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夫とキャスリーンが駆け落ち(笑)してから1年が経った。
私が最初に手紙を出して以来、一切の連絡はとっていない。
毎月質素に生活すれば食べていく事は出来る位の金額の援助はしているが、それもこちらから一方的に使用人に届けさせている。もともとあちらの要求は聞くつもりも無い。
夫は最初の頃はキャスリーンの癇癪に怯えて暮らしていたようだが今ではもう何も見えないかのように1日ボーッとして過ごしているらしい。
キャスリーンはと言うと最初は私の夫をつなぎ止めておくために家の中にこもりきりでずっと夫を誘惑してほぼ1日を裸で過ごす生活をしていた。
あの馬鹿な男もキャスリーンを怖がりながらもその誘惑に負けていたのだから呆れる他ない。
しかし贅沢出来ず自分を愛してくれる男が1人しかいない生活に耐えられなくなったのか夜な夜な外に出て男に体を売って小銭を稼ぎ始めたのだ。もちろん夫にその事は言っていない。まぁ、でも気付いているでしょ流石に・・・。
見て見ぬふりしなければこの生活には耐えていけないのでしょうね。哀れね。
「姉さん」
「あら、どうしたの?」
あれから夫の両親に領地経営していく上で1人では不安なので弟に手伝って貰いながらやろうと思うと言って侯爵家に住まわせている。将来の為ね。
「またあの2人の事を考えていたの?」
「分かった?」
弟は心配そうな顔をしている。
「別にあの男が出て行ったのがショックで考えていた訳ではないわよ?」
「それは分かっているよ」
「そう?」
私は弟の頭を撫でる。
「早く別れなよ」
弟は頭を撫ででいた私の手を真剣な顔で取る。
「あら、まだ駄目よ」
そう言って私は弟の頭から手を離し背を向ける。
背後からはため息が聞こえてくる。
そんな弟に向けて私振り向きは微笑んだ。
絶対に許さないわあの女。本当なら私はこんな生活をするような人間じゃないの!
私は誰からも愛されるのよ!幸せになる為に産まれて来たの!
こんな宝石もドレスも無い質素な姿、私には似合わないわ。
私は光輝いてこそ私なのよ。
正直この男の事はもうどうでもいいけれど・・・まだ利用価値はある。
あの女がどういうつもりでこの男と別れないのか知らないけど・・・もしかしてこの男の事が本当に好きなのかしら?だとしたらちょっとスカッとするわね。私に取られてさぞ悔しいでしょうね。あはは!
どちらにしてもまだこの男と離婚していないならまだ私にもあの女に復讐するチャンスはあるわ。
私は隣で何も知らず眠るあの女の夫を見ながら勝ち誇ったかのように嗤うのだった。
私が最初に手紙を出して以来、一切の連絡はとっていない。
毎月質素に生活すれば食べていく事は出来る位の金額の援助はしているが、それもこちらから一方的に使用人に届けさせている。もともとあちらの要求は聞くつもりも無い。
夫は最初の頃はキャスリーンの癇癪に怯えて暮らしていたようだが今ではもう何も見えないかのように1日ボーッとして過ごしているらしい。
キャスリーンはと言うと最初は私の夫をつなぎ止めておくために家の中にこもりきりでずっと夫を誘惑してほぼ1日を裸で過ごす生活をしていた。
あの馬鹿な男もキャスリーンを怖がりながらもその誘惑に負けていたのだから呆れる他ない。
しかし贅沢出来ず自分を愛してくれる男が1人しかいない生活に耐えられなくなったのか夜な夜な外に出て男に体を売って小銭を稼ぎ始めたのだ。もちろん夫にその事は言っていない。まぁ、でも気付いているでしょ流石に・・・。
見て見ぬふりしなければこの生活には耐えていけないのでしょうね。哀れね。
「姉さん」
「あら、どうしたの?」
あれから夫の両親に領地経営していく上で1人では不安なので弟に手伝って貰いながらやろうと思うと言って侯爵家に住まわせている。将来の為ね。
「またあの2人の事を考えていたの?」
「分かった?」
弟は心配そうな顔をしている。
「別にあの男が出て行ったのがショックで考えていた訳ではないわよ?」
「それは分かっているよ」
「そう?」
私は弟の頭を撫でる。
「早く別れなよ」
弟は頭を撫ででいた私の手を真剣な顔で取る。
「あら、まだ駄目よ」
そう言って私は弟の頭から手を離し背を向ける。
背後からはため息が聞こえてくる。
そんな弟に向けて私振り向きは微笑んだ。
絶対に許さないわあの女。本当なら私はこんな生活をするような人間じゃないの!
私は誰からも愛されるのよ!幸せになる為に産まれて来たの!
こんな宝石もドレスも無い質素な姿、私には似合わないわ。
私は光輝いてこそ私なのよ。
正直この男の事はもうどうでもいいけれど・・・まだ利用価値はある。
あの女がどういうつもりでこの男と別れないのか知らないけど・・・もしかしてこの男の事が本当に好きなのかしら?だとしたらちょっとスカッとするわね。私に取られてさぞ悔しいでしょうね。あはは!
どちらにしてもまだこの男と離婚していないならまだ私にもあの女に復讐するチャンスはあるわ。
私は隣で何も知らず眠るあの女の夫を見ながら勝ち誇ったかのように嗤うのだった。
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