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第三章 南の森
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警戒しながら森の中を睨みつけていると、不意に暗がりから2体の鉄牙狼が飛び出してきた。
真っ直ぐに、メイに向かって襲いかかる。
「私の方が、弱そうってかい!」
メイは瞬時にハンマーを頭上に振り上げると、眼前の地面に思い切り叩き付けた。するとハンマーを中心に、黄土色の波紋が広がっていく。
次の瞬間、まるで剣山であるかのように、多数の針が地面から突き出した。
飛びかかった状態で空中にいた鉄牙狼は、為すすべもなく身体中を針に貫かれる。
その光景に思わず見惚れていた神木公平に向けて、残りの1体が好機とばかりに草陰から飛び出した。しかし金色の双眸がその動きを捉えると、右手を上から下に振り下ろす。
ただそれだけで、鉄牙狼は足元の地面に叩きつけられ動かなくなった。
それを確認したメイは、串刺しで動けない鉄牙狼の前に立ち、野球のバッターのようにハンマーを縦に構える。
「せーのっ!」
それから身体を捻って力を溜めると、2体まとめてかっ飛ばした。
~~~
「メイさんって、魔法が使えるんですか?」
とても興味深そうに神木公平が声をあげた。
「ん…? いや、私のスキルは『鑑定』だから魔法は使えないよ」
「あれ…? でも今…」
「あーなるほど、この武器には『魔核』が組み込まれてるんだ」
魔核とは、魔物が遺す魔力の結晶体である。
魔物は討伐すると綺麗さっぱり消滅し、後にはこの魔核だけが残される。更に魔物の強さに比例して、大中小と魔核の大きさも変化する。
やがて魔核の再利用が研究され、スキルがない者でも魔法効果を発現する様々な武器が開発された。
そして今や日常の道具にも組み込まれ、人々の生活に欠かせない程の存在になっていった。
「闇の楔は必ず破壊しなきゃならない、じゃないと人類が滅亡するからな。だけど魔物がいなくなって魔核が無くなると、人々の生活に支障が出てくる可能性はある」
「え…っ⁉︎ それじゃ…」
神木公平が複雑そうな顔をする。
「あー待て待て。楔の破壊は私たちの悲願だ。そこは絶対に揺るがない」
メイが慌てて付け加えた。
「だから今は、人為的に魔核を作り出す研究もされてるし、そもそも魔核は頑丈で、そう簡単には壊れない。不要になった道具でも、魔核の返還は義務付けられているしな」
そう言ってメイは、神木公平の腰のあたりをポンと叩く。
「コーヘーたちが呼ばれた理由がそれなんだろ? だったらそこは遠慮なく、思い切りぶっ壊してくれたらいいさ」
そうしてハンマーを右肩にかつぐと、大きく口を開いて満面の笑みを浮かべた。
真っ直ぐに、メイに向かって襲いかかる。
「私の方が、弱そうってかい!」
メイは瞬時にハンマーを頭上に振り上げると、眼前の地面に思い切り叩き付けた。するとハンマーを中心に、黄土色の波紋が広がっていく。
次の瞬間、まるで剣山であるかのように、多数の針が地面から突き出した。
飛びかかった状態で空中にいた鉄牙狼は、為すすべもなく身体中を針に貫かれる。
その光景に思わず見惚れていた神木公平に向けて、残りの1体が好機とばかりに草陰から飛び出した。しかし金色の双眸がその動きを捉えると、右手を上から下に振り下ろす。
ただそれだけで、鉄牙狼は足元の地面に叩きつけられ動かなくなった。
それを確認したメイは、串刺しで動けない鉄牙狼の前に立ち、野球のバッターのようにハンマーを縦に構える。
「せーのっ!」
それから身体を捻って力を溜めると、2体まとめてかっ飛ばした。
~~~
「メイさんって、魔法が使えるんですか?」
とても興味深そうに神木公平が声をあげた。
「ん…? いや、私のスキルは『鑑定』だから魔法は使えないよ」
「あれ…? でも今…」
「あーなるほど、この武器には『魔核』が組み込まれてるんだ」
魔核とは、魔物が遺す魔力の結晶体である。
魔物は討伐すると綺麗さっぱり消滅し、後にはこの魔核だけが残される。更に魔物の強さに比例して、大中小と魔核の大きさも変化する。
やがて魔核の再利用が研究され、スキルがない者でも魔法効果を発現する様々な武器が開発された。
そして今や日常の道具にも組み込まれ、人々の生活に欠かせない程の存在になっていった。
「闇の楔は必ず破壊しなきゃならない、じゃないと人類が滅亡するからな。だけど魔物がいなくなって魔核が無くなると、人々の生活に支障が出てくる可能性はある」
「え…っ⁉︎ それじゃ…」
神木公平が複雑そうな顔をする。
「あー待て待て。楔の破壊は私たちの悲願だ。そこは絶対に揺るがない」
メイが慌てて付け加えた。
「だから今は、人為的に魔核を作り出す研究もされてるし、そもそも魔核は頑丈で、そう簡単には壊れない。不要になった道具でも、魔核の返還は義務付けられているしな」
そう言ってメイは、神木公平の腰のあたりをポンと叩く。
「コーヘーたちが呼ばれた理由がそれなんだろ? だったらそこは遠慮なく、思い切りぶっ壊してくれたらいいさ」
そうしてハンマーを右肩にかつぐと、大きく口を開いて満面の笑みを浮かべた。
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