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1章
ユラの過去
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「ユラ美味いか?」
「はい!とってもとーっても美味しいです。僕誰かに作ってもらうご飯がこんなに美味しいなんて知りませんでした!!」
「それ、少し気になっていたのですがユラさんは地球で両親はいなかったのですか?」
「えっと…母は僕が生まれた時に亡くなりました。父は分かりません。僕が生まれた時に母が亡くなってそれから父は消息不明みたいなんです。僕のせいで母が死んじゃって、父もいなくなっちゃって…………ってこんな暗い話しちゃったらせっかく作ってくれたご飯が不味くなっちゃいますよね!ごめんなさい!!」
「いいえ、軽い気持ちで聞いた私のせいですね。すみません。」
「そうだぞ。ユラは何も悪くない。それに、ユラのせいで母も父もいなくなったなんて考えるな。お前の母はお前を命がけで産んだんだ。なのにお前が僕のせいで…なんて思ったら母が(自分が死んででもユラを産む!)って決めた気持ちを否定することになるんじゃないか?」
「そ、そう、ですよね…ありがとうございます。そんな風に言って貰えたのはじめてです。」
そう言ってユラは泣きそうになるのを必死にこらえ笑っていた。
「ユラお前はまだ子どもだ。成人してたとしても俺より年下で、まだ甘えたっていいんだぞ?泣きたい時は思い切り泣け。
「でも、僕が泣いたらダメなんです。」
「別にユラが泣いたってダメじゃないぞ?ユラ、お前は素直すぎる。周りの人の言葉ばかり聞いてちゃだめだ。それに今、ユラには俺がいるだろ?ジオンだってユラの味方だ。泣きたい時は俺たちの元で思いっきり泣け。そして笑いたい時は思いっきり笑え。それがお前を命がけで産んだ母への恩返しだと俺は思うぞ?」
「あ、ありがとうございます。本当は僕1人で寂しかったです。周りからかわいそうな子って言われてお前のせいで両親はいなくなったって言われて…でも僕が泣いちゃったらそれを認めてることになるみたいでずっと我慢してて……ふぇぇぇーん」
「よしよし、ずっと1人で辛かったな?ユラは何もしてないのにさんざんいろんなことを言われて周りからの声が怖かっただろ?でも、もう1人じゃないぞ。思いっきり泣いてそんで明日からまた一緒に笑おうな!」
そうして慰めているといつの間にかユラは泣き疲れて眠っていた。
「ユラにはこんな過去があったんだな。」
「えぇ、私達でもう2度とユラさんがこんな風に泣くことがないように絶対に守り抜きましょう。」
「私達ってのは気に食わんが俺はもちろんそのつもりだ。」
「なっ、私だって本当は1人で守り抜きたいですからね。でも仕方なく私達にしてあげてるんですよ!」
そんなやり取りをユラは全く知らないのであった。
「はい!とってもとーっても美味しいです。僕誰かに作ってもらうご飯がこんなに美味しいなんて知りませんでした!!」
「それ、少し気になっていたのですがユラさんは地球で両親はいなかったのですか?」
「えっと…母は僕が生まれた時に亡くなりました。父は分かりません。僕が生まれた時に母が亡くなってそれから父は消息不明みたいなんです。僕のせいで母が死んじゃって、父もいなくなっちゃって…………ってこんな暗い話しちゃったらせっかく作ってくれたご飯が不味くなっちゃいますよね!ごめんなさい!!」
「いいえ、軽い気持ちで聞いた私のせいですね。すみません。」
「そうだぞ。ユラは何も悪くない。それに、ユラのせいで母も父もいなくなったなんて考えるな。お前の母はお前を命がけで産んだんだ。なのにお前が僕のせいで…なんて思ったら母が(自分が死んででもユラを産む!)って決めた気持ちを否定することになるんじゃないか?」
「そ、そう、ですよね…ありがとうございます。そんな風に言って貰えたのはじめてです。」
そう言ってユラは泣きそうになるのを必死にこらえ笑っていた。
「ユラお前はまだ子どもだ。成人してたとしても俺より年下で、まだ甘えたっていいんだぞ?泣きたい時は思い切り泣け。
「でも、僕が泣いたらダメなんです。」
「別にユラが泣いたってダメじゃないぞ?ユラ、お前は素直すぎる。周りの人の言葉ばかり聞いてちゃだめだ。それに今、ユラには俺がいるだろ?ジオンだってユラの味方だ。泣きたい時は俺たちの元で思いっきり泣け。そして笑いたい時は思いっきり笑え。それがお前を命がけで産んだ母への恩返しだと俺は思うぞ?」
「あ、ありがとうございます。本当は僕1人で寂しかったです。周りからかわいそうな子って言われてお前のせいで両親はいなくなったって言われて…でも僕が泣いちゃったらそれを認めてることになるみたいでずっと我慢してて……ふぇぇぇーん」
「よしよし、ずっと1人で辛かったな?ユラは何もしてないのにさんざんいろんなことを言われて周りからの声が怖かっただろ?でも、もう1人じゃないぞ。思いっきり泣いてそんで明日からまた一緒に笑おうな!」
そうして慰めているといつの間にかユラは泣き疲れて眠っていた。
「ユラにはこんな過去があったんだな。」
「えぇ、私達でもう2度とユラさんがこんな風に泣くことがないように絶対に守り抜きましょう。」
「私達ってのは気に食わんが俺はもちろんそのつもりだ。」
「なっ、私だって本当は1人で守り抜きたいですからね。でも仕方なく私達にしてあげてるんですよ!」
そんなやり取りをユラは全く知らないのであった。
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