最弱ステータスのこの俺が、こんなに強いわけがない。

さこゼロ

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第一章 プレミアム召喚札

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「それじゃ最後に、俺がいきます」

そう言って神木公平は、佐敷瞳子と軽く立ち位置を入れ替える。そしてそのまま、勢いよく水晶玉に触れた。

次の瞬間、再び黒板から眩い光が溢れ出る。

「ま…またかよっ」

白石和真が両目を覆いながら、嘆息混じりの声を吐き出した。

そして、一同が目にしたのは…

カミキコーヘー
タイリョク:100
マリョク :100
チカラ  :50
スバヤサ :50
ユニークスキル:タンイセン
パーティスキル:ミガワリ

「………は⁉︎」

神木公平は我が目を疑った。

「ドワッハッハー、何だよお前、このステータス」

白石和真がお腹を抱えて大笑いする。その耳障りな笑い声に、神木公平は顔を真っ赤にして唇を噛み締めた。

「カズっぺーっ!」

その瞬間、鳴神ひかりの声が部屋中に響き渡る。その強烈な勢いに、白石和真は思わず息を飲んだ。

「ひ…ひかりちゃん?」

白石和真は恐る恐る鳴神ひかりを確認する。しかし当の彼女は俯いたまま、それ以上何も言葉を発しなかった。

二人のやり取りを眺めていた咲森勇人は、安堵したようにひと息を吐く。それから両腕を組んで、ユミルの方に目線を向けた。

「ちなみにこの能力は、現地の人間と比べてどうなんだ?」

「そ、そうですね…」

ユミルは改めて、黒板の表示に視線を移す。

「ステータスと言うのは、鍛練によって鍛えていくものですが、肉体の成長によっても、ある程度上がっていきます。申し上げにくいのですが、この数値ですとおよそ10才児並かと…」

「何だお前、運動音痴の引きこもりかよー?」

再び白石和真が「ギャハハ」と笑う。しかし鳴神ひかりの無言の圧力に、ゆっくりとフェードアウトしていった。

「もうひとつ、もしこの世界で死んだら、俺たちはどうなるんだ?」

「死は死です」

ミサが抑揚のない声で、そう告げる。

「もっとも、あなた方の世界では『消息不明』と言う扱いになるのでしょうが…」

「そうか…」

咲森勇人はひと呼吸おいてから、神木公平に真剣な眼差しを向けた。

「申し訳ないが神木くん、キミを一緒に連れて行くことは出来ない」

「え、何で…?」

神木公平が蒼い顔で絶句する。

「おいおい、いくら何でもそれは…」

「そ、そーだよ。ちょっとくらいステータスが低くたって、あんなに光ったんだから…あ、スキル…きっとスキルがスゴいんだよっ!」

「あくまで推測だが、そのスキルが問題なんだ」

白石和真と鳴神ひかりの弁護を聞きながら、咲森勇人は難しい顔で両腕を組んだ。そうして右手の中指で、クイッと眼鏡を持ち上げた。

「これ、ですね」

察したように、ミサがスキル名称をタップする。

『ミガワリ(仲間のダメージを代行する)』

「何で? スゴいじゃん! カズっぺもいるんだし何の問題もないよ」

「この体力でもか?」

咲森勇人の反論を受けて、鳴神ひかりは思わず言葉に詰まる。

「だ…だったらもうひとつ、スキルはもうひとつあるよっ」

『タンイセン(省略表示)』

ここにきて、表示が省略の謎スキル…

さすがの鳴神ひかりも、これには言葉を失った。
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