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高校1年-5月
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しおりを挟むペンションに着いたのは、集合して3時間半後だった。かわいらしいペンションに女の子たちは盛り上がり、男の子達は施設を見回していた。ちょうどフロントには親戚だというおじさんとおばさんがいて、6人を出迎えてくれた。
「お世話になります!」
皆が揃って挨拶を交わす。
「ようこそ、何もない所だけどゆっくりしてください。」
「はい、ありがとうございます。」
その後、優香はおじさん達に声をかけてなにやら話を始め、しばらくして部屋のカギを3つ手にして戻ってきた。「部屋割りは、恭子と未久が201号室、私と春菜が202号室、そして正臣と石舘が203号室ね。あと食事は1階のダイニングだからね。何かわからない事があったら私に聞いて。」
優香がテキパキと必要事項を告げる。
「了解!とりあえず荷物を置きに行こう!」
「そうね、その後、お昼にしようよ!」
恭子と未久はさっそく部屋へと移動した。
「さ、私達も行こう。」
優香が私のところへ来て促した。
階段を上がると部屋が5部屋あった。
左奥から2番目が私達の部屋。
「あ、そうだ。お風呂の場所を言うのを忘れてた!春菜、先に行ってて。」
優香はそう言って、一番奥の部屋へと向かった。春菜はカギを開けて部屋へと入った。
「わぁー・・・かわいい。」
部屋の中は白を基調としていたが、置いてある装飾品は温か味のある木の素材で出来たモノばかり。薄いオレンジのシーツがかけられているベッドが2つ並び、その横には同じく木製の丸いテーブルとオレンジ色のソファ。フローリングの床には、ベージュ色のふわふわなセンターラグがこじんまりと存在をアピールしていた。窓の外は、自然がいっぱいに広がった庭園。遠くには山々、どこかに川が流れているのだろうか、微かに水の音が聞こえてくる。窓の横にはベランダがあり、春菜は迷わずそのベランダへと足を運ぶ。2階ではあったが、もともとペンションが高台にあったため、景色はすばらしいものだった。近くには人工的な建物が少ない。空気も澄んでいて気持ちがいい。ちょうど正臣と康平が同じくベランダに出てきたようで声が聞こえる。隣りとは、薄い仕切りで囲まれてはいるが、身を乗り出せば見えなくはない。
「おぉ、いい眺めだなー。」
「気持ちがいい。勉強には打って付けだな。」
「げ、マジで勉強する気?」
「当たり前だろ・・・その為に来たんだから。それに遊んでると鉄拳が降ってきそうだしな。」
「あぁ・・・優香か。アイツならやりそうだ。」
2人は春菜がいることも知らずに、笑いながら話をしていた。春菜も特に声をかけることもなく、二人の会話を聞きながら外の風景に目をやる。
久しぶりかも・・・。
旅行に行こうなんて考えてもなかった。前は家族でよく出掛けていた。しかしその家族は今、秋緒だけになった。秋緒も学校と仕事の両立で、旅行どころではないだろう。春菜もまた自分のことで頭がいっぱいだった。
後ろでカチャッとドアの開く音が聞こえた。振り返ると優香がちょうど自分の荷物を降ろすところだった。
「ごめんね、春菜。お待たせ。」
「ううん。それよりすごくいい所だね。」
「気に入った?」
「もちろん。」
「それはよかった。春菜に気に入ってもらえて私もうれしいわ。」
そう言ってにこっと優香が微笑んだ。優香は美人系だ。その彼女が微笑むと、花が咲き乱れるように華やかな気持ちになる。それが春菜には一番のお気に入りの顔だった。
「さてと・・・春菜、お昼、食べに行こう!」
「そうだね、お腹ペコペコ。」
優香と並んで貴重品だけを持って、1階へと降りていく。1階は、フロントを挟んで露天風呂へ続く廊下とダイニングに繋がる廊下に分かれている。ダイニングに入ると、4脚組のダイニング&チェアが5セット3列に等間隔で並んでいた。そこにはすでに恭子と未久がいて、春菜達が近くにいることに気付かず2人は小さな声で話をしていた。
「恭子は?」
「私?そうだね~、すごい贅沢な選択だよね!」
「そうだよー、クラスの2大スターだよ!」
「うんうん。未久は?どっち?」
「私?もちろん、石舘君よ」
「そうなの?高橋君だと思ってた。」
「恭子もひょっとして石舘君?」
「ううん、私は高橋君だよ。」
「とりあえず3日もあるんだからこのチャンスはいかさなきゃね!」
「そうだね、でも私達だけじゃないじゃない?ほら、優香と五十嵐さんもいるしさ」
「あぁ、大丈夫だよ。優香に言われてるもん。五十嵐さんに近づかないように男性人を見張っててくれって。」
「そうなの?でも、そんなことしなくても五十嵐さんなんて誰も相手にしないんじゃない?」
「うわっ、相変わらず毒舌だね恭子は。」
「え、そう?未久はそう思わないの?」
「そりゃ、誰だって思うわよ。でも恭子みたいに口には出せないわ。あんたって悪女だわ。」
「そうかしら。素直な女じゃない?」
2人の会話を後ろで聞いてしまって、春菜は立ち尽くした。優香は2人に向かって思いっきり咳払いをした。恭子たちが振り返り、春菜と優香の存在を目にするとバツが悪そうに手を口に押さえそのまま黙った。それを見て、優香が春菜の手を取りかなり離れた別のテーブルへと移動した。
「ゆ、優香。一緒に食べないの?」
「春菜、そこまで気を遣う必要はない。あんな連中と食べるだけで美味しい料理がまずくなるわ。」
「でも・・・。」
「あんたはあんなひどいことを言う子達と一緒に食べたいの!?」
「う・・・でも本当のことだし・・・」
「何が!?何が本当よ!?」
あまりの剣幕に春菜は何も言えなくなった。優香がどれだけ私のことを思ってくれてるのか、わかってるから。優香もそんな春菜を見て、しまった、という表情で息を呑んだ。そしてやや沈黙の後、優香の方から謝ってきた。
「ごめん、春菜。これじゃ、私も恭子たちと一緒だね。春菜を苦しめてる・・・」
その力のない声がたまらなく切なかった。何か言いたい、でも言葉が、声がでない。ただ俯くしかできない自分がとてももどかしい。
「なんで離れて座ってんの?」
ふいに声を掛けられ、顔を上げると正臣達が立っていた。どう説明していいのか戸惑っていると、離れたところから声が聞こえてきた。
「高橋クーン、石舘くーん!こっち、こっち!」
「一緒に食べようよ!」
先程までの態度はすっかり消えうせて男性2人を呼んでいる。その声に同調するかのように優香が口を開いた。
「ほら、呼んでるわよ。早く行ってあげたら?私達、ちょっと話あるからさ、2人だけにしてよ。」
春菜もそれに頷き、正臣らをそれとなく促す。その雰囲気に気付き、康平は正臣を誘う。
「正臣、行こう。」
「あ?あぁ・・・」
2人が去ると、優香はほっと息を吐いた。程なくして、ランチがそれぞれに運ばれてきた。春菜達のテーブルに料理が置かれると、持ってきた男性が声を掛けてきた。
「いらっしゃい。」
「やっほ~、拓兄。来てあげたわよ。」
「相変わらず態度でかいなぁ。」
「お客様に向かってそれはないんじゃない?」
「客だったら、宿泊料金払いなさい。」
「拓兄のバイト代から差し引きってことで!」
「却下!」
2人のやり取りを春菜は無言で聞いていた。それに気付いた優香が慌てて紹介をする。
「あ、拓兄。こちらが私の親友の春菜。で、こっちが従兄妹の拓海。」
「今日からお世話になります。」
「いえいえ、優香がいつも迷惑かけてごめんね。それにしても可愛い子だね。モテるでしょ?」
「え?そ、それはないですよ、全く。」
春菜は両手を振りながら否定した。
「拓兄、春菜にちょっかい出さないでよ。ほら、仕事してください。」
「はいはい。じゃ春菜ちゃん、ゆっくりくつろいでね。」
そうして拓海は、キッチンへと入っていった。その姿が消えるまで優香はじっと見入っていた。それで春菜は、ピンっときた。
「優香・・・もしかして・・・。」
「い!?あ、あはは、わかっちゃった?」
「うん、なんとなく。」
「はぁ~。実はね、話したい事って彼の事なの。」
やや小さめの声で優香が話し出した。
「彼ね、ここの息子なの。連休中だけ臨時で助っ人としてバイトしてるんだ。」
「普段は?大学生?」
「そう。大学2年。大学はS大。」
「S大って、私達の高校の近くの?」
「そう。」
「じゃあ、普段も会おうと思えば会えるんだ。」
「それがなかなかねー。彼、バイトの掛け持ちしてるから暇な時がないのよ。この連休もあのとおりだしね。」
「ああ、だから今回ここに来たんだ。」
「あはは、わかっちゃった?」
「うん。さすがにね。」
「でもね・・・彼女がいるの、同じ大学に。」
「え・・・」
「だから私に出来る事は、手間のかかる従兄妹役なわけ。」
「それって・・・辛いね。」
「うん。でもね、それでも近くに居られるだけマシかなって思う。会えない方がもっと辛いもん。」
「そっか・・・私に出来る事って・・・ないよね。ごめんね、頼りなくて。」
「やだ、暗くなんないでよ。私はただ春菜には知っておいて欲しかったの。なんか隠してるようで嫌なんだ。春菜には私のこと知ってて欲しいし。もちろん私も春菜のことなんでも知りたいって思ってる。いっぱい話して隠し事はナシにしたいんだ。」
そう言って笑う優香の笑顔が今の春菜にはとても辛かった。
私は優香に隠してる事、ある・・・。
将樹に告白したこと、祐介君とのこと、そして電話が怖くなったこと。言えばきっと自分は楽になるのかもしれない。でも引替えに優香に気を遣わせて、重い気持ちにさせることになる。だから言えずにいた。春菜は優香の顔が見れずに俯いた。
「春菜?どうかした?」
春菜が急に黙ってしまったことを不審に思い、優香が春菜の顔を覗き込んだ。
「なんでもないよ。それより美味しい料理が冷めちゃう。早く食べなきゃ!」
春菜は顔をあげ、優香の顔を見ずに食事へと手を伸ばした。
「そう?ならいいけど・・・。」
春菜は何かを隠してる、優香はそう感じた。しかし敢えて何も聞かなかった。春菜が自分から話してくれるまで待とう。きっと話してくれる、そう信じて。
食事が終わり、優香と春菜は他のメンバーの元へと足を運んだ。相変わらず4人は盛り上がっていた。というより、女性陣が一方的に話をしていた。
「ねぇ、皆。これからの予定って決めてある?」
優香が4人に向かって聞いている。
「えー、何も決めてないよ?ねぇ?」
「うん、とりあえず勉強道具はもってきたけど。」
恭子と未久が優香にそう言い返す。
「俺らも何も決めてないけど。」
正臣と康平は顔を見合わせながら言った。
「わかった。とりあえずこのペンションのルールね。まず、お風呂は2つあるの。それぞれ違った露天風呂になってるわ。お風呂は完全予約制。入りたい時間を前もってフロントに予約を入れておいてね。早いもん勝ちだから、最悪は夜中になったりするわ。ちなみに同室の子と一緒に入ってよね、一人ずつ入ってたらキリがないから。入浴時間は30分。それから朝食は7時から9時の間。昼食は基本的になし。今日は無理言って作ってもらったの。通常、他の客は出掛けちゃうから必要ないの。だから私達も明日から自分達で用意しなきゃいけないわ。」
「それじゃあ、どうするの?この辺にコンビニとかないでしょ?お店とかも近くに見当たらないし・・・。」
「ストップ。質問は後にして。とりあえず一通り言ってからね。さっきの続きね・・・夕食は18時から20時半の間。食事に関しても前日に食べる時間を各自、自己申告しておくこと。あ、そうそう。庭でバーベキューも出来るし、キッチンを使う事も出来るから昼食をここで済ます人は前もって私に言って欲しいの。買出しとかあるだろうし。おじさん達が車を出してくれるって言ってくれてるから。それから・・・あと就寝時間が一応決まってて22時。それ以降は、なるべくお静かに!って言ってたわ。はい、これがこのペンションのルールよ。何か質問は?」
優香が一方的に言い終わり、一瞬シーンとした後、皆が口々に言い始めた。
「お風呂が30分だって!短くない?」
「就寝時間なんてあるんだ。初めて聞いたわ。」
「あ、でもバーベキューいいよね!空気も美味しいし、絶対美味いって!」
その様子を見ていた優香は、呆れていた。正臣と康平もまた、ただの傍観者としてその様子を見守っていた。しばらくすると、言い尽くしたのか誰も話す人間がいなくなった。その時ようやく優香が口を開いた。
「ま、このルールは守ってもらうわ。じゃ、次。ここからは私達6人のルールを決めておこうと思うの。」
「私達のルール?」
「そ。例えば、行動は団体でするか、自由行動にするか、とか。あと食事も別にするか、一緒にするか、とかね。」
「そっか。それによって昼食とかも決まってくるんだもんね。」
「できれば楽しい旅行にしたいよね?」
「そうそう。勉強三昧!とか嫌だしね。」
「あ、そうだ。ピクニックとか!」
「いいじゃん!高橋君達も一緒に行こうよ!」
「お弁当作ったりしてさ、楽しそうじゃない?」
「え?恭子作れるの?料理。」
「馬鹿ね~、未久が作るに決まってるじゃん。」
「冗談!私は無理!っつーか、これじゃ、昼抜きになっちゃうよ、きゃははは!!」
恭子と未久が好き放題に言い始め、言えば言うほど優香の眉間の皺が増えていく。春菜はおろおろしながら、なんとか2人の会話を止める方法を模索していた。
「おまえらウザイ。」
思いっきり重低音の声でばっさりとその場が締められた。声の持ち主は康平だった。康平の表情は優香ほどではないが、それでも明らかに苛立っているのがわかるくらい顔を強張らせていた。それに続いて正臣も口を開いた。
「もう俺らの意見はいいから、優香が基本的なことは決めていいよ。聞いた後に、意見を言うから。」
珍しく正臣が優香を立てているのに春菜は驚いた。
「了解。じゃ、私の意見を言うわね。基本的に頭の冴える午前中は勉強の時間。午後は自由。朝食と昼食は各自でお好きな時にどうぞ。自由だからって行き過ぎた行動は避けてね。夕食だけは皆、同じ時間にしよう。あと、夕食の時に次の日の予定を皆に伝える事。これくらいかな。どうでしょうか?」
「勉強ってどこでするの?」
即座に恭子が尋ねてきた。
「自分達の部屋でもいいし、ここでも大丈夫。わからないところを教え合うには、ここの方がいいかもね。それは各自で考えて。」
「夕食は一緒だよね?何時にする?」
未久が皆を見回して言った。
「そうだな・・・19時はどう?」
「うん、そのくらいがちょうどいいね。」
正臣と康平が答えていく。皆もそれに頷いている。
「あとは?何か質問、ある?」
優香が皆を見渡して尋ねた。
「午後は自由って・・・ここって何かあるの?レジャー施設とか・・・」
「あぁ、ちょっと待ってね。」
そう言って優香がダイニングを出て行った。しばらくすると何種類かのパンフレットを手にしていた。
「ほら、ここにいろいろな施設と地図、交通手段が書いてあるから。わからなければフロントに言えば教えてくれるわ。」
「へぇ~、テニスができるよ!あ、グラススキーも出来る!」
「ホントだ。結構、楽しめそうだね。」
話しながらパンフレットを見る女の子とは対照的に、無言で地図を見詰める男の子。
「ま、自由時間は各自でそのパンフ見ながら決めてね。他に質問ないなら、これで終わるけど?」
優香はすでにどうでもいいという言い方でその場を終わらせようとする。優香の言葉で皆は片付けを始め、その場を去ろうと立ち上がった。その時、優香が鋭い視線で恭子と未久を見据え、言葉を付け加えた。
「そうそう。最後に一つだけあったわ。陰口たたくなら100%聞かれない状態で話すこと。これは厳守してよね。」
優香は、先程の会話のことをずっと気にしていたのだろう。その言葉を聞き、恭子達は俯き加減にその場をそそくさと去っていった。それを見送りながら、優香は舌打ちをした。
「優香、別に私は気にしてなかったのに・・・。」
「春菜が気にしなくても私が許せなかったの!」
そう息巻きながら、ダイニングを出て行く。まだまだ収まりそうにない怒りを感じ、春菜は溜息がでた。
優香、最近怒りっぽい・・・。
「春菜も大変だね。」
後ろから来ていた正臣が声をかけた。
「でも今回も私の為に取った行動だし・・・」
春菜は歩きながら優香の後姿を見つめた。
「陰口がどうとか、河本が言ってたでしょ?五十嵐さん、何か言われたの?」
一緒にいた康平が聞いてきた。何をどう言えばいいのか、いや言うほどの事でもない。春菜は何も言わずただ俯いただけだった。その様子で何かを察したのか、康平はそれ以上そのことには触れずに話題を変えた。
「これからどうする?時間が微妙だよな?」
「うーん・・・春菜は?何かするの?」
2人に尋ねられ、春菜は困る。
特に何かをしたいってわけでもない。
「まだ何も決めてないんだ。優香と相談しなきゃ・・・」
優香は何か決めてるのかなぁ。そう言えば優香、どこに行ったんだろう。フロントの方へとりあえず行ってみよう。
「春菜、暇ならこれか・・・」
「五十嵐さん、これから2人でこの辺散策しない?自然がいっぱいだし。」
正臣の言葉を遮り、康平が春菜を誘ってきた。正臣はキッと康平を睨んでいる。
そんな視線も気にせず、康平はニコリと微笑みながら春菜の返事を待っていた。
「えっと、優香に聞いてからでよければ大丈夫ですよ。」
その返事に康平はぷっと吹き出した。
「五十嵐さんと河本って、なんだか親子みたいだね。さっきみたいに怒った時は河本が子でそれを見守るのが五十嵐さんで親っぽいし、今みたいにその逆もあって面白いよ。」
「そ、そんなこと・・・」
「ない?だったら河本に確認しなくて一言、『出掛けてくる』でいいんじゃない?」
そう言われてしまうと春菜は何も言えない。それと同時に康平に対してわかったことがある。康平はただ落ち着いているだけじゃない、洞察力と知能が周りより長けているのだと。そして春菜は悟った、頭脳的な康平には勝てないと。
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