親友の秘密

ryuki

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俺の日常

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風呂でゆっくり考える。

 それが俺の習慣なんだが、今日考えていることは一か月後に迫ったテストのことでも女の子の話でもない。

 いや、女の子のことなのかもしれんないが……そう、山川のことだ。

俺の親友が女子らしい。ラノベでも一本書けそうな出来事だが、本当にあったことだ。

 なぜ俺が男と気づかなかったか
 言い訳を聞いて欲しい。

  まず、制服がスカートではなくズボンだからだ。うちの高校は女子にもズボンを認めている。上は男女ともに派手じゃなければ自由だ。
 
 また、山川は男子にしては少し長いかなと思うぐらいのショートヘアーで、一人称も「僕」だ。
 これは、俺が気付かないのもしょうがない…はずである。

「お兄ちゃん早くしてー」
 妹の亜子(あこ)が呼ぶ。アニメの中でもゲームの中でもないリアル妹だ。

 風呂で考え事をしすぎて風呂が空くのを待っている亜子に早くしろと急かされる。これが俺の日常だ。


 
 
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