノエルのことが好きだからかな。」
そんなサラッと……
アーク様の好きは、猫が可愛くて好きとか、花が綺麗だから好きとか、所詮そのレベルの好きだと思う。
「ノエルは忘れてるけど……俺達、昔会ってるんだよ。」
以前魔物の大群がお城を襲いに来たことがあった。イザヤさんとルークさんでさえ大変だったと話していたな……
負傷者が多く、僕とクリス様は看護にあたったんだっけ。あの時は必死だったから細かいことは覚えてない。
「この傷とかこの傷とか……全部ノエルが治してくれたんだよ。」
おでこの傷に、胸や腹部の傷。
正直覚えていない。
「でも……王子がわざわざ前線で戦うことってありますか?」
「あー……俺は継承権ないから。」
複雑なのかな……
でも確かに、継承権があったら男の僕に差し出さないか。
「助けてくれた時の……あの時のノエル、天使かと思ったよ。」
ふわっと笑顔をむけられ、心拍があがる。
あぁ……好きだ。
僕はこの人が好きなんだ。
でも……
「僕は……天使なんかじゃありません。とても穢れた人間です。」
「じゃぁ俺とちょうどいい。俺もとっても汚い人間だから。魔物だって、必要であれば人間だって殺してきた。来る者拒まずで女に溺れたこともある。…………こ、これじゃぁノエルに釣り合わないな、俺。」
汚いにも程があると笑うアーク様。
でも僕にとっては貴方ほど美しい人はいないと思う。
「僕は……浮気する人はちょっと……」
「女の子に溺れたのは昔ね?昔だから!ノエルに出会う前!」
僕の冗談にも慌てふためくアーク様。
思わず笑ってしまった。
「アーク様……好きです。」
「え?」
「アーク様のお子を……孕みたい。」
「のっ、ノエルっ」
僕はその日、初めて好きな人とセックスした。
「アーク様。お陰様で……ありがとうございます。」
僕はゴブリンに襲われたあと、お城で療養させてもらっている。
アーク様が王様に直談判していたと、メイドさんが言っていた。
「今日は天気もいいし、散歩でもどうだ?」
相変わらずお優しい。
いや、あんな姿を見て同情しているのかもしれない。
「大丈夫です。」
「…………いや、行くぞっ!」
「ちょっ、アーク様!」
強引に手をつかまれ引っ張られた。
「わぁ、キレイですね……」
お城の中庭には様々な花が咲いていた。
「ノエルに見せたかったんだ。ま、整備してるの俺じゃないけど。」
「ふふっ……」
「やっと笑った。」
「あっ……」
「ずっと心配してたんだ。ノエルが悲しいと俺も悲しいし、嬉しいと俺も嬉しい。」
「アーク様は……どうしてそこまで僕に……」
「俺は……ノエルのことが好きだからかな。」
そんなサラッと……
アーク様の好きは、猫が可愛くて好きとか、花が綺麗だから好きとか、所詮そのレベルの好きだと思う。
「ノエルは忘れてるけど……俺達、昔会ってるんだよ。」
以前魔物の大群がお城を襲いに来たことがあった。イザヤさんとルークさんでさえ大変だったと話していたな……
負傷者が多く、僕とクリス様は看護にあたったんだっけ。あの時は必死だったから細かいことは覚えてない。
「この傷とかこの傷とか……全部ノエルが治してくれたんだよ。」
おでこの傷に、胸や腹部の傷。
正直覚えていない。
「でも……王子がわざわざ前線で戦うことってありますか?」
「あー……俺は継承権ないから。」
複雑なのかな……
でも確かに、継承権があったら男の僕に差し出さないか。
「助けてくれた時の……あの時のノエル、天使かと思ったよ。」
ふわっと笑顔をむけられ、心拍があがる。
あぁ……好きだ。
僕はこの人が好きなんだ。
でも……
「僕は……天使なんかじゃありません。とても穢れた人間です。」
「じゃぁ俺とちょうどいい。俺もとっても汚い人間だから。魔物だって、必要であれば人間だって殺してきた。来る者拒まずで女に溺れたこともある。…………こ、これじゃぁノエルに釣り合わないな、俺。」
汚いにも程があると笑うアーク様。
でも僕にとっては貴方ほど美しい人はいないと思う。
「僕は……浮気する人はちょっと……」
「女の子に溺れたのは昔ね?昔だから!ノエルに出会う前!」
僕の冗談にも慌てふためくアーク様。
思わず笑ってしまった。
「アーク様……好きです。」
「え?」
「アーク様のお子を……孕みたい。」
「のっ、ノエルっ」
僕はその日、初めて好きな人とセックスした。
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