21 / 29
17 .後にしてもいいでしょうか?
しおりを挟む
「キャー」
「侵入者だわ」
「お前達何者だ!」
黒の兵服を身に着けた人物達は、舞踏会場へ乱入してきた。
貴族達が慌てふためき、入り口付近から逃げていく。
中央に立っているのは、ロザリーの彼氏のドS男だ。
私の隣のロザリーが大声で言った。
「ジン!来てくれたのね。逢いたかったわ」
ロザリーは迷わずジンの所へ駆け寄って行った。
私は、ついにドM嬢の告白が見られると思い、胸を高鳴らせた。
「ロザリー。君も来ていたのか?俺達はミーナ様を迎えに来た」
(違う!そうじゃない。空気が読めない男だわ。頑張ってロザリー)
私は、心の中で応援していると、ジンと目が合ってしまった。私は思わずローガンの後ろに隠れる。
「ミーナ様!むかえに…」
「ジン!私が好きなのは貴方なの!貴方と一緒にいる時だけ、私は心の底から喜びを感じる事ができるの。お願い。私と結婚してください」
「「ええーー?」」
侵入者らしき人物に、急に公爵令嬢が愛の告白をして会場内が騒めき、愕きの声が上がる。
「まさか!ロザリー公爵令嬢が平民に告白するなんて!」
「王子の婚約者なのに、でもまあ、タリム王子もねえ」
「素敵だわ。ロザリーお姉様。一生ついていきます」
黒服の侵入者達も騒めいている。
「ジン。王都で何をしていたら、公爵令嬢からプロポーズされる事になるのだ」
「お前、神宝を探していたはずじゃ」
「えらい美人の娘だな。玉の腰じゃないか」
長身で黒服を着た筋肉質な体をしたジンは、告白後すぐに抱き寄って来たロザリーに、困った表情で言った。
「ロザリー。今はそれどころじゃない。ちょっと離れてくれ。後で話し合おう」
「愛しているの。貴方だけが好きなの。本当よ。信じて。」
タリム王子がワナワナ震えながら雄叫びを上げる。
「ロザリー・グロッサー!俺という婚約者がありながら!どういう事だ。こんな、なよなよとした男が俺よりもいいというのか!」
ロザリーが、反論し叫ぶ。
「うるさい。くそ豚!邪魔しないで。ジンは最高の男よ。太さ、長さ、耐久性、器用さ全て貴方は足元にも及ばないわ」
タリムの取り巻きに紛れ込んでいたルーナお義姉様がロザリーへ向かって言った。
「貴方!愛されていない婚約者のくせに、タリム様を批判しないで。タリム様だって、5分間立つのだから!なにも知らないくせに」
騒めきと笑い声が巻き起こる。
「えっ?まさか、タリム王子ってそんなに短いの?」
「まあ、後継者ができるのかしら」
「女遊びが激しいって聞いたけど、見てあの体。おかしいと思ったのよね。自分は寝ているだけなのかしら」
王妃が叫ぶ。
「貴方達お黙りなさい。タリム王子は、この国の王位継承者です。」
どさくさに紛れて、ジンがロザリーを横に押しのけ、私めがけて走りこんできた。
「ミーナ様!お願いします。我々と共にミンティア王国へ」
バキッ!ドーン。
ジンは、ローガンの長い脚に思いっきり蹴られ、ぶっ飛ばされ黒服達をなぎ倒していった。
「俺の婚約者に近づくな!衛兵!乱入者達を捉えろ!」
どSプロ男は、蹴り飛ばされる姿もやっぱり芸術的だ。私はそう思った。
美しい金髪を靡かせながら、ロザリー公爵令嬢がジンに駆け寄り、倒れたジンの側に座り込む。
「ジン!愛しているわ。起きて!私を置いて逝かないで。まだ貴方にやってほしい事が沢山あるの!」
白豚がわめいている。
「ロザリー・グロッサー!お前!お、お、俺という婚約者がいながら!」
ルーナお義姉様が、涙を流しながら白豚に縋りついている。
「タリム様!私がいるじゃないですか?そんな女なんて、うううう。私を愛しているって言ったのに。うううう」
「「ミーナ様!」」
倒れこんだ黒服の人達が私に向かって手を伸ばしながら呼びかけてきた。
「ミーナ。彼奴らを知っているか?」
(うーん。ジンの関係者みたいだけど。私は、見た事も会ったこともない人達ばかりだわ)
衛兵が、会場に入って来て、黒服の男達を捉え縛っていく。
ロザリーは、自分の特製縄を使い、ジンの両手を縛り、気を失った彼を満足そうに抱きしめていた。
乱入者達に名前を呼ばれた私は、会場内の注目を集めてしまったらしい。周囲から沢山の視線を感じる。
「いいえ、全然知らないわ。ローガン。ここから離れましょう」
私は、ローガンの手を引き、阿鼻叫喚の舞踏会場を後にした。
「侵入者だわ」
「お前達何者だ!」
黒の兵服を身に着けた人物達は、舞踏会場へ乱入してきた。
貴族達が慌てふためき、入り口付近から逃げていく。
中央に立っているのは、ロザリーの彼氏のドS男だ。
私の隣のロザリーが大声で言った。
「ジン!来てくれたのね。逢いたかったわ」
ロザリーは迷わずジンの所へ駆け寄って行った。
私は、ついにドM嬢の告白が見られると思い、胸を高鳴らせた。
「ロザリー。君も来ていたのか?俺達はミーナ様を迎えに来た」
(違う!そうじゃない。空気が読めない男だわ。頑張ってロザリー)
私は、心の中で応援していると、ジンと目が合ってしまった。私は思わずローガンの後ろに隠れる。
「ミーナ様!むかえに…」
「ジン!私が好きなのは貴方なの!貴方と一緒にいる時だけ、私は心の底から喜びを感じる事ができるの。お願い。私と結婚してください」
「「ええーー?」」
侵入者らしき人物に、急に公爵令嬢が愛の告白をして会場内が騒めき、愕きの声が上がる。
「まさか!ロザリー公爵令嬢が平民に告白するなんて!」
「王子の婚約者なのに、でもまあ、タリム王子もねえ」
「素敵だわ。ロザリーお姉様。一生ついていきます」
黒服の侵入者達も騒めいている。
「ジン。王都で何をしていたら、公爵令嬢からプロポーズされる事になるのだ」
「お前、神宝を探していたはずじゃ」
「えらい美人の娘だな。玉の腰じゃないか」
長身で黒服を着た筋肉質な体をしたジンは、告白後すぐに抱き寄って来たロザリーに、困った表情で言った。
「ロザリー。今はそれどころじゃない。ちょっと離れてくれ。後で話し合おう」
「愛しているの。貴方だけが好きなの。本当よ。信じて。」
タリム王子がワナワナ震えながら雄叫びを上げる。
「ロザリー・グロッサー!俺という婚約者がありながら!どういう事だ。こんな、なよなよとした男が俺よりもいいというのか!」
ロザリーが、反論し叫ぶ。
「うるさい。くそ豚!邪魔しないで。ジンは最高の男よ。太さ、長さ、耐久性、器用さ全て貴方は足元にも及ばないわ」
タリムの取り巻きに紛れ込んでいたルーナお義姉様がロザリーへ向かって言った。
「貴方!愛されていない婚約者のくせに、タリム様を批判しないで。タリム様だって、5分間立つのだから!なにも知らないくせに」
騒めきと笑い声が巻き起こる。
「えっ?まさか、タリム王子ってそんなに短いの?」
「まあ、後継者ができるのかしら」
「女遊びが激しいって聞いたけど、見てあの体。おかしいと思ったのよね。自分は寝ているだけなのかしら」
王妃が叫ぶ。
「貴方達お黙りなさい。タリム王子は、この国の王位継承者です。」
どさくさに紛れて、ジンがロザリーを横に押しのけ、私めがけて走りこんできた。
「ミーナ様!お願いします。我々と共にミンティア王国へ」
バキッ!ドーン。
ジンは、ローガンの長い脚に思いっきり蹴られ、ぶっ飛ばされ黒服達をなぎ倒していった。
「俺の婚約者に近づくな!衛兵!乱入者達を捉えろ!」
どSプロ男は、蹴り飛ばされる姿もやっぱり芸術的だ。私はそう思った。
美しい金髪を靡かせながら、ロザリー公爵令嬢がジンに駆け寄り、倒れたジンの側に座り込む。
「ジン!愛しているわ。起きて!私を置いて逝かないで。まだ貴方にやってほしい事が沢山あるの!」
白豚がわめいている。
「ロザリー・グロッサー!お前!お、お、俺という婚約者がいながら!」
ルーナお義姉様が、涙を流しながら白豚に縋りついている。
「タリム様!私がいるじゃないですか?そんな女なんて、うううう。私を愛しているって言ったのに。うううう」
「「ミーナ様!」」
倒れこんだ黒服の人達が私に向かって手を伸ばしながら呼びかけてきた。
「ミーナ。彼奴らを知っているか?」
(うーん。ジンの関係者みたいだけど。私は、見た事も会ったこともない人達ばかりだわ)
衛兵が、会場に入って来て、黒服の男達を捉え縛っていく。
ロザリーは、自分の特製縄を使い、ジンの両手を縛り、気を失った彼を満足そうに抱きしめていた。
乱入者達に名前を呼ばれた私は、会場内の注目を集めてしまったらしい。周囲から沢山の視線を感じる。
「いいえ、全然知らないわ。ローガン。ここから離れましょう」
私は、ローガンの手を引き、阿鼻叫喚の舞踏会場を後にした。
40
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
冷遇された妻は愛を求める
チカフジ ユキ
恋愛
結婚三年、子供ができないという理由で夫ヘンリーがずっと身体の関係を持っていた女性マリアを連れてきた。
そして、今後は彼女をこの邸宅の女主として仕えよと使用人に命じる。
正妻のアリーシアは離れに追い出され、冷遇される日々。
離婚したくても、金づるであるアリーシアをそう簡単には手放してはくれなかった。
しかし、そんな日々もある日突然終わりが来る。
それは父親の死から始まった。
可愛らしい人
はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」
「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」
「それにあいつはひとりで生きていけるから」
女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。
けれど、
「エレナ嬢」
「なんでしょうか?」
「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」
その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。
「……いいえ」
当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。
「よければ僕と一緒に行きませんか?」
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる