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番外編
アイリスのファンの集い3
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「とうとうキャスリーンの子供が産まれてしまいました・・・!」
会長さん、相変わらずの情報収集力!
あっ今回も私、キャスリーンにワイングラスを投げた女が心の声をお送りします!
「・・・どうなんでしょう?本当にあの侯爵の子供なんですかね?」
「・・・まだ判断するのは難しいでしょう。産まれたばかりの子供は顔立ちがハッキリとはしませんからね・・・」
「しかし髪の色などは・・・」
「そうですね・・・見た限りでは明るい金髪と言った感じだったでしょうか・・・」
えっ?見たの?見たんですか?どうやって?
「そうですか・・・金髪・・・では侯爵の子供の可能性は低いのでは?」
えっ?話続行?何で誰も突っ込まないの?
おかしいでしょ!
「でも可能性はゼロではありません・・・キャスリーン 、あの女が金髪ですからね」
「そうですね」
「後は目ですね」
「・・・目はハッキリとは見えなかったのです」
「そうなんですね・・・困りましたね」
・・・だからなんで?どうやって見たの?
いつ見たの?やばくない?これ・・・直接子供見ていたら・・・いやそんな事出来るはず無いけど・・・でも、もし本当にもし本当に直接見ていたとしたら!
・・・いつでも子供を殺・・・・・・いやいやいやいや!大丈夫!大丈夫!会長さんは冷静な方ですものそうそう早まった事はなさらないはず!
「あ、あの!私こんなものを用意してみたんです!」
私は殺伐とした空気を変えるべく思い切って声を出した。
「あら、なんですか?」
「これです」
そう言って私が出した物はアイリス様の肖像画。
常々私は自分用にアイリス様の肖像画を手に入れたいと思っていたのだが、なかなか私が納得する肖像画を描いてくれる画家に出会わなかった。
アイリス様の美しさを余すこと無く表現してくれる画家を探して探して探しに探してやっと見つけた私はアイリス様の肖像画を描いて貰う事に成功した!すると不思議なものでそれまではアイリス様の肖像画が手に入ったなら独り占めにしようと思っていたのにあまりの素晴らしさに皆に自慢したくなったのだ。
「・・・っ素晴らしい!」
「なんと神々しいアイリス様!」
「そっくりです!」
皆から歓声が上がる。そうでしょうそうでしょう!この肖像画は私が画家にアイリス様の特徴を忠実に事細かく説明して何度も何度も書き直して貰った究極の逸品ですよ!
「誰に描いて頂いたものですか?有名な画家?」
会長さん・・・グイグイ来ますね・・・。
「いえ、私が売れていない画家の中から彼を探してうちのお抱え画家にしたんです」
「そうなんですね・・・・・・私にも1枚描いて頂きたいのですけれど」
「わたくしも別のポーズで」
「ではわたくしは別の衣装で」
「ではわたくしは別の髪型で」
「てはわたくしは別の表情で」
「・・・・・・・・・」
アイリス様の肖像画大流行り・・・。
「・・・分かりました!少しお時間頂くことになるかもしれませんが皆さんにアイリス様の肖像画をご用意させて頂きます!」
私がそう言うとその場は歓声に包まれた。
「では、本日ご用意させて頂いた肖像画はアイリスの集いに寄付させて頂きます!」
あちらこちらから黄色い歓声が飛び交った!
始めは殺伐としていた本日のアイリスの集いはいつの間にかアイリス様の肖像画鑑賞会とその姿を変えて閉会した。
次回はもっと平和な報告会でありますように。
会長さん、相変わらずの情報収集力!
あっ今回も私、キャスリーンにワイングラスを投げた女が心の声をお送りします!
「・・・どうなんでしょう?本当にあの侯爵の子供なんですかね?」
「・・・まだ判断するのは難しいでしょう。産まれたばかりの子供は顔立ちがハッキリとはしませんからね・・・」
「しかし髪の色などは・・・」
「そうですね・・・見た限りでは明るい金髪と言った感じだったでしょうか・・・」
えっ?見たの?見たんですか?どうやって?
「そうですか・・・金髪・・・では侯爵の子供の可能性は低いのでは?」
えっ?話続行?何で誰も突っ込まないの?
おかしいでしょ!
「でも可能性はゼロではありません・・・キャスリーン 、あの女が金髪ですからね」
「そうですね」
「後は目ですね」
「・・・目はハッキリとは見えなかったのです」
「そうなんですね・・・困りましたね」
・・・だからなんで?どうやって見たの?
いつ見たの?やばくない?これ・・・直接子供見ていたら・・・いやそんな事出来るはず無いけど・・・でも、もし本当にもし本当に直接見ていたとしたら!
・・・いつでも子供を殺・・・・・・いやいやいやいや!大丈夫!大丈夫!会長さんは冷静な方ですものそうそう早まった事はなさらないはず!
「あ、あの!私こんなものを用意してみたんです!」
私は殺伐とした空気を変えるべく思い切って声を出した。
「あら、なんですか?」
「これです」
そう言って私が出した物はアイリス様の肖像画。
常々私は自分用にアイリス様の肖像画を手に入れたいと思っていたのだが、なかなか私が納得する肖像画を描いてくれる画家に出会わなかった。
アイリス様の美しさを余すこと無く表現してくれる画家を探して探して探しに探してやっと見つけた私はアイリス様の肖像画を描いて貰う事に成功した!すると不思議なものでそれまではアイリス様の肖像画が手に入ったなら独り占めにしようと思っていたのにあまりの素晴らしさに皆に自慢したくなったのだ。
「・・・っ素晴らしい!」
「なんと神々しいアイリス様!」
「そっくりです!」
皆から歓声が上がる。そうでしょうそうでしょう!この肖像画は私が画家にアイリス様の特徴を忠実に事細かく説明して何度も何度も書き直して貰った究極の逸品ですよ!
「誰に描いて頂いたものですか?有名な画家?」
会長さん・・・グイグイ来ますね・・・。
「いえ、私が売れていない画家の中から彼を探してうちのお抱え画家にしたんです」
「そうなんですね・・・・・・私にも1枚描いて頂きたいのですけれど」
「わたくしも別のポーズで」
「ではわたくしは別の衣装で」
「ではわたくしは別の髪型で」
「てはわたくしは別の表情で」
「・・・・・・・・・」
アイリス様の肖像画大流行り・・・。
「・・・分かりました!少しお時間頂くことになるかもしれませんが皆さんにアイリス様の肖像画をご用意させて頂きます!」
私がそう言うとその場は歓声に包まれた。
「では、本日ご用意させて頂いた肖像画はアイリスの集いに寄付させて頂きます!」
あちらこちらから黄色い歓声が飛び交った!
始めは殺伐としていた本日のアイリスの集いはいつの間にかアイリス様の肖像画鑑賞会とその姿を変えて閉会した。
次回はもっと平和な報告会でありますように。
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