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襲い掛かって来た夫と私の間に弟が立ち塞がる。
すると弟は先程お義父様が殴った所と同じ所を殴った。
ドゴッ!
やはりお義父様とは威力が違うわね。
夫は殴り返されて壁に激突していた。
「うぅ・・・」
起き上がった夫の顔・・・両方の鼻から鼻血が出ている。ぷっ!ヤバい笑いそう(笑)
笑いを堪えてプルプルしているのを泣いていると勘違いした弟が夫の床に着いている手を革靴で容赦無く踏んでいた。ああ、痛そう(笑)
「義兄上、自分のした事を棚に上げて姉に何をしようとしてるんですか?」
そう言いながらさらに手を踏んでいる足をグリグリする。
「うぅう」
さっきから旦那様呻いているだけですねぇ。
私は床に這いつくばって弟に手を踏まれている夫に近付く。
「旦那様、踏まれていない方の手でこちら、離縁証明にサイン頂けます?」
そう言って夫の目の前に紙とペンを置く。
周りの皆はえっ?今?と言う顔をしていた。痛みに苦しんでいるはずの夫でさえも
「えっ?今?」と呟いていた。
「はい、今ですわ。すぐ書いて下さいね」
私は笑顔で夫にペンを握らせる。
すると最後の抵抗のつもりなのかなかなかサインしなかった。
侯爵家を勘当されたのにも関わらず私との婚姻関係が解消されなければまだ何とかなるかもしれないなんて馬鹿げた事を思っているのかもしれないわね、この馬鹿は。
そこに騒がしい足音が聞こえて来る。
「私の赤ちゃん返しなさいよ!」
扉を開けて入って来たのは気が触れたはずのキャスリーンだった。
「ここの使用人!赤ちゃんのおしめを取り替えるって言って連れていったきり私に赤ちゃんを返さないのよ!あの子はこの侯爵家の跡取りよ!早く返して!」
「あら、キャスリーンさん。随分お元気そうですね」
「あんたが私の赤ちゃん盗ったんでしょ!自分に子供が産めないからって!」
勿論私ですよ。この部屋から出て行く執事にキャスリーンと赤ちゃんを別々にするように言ったのは。
この様子だとやはり気が触れたのは嘘だったのかしら。ふふふふふふ。
「!何笑ってるのよ!」
「夫の血をひいていないあの子が侯爵家の後の跡取り?ふふふ、有り得ないわ!・・・貴女もそう思ったから気の触れた振りまでしてここに現れたんじゃなくて?」
「なっ!キャスリーン嘘だったのか?」
私と彼女の会話を聞いて夫がそう叫ぶ。
えっ?まさか気付かなかったの?
「き、君がおかしくなってしまったと思って今まで子供の世話を1人でしてきたのに!そうじゃ無ければあんな、私の子供では無いあんな子供!育てなかったのに!私はあんなに私に似ていない子供を私の子供だと信じておかしくなったキャスリーンが不憫で!だからここまで頑張って来たのに!」
あらあらあら、随分勝手な事を仰ってますわね。思わず夫を見る目が鋭くなる。本当に虫以下だわ。
「キャスリーンさん・・・子育てもしないような貴女に子供は必要ありませんね?あの子はこちらで責任を持って処分致しますわ・・・それに、これからの生活・・・流石に子供を連れて男に身体を売るような事、出来ませんものね?感謝して下さいね?こちらでわざわざ処分して差し上げるのですから・・・いらない子供を」
私は耳元でそう囁き微笑んだ。
そして夫の方を見る。
「早く署名して下さい」
私は夫を見下しながらそう言った。それでも夫は署名しない。
「最早侯爵家からも勘当されて、尚且つこの侯爵家は昨日わたくしの弟が跡を継いだと言うのにわたくしと離縁しない限りまだ何とかなると思っていらっしゃるの?」
「は?どう言う事よ!何であんたの弟が侯爵家の跡取りなのよ!」
私の言葉を聞いたキャスリーンが横からうるさく喚いて来る。
「元々そう言う条件で夫と結婚しましたから、当然の事です。例えあの子供が本当に夫の子供であったとしてもこの侯爵家は弟の物だったんですよ」
「じゃあ私は何の為に身体のラインが崩れるのも我慢して子供を産んだのよ!」
知らんがな。・・・思わず口調が乱れてしまったわ。
「まぁ、いいですわ。貴方が署名しなくてもこれだけの不貞行為・・・ですものね?勝手にこちらで処理させていただきますわ」
私がそこまで言うとキャスリーンはドスドスと部屋を出て行こうとした。
「あら、お帰りですか?困りますよ。忘れ物ですわ」
そう言って夫をチラリと見る。
「要らないわよそんなお荷物!」
「そんな事言われましても・・・わたくしも要りません」
「ふんっ!知らないわよ!あの子供と一緒に処分すればいいんじゃないの?」
!まあまあまあ!なんて事仰るのでしょうね。
「・・・まだ有りましてよ」
「今度は何よ!」
そう言って振り向いたキャスリーンに紙を突き付ける。
「こちらはわたくしに対する慰謝料です。・・・きっちり払って下さいね」
そこまで言うと私はキャスリーンを屋敷から追い出した。
色々物議を醸しそうな内容ですが・・・。もう暫くお付き合い下さい<(_ _)>
すると弟は先程お義父様が殴った所と同じ所を殴った。
ドゴッ!
やはりお義父様とは威力が違うわね。
夫は殴り返されて壁に激突していた。
「うぅ・・・」
起き上がった夫の顔・・・両方の鼻から鼻血が出ている。ぷっ!ヤバい笑いそう(笑)
笑いを堪えてプルプルしているのを泣いていると勘違いした弟が夫の床に着いている手を革靴で容赦無く踏んでいた。ああ、痛そう(笑)
「義兄上、自分のした事を棚に上げて姉に何をしようとしてるんですか?」
そう言いながらさらに手を踏んでいる足をグリグリする。
「うぅう」
さっきから旦那様呻いているだけですねぇ。
私は床に這いつくばって弟に手を踏まれている夫に近付く。
「旦那様、踏まれていない方の手でこちら、離縁証明にサイン頂けます?」
そう言って夫の目の前に紙とペンを置く。
周りの皆はえっ?今?と言う顔をしていた。痛みに苦しんでいるはずの夫でさえも
「えっ?今?」と呟いていた。
「はい、今ですわ。すぐ書いて下さいね」
私は笑顔で夫にペンを握らせる。
すると最後の抵抗のつもりなのかなかなかサインしなかった。
侯爵家を勘当されたのにも関わらず私との婚姻関係が解消されなければまだ何とかなるかもしれないなんて馬鹿げた事を思っているのかもしれないわね、この馬鹿は。
そこに騒がしい足音が聞こえて来る。
「私の赤ちゃん返しなさいよ!」
扉を開けて入って来たのは気が触れたはずのキャスリーンだった。
「ここの使用人!赤ちゃんのおしめを取り替えるって言って連れていったきり私に赤ちゃんを返さないのよ!あの子はこの侯爵家の跡取りよ!早く返して!」
「あら、キャスリーンさん。随分お元気そうですね」
「あんたが私の赤ちゃん盗ったんでしょ!自分に子供が産めないからって!」
勿論私ですよ。この部屋から出て行く執事にキャスリーンと赤ちゃんを別々にするように言ったのは。
この様子だとやはり気が触れたのは嘘だったのかしら。ふふふふふふ。
「!何笑ってるのよ!」
「夫の血をひいていないあの子が侯爵家の後の跡取り?ふふふ、有り得ないわ!・・・貴女もそう思ったから気の触れた振りまでしてここに現れたんじゃなくて?」
「なっ!キャスリーン嘘だったのか?」
私と彼女の会話を聞いて夫がそう叫ぶ。
えっ?まさか気付かなかったの?
「き、君がおかしくなってしまったと思って今まで子供の世話を1人でしてきたのに!そうじゃ無ければあんな、私の子供では無いあんな子供!育てなかったのに!私はあんなに私に似ていない子供を私の子供だと信じておかしくなったキャスリーンが不憫で!だからここまで頑張って来たのに!」
あらあらあら、随分勝手な事を仰ってますわね。思わず夫を見る目が鋭くなる。本当に虫以下だわ。
「キャスリーンさん・・・子育てもしないような貴女に子供は必要ありませんね?あの子はこちらで責任を持って処分致しますわ・・・それに、これからの生活・・・流石に子供を連れて男に身体を売るような事、出来ませんものね?感謝して下さいね?こちらでわざわざ処分して差し上げるのですから・・・いらない子供を」
私は耳元でそう囁き微笑んだ。
そして夫の方を見る。
「早く署名して下さい」
私は夫を見下しながらそう言った。それでも夫は署名しない。
「最早侯爵家からも勘当されて、尚且つこの侯爵家は昨日わたくしの弟が跡を継いだと言うのにわたくしと離縁しない限りまだ何とかなると思っていらっしゃるの?」
「は?どう言う事よ!何であんたの弟が侯爵家の跡取りなのよ!」
私の言葉を聞いたキャスリーンが横からうるさく喚いて来る。
「元々そう言う条件で夫と結婚しましたから、当然の事です。例えあの子供が本当に夫の子供であったとしてもこの侯爵家は弟の物だったんですよ」
「じゃあ私は何の為に身体のラインが崩れるのも我慢して子供を産んだのよ!」
知らんがな。・・・思わず口調が乱れてしまったわ。
「まぁ、いいですわ。貴方が署名しなくてもこれだけの不貞行為・・・ですものね?勝手にこちらで処理させていただきますわ」
私がそこまで言うとキャスリーンはドスドスと部屋を出て行こうとした。
「あら、お帰りですか?困りますよ。忘れ物ですわ」
そう言って夫をチラリと見る。
「要らないわよそんなお荷物!」
「そんな事言われましても・・・わたくしも要りません」
「ふんっ!知らないわよ!あの子供と一緒に処分すればいいんじゃないの?」
!まあまあまあ!なんて事仰るのでしょうね。
「・・・まだ有りましてよ」
「今度は何よ!」
そう言って振り向いたキャスリーンに紙を突き付ける。
「こちらはわたくしに対する慰謝料です。・・・きっちり払って下さいね」
そこまで言うと私はキャスリーンを屋敷から追い出した。
色々物議を醸しそうな内容ですが・・・。もう暫くお付き合い下さい<(_ _)>
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