1 / 8
世界で1番可愛いはずの僕
しおりを挟むいつから僕は華じゃなくなったの?
いつから僕はただの女々しくて非力な役立たずになったの?
.....需要がなくなったらみんな僕を捨てるんだ。どうせ、その場しのぎでしかなかったんだ。
僕は、天使のような可愛い子じゃなかったの?
_______
僕の周りには常に僕を愛でる人間がいた。
可愛らしい顔立ちに平均より少し低めの身長、綺麗な黒髪に誰にでも優しく対等に話すことができる慈愛の心。つまりはすごく可愛らしい僕、そんな僕を愛でない人間なんていなかった。
重いものを持っていたら変わってくれるし、問題がわからなくても教えてもらえる。お金がなくても奢ってもらえるし、常に世界の中心は僕だった。
そして、僕はそれを当たり前だと思っていた。 そう、社会に出るまでは 。
今まで僕はずっと私立の男子校に通っていたのだが、会社にはもちろん女性もいる。話したことがないわけではないが深い関わりを持ったことがなかったので友達になれるかな、なんて呑気に考えていた。
結論から言おう、勿論僕は友達になれた。
僕が誰に対しても忖度なく笑いかける姿は好印象に映ったらしい、まぁここまでは想定内。問題はそれからだ。僕は必要のないことはしない主義、今まで誰かにやってもらっていた部分は大体できないのである。
今までは本当に必要なかったし、これから先もいらないと思っていた。
まず一つ目。それは力だ。
威厳がないとか、そういう雰囲気的な問題ではない。力、完全なる物理だ。文化祭などの準備でいろいろ運んだりする場面は多かったが、「重いもの持っていおりんの手とか傷ついたらどうするの!」とかなんとか言われてほとんど重いものはもたなかった。それは親も同様。「のぞ!無理しなくていいのよ貴方は私の天使なんだから..」買い物袋を代わりに持とうとした僕の手を振り払って、せいぜい僕に持たせてくれたのはお菓子が入った袋のみ。
本当に必要がなかった、だがこれからはそうはいかない。持とうとしてもどれだけ運ぼうと思っても全然動いてはくれない"非力・女々しい"だか何だか散々言われた。
.......これ以上言うと悲しくなってくるから今回は内緒ってことにしとくね。
まぁ、そんなこんなで天使から役立たずへ降格した僕は思いっきりゲームにハマった。
僕くらい可愛い子、嫌僕の方が可愛いけど。まぁ、それくらいのレベルの男の子たちがイケメンに言い寄られる、世間一般で言われるところのBLゲーだ。
そこはまさに僕の理想の世界。僕が常に1番可愛くて、僕が1番。どんなミスをしてしまっても僕は肯定されるし、何か悪いことをしてもいつの間にか被害者が悪役になったり!...それはちょっとかわいそうだったけど。
何度も何度も、その世界に行けたら...なんてかないもしないのに思った。
僕はきっと生まれる世界を間違えた、神様。僕を異世界へ連れてって...いつも通りそう願って眠りについた。
42
あなたにおすすめの小説
悪の策士のうまくいかなかった計画
迷路を跳ぶ狐
BL
いつか必ず返り咲く。それだけを目標に、俺はこの学園に戻ってきた。過去に、破壊と使役の魔法を研究したとして、退学になったこの学園に。
今こそ、復活の時だ。俺を切り捨てた者たちに目に物見せ、研究所を再興する。
そのために、王子と伯爵の息子を利用することを考えた俺は、長く温めた策を決行し、学園に潜り込んだ。
これから俺を陥れた連中を、騙して嵌めて蹂躙するっ! ……はず、だった……のに??
王子は跪き、俺に向かって言った。
「あなたの破壊の魔法をどうか教えてください。教えるまでこの部屋から出しません」と。
そして、伯爵の息子は俺の手をとって言った。
「ずっと好きだった」と。
…………どうなってるんだ?
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
俺がこんなにモテるのはおかしいだろ!? 〜魔法と弟を愛でたいだけなのに、なぜそんなに執着してくるんだ!!!〜
小屋瀬
BL
「兄さんは僕に守られてればいい。ずっと、僕の側にいたらいい。」
魔法高等学校入学式。自覚ありのブラコン、レイ−クレシスは、今日入学してくる大好きな弟との再会に心を踊らせていた。“これからは毎日弟を愛でながら、大好きな魔法制作に明け暮れる日々を過ごせる”そう思っていたレイに待ち受けていたのは、波乱万丈な毎日で―――
義弟からの激しい束縛、王子からの謎の執着、親友からの重い愛⋯俺はただ、普通に過ごしたいだけなのにーーー!!!
コンビニごと異世界転生したフリーター、魔法学園で今日もみんなに愛されます
ひと息
BL
コンビニで働く渚は、ある日バイト中に奇妙なめまいに襲われる。
睡眠不足か?そう思い仕事を続けていると、さらに奇妙なことに、品出しを終えたはずの唐揚げ弁当が増えているのである。
驚いた渚は慌ててコンビニの外へ駆け出すと、そこはなんと異世界の魔法学園だった!
そしてコンビニごと異世界へ転生してしまった渚は、知らぬ間に魔法学園のコンビニ店員として働くことになってしまい・・・
フリーター男子は今日もイケメンたちに甘やかされ、異世界でもバイト三昧の日々です!
異世界オークションで売られた俺、落札したのは昔助けた狼でした
うんとこどっこいしょ
BL
異世界の闇オークションで商品として目覚めた青年・アキラ。
獣人族たちに値踏みされ、競りにかけられる恐怖の中、彼を千枚の金貨で落札したのは、銀灰色の髪を持つ狼の獣人・ロウだった。
怯えるアキラに、ロウは思いがけない言葉を告げる。
「やっと会えた。お前は俺の命の恩人だ」
戸惑うアキラの脳裏に蘇るのは、かつて雨の日に助けた一匹の子狼との記憶。
獣人世界を舞台に、命の恩人であるアキラと、一途に想い続けた狼獣人が紡ぐ、執着と溺愛の異世界BLロマンス。
第一章 完結
第二章 完結
第三章 完結
異世界で孵化したので全力で推しを守ります
のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とスタッフ達とBL営業をして腐女子や腐男子たまに普通のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
【完結】元騎士は相棒の元剣闘士となんでも屋さん営業中
虎ノ威きよひ
BL
ここはドラゴンや魔獣が住み、冒険者や魔術師が職業として存在する世界。
カズユキはある国のある領のある街で「なんでも屋」を営んでいた。
家庭教師に家業の手伝い、貴族の護衛に魔獣退治もなんでもござれ。
そんなある日、相棒のコウが気絶したオッドアイの少年、ミナトを連れて帰ってくる。
この話は、お互い想い合いながらも10年間硬直状態だったふたりが、純真な少年との関わりや事件によって動き出す物語。
※コウ(黒髪長髪/褐色肌/青目/超高身長/無口美形)×カズユキ(金髪短髪/色白/赤目/高身長/美形)←ミナト(赤髪ベリーショート/金と黒のオッドアイ/細身で元気な15歳)
※受けのカズユキは性に奔放な設定のため、攻めのコウ以外との体の関係を仄めかす表現があります。
※同性婚が認められている世界観です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる