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第十章 護衛任務
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「コッチだ、化け物ーーっ!」
神木公平は声を張り上げると同時に、手近にいた小鬼に殴りかかった。
壁まで殴り飛ばされた小鬼は、その一撃で、魔核を残して消滅する。
透かさず神木公平が囲いの一角に突撃すると、鬼神の如き強さで周りの小鬼を次々と粉砕していく。
「何だ、あの強さは…」
神木公平の圧倒的な強さに、アイゼンは思わず言葉を漏らす。
そのとき彼らの前にいた大鬼が、神木公平へと向き直って、振り上げていた丸太の棍棒を地面に叩きつけた。
そのあまりの衝撃に、洞窟全体が揺れたような錯覚に陥る。例に漏れずに神木公平も、大鬼の鬼気迫る姿に目を奪われた。
その直後、いつの間にか神木公平の背後に回り込んでいたもう1体の大鬼が、仲間の小鬼ごと丸太の棍棒で神木公平を叩き潰した。
同時に粉微塵になった何かの破片が、洞窟内に飛び散っていく。
「あ…あ…」
今目の前で、若い生命が失われた。アイゼンの横に立っていた男性騎士が、言葉もなく絶望する。
「…痛てーな、オイ」
そのときモウモウと漂う粉塵の中で、ユラリと人影が動いた。次の瞬間、砕けた棍棒を構えた大鬼が、反対側の壁まで吹き飛ばされる。
少年の放った淡黄色の籠手の一撃は、大鬼の姿を呆気なく消滅させた。
そうして神木公平は、再びコチラにゆっくりと向き直る。
薄暗い洞窟内に輝く金色の双眸は、禍々しいまでに神秘的な光を放っていた。
「金眼の…羅刹」
アイゼンは殆ど無意識に、ただそれだけ呟いた。
~~~
レトが騎士団の3人を連れて駆けつけたのは、全てが終わった後の事であった。
「あ、レト。ちょうど良かったよ」
そのときレトの姿に気付いた神木公平が、何とも呑気な声をあげる。
「魔核が持ち切れなくてさ。怪我人もいるしで困ってたんだ」
「えーっと…そうですか」
佐敷瞳子から聞かされていたとは言え、それでもレトは困惑の表情を浮かべた。
「隊長っ!」
騎士たちはアイゼンの姿を確認すると、仲間の元へと駆け寄っていく。
「これを…コーヘーさんがお一人で?」
神木公平が一箇所に集めた魔核の数は、優に30を超えている。佐敷瞳子の情報通り、2個の中型魔核もあるようだ。
「いや、まさか。隊長さんたちが、半分ほどは倒してたから」
「……そう、ですか」
神木公平が倒した半分には2体の大鬼も含まれるのだが、そういう認識は全く無いように聞こえる。どうにも納得出来ないが、レトは苦笑いを浮かべる事しか出来なかった。
「レ…ト殿、ご迷惑を…おかけしました」
そのときアイゼンが、申し訳なさそうな態度でレトのそばに立つ。
「ご無事で何よりです、アイゼン隊長。良ければ後ほど、詳しい話をお聞かせください」
レトは和やかな笑顔で微笑むと、そのまま神木公平の方へと振り向いた。
「それではコーヘーさん。本来の任務のために、サッサとここを片付けてしまいましょう」
「そうだな」
神木公平も笑顔で小さく頷くと、足元の魔核を拾い始めた。
神木公平は声を張り上げると同時に、手近にいた小鬼に殴りかかった。
壁まで殴り飛ばされた小鬼は、その一撃で、魔核を残して消滅する。
透かさず神木公平が囲いの一角に突撃すると、鬼神の如き強さで周りの小鬼を次々と粉砕していく。
「何だ、あの強さは…」
神木公平の圧倒的な強さに、アイゼンは思わず言葉を漏らす。
そのとき彼らの前にいた大鬼が、神木公平へと向き直って、振り上げていた丸太の棍棒を地面に叩きつけた。
そのあまりの衝撃に、洞窟全体が揺れたような錯覚に陥る。例に漏れずに神木公平も、大鬼の鬼気迫る姿に目を奪われた。
その直後、いつの間にか神木公平の背後に回り込んでいたもう1体の大鬼が、仲間の小鬼ごと丸太の棍棒で神木公平を叩き潰した。
同時に粉微塵になった何かの破片が、洞窟内に飛び散っていく。
「あ…あ…」
今目の前で、若い生命が失われた。アイゼンの横に立っていた男性騎士が、言葉もなく絶望する。
「…痛てーな、オイ」
そのときモウモウと漂う粉塵の中で、ユラリと人影が動いた。次の瞬間、砕けた棍棒を構えた大鬼が、反対側の壁まで吹き飛ばされる。
少年の放った淡黄色の籠手の一撃は、大鬼の姿を呆気なく消滅させた。
そうして神木公平は、再びコチラにゆっくりと向き直る。
薄暗い洞窟内に輝く金色の双眸は、禍々しいまでに神秘的な光を放っていた。
「金眼の…羅刹」
アイゼンは殆ど無意識に、ただそれだけ呟いた。
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レトが騎士団の3人を連れて駆けつけたのは、全てが終わった後の事であった。
「あ、レト。ちょうど良かったよ」
そのときレトの姿に気付いた神木公平が、何とも呑気な声をあげる。
「魔核が持ち切れなくてさ。怪我人もいるしで困ってたんだ」
「えーっと…そうですか」
佐敷瞳子から聞かされていたとは言え、それでもレトは困惑の表情を浮かべた。
「隊長っ!」
騎士たちはアイゼンの姿を確認すると、仲間の元へと駆け寄っていく。
「これを…コーヘーさんがお一人で?」
神木公平が一箇所に集めた魔核の数は、優に30を超えている。佐敷瞳子の情報通り、2個の中型魔核もあるようだ。
「いや、まさか。隊長さんたちが、半分ほどは倒してたから」
「……そう、ですか」
神木公平が倒した半分には2体の大鬼も含まれるのだが、そういう認識は全く無いように聞こえる。どうにも納得出来ないが、レトは苦笑いを浮かべる事しか出来なかった。
「レ…ト殿、ご迷惑を…おかけしました」
そのときアイゼンが、申し訳なさそうな態度でレトのそばに立つ。
「ご無事で何よりです、アイゼン隊長。良ければ後ほど、詳しい話をお聞かせください」
レトは和やかな笑顔で微笑むと、そのまま神木公平の方へと振り向いた。
「それではコーヘーさん。本来の任務のために、サッサとここを片付けてしまいましょう」
「そうだな」
神木公平も笑顔で小さく頷くと、足元の魔核を拾い始めた。
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