最弱ステータスのこの俺が、こんなに強いわけがない。

さこゼロ

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第四章 召喚者たち

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神木公平と佐敷瞳子がお店の開店準備を手伝っていると、突然店内にミサが姿を現した。

「うおっ⁉︎」

思わず神木公平が大きな声をあげる。

やってる方には意識は無いが、やられた方はかなり心臓に悪い。

「おや使徒さま、今日は何の用で?」

店の奥にいたメイが、ヒョコっと顔を覗かせた。

「メイさん、すみません。少し彼らをお借りしても構いませんか?」

「ああ、構わないよ」

ふたつ返事でメイが応える。

「え…でも」

神木公平が周りを見ながら困惑の表情を見せた。

「いつもは一人でやってんだ。こんだけやって貰ったら充分だよ」

メイは佐敷瞳子から奪い取るようにホウキを受け取ると、軽い様子でニカッと笑う。

「ほらほら、使徒さまを待たせるんじゃないよっ」

「お忙しい時間にすみません」

ミサは真っ白の聖杖を胸元で握りしめると、深々と頭を下げた。

「その代わり…珍しいモノを見つけた時は、メイの再生屋をご贔屓に」

「ええ、分かっています」

恭しく頭を下げるメイを見つめて、ミサは優しく微笑んだ。

   ~~~

連れてこられたのは、昨日のあの部屋だった。咲森勇人たち3人とユミルも既に集まっている。

「あっ、コーくん、トコっち、昨日ぶりー」

鳴神ひかりが嬉しそうに大きく手を振った。

「おはようございます、鳴神さん」

神木公平の挨拶に続いて、佐敷瞳子も頭を下げる。

「あー何それー。ひかりって呼んでよー」

すると鳴神ひかりが両手を腰に当てて、若干前屈みで上目遣いに見つめてきた。

「え…?」

「ほらー早くー」

戸惑う神木公平を、更に追い込んでくる。

そのとき佐敷瞳子が、神木公平の左袖をクイッと引っ張った。何事かと顔を向けるが、無言で俯いたまま動かない。

「おいコラ神木ーっ!」

見兼ねた白石和真の怒鳴り声が、部屋の中を突き抜けた。

「朝から何、見せつけてくれてんだっ! 調子に乗ってんじゃねーぞっ!」

「カズっぺ、ウルサイ」

鳴神ひかりは不満をあらわにすると、膨れっ面でソッポを向く。

「そんなー、ひかりちゃーん」

慌てて白石和真がオロオロするが、鳴神ひかりは視線を合わそうとはしなかった。

「職に就けたらしいな」

そんな二人を気にも留めずに、咲森勇人が神木公平に真っ直ぐ視線を投げかける。

「あ、はい。ミサさんのおかげで」

「気になっていたので、良かったよ」

「ありがとうございま……あっ!」

その瞬間、神木公平が大きな声をあげた。

「ミ、ミサさんっ、ちょっとステータスを確認しても良いですか?」

「え、ええ、それは構いませんが…」

ミサも困惑気味にゆっくりと頷く。

「どうかしたのか?」

詮索するように、咲森勇人が目を細めた。

「はい、魔獣を討伐したのでもしかしたら」

「はあ⁉︎ 昨日の今日で、もうかよ⁉︎」

神木公平の発した言葉に、白石和真が呆れたような声を出す。

「ええ、まー成り行きで…」

そのとき咲森勇人が「ククッ」と笑った。

「本当に主人公のようだな、神木くん」

そうして楽しそうな表情で、眼鏡をクイッと持ち上げた。
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