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第十章 護衛任務
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「お二人の服装といい、耳当てといい、私も何かコーヘーさんとお揃いの物が欲しいですーっ」
亜麻色の学生服や首にかけてるヘッドホンの事を言ってるのだろう。チェルシーが神木公平と佐敷瞳子の間に割り込みながら、声を大に叫んだ。
「それは良い考えですね。それなら今日の記念に、4人で何か探しましょう」
するとチェルシーの叫びに共感するように、レトが笑顔で提案する。
「えっ⁉︎ ち、違…っ」
「良いと…思う!」
自分の意図と若干の食い違いを見せるその提案に、チェルシーは慌てて否定の意思を見せた。しかしそのとき、珍しく声を張り上げた佐敷瞳子に、お返しとばかりにその声をかき消される。
「そうだな。じゃー皆んなで、何か買うか」
更に神木公平もこの提案に同意を示し、チェルシーはそれ以上何も言えなくなってしまった。それから諦めたように溜め息を吐くと、憎々しげに佐敷瞳子を睨みつける。
「これで勝ったと思うなですーっ!」
~~~
「ここは僕に支払わせてください」
雑貨屋で見つけた4人分の市民証用パスケースを持って、レトが笑顔で提案する。
金運、恋愛、仕事、健康。白蛇は神の使いと言われており、白蛇の鱗を使ったパスケースは、貴重な素材としてかなりの高額になっていた。
神木公平と佐敷瞳子、チェルシーの3人は思わず顔を見合わせると、揃えたように首を横に振る。
「いやいやいや、自分の分は自分で買いますっ」
「そうですー。流石にそれは悪いですー」
「いや、ここは払わせてください」
しかしレトは、頑なな笑顔を崩さなかった。
「僕の周りにいるのは年上の方ばかりでして、同年代の仲間が一人もいないのです。縁あってこうして出会えた皆さま方には、出来ればこのまま友人になって頂きたく…」
そこまで言って、レトは少し気恥ずかしそうに顔を伏せた。
そんなレトの様子に再び顔を見合わせた3人は、今度は揃えたようにゆっくりと頷く。
「別にもう友達だけどな…」
神木公平は若干照れ臭そうに、髪を右手でワシャワシャと掻いた。
「でもそれでレトの気が済むなら、お言葉に甘える事にする」
「は、はい。喜んでっ!」
レトは心底嬉しそうに顔を上げると、一目散にレジへと駆けて行く。
そしてそれと同時に、夜の街にけたたましいサイレンが響き渡った。
~~~
どうやら夜行性の魔獣が数体、外壁に接近しているらしい。街中に小さな緊張感が生まれるが、慣れているのか騒ぎにはなっていない。
直ぐに守備隊に召集がかかり、程なく討伐されるだろう。
「別に大丈夫みたいだな」
店の外で様子を伺っていた神木公平が、安堵の吐息を漏らす。しかしそんな彼の袖口を、佐敷瞳子がクイッと引っ張った。
「公平くん…違う。空に1体、猿喰梟…」
佐敷瞳子はただ一点、夜空をジッと見上げていた。
亜麻色の学生服や首にかけてるヘッドホンの事を言ってるのだろう。チェルシーが神木公平と佐敷瞳子の間に割り込みながら、声を大に叫んだ。
「それは良い考えですね。それなら今日の記念に、4人で何か探しましょう」
するとチェルシーの叫びに共感するように、レトが笑顔で提案する。
「えっ⁉︎ ち、違…っ」
「良いと…思う!」
自分の意図と若干の食い違いを見せるその提案に、チェルシーは慌てて否定の意思を見せた。しかしそのとき、珍しく声を張り上げた佐敷瞳子に、お返しとばかりにその声をかき消される。
「そうだな。じゃー皆んなで、何か買うか」
更に神木公平もこの提案に同意を示し、チェルシーはそれ以上何も言えなくなってしまった。それから諦めたように溜め息を吐くと、憎々しげに佐敷瞳子を睨みつける。
「これで勝ったと思うなですーっ!」
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「ここは僕に支払わせてください」
雑貨屋で見つけた4人分の市民証用パスケースを持って、レトが笑顔で提案する。
金運、恋愛、仕事、健康。白蛇は神の使いと言われており、白蛇の鱗を使ったパスケースは、貴重な素材としてかなりの高額になっていた。
神木公平と佐敷瞳子、チェルシーの3人は思わず顔を見合わせると、揃えたように首を横に振る。
「いやいやいや、自分の分は自分で買いますっ」
「そうですー。流石にそれは悪いですー」
「いや、ここは払わせてください」
しかしレトは、頑なな笑顔を崩さなかった。
「僕の周りにいるのは年上の方ばかりでして、同年代の仲間が一人もいないのです。縁あってこうして出会えた皆さま方には、出来ればこのまま友人になって頂きたく…」
そこまで言って、レトは少し気恥ずかしそうに顔を伏せた。
そんなレトの様子に再び顔を見合わせた3人は、今度は揃えたようにゆっくりと頷く。
「別にもう友達だけどな…」
神木公平は若干照れ臭そうに、髪を右手でワシャワシャと掻いた。
「でもそれでレトの気が済むなら、お言葉に甘える事にする」
「は、はい。喜んでっ!」
レトは心底嬉しそうに顔を上げると、一目散にレジへと駆けて行く。
そしてそれと同時に、夜の街にけたたましいサイレンが響き渡った。
~~~
どうやら夜行性の魔獣が数体、外壁に接近しているらしい。街中に小さな緊張感が生まれるが、慣れているのか騒ぎにはなっていない。
直ぐに守備隊に召集がかかり、程なく討伐されるだろう。
「別に大丈夫みたいだな」
店の外で様子を伺っていた神木公平が、安堵の吐息を漏らす。しかしそんな彼の袖口を、佐敷瞳子がクイッと引っ張った。
「公平くん…違う。空に1体、猿喰梟…」
佐敷瞳子はただ一点、夜空をジッと見上げていた。
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