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その後
最終回 サフィ10歳
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「おーい!サフィ!狩りに行くならブリードは連れてくなよ」
「えー!ブリードいた方が便利だよ?肉だって狩ってきてくれるし」
「それが問題なんだよ!
ただでさえサフィとキースとクリスで近くの肉狩まくってんだろ?そこにブリードまで加わっちまったから、冒険者たちから『獲物がいねえ』って苦情が出てんだよ。おまけに肉の供給過多だってんで肉の価格が大暴落だ。
ブリードと狩るんならブリードに乗せてもらって魔物が増えたっつー隣で狩って隣で売って来い。この辺はやめてくれ」
「学院があるから遠出できないのにい!」と不満げなサフィ。
可哀想だが仕方ない。なにしろ獲物を狩り尽くす勢いだからなあ。生態系が変わっちまう。
「ブリードならすぐだろ?」
「はーい」
しぶしぶ出ていくサフィを苦笑しながら見送る。
まったくもって、とんでもない冒険者になったもんだ。
10歳になったサフィは、貴族学院に通いながら週末は冒険者稼業に精をだすという二重生活。
その合間にレオンがウチに泊まりに来たり、サフィが泊まりに行ったりとウチと王城を行ったり来たりしている。
完全にハルトの野郎サフィを囲い込みやがった。
正直、俺の中では他にとられるよりもハルトんとこのほうがマシだという想いがある。
実際のところ、今でも王城とウチとで行ったり来たりしているんだから、そうなっても現状とあまり変わらない気がする。フィオは宰相として王城に通っているし。俺だって聖女として王城にフリーパス。
サフィには好きな時に会えるからな。サフィが王妃、というと微妙なところだが、今の王国なら周りも力を貸してくれるだろう。
実はサフィール家、グリフィス家、グランディール家、王城の王家のプライベートゾーンはゲートで繋がれ行ったり来たりできるようになってるのだ。そのすべてにサフィの部屋があり、サフィールも王家も今やサフィの別宅のようなもの。まったく贅沢なもんだ!
サフィは好き勝手にサフィールにも顔を出す。
サフィールにはサフィが大好きなモフモフがたくさんいるし、精霊もサフィと遊ぶのを楽しみにしているからだ。
それに、サフィを甘やかしたい奴らが勢ぞろいで待ち構えていて、次々と甘いものを並べやがるのだ。
兄貴にも「甘やかしすぎるな」と注意したんだが「毎日ではないのだしいいだろう!」と譲らない。フィオも兄貴には甘く「可愛がっていただけるのは幸せなことです」なんて兄貴の味方をする。お前は俺の夫だろうがよ!
兄貴がやるから俺がやれなくなるだろ?俺だってサフィを甘やかしたい!
だが、一方で俺とフィオも兄貴のおかげでときおり新婚気分を味わっている。もしかするとそれもあってフィオも甘くなるのかもしれない。
冒険者稼業のほうも順調なようだ。というより嘘みてえにひとっとびでランキングを駆け上がっている。
7年前に他から流れてきて王国に居着いたキースというS級冒険者と気が合うようで、二人で「行ってきまーす」と元気に狩に出ていく。
キースは7年前、若干13歳で既にC級だった、ギルドの出世株だ。20歳となった今ではギルド最速でS級入り。なかなかな規格外の冒険者だ。
元々平民ではないようで、その所作も美しい。魔法が使えるところから恐らく他国でもそれなりの家の出なのだろう。
金髪に茶色の瞳で一見チャラチャラして見える美形なのだが、その実真面目で面倒見のいい男だ。
一応サフィは「駆け出し冒険者」ではあるのだが、幼いころから俺とギルドに出入りしクリスとカイトに訓練してもらっていたから、実力は筋金入り。魔法などはもとよりチート級。キースと同等、いやそれ以上の力はある。
キースもそのあたりを分かっていて、サフィが冒険者デビューする時にサフィとパーティーを組んでくれた。サフィの遠慮ない物言いと、意外と鋭い洞察力が気に入ったようで、年齢差をものともせずお互いに腹を割って語り合っている。
個人的にぜひサフィの専属護衛として雇いたいくらいの有能さだ。冒険者は続けていいから、という条件でもちかけてみようか。
俺とフィオ、サフィという家族は、ある意味それぞれが規格外の集まりだ。
俺とは聖女なうえに全属性持ち、最強のヒール使いでもあり医者でもある。
フィオは筆頭公爵家当主であり、歴代稀に見る氷魔法の使い手、そして魔王になりかけるほどの魔力保持者だ。
そんな俺たちが出会い、王家に認められて正式に結婚。そして生まれたのがサフィだ。
「神の愛し子」なんてとんでもないもんもついていやがったが、俺にとってはサフィは「神の愛し子」というよりも「ゲイルとフィオの愛し子」だ。
規格外で、しれっととんでもないことをやらかす愛おしい息子。
みんなに愛され、みんなに幸せを与えてくれるサフィ。
サフィのいる毎日はハラハラとドキドキの連続。
腕の中に閉じ込めておきたいところだが、
俺がすべきは、サフィを信じ、飛び出していくサフィを笑って送り出してやることりサフィが帰ったときに抱きしめて甘やかしてやること。行き過ぎた時には「こら!」と叱ってやることだ。
フィオがら微笑む。「ゲイル、愛しています」
サフィが笑う。「ゲイルー!大好きー!」
ルーに「聖女だ」っていわれて最初は反発したが、聖女で良かったと今は心からそう思う。
フィオとサフィという俺の宝に出会うために俺は聖女になったのだろう。
「フィオ、サフィ、愛してるぜ!」
end
ここまでゲイルの物語にお付き合い頂きありがとうございます♡ゲイルやフィオ、クリスを応援して頂きありがとうございました!途中やきもきさせてしまいましたが、フィオもクリスも幸せをゲットいたしました。ご心配をおかけしました。2人の幸せを願っていただかなありがとうございます〰!おかげさまで、なんとかみんな大円団にこぎつけることができました。
こちらで一旦完結とさせて頂きます。
(また後日談などあげるかもしれませんが)
ほんの少しの違いによる派生で変わっていく未来。
全ての人が幸せになる世界がこちらのスピンオフになります。単話でも読めますが、「もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!」を合わせてお読みいただきますと二重に楽しめまる仕様となっておりますw
毎日コメントくださった四葩さま。ありがとうございます〰!大変はげみになりました♡鋭い読みに「おお!」と驚きです。引き続き、本編のほうでもよろしくお願いいたします♡
コソーリと。来年から新作の公開もスタートする予定です。
そちらの主人公はツンデレ悪役令息になります。
「えー!ブリードいた方が便利だよ?肉だって狩ってきてくれるし」
「それが問題なんだよ!
ただでさえサフィとキースとクリスで近くの肉狩まくってんだろ?そこにブリードまで加わっちまったから、冒険者たちから『獲物がいねえ』って苦情が出てんだよ。おまけに肉の供給過多だってんで肉の価格が大暴落だ。
ブリードと狩るんならブリードに乗せてもらって魔物が増えたっつー隣で狩って隣で売って来い。この辺はやめてくれ」
「学院があるから遠出できないのにい!」と不満げなサフィ。
可哀想だが仕方ない。なにしろ獲物を狩り尽くす勢いだからなあ。生態系が変わっちまう。
「ブリードならすぐだろ?」
「はーい」
しぶしぶ出ていくサフィを苦笑しながら見送る。
まったくもって、とんでもない冒険者になったもんだ。
10歳になったサフィは、貴族学院に通いながら週末は冒険者稼業に精をだすという二重生活。
その合間にレオンがウチに泊まりに来たり、サフィが泊まりに行ったりとウチと王城を行ったり来たりしている。
完全にハルトの野郎サフィを囲い込みやがった。
正直、俺の中では他にとられるよりもハルトんとこのほうがマシだという想いがある。
実際のところ、今でも王城とウチとで行ったり来たりしているんだから、そうなっても現状とあまり変わらない気がする。フィオは宰相として王城に通っているし。俺だって聖女として王城にフリーパス。
サフィには好きな時に会えるからな。サフィが王妃、というと微妙なところだが、今の王国なら周りも力を貸してくれるだろう。
実はサフィール家、グリフィス家、グランディール家、王城の王家のプライベートゾーンはゲートで繋がれ行ったり来たりできるようになってるのだ。そのすべてにサフィの部屋があり、サフィールも王家も今やサフィの別宅のようなもの。まったく贅沢なもんだ!
サフィは好き勝手にサフィールにも顔を出す。
サフィールにはサフィが大好きなモフモフがたくさんいるし、精霊もサフィと遊ぶのを楽しみにしているからだ。
それに、サフィを甘やかしたい奴らが勢ぞろいで待ち構えていて、次々と甘いものを並べやがるのだ。
兄貴にも「甘やかしすぎるな」と注意したんだが「毎日ではないのだしいいだろう!」と譲らない。フィオも兄貴には甘く「可愛がっていただけるのは幸せなことです」なんて兄貴の味方をする。お前は俺の夫だろうがよ!
兄貴がやるから俺がやれなくなるだろ?俺だってサフィを甘やかしたい!
だが、一方で俺とフィオも兄貴のおかげでときおり新婚気分を味わっている。もしかするとそれもあってフィオも甘くなるのかもしれない。
冒険者稼業のほうも順調なようだ。というより嘘みてえにひとっとびでランキングを駆け上がっている。
7年前に他から流れてきて王国に居着いたキースというS級冒険者と気が合うようで、二人で「行ってきまーす」と元気に狩に出ていく。
キースは7年前、若干13歳で既にC級だった、ギルドの出世株だ。20歳となった今ではギルド最速でS級入り。なかなかな規格外の冒険者だ。
元々平民ではないようで、その所作も美しい。魔法が使えるところから恐らく他国でもそれなりの家の出なのだろう。
金髪に茶色の瞳で一見チャラチャラして見える美形なのだが、その実真面目で面倒見のいい男だ。
一応サフィは「駆け出し冒険者」ではあるのだが、幼いころから俺とギルドに出入りしクリスとカイトに訓練してもらっていたから、実力は筋金入り。魔法などはもとよりチート級。キースと同等、いやそれ以上の力はある。
キースもそのあたりを分かっていて、サフィが冒険者デビューする時にサフィとパーティーを組んでくれた。サフィの遠慮ない物言いと、意外と鋭い洞察力が気に入ったようで、年齢差をものともせずお互いに腹を割って語り合っている。
個人的にぜひサフィの専属護衛として雇いたいくらいの有能さだ。冒険者は続けていいから、という条件でもちかけてみようか。
俺とフィオ、サフィという家族は、ある意味それぞれが規格外の集まりだ。
俺とは聖女なうえに全属性持ち、最強のヒール使いでもあり医者でもある。
フィオは筆頭公爵家当主であり、歴代稀に見る氷魔法の使い手、そして魔王になりかけるほどの魔力保持者だ。
そんな俺たちが出会い、王家に認められて正式に結婚。そして生まれたのがサフィだ。
「神の愛し子」なんてとんでもないもんもついていやがったが、俺にとってはサフィは「神の愛し子」というよりも「ゲイルとフィオの愛し子」だ。
規格外で、しれっととんでもないことをやらかす愛おしい息子。
みんなに愛され、みんなに幸せを与えてくれるサフィ。
サフィのいる毎日はハラハラとドキドキの連続。
腕の中に閉じ込めておきたいところだが、
俺がすべきは、サフィを信じ、飛び出していくサフィを笑って送り出してやることりサフィが帰ったときに抱きしめて甘やかしてやること。行き過ぎた時には「こら!」と叱ってやることだ。
フィオがら微笑む。「ゲイル、愛しています」
サフィが笑う。「ゲイルー!大好きー!」
ルーに「聖女だ」っていわれて最初は反発したが、聖女で良かったと今は心からそう思う。
フィオとサフィという俺の宝に出会うために俺は聖女になったのだろう。
「フィオ、サフィ、愛してるぜ!」
end
ここまでゲイルの物語にお付き合い頂きありがとうございます♡ゲイルやフィオ、クリスを応援して頂きありがとうございました!途中やきもきさせてしまいましたが、フィオもクリスも幸せをゲットいたしました。ご心配をおかけしました。2人の幸せを願っていただかなありがとうございます〰!おかげさまで、なんとかみんな大円団にこぎつけることができました。
こちらで一旦完結とさせて頂きます。
(また後日談などあげるかもしれませんが)
ほんの少しの違いによる派生で変わっていく未来。
全ての人が幸せになる世界がこちらのスピンオフになります。単話でも読めますが、「もう我慢なんてしません!家族からうとまれていた俺は、家を出て冒険者になります!」を合わせてお読みいただきますと二重に楽しめまる仕様となっておりますw
毎日コメントくださった四葩さま。ありがとうございます〰!大変はげみになりました♡鋭い読みに「おお!」と驚きです。引き続き、本編のほうでもよろしくお願いいたします♡
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そちらの主人公はツンデレ悪役令息になります。
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