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本編
7.兄と呼んでほしいらしい男
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記憶喪失になっても、それまでに得た経験や知識は完全に忘れるわけではないらしい。それを知ったのは、つい最近のことだった。
歩くことはまだ、出来ない。しかし握力や視力がだいぶん戻り、自分一人で物を持てるようになって、物をしっかりと見ることが出来るようになってきた。そうすれば、横になるだけで持て余していた暇を潰せる手段も出来てきたのだ。
「お気に召しましたか?」
「は、はい」
ベッド脇の小さなテーブルには、シンシアが持ってきてくれた本達が積み重なっていた。どれもこれも、全て読み終わってしまったものばかりだ。
〝文字を読んで理解する〟というのが当たり前ではないことを、リリィは最近知った。事情があり学習する機会を持たなかった人達は、そうすることが出来ないらしい。この屋敷の使用人達の中にも、それに該当する者がいるようで。
しかし、リリィはそれが出来てしまったのだ。長い間地下室に閉じ込められ、学ぶ機会がなかったのにも関わらず。
しかし彼らは、そのことについて特段驚くことはなかった。そもそも、刺激になっていいだろうと読書を勧めたのが誰でもないジュードなのだ。まるで、本を読むことが出来るとわかっていたかのように。
「その本、お好きなんですね」
シンシアは、リリィが手に持っている本を見てふわりと笑う。誰かのお気に入りでもあるらしい読み古された随分と昔の分厚い長編の本で、一週間かけてようやく読み終わったのだけれど、また読みたくなって一ページ目から開き直してしまった。
どうやら気付かれていたらしい。気恥ずかしくなって、リリィは彼女から目を逸らして頷くだけに返事を留めた。
「良かったです」
シンシアはまた、ふわりと微笑む。周りに花が咲いているような嬉しそうな笑顔に困惑してしまったのは、その顔を向けられる理由が思い当たらなかったからだ。
「好きなだけ読んでくださいね」
今のところ、ただ本を読んで食事をして眠るだけ。そんな生活を送るリリィを咎めるものが誰もいないどころか、逆に喜ばれる、なんてそんな有様で。
気恥ずかしさを感じながらも再び本に視線を落とした時、部屋の扉がノックされた。
「入ってもいいかな?」
「は、っ! は、はい……!」
聞こえてきた声に慌てて顔を上げて返事をすれば、扉が開いてにこやかな男が顔を覗かせた。デイビッドに似ているけれど一回りと少しくらい若い彼は、息子のアンドリューというらしい。彼は最近この部屋に出入りしていた。
アンドリューのことは少しだけ知っていた。あの屋敷で、意識を失う前に見た彼だ。
「その本が気に入ったのかい?」
彼は部屋に入ってくるなり、リリィの持っていた本を見付けて嬉しそうにそう聞いてくる。
シンシアの時もそうだったけれど、どうして彼らはそんなに嬉しそうなのだろうか。
「よければ、僕が読み聞かせてあげようか?」
「いえ……そこまでは……」
記憶がないからと馬鹿にしているのだろうか。しかし彼は、至極真面目にそう言っているらしい。断れば、寂しそうに笑った。
「読み聞かせてほしければ、いつでも僕のところに訪ねてきていいんだよ」
そういう彼の言葉には、やっぱりからかいも蔑みも含まれてはいない。至極真面目にそう言っていた。
「シンシア、君は下がっていいよ。仕事が溜まっているだろう? 部屋の前に他の召使いを待機させているし、リリィは僕に任せて」
「はい。では、失礼しますね」
アンドリューは時々、こうしてシンシアを下がらせる。最初の頃は警戒していたけれど、やっぱりあの屋敷でのことのようにはならなかった。
今も、部屋にアンドリューと二人きり。
彼はただじっと、リリィを見つめていた。
「あの……アンドリュー様……?」
「まだ、〝お兄様〟とは呼んでくれないんだね」
彼は、やっぱり少し寂しそうだ。
〝お兄様〟と呼んでほしいとは、最初にこの部屋を訪れた時から言われていたことで。しかしそれが出来ていないのは、呼んでほしい理由がわからないからだった。
「いつか、そう呼んでくれたら嬉しいな」
ふわり、と。頭にアンドリューの手が乗る。
───大丈夫だよ、リリィ。
───寂しくないように、僕が一緒にいてあげる。
記憶の奥底で、幼い男の子が笑ったような気がしたのはその時だ。
まだ年端もいかない幼い幼い男の子。でもそれは、目の前にいるアンドリューと似ている気がして。
「どうしたんだい?」
「い、いえ……」
彼をじっと見てしまい、リリィは慌てて目をそらす。
そんなはずがない。記憶の中の男の子は自分を〝リリィ〟と呼んでいたのだ。〝リリィ〟と呼ばれ始めたのは、この屋敷に来てからのはずだ。それまでは〝マイン〟で、それから……
「本当に大丈夫かい? 疲れてしまったかな?」
「本当に、何も……大丈夫ですよ」
リリィは、何も答えずに首を横に振る。余計な心配をかけたくない、なんてどうしてそう思ったのだろう。
アンドリューはそんな彼女の様子を見て、少しだけ考え込むような仕草を見せた。
「どうだろうリリィ。今日は少しだけ冒険をしてみないかな?」
「冒険……?」
「ああ。ここに来て、そのベッドから出られていないだろう?」
「えっ……わっ!?」
いきなり抱き上げられ、彼の体に慌ててしがみつく。
「あの、どこに……」
「心配しなくていい。部屋からでるつもりは無いよ」
そう言って彼は、リリィを部屋の隅に置いてあったドレッサーの椅子に座らせた。まだ少しふらつくその背中を、丈夫な腕が支える。
「あ……」
リリィは思わず声を出してしまった。他でもない、鏡に映った自分自身に、だ。
(こんな顔……してたんだ……)
地下室は鏡のない部屋だったから、自分の姿を見たことがなかったけれど。アンドリューという〝冒険〟とは、このことだったのかもしれない。
「どうかな?」
彼は、鏡越しにそう聞いてくる。
「どう、と……言われても……」
痩せこけた顔に、ボロボロの肌や髪。
父親のデイビッドに似て綺麗な顔をしているアンドリューと並べば、惨めに思えてしまう。
「ああ、そんな顔をしないでおくれ」
そんな顔、とは。リリィの暗い顔が、鏡に映されていた。
「アクセサリーもつけてみるかい?」
「えっ!? いえ、それは……」
アンドリューが好き勝手を言うものだから、驚いてしまうのも無理はない。だってそうじゃないか。確かにこの屋敷は彼の家でもあるけれど、この部屋の主ではないだろうに。
「勝手に使って……怒られても知りませんよ、そんな……」
「心配しなくてもいいよ。この部屋はリリィのものなんだからね」
確かに今この部屋はリリィが使っているけれど、そうじゃないだろう。しかし言うが早いか、アンドリューはドレッサーの引き出しを開けた。
綺麗に整列された指輪やイヤリング、ネックレス、髪飾り。どれも綺麗に手入れはされているようだけれど、小さいものばかりだった。
(子供用……?)
十歳もしないくらいの、小さな子供用のアクセサリー。他にも子供がいるのだろうか。そんな話はデイビッドやシンシアからも聞いていないけれど、姿を見せたり、話したりしたくないのかもしれない。
アンドリューは、その指輪のひとつを拾い上げた。
「ああ、しかし……こんなに成長してしまった今のリリィの指にはもう、この小さな指輪は入らないかな」
(もう……?)
まるでリリィが昔そのアクセサリーを使っていたような言い方じゃないか。
(私は……)
一体、どこの誰だったのだろう。
「ああ、でもほら。このネックレスはまだ付けられるんじゃないかな? 少し小さいとは思うけど」
アンドリューが、ドレッサーの中からひとつのネックレスを取り出した。やはり小さい、子供用だ。
「ほら、ここにこうして」
ネックレスを持った手が、首元に伸びてくる。
「え……ッ……」
その瞬間、ドクリと心臓が大きな音を立てた。息が、詰まって。
「ああ、本当に……綺麗だ」
───ああ、本当に……綺麗だ。
アンドリューの声と重なるようにあの声が聞こえた気がして、目の前が真っ暗になった。
歩くことはまだ、出来ない。しかし握力や視力がだいぶん戻り、自分一人で物を持てるようになって、物をしっかりと見ることが出来るようになってきた。そうすれば、横になるだけで持て余していた暇を潰せる手段も出来てきたのだ。
「お気に召しましたか?」
「は、はい」
ベッド脇の小さなテーブルには、シンシアが持ってきてくれた本達が積み重なっていた。どれもこれも、全て読み終わってしまったものばかりだ。
〝文字を読んで理解する〟というのが当たり前ではないことを、リリィは最近知った。事情があり学習する機会を持たなかった人達は、そうすることが出来ないらしい。この屋敷の使用人達の中にも、それに該当する者がいるようで。
しかし、リリィはそれが出来てしまったのだ。長い間地下室に閉じ込められ、学ぶ機会がなかったのにも関わらず。
しかし彼らは、そのことについて特段驚くことはなかった。そもそも、刺激になっていいだろうと読書を勧めたのが誰でもないジュードなのだ。まるで、本を読むことが出来るとわかっていたかのように。
「その本、お好きなんですね」
シンシアは、リリィが手に持っている本を見てふわりと笑う。誰かのお気に入りでもあるらしい読み古された随分と昔の分厚い長編の本で、一週間かけてようやく読み終わったのだけれど、また読みたくなって一ページ目から開き直してしまった。
どうやら気付かれていたらしい。気恥ずかしくなって、リリィは彼女から目を逸らして頷くだけに返事を留めた。
「良かったです」
シンシアはまた、ふわりと微笑む。周りに花が咲いているような嬉しそうな笑顔に困惑してしまったのは、その顔を向けられる理由が思い当たらなかったからだ。
「好きなだけ読んでくださいね」
今のところ、ただ本を読んで食事をして眠るだけ。そんな生活を送るリリィを咎めるものが誰もいないどころか、逆に喜ばれる、なんてそんな有様で。
気恥ずかしさを感じながらも再び本に視線を落とした時、部屋の扉がノックされた。
「入ってもいいかな?」
「は、っ! は、はい……!」
聞こえてきた声に慌てて顔を上げて返事をすれば、扉が開いてにこやかな男が顔を覗かせた。デイビッドに似ているけれど一回りと少しくらい若い彼は、息子のアンドリューというらしい。彼は最近この部屋に出入りしていた。
アンドリューのことは少しだけ知っていた。あの屋敷で、意識を失う前に見た彼だ。
「その本が気に入ったのかい?」
彼は部屋に入ってくるなり、リリィの持っていた本を見付けて嬉しそうにそう聞いてくる。
シンシアの時もそうだったけれど、どうして彼らはそんなに嬉しそうなのだろうか。
「よければ、僕が読み聞かせてあげようか?」
「いえ……そこまでは……」
記憶がないからと馬鹿にしているのだろうか。しかし彼は、至極真面目にそう言っているらしい。断れば、寂しそうに笑った。
「読み聞かせてほしければ、いつでも僕のところに訪ねてきていいんだよ」
そういう彼の言葉には、やっぱりからかいも蔑みも含まれてはいない。至極真面目にそう言っていた。
「シンシア、君は下がっていいよ。仕事が溜まっているだろう? 部屋の前に他の召使いを待機させているし、リリィは僕に任せて」
「はい。では、失礼しますね」
アンドリューは時々、こうしてシンシアを下がらせる。最初の頃は警戒していたけれど、やっぱりあの屋敷でのことのようにはならなかった。
今も、部屋にアンドリューと二人きり。
彼はただじっと、リリィを見つめていた。
「あの……アンドリュー様……?」
「まだ、〝お兄様〟とは呼んでくれないんだね」
彼は、やっぱり少し寂しそうだ。
〝お兄様〟と呼んでほしいとは、最初にこの部屋を訪れた時から言われていたことで。しかしそれが出来ていないのは、呼んでほしい理由がわからないからだった。
「いつか、そう呼んでくれたら嬉しいな」
ふわり、と。頭にアンドリューの手が乗る。
───大丈夫だよ、リリィ。
───寂しくないように、僕が一緒にいてあげる。
記憶の奥底で、幼い男の子が笑ったような気がしたのはその時だ。
まだ年端もいかない幼い幼い男の子。でもそれは、目の前にいるアンドリューと似ている気がして。
「どうしたんだい?」
「い、いえ……」
彼をじっと見てしまい、リリィは慌てて目をそらす。
そんなはずがない。記憶の中の男の子は自分を〝リリィ〟と呼んでいたのだ。〝リリィ〟と呼ばれ始めたのは、この屋敷に来てからのはずだ。それまでは〝マイン〟で、それから……
「本当に大丈夫かい? 疲れてしまったかな?」
「本当に、何も……大丈夫ですよ」
リリィは、何も答えずに首を横に振る。余計な心配をかけたくない、なんてどうしてそう思ったのだろう。
アンドリューはそんな彼女の様子を見て、少しだけ考え込むような仕草を見せた。
「どうだろうリリィ。今日は少しだけ冒険をしてみないかな?」
「冒険……?」
「ああ。ここに来て、そのベッドから出られていないだろう?」
「えっ……わっ!?」
いきなり抱き上げられ、彼の体に慌ててしがみつく。
「あの、どこに……」
「心配しなくていい。部屋からでるつもりは無いよ」
そう言って彼は、リリィを部屋の隅に置いてあったドレッサーの椅子に座らせた。まだ少しふらつくその背中を、丈夫な腕が支える。
「あ……」
リリィは思わず声を出してしまった。他でもない、鏡に映った自分自身に、だ。
(こんな顔……してたんだ……)
地下室は鏡のない部屋だったから、自分の姿を見たことがなかったけれど。アンドリューという〝冒険〟とは、このことだったのかもしれない。
「どうかな?」
彼は、鏡越しにそう聞いてくる。
「どう、と……言われても……」
痩せこけた顔に、ボロボロの肌や髪。
父親のデイビッドに似て綺麗な顔をしているアンドリューと並べば、惨めに思えてしまう。
「ああ、そんな顔をしないでおくれ」
そんな顔、とは。リリィの暗い顔が、鏡に映されていた。
「アクセサリーもつけてみるかい?」
「えっ!? いえ、それは……」
アンドリューが好き勝手を言うものだから、驚いてしまうのも無理はない。だってそうじゃないか。確かにこの屋敷は彼の家でもあるけれど、この部屋の主ではないだろうに。
「勝手に使って……怒られても知りませんよ、そんな……」
「心配しなくてもいいよ。この部屋はリリィのものなんだからね」
確かに今この部屋はリリィが使っているけれど、そうじゃないだろう。しかし言うが早いか、アンドリューはドレッサーの引き出しを開けた。
綺麗に整列された指輪やイヤリング、ネックレス、髪飾り。どれも綺麗に手入れはされているようだけれど、小さいものばかりだった。
(子供用……?)
十歳もしないくらいの、小さな子供用のアクセサリー。他にも子供がいるのだろうか。そんな話はデイビッドやシンシアからも聞いていないけれど、姿を見せたり、話したりしたくないのかもしれない。
アンドリューは、その指輪のひとつを拾い上げた。
「ああ、しかし……こんなに成長してしまった今のリリィの指にはもう、この小さな指輪は入らないかな」
(もう……?)
まるでリリィが昔そのアクセサリーを使っていたような言い方じゃないか。
(私は……)
一体、どこの誰だったのだろう。
「ああ、でもほら。このネックレスはまだ付けられるんじゃないかな? 少し小さいとは思うけど」
アンドリューが、ドレッサーの中からひとつのネックレスを取り出した。やはり小さい、子供用だ。
「ほら、ここにこうして」
ネックレスを持った手が、首元に伸びてくる。
「え……ッ……」
その瞬間、ドクリと心臓が大きな音を立てた。息が、詰まって。
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