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最終話 勇者が生まれた日
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言葉が矛盾するようだけど、ボクの積み重ねてきた『失敗の成功体験』が今の自分をがんじがらめにしていた。
世の中でよく言われている『成功体験の積み重ね』はプラスだけじゃなくマイナスもあるんだと知ってほしい。
プラスの成功体験を積み重ねた人は素晴らしい人生を送るけど『失敗することを成功させてしまった』成功体験を積み重ねた人はどんどん不幸になってしまうとボクは思う。
地元の公立高校へ入学したボクは中学時代に心に傷をつけあった彼女と別の学校になった事にほっとしていた。
そんな事を考える自分に嫌になったりもしたが一年もたつとすっかりそんな傷も薄れていった。
時々思い出してはもだえる日もあったけど……。
そんなある日、ボクは近所のゲームセンターの音ゲーコーナーへ久々に足を運んだ。
中学時代、あの事件の日からボクは現実逃避のためによくこのゲームセンターへやってきては無心にその時に流行っていた音ゲーをやりまくっていた。
すべてを忘れ集中し、かなりの腕前になった頃受験というもう一つの逃げ場を見つけてそれ以来ご無沙汰していた。
高校になってから足が遠ざかっていたものの、当時はまっていた有名音ゲーの最新作が出たという話を聞いてやってきたのだが、そのゲームにはすでに長蛇の列が出来ていた。
ボクはしばしそのゲームのギャラリーとなって前作までとの違いや流れを研究することにした。
やがて人が少しずつ減って行き僕の番が回ってくると、慣れた手つきでコインを投入する。
今までも見慣れた、それでいて新しいゲーム画面に少しわくわくしながら曲を選ぶ。
さすがシリーズ作なだけあって過去作の有名曲は一通り網羅されていた。
新しい曲も魅力的だがまずは肩慣らしに当時極めたいつもの曲を迷わず選択する。
流れる聞き慣れた中でも少し違うアレンジがされた曲に合わせて俺の手は自然に動く。
こういうゲームはやっぱり体が覚えている物なんだなと心の片隅で思いながら最後までミスもなくクリアすると周りのギャラリーから少しの拍手が聞こえてきた。
昔取った杵柄というやつだろうか。
その後少し調子に乗って新曲にチャレンジして玉砕した。
また譜面を覚えるところからだな。
ボクは少し疲れた腕を振りながらゲームの前を後にして自販機コーナーで休憩することにした。
「パーフェクトとかやっちゃうなんてすっご~い」
ボクはその声に思わず振り返った。
懐かしいような、それでいて初めて聞くような声に。
「もしかしてアキコ……ちゃん?」
そこには昔の面影を少しだけ残した初恋の娘が立っていた。
保育園は一緒だったのに幼稚園以降は別の学区だったから今まで会うことも無かったのに。
「久しぶりだね」
その笑顔を見ただけで一瞬にして時が戻ったような気がした。
そして初めての失恋の痛みも。
それがボクと彼女との再会だった。
話してみると彼女はボクと同じ高校に通っているらしい。まさに灯台もと暗しでまったく気がつかなかった。
そして今度友人と昼ご飯を賭けてさっきの音ゲーで勝負することになったらしい。
「というわけで教えて」
そう頼み込まれたボクに断るという選択肢は無かった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
結果は彼女の圧勝だった。
そりゃそうだ、相手は完全に素人で、こっちはパーフェクトを出せるボクが教師としてついていたんだから。
その後、彼女も音ゲーの楽しさにハマったらしく、ちょくちょくゲームセンターで会う事となった。
「師匠! プロの技を見せてください!」
そうおちゃらけて俺のプレイを後ろから応援する姿をクラスメイトが見ていたらしく、翌日学校でからかわれた事もあった。
端から見るとすでに付き合っているように見えるらしいがとんでもない。
俺の心には数々の失恋体験が重くのしかかっている。
その最初の一人であるアキコちゃんにもう一度恋をするには理由が必要だ。
あれほど好きになることに理由はいらないと思っていたボクが、今はその理由を探しているのだから滑稽だとは思う。
そんなある日ボクは本屋で一冊の本と出会った。
それほど厚くもないその本のタイトルには『一分間勇者』と書かれていた。
イラストも何も無いその本はラノベコーナーの中でひときわ異色さを醸し出していた。
多分タイトルだけのイメージで店員さんがここに陳列したんだろうなと思いながらボクはその本を手に取ってパラパラっと軽く中身を読んでみた。
本の内容を要約するなら「たった一分間だけでも勇者になれれば人生は成功する」というありきたりな自己啓発本だった。
この手の本によくあるその一言を説明するために本一冊延々と引き延ばしてあるような物だったが、なぜかボクの心にその内容はしみこんだ。
今までその勇気が出せなかった事で、すべての未来を手にすることが出来なかった自分に重なったんだろう。
本屋から帰ってきて買ってきた『一分間勇者』を一気に読み心の中で反芻しながら眠りにつく。
その時が来たら今度こそきっとボクは『一分間勇者』になるんだと心に決めて。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「今日こそ勇気を出すんだ」
ボクは今日も同じ言葉を繰り返す。
続けて今までとは違う言葉を鏡に向かって宣言する。
「そして今度こそボクは勇者になるんだ」
カレンダーに並んだバツの列はもう関係ない。
ボクは……俺は勇者になる。
そう意気込んでみた物の学校では彼女に会うことは滅多に無いのが現実だ。
ボク……俺は放課後を待っていつものゲームセンターへ向かう。
今日すぐに告白する訳じゃ無いというのに微妙に足取りが重い。
まずはきっかけから始めよう。
恋をするきっかけなんて簡単な物だ。そう何度も心の中で繰り返す。
やがてたどり着いたゲームセンターの前に彼女はいた。
正しくは彼女と二人の男がそこに居た。
「たちの悪そうなナンパに引っかかってるよあのこ」
少し離れたところにいるギャラリーがそんなことを言っていた。
遠目に見ても彼女は嫌がっているように見える。
「誰か助けてやれよ」
そんな無責任な声が聞こえる。
俺はその景色を見て今まで自分が歩んできた失敗体験を思い出していた。
足がすくむ。
心臓が激しく鼓動を刻む。
『一分間でいい、君が一分間だけでも勇者になればすべてが変わる』
その時、昨晩読んだあの本の言葉が俺の脳内を駆け巡った。
「俺は……勇者になる」
そんな俺のつぶやきは誰にも聞こえやしなかっただろう。
けれどキッと前を向き俺が宣言した言葉はその場の誰もが聞いていたはずだ。
「俺が助けに行きます」と宣言する。
あの日、立候補出来なかった自分を捨て。
「警察を読んだ方がいいんじゃ無いか?」という声を振り切り。
あの時は踏み出せなかった足を踏み出す。
砂山を作って待っているだけじゃ何も変わらない。
俺は勇者だ。
たとえ一分間でも今この瞬間俺は勇者なんだ。
そして俺は彼女とナンパ師の間に割って入ると一言告げた。
「俺の彼女に何か用ですか?」と。
目はそらさない。
なぜなら俺は勇者だからだ。
今にも逃げ出したい心を一分間だけの勇気が押しとどめる。
しばしのにらみ合いの後、男たちはつまらなさそうな顔をして車に乗って去って行った。
県外ナンバーか。地元民じゃ無くてよかった。
地元民だったら粘着されそうだしな。
俺はほっとした瞬間なけなしの一分間の勇気が切れてその場に座り込んだ。
「ありがとう。たすけてくれて」
背中から彼女の声がするが振り向けない。
今日の勇気はもう品切れだ。
「勇者様かっこよかったぜ」
その声に目を向けると学校のクラスメイトが俺の方を指さしてそんなことを言っていた。
「勇者?」
まさか誰も聞いてないと思っていたのに聞かれてたのか。
俺は慌てて立ち上がるとそいつのほうに向けて走り出した。
「照れるなよ勇者様ぁ~」
あいつの口を塞がなければ明日から俺は学校でどんな噂を立てられるかわかった物じゃ無い。
俺は少し振り向いて唖然としているアキコちゃんに向けて「明日学校で!」とだけ告げるとクラスメイトを追いかけて走った。
後で聞いた話によると彼女はその後ゲーセンの店員や常連客、友人に散々冷やかされたらしい。
もうあのゲーセンには行けない……。
翌日、学校の中庭に一分間だけ勇者が現れて、一組のカップルが誕生した事だけ付け加えておく。
世の中でよく言われている『成功体験の積み重ね』はプラスだけじゃなくマイナスもあるんだと知ってほしい。
プラスの成功体験を積み重ねた人は素晴らしい人生を送るけど『失敗することを成功させてしまった』成功体験を積み重ねた人はどんどん不幸になってしまうとボクは思う。
地元の公立高校へ入学したボクは中学時代に心に傷をつけあった彼女と別の学校になった事にほっとしていた。
そんな事を考える自分に嫌になったりもしたが一年もたつとすっかりそんな傷も薄れていった。
時々思い出してはもだえる日もあったけど……。
そんなある日、ボクは近所のゲームセンターの音ゲーコーナーへ久々に足を運んだ。
中学時代、あの事件の日からボクは現実逃避のためによくこのゲームセンターへやってきては無心にその時に流行っていた音ゲーをやりまくっていた。
すべてを忘れ集中し、かなりの腕前になった頃受験というもう一つの逃げ場を見つけてそれ以来ご無沙汰していた。
高校になってから足が遠ざかっていたものの、当時はまっていた有名音ゲーの最新作が出たという話を聞いてやってきたのだが、そのゲームにはすでに長蛇の列が出来ていた。
ボクはしばしそのゲームのギャラリーとなって前作までとの違いや流れを研究することにした。
やがて人が少しずつ減って行き僕の番が回ってくると、慣れた手つきでコインを投入する。
今までも見慣れた、それでいて新しいゲーム画面に少しわくわくしながら曲を選ぶ。
さすがシリーズ作なだけあって過去作の有名曲は一通り網羅されていた。
新しい曲も魅力的だがまずは肩慣らしに当時極めたいつもの曲を迷わず選択する。
流れる聞き慣れた中でも少し違うアレンジがされた曲に合わせて俺の手は自然に動く。
こういうゲームはやっぱり体が覚えている物なんだなと心の片隅で思いながら最後までミスもなくクリアすると周りのギャラリーから少しの拍手が聞こえてきた。
昔取った杵柄というやつだろうか。
その後少し調子に乗って新曲にチャレンジして玉砕した。
また譜面を覚えるところからだな。
ボクは少し疲れた腕を振りながらゲームの前を後にして自販機コーナーで休憩することにした。
「パーフェクトとかやっちゃうなんてすっご~い」
ボクはその声に思わず振り返った。
懐かしいような、それでいて初めて聞くような声に。
「もしかしてアキコ……ちゃん?」
そこには昔の面影を少しだけ残した初恋の娘が立っていた。
保育園は一緒だったのに幼稚園以降は別の学区だったから今まで会うことも無かったのに。
「久しぶりだね」
その笑顔を見ただけで一瞬にして時が戻ったような気がした。
そして初めての失恋の痛みも。
それがボクと彼女との再会だった。
話してみると彼女はボクと同じ高校に通っているらしい。まさに灯台もと暗しでまったく気がつかなかった。
そして今度友人と昼ご飯を賭けてさっきの音ゲーで勝負することになったらしい。
「というわけで教えて」
そう頼み込まれたボクに断るという選択肢は無かった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
結果は彼女の圧勝だった。
そりゃそうだ、相手は完全に素人で、こっちはパーフェクトを出せるボクが教師としてついていたんだから。
その後、彼女も音ゲーの楽しさにハマったらしく、ちょくちょくゲームセンターで会う事となった。
「師匠! プロの技を見せてください!」
そうおちゃらけて俺のプレイを後ろから応援する姿をクラスメイトが見ていたらしく、翌日学校でからかわれた事もあった。
端から見るとすでに付き合っているように見えるらしいがとんでもない。
俺の心には数々の失恋体験が重くのしかかっている。
その最初の一人であるアキコちゃんにもう一度恋をするには理由が必要だ。
あれほど好きになることに理由はいらないと思っていたボクが、今はその理由を探しているのだから滑稽だとは思う。
そんなある日ボクは本屋で一冊の本と出会った。
それほど厚くもないその本のタイトルには『一分間勇者』と書かれていた。
イラストも何も無いその本はラノベコーナーの中でひときわ異色さを醸し出していた。
多分タイトルだけのイメージで店員さんがここに陳列したんだろうなと思いながらボクはその本を手に取ってパラパラっと軽く中身を読んでみた。
本の内容を要約するなら「たった一分間だけでも勇者になれれば人生は成功する」というありきたりな自己啓発本だった。
この手の本によくあるその一言を説明するために本一冊延々と引き延ばしてあるような物だったが、なぜかボクの心にその内容はしみこんだ。
今までその勇気が出せなかった事で、すべての未来を手にすることが出来なかった自分に重なったんだろう。
本屋から帰ってきて買ってきた『一分間勇者』を一気に読み心の中で反芻しながら眠りにつく。
その時が来たら今度こそきっとボクは『一分間勇者』になるんだと心に決めて。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「今日こそ勇気を出すんだ」
ボクは今日も同じ言葉を繰り返す。
続けて今までとは違う言葉を鏡に向かって宣言する。
「そして今度こそボクは勇者になるんだ」
カレンダーに並んだバツの列はもう関係ない。
ボクは……俺は勇者になる。
そう意気込んでみた物の学校では彼女に会うことは滅多に無いのが現実だ。
ボク……俺は放課後を待っていつものゲームセンターへ向かう。
今日すぐに告白する訳じゃ無いというのに微妙に足取りが重い。
まずはきっかけから始めよう。
恋をするきっかけなんて簡単な物だ。そう何度も心の中で繰り返す。
やがてたどり着いたゲームセンターの前に彼女はいた。
正しくは彼女と二人の男がそこに居た。
「たちの悪そうなナンパに引っかかってるよあのこ」
少し離れたところにいるギャラリーがそんなことを言っていた。
遠目に見ても彼女は嫌がっているように見える。
「誰か助けてやれよ」
そんな無責任な声が聞こえる。
俺はその景色を見て今まで自分が歩んできた失敗体験を思い出していた。
足がすくむ。
心臓が激しく鼓動を刻む。
『一分間でいい、君が一分間だけでも勇者になればすべてが変わる』
その時、昨晩読んだあの本の言葉が俺の脳内を駆け巡った。
「俺は……勇者になる」
そんな俺のつぶやきは誰にも聞こえやしなかっただろう。
けれどキッと前を向き俺が宣言した言葉はその場の誰もが聞いていたはずだ。
「俺が助けに行きます」と宣言する。
あの日、立候補出来なかった自分を捨て。
「警察を読んだ方がいいんじゃ無いか?」という声を振り切り。
あの時は踏み出せなかった足を踏み出す。
砂山を作って待っているだけじゃ何も変わらない。
俺は勇者だ。
たとえ一分間でも今この瞬間俺は勇者なんだ。
そして俺は彼女とナンパ師の間に割って入ると一言告げた。
「俺の彼女に何か用ですか?」と。
目はそらさない。
なぜなら俺は勇者だからだ。
今にも逃げ出したい心を一分間だけの勇気が押しとどめる。
しばしのにらみ合いの後、男たちはつまらなさそうな顔をして車に乗って去って行った。
県外ナンバーか。地元民じゃ無くてよかった。
地元民だったら粘着されそうだしな。
俺はほっとした瞬間なけなしの一分間の勇気が切れてその場に座り込んだ。
「ありがとう。たすけてくれて」
背中から彼女の声がするが振り向けない。
今日の勇気はもう品切れだ。
「勇者様かっこよかったぜ」
その声に目を向けると学校のクラスメイトが俺の方を指さしてそんなことを言っていた。
「勇者?」
まさか誰も聞いてないと思っていたのに聞かれてたのか。
俺は慌てて立ち上がるとそいつのほうに向けて走り出した。
「照れるなよ勇者様ぁ~」
あいつの口を塞がなければ明日から俺は学校でどんな噂を立てられるかわかった物じゃ無い。
俺は少し振り向いて唖然としているアキコちゃんに向けて「明日学校で!」とだけ告げるとクラスメイトを追いかけて走った。
後で聞いた話によると彼女はその後ゲーセンの店員や常連客、友人に散々冷やかされたらしい。
もうあのゲーセンには行けない……。
翌日、学校の中庭に一分間だけ勇者が現れて、一組のカップルが誕生した事だけ付け加えておく。
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