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19話 街に来た
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「・・者・、不・・・・」
「……うん……ん?」
目を開けると俺の部屋に真っ白な女性がいた。
女性は俺に向かって何かを伝えようとしてるらしいが俺には全く伝わらない。
「何を言ってるのかさっぱりなんだが、てか何処から入って来たんだあんた」
「・・者・、不・・・・」
「はぁ……、だからなに言ってるのかわかんねぇって」
ぼやきながら女性に近づこうとすると誰かに肩を掴まれた、そして女性はその肩を掴んだ奴を睨み付けている。初めて見た感情が怒りってやだなぁ……と考えていると肩を掴んだ奴であろう声が聞こえた。
ーーーそっちに行ってはいけないよ。
「!?」
声が聞こえた、それ自体はおかしくはない。
俺が驚いたのはその声には様々な声が聞こえたから驚いている。老若男女……様々な声が俺に向かって行ってはいけない、という。
「どういうことだ?」
話を聞こうと後ろに振り返ろうとするとーーー
「ーータ、起きて!」
「お?」
「コウタ、起きてー!」
「おう、起きてる起きてる」
「そろそろ勇者様達が来るんだからしっかりね?」
「おーう」
何か嫌な夢だったな、こういう夢に限って忘れないから困る。あの白い女や後ろから忠告してきた人達は誰なのか………まぁ夢なんですけどね。
「「「うおおおお!勇者様!聖女様!」」」
「来たみたいね」
「見えねぇ……」
何でこんなに人が多いんだよ……そんなに勇者達の顔が見たいのか。
「こっちに来ればもうちょっとよく見えるかも」
「おー、肩車してくれるのか」
「するか、バカ」
「真顔で言われるのキツいな」
えーっと勇者様のお顔わっと………男の方は日本人だな、女の方はハーフかな?それっぽい感じがする。
「やぁ、二人とも」
「こんにちは!コウタさん、ミミルさん!」
「お二人ともこんにちは」
「おっす、どした」
馬車からヘリックとミリーが顔を出しこちらに挨拶をしてきた。
「勇者様達は今日は僕の家に泊まりに来る予定でね、二人とも来ないかい?」
「い、いいんですか?」
「うん、さっき軽く話したらけっこう普通な子達だったよ」
「でも一人だけ眼がギラギラしてる女の人がいましたけど………」
「えー……」
「行くよ」
「こ、コウタ?」
「ミミルは行かないのか?」
「行く……」
「よっし、じゃあ早く行こうぜ」
「今日は偉く元気だね?」
「まぁ、念願の勇者に会えるから~」
「そういうもんかい」
「そういうもんだ」
一人だけ不安な奴がいるけど大丈夫だろ。やっと会えた同郷の人なんだ、色々話したい。
ーーーかれこれ一時間近く紅茶を飲みながら勇者様を待っている。
「………遅くね?」
「た、多分街の人に捕まって遅くなってるのよ」
「あの人だかりだからね~」
「それもそうか……あれ、ミリーは?」
「フェイ達と庭で遊んでるよ」
窓を除くと、「うぇへへへ、もふもふ~」とか言ってフェイに顔を埋めながら子狼を両手に抱え幸せそうにしていた。
………うぇへへへって、どんどんお姫様らしさが薄れていくなアイツ。
「でも本当に遅いわねー」
「まだ、昼過ぎだし時間はあるよ」
「んー、勇者らしくトラブルに巻き込まれてるんじゃね?」
「流石にそんな在り来たりな事なんてあるわけないでしょ」
「でも本当にそうだったら少し面白いね」
「ありえなくも無いかも知れなくも無い」
「は?」
「………」
あー、早く来ないかな勇者様。
ーーートラブルに巻き込まれた……、最初はただギルドに入っただけだった。ラウルさんがヘリック様の騎士と話してる間に魔物の素材を売ろうと言う話になって三人だけでギルドに行ったのが間違いだった。
ギルドに入れば周りから視線が注がれる、テンプレ通りにいけば美少女を二人も連れている俺に絡んで来る。予想は当たりガラの悪い冒険者が二人絡んできた。
「おいおい、美人を二人も連れていいなー」
「全くだ、何しにきた?」
「あー、素材を売り」
「なに見てんのよ……潰すわよ」
『えっ?』
予想外だった、何ヵ月間も旅をしてドラマが観れず風呂もまともに入っていない、雄一の安定剤のスマホも充電切れでストレスが溜まっていたらしい。まさしく現代っ子、俺はそうでも無かったので全くのノーマーク。
「お、おう落ち着けよ姉ちゃん」
「あんたらが先に絡んで来たんでしょ……」
「な、なんでも無いさ」
「か、勘違いだ勘違い。すまんなお三方!」
「はぁーそっすか……」
「はぁ~?そんなんで済むと思ってんの、一発殴らせ」
「落ち着いて!落ち着いて下さいユミ様!」
そんな事があったお陰で、職員は処か冒険者にまで怯えられ居心地が悪かった。
ラウルさんの元に戻るとルーフェスさんという騎士と挨拶をした、ラウルさんとは前に一緒に戦った友だとか。
馬車に乗り暫くすると大きなお屋敷に着いた、馬車から降りてルーフェスさんが案内をする。門を抜けると広い庭がありそこには大きな狼をモフりながら「ドゥヘヘヘ……」と笑っている可愛い女の子と二匹の子狼を顔に張り付けた男が前が見えないからか「前が………」等と言っているカオスな現場に居合わせた。
『………』
「………ようこそ、ヘリック様のお屋敷へ」
「「えぇ………」」
俺とラウルさんのが思わず言ってしまう。ちなみに優実は男の人をジッと見て、ミスティは「狼さん、可愛いです!」とか言ってる。
なんか魔族と戦うよりも疲れた………。
「……うん……ん?」
目を開けると俺の部屋に真っ白な女性がいた。
女性は俺に向かって何かを伝えようとしてるらしいが俺には全く伝わらない。
「何を言ってるのかさっぱりなんだが、てか何処から入って来たんだあんた」
「・・者・、不・・・・」
「はぁ……、だからなに言ってるのかわかんねぇって」
ぼやきながら女性に近づこうとすると誰かに肩を掴まれた、そして女性はその肩を掴んだ奴を睨み付けている。初めて見た感情が怒りってやだなぁ……と考えていると肩を掴んだ奴であろう声が聞こえた。
ーーーそっちに行ってはいけないよ。
「!?」
声が聞こえた、それ自体はおかしくはない。
俺が驚いたのはその声には様々な声が聞こえたから驚いている。老若男女……様々な声が俺に向かって行ってはいけない、という。
「どういうことだ?」
話を聞こうと後ろに振り返ろうとするとーーー
「ーータ、起きて!」
「お?」
「コウタ、起きてー!」
「おう、起きてる起きてる」
「そろそろ勇者様達が来るんだからしっかりね?」
「おーう」
何か嫌な夢だったな、こういう夢に限って忘れないから困る。あの白い女や後ろから忠告してきた人達は誰なのか………まぁ夢なんですけどね。
「「「うおおおお!勇者様!聖女様!」」」
「来たみたいね」
「見えねぇ……」
何でこんなに人が多いんだよ……そんなに勇者達の顔が見たいのか。
「こっちに来ればもうちょっとよく見えるかも」
「おー、肩車してくれるのか」
「するか、バカ」
「真顔で言われるのキツいな」
えーっと勇者様のお顔わっと………男の方は日本人だな、女の方はハーフかな?それっぽい感じがする。
「やぁ、二人とも」
「こんにちは!コウタさん、ミミルさん!」
「お二人ともこんにちは」
「おっす、どした」
馬車からヘリックとミリーが顔を出しこちらに挨拶をしてきた。
「勇者様達は今日は僕の家に泊まりに来る予定でね、二人とも来ないかい?」
「い、いいんですか?」
「うん、さっき軽く話したらけっこう普通な子達だったよ」
「でも一人だけ眼がギラギラしてる女の人がいましたけど………」
「えー……」
「行くよ」
「こ、コウタ?」
「ミミルは行かないのか?」
「行く……」
「よっし、じゃあ早く行こうぜ」
「今日は偉く元気だね?」
「まぁ、念願の勇者に会えるから~」
「そういうもんかい」
「そういうもんだ」
一人だけ不安な奴がいるけど大丈夫だろ。やっと会えた同郷の人なんだ、色々話したい。
ーーーかれこれ一時間近く紅茶を飲みながら勇者様を待っている。
「………遅くね?」
「た、多分街の人に捕まって遅くなってるのよ」
「あの人だかりだからね~」
「それもそうか……あれ、ミリーは?」
「フェイ達と庭で遊んでるよ」
窓を除くと、「うぇへへへ、もふもふ~」とか言ってフェイに顔を埋めながら子狼を両手に抱え幸せそうにしていた。
………うぇへへへって、どんどんお姫様らしさが薄れていくなアイツ。
「でも本当に遅いわねー」
「まだ、昼過ぎだし時間はあるよ」
「んー、勇者らしくトラブルに巻き込まれてるんじゃね?」
「流石にそんな在り来たりな事なんてあるわけないでしょ」
「でも本当にそうだったら少し面白いね」
「ありえなくも無いかも知れなくも無い」
「は?」
「………」
あー、早く来ないかな勇者様。
ーーートラブルに巻き込まれた……、最初はただギルドに入っただけだった。ラウルさんがヘリック様の騎士と話してる間に魔物の素材を売ろうと言う話になって三人だけでギルドに行ったのが間違いだった。
ギルドに入れば周りから視線が注がれる、テンプレ通りにいけば美少女を二人も連れている俺に絡んで来る。予想は当たりガラの悪い冒険者が二人絡んできた。
「おいおい、美人を二人も連れていいなー」
「全くだ、何しにきた?」
「あー、素材を売り」
「なに見てんのよ……潰すわよ」
『えっ?』
予想外だった、何ヵ月間も旅をしてドラマが観れず風呂もまともに入っていない、雄一の安定剤のスマホも充電切れでストレスが溜まっていたらしい。まさしく現代っ子、俺はそうでも無かったので全くのノーマーク。
「お、おう落ち着けよ姉ちゃん」
「あんたらが先に絡んで来たんでしょ……」
「な、なんでも無いさ」
「か、勘違いだ勘違い。すまんなお三方!」
「はぁーそっすか……」
「はぁ~?そんなんで済むと思ってんの、一発殴らせ」
「落ち着いて!落ち着いて下さいユミ様!」
そんな事があったお陰で、職員は処か冒険者にまで怯えられ居心地が悪かった。
ラウルさんの元に戻るとルーフェスさんという騎士と挨拶をした、ラウルさんとは前に一緒に戦った友だとか。
馬車に乗り暫くすると大きなお屋敷に着いた、馬車から降りてルーフェスさんが案内をする。門を抜けると広い庭がありそこには大きな狼をモフりながら「ドゥヘヘヘ……」と笑っている可愛い女の子と二匹の子狼を顔に張り付けた男が前が見えないからか「前が………」等と言っているカオスな現場に居合わせた。
『………』
「………ようこそ、ヘリック様のお屋敷へ」
「「えぇ………」」
俺とラウルさんのが思わず言ってしまう。ちなみに優実は男の人をジッと見て、ミスティは「狼さん、可愛いです!」とか言ってる。
なんか魔族と戦うよりも疲れた………。
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