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第十章 護衛任務
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蜜穴熊とは、体長80センチメートル程度のイタチに似た魔獣で、白と黒のツートンの体色を持つ。その厚手の毛皮は容易に牙を通さず、強力な顎でスッポンのように食らいつく。
弱肉強食の世界の中で、大型で獰猛な魔獣でさえ、手痛いしっぺ返しを恐れてか、わざわざこの小柄な魔獣に手を出さない。
とは言えあの隊長が、こんな話を聞き入れるだろうか…?
アイゼンに報告するレトの後ろ姿を眺めながら、神木公平は何となくそんな事を考えていた。
「魔獣は蜜穴熊の可能性も考えられる。念のため馬を降りて陣形を組めっ!」
しかし予想に反してアイゼンの指示が素早く飛ぶ。
戻ってきたレトに、神木公平は感心したような顔を向けた。
「よく、聞き入れて貰えましたね?」
「そうですね。大型の魔獣なら既に視認も可能でしょうから、小型の魔獣である事は理解して貰えたようです」
「あー…なるほど」
やや苦笑いを浮かべるレトの説明に、神木公平は納得したように大きく頷く。
程なく魔獣は討伐され、馬車は再び水晶湖へ向けて走り出した。
~~~
陽も沈んで暫くたった頃、漸く北部の主要都市「ハンタリオン」にたどり着いた。
主に狩猟による産業が盛んで、狩人の聖地とも云われている。
既にひと狩り終えた狩人たちも戻って来ており、夜の繁華街は大変な賑わいを見せていた。
あらかじめ予約でもしてあったのか、神木公平たちは高級そうなレストランでの夕食となった。メニューは肉と魚の選択制で、神木公平は迷わず肉のプレートを選び取る。ちなみにチェルシーも肉を選び、佐敷瞳子とレトは魚を選んだ。
ここまで来たら、水晶湖までは、あと2時間ほどで着く。現地には元々宿泊施設であった建物があり、そこが活動の拠点となる。
当初の予定通り、本日中にそこまでたどり着き、就寝はその元ホテルですることになっていた。
騎士団の面々が現地での食糧や生活必需品を購入している間、神木公平たちには、各自自由行動が与えられた。
「公平く…」
「コーヘーさん、良ければ買い物に付き合って欲しいのですっ」
自分の声をチェルシーに遮られ、佐敷瞳子はムッと頬を膨らませる。
そのまま睨み合う二人を眺めながら、神木公平は思わず苦笑いを浮かべた。
「分かった、分かった。皆んなで行こう」
「だったら僕が案内しますよ。この街には何度か来た事がありますので」
そのとき背後からシレッと現れたレトが、和やかな笑顔で微笑んでいる。
正直これは助け船だ…
「ああレト、助かるよ。俺も瞳子も、全然知らない所だからさー」
その救いの手にすがり付くように、神木公平はレトの元へと駆け寄っていった。
弱肉強食の世界の中で、大型で獰猛な魔獣でさえ、手痛いしっぺ返しを恐れてか、わざわざこの小柄な魔獣に手を出さない。
とは言えあの隊長が、こんな話を聞き入れるだろうか…?
アイゼンに報告するレトの後ろ姿を眺めながら、神木公平は何となくそんな事を考えていた。
「魔獣は蜜穴熊の可能性も考えられる。念のため馬を降りて陣形を組めっ!」
しかし予想に反してアイゼンの指示が素早く飛ぶ。
戻ってきたレトに、神木公平は感心したような顔を向けた。
「よく、聞き入れて貰えましたね?」
「そうですね。大型の魔獣なら既に視認も可能でしょうから、小型の魔獣である事は理解して貰えたようです」
「あー…なるほど」
やや苦笑いを浮かべるレトの説明に、神木公平は納得したように大きく頷く。
程なく魔獣は討伐され、馬車は再び水晶湖へ向けて走り出した。
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陽も沈んで暫くたった頃、漸く北部の主要都市「ハンタリオン」にたどり着いた。
主に狩猟による産業が盛んで、狩人の聖地とも云われている。
既にひと狩り終えた狩人たちも戻って来ており、夜の繁華街は大変な賑わいを見せていた。
あらかじめ予約でもしてあったのか、神木公平たちは高級そうなレストランでの夕食となった。メニューは肉と魚の選択制で、神木公平は迷わず肉のプレートを選び取る。ちなみにチェルシーも肉を選び、佐敷瞳子とレトは魚を選んだ。
ここまで来たら、水晶湖までは、あと2時間ほどで着く。現地には元々宿泊施設であった建物があり、そこが活動の拠点となる。
当初の予定通り、本日中にそこまでたどり着き、就寝はその元ホテルですることになっていた。
騎士団の面々が現地での食糧や生活必需品を購入している間、神木公平たちには、各自自由行動が与えられた。
「公平く…」
「コーヘーさん、良ければ買い物に付き合って欲しいのですっ」
自分の声をチェルシーに遮られ、佐敷瞳子はムッと頬を膨らませる。
そのまま睨み合う二人を眺めながら、神木公平は思わず苦笑いを浮かべた。
「分かった、分かった。皆んなで行こう」
「だったら僕が案内しますよ。この街には何度か来た事がありますので」
そのとき背後からシレッと現れたレトが、和やかな笑顔で微笑んでいる。
正直これは助け船だ…
「ああレト、助かるよ。俺も瞳子も、全然知らない所だからさー」
その救いの手にすがり付くように、神木公平はレトの元へと駆け寄っていった。
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