8 / 50
本編
8.婚約者と呼ばれていた男
しおりを挟む
「リ──、どうしたんだい……? ッ、───!!」
近くにいるはずのアンドリューの声が、ひどく遠くに聞こえる。
彼が誰の名前を呼んでいるのか、それが誰の名前なのか、彼女はわからない。
(私は……だって、私は……)
───ああ、マイン。元気そうでなによりだよ。
マイン、と。そう呼ばれていた。呼ばれて、いたはずで。
───大丈夫だよ、マイン。
彼女をマインと呼んだ彼の手が、首へと伸びてくる。細くもしっかりとした冷たい指が、強く強く彼女の細い首を絞め上げた。
息が出来なくて、苦しくて、涙がポロポロと零れる。宝石へと変わったそれはやがて、音を立てて床へと落ちた。
───いい子だねマイン。
そんな彼女に、彼は優しく笑いかける。
(私は……私、は……)
「リリィ」
耳元で、誰かの声が聞こえた。
(誰……?)
彼女には、わからない。
「リリィ、俺の声を聞いてくれ。俺の手を、握れ」
(手……)
いつの間にか、彼女の手を誰かが握っていたようで。助けを求めるように、その手を強く握る。
「くる、し……」
「大丈夫だ。今は俺の声に集中しろ。絶対助けてやるから」
握った以上の力で、手が握り返される。
───マイン。マイン。マイン。
頭に響く声に、首を絞める冷たい手に、彼女は身をこわばらせた。
「いいなリリィ、ゆっくり息を吐け。大丈夫、俺を信じろ」
間髪入れずに聞こえてきた声と共に、そっと背中が撫でられる。自分に触れているその手や、かけられる声、言葉は温かい。首を締める冷たい手から逃れたくて、その温かさにすがった。
「ふ、ぅ……」
「ああそうだ、偉いぞ。そのまま、ゆっくり……そうだ。次は吸って」
「は……ぁ、うッ……」
「慌てるな、ゆっくりでいい。大丈夫だから」
大丈夫。何度もかけられるそんな言葉と共に詰まっていた呼吸が、正常なものへと導かれていく。それと同時に首を絞めるあの彼の冷たい手の感覚や、自分を〝マイン〟と呼ぶあの声も聞こえなくなっていて。
その代わり、耳元からとくりとくりと誰かの心音が聞こえてきた。温かい何かに包まれていることに気が付いて、彼女は目を開ける。
「もう大丈夫だ。よく頑張ったな」
───大丈夫、俺が守ってやるから。
目の前にいた彼と、幼い頃の記憶の中にいた幼い誰かと、その笑顔が重なった。
「じゅ、ど……さま……」
彼女は、その笑顔に手を伸ばす。
「わたし、は……マイン? それとも……リリィ……?」
自分がどちらか、彼女にはわからない。他人にその判断を任せるなんて最も愚かしい手だとは思うけれど、それでも、すがらずにはいられなかった。
ジュードはただ、優しく笑う。
「リリィ。お前はリリィなんだ。もう、マインじゃない」
〝リリィ〟と、彼に名前を呼ばれた。嗚呼やっぱり、そっちの方がしっくりくる。そっちの方が馴染んで、受け入れられる。
妙な安心感に身を委ね、リリィはゆっくり目を閉じた。
~*~*~*~
落ち着き眠ってしまったリリィを、ジュードはそっとベッドに横たえさせる。止まりきれなかった涙を拭ってやれば、手のひらの中で宝石へと変わった。欠けや傷、色のくすみが目立っているそれらに顔をしかめる。
リリィ自身の感情や健康状態によって、その宝石の状態も変わってくる。それがわかったのは、彼女が生まれてすぐの頃だったらしい。
「すまない、軽率なことをしてしまった」
アンドリューは少し離れた場所で、悔しそうに顔を歪めていた。
「……アンドリュー様のせいではありません。最近容態が安定していて、ここまで強いパニック状態になるとは……完全に油断しました」
彼女がここにはいない何かに怯えている素振りは何度も見せていたけれど。しかし、あそこまでのパニック状態を起こすのは初めてのことだった。
「きっかけを聞いても?」
「ドレッサーに座らせたんだ……何か、記憶を取り戻すきっかけになればと思って……」
子供の頃、よくそうしてドレッサーの前で彼女の髪を整えてあげて、アクセサリーを選んであげていたから。あることをきっかけに、その役目は彼のものではなくなってしまったけれど。
それでなくても、自分の姿を見れば何かを思い出してくれるかもしれないと思ったのだ。
「ネックレスを、リリィに付けてあげようとして……倒れてしまったのはその時だ」
「ネックレス……」
ジュードは、リリィの首元を見る。
(首……)
心当たりはあった。
今はもう消えてはいるけれど、発見されてここに帰ってきた時は確かにあったのだ。彼女の首を締めるような形で残っていた、誰かの手の後が。
指先をそっと、彼女の首元に触れさせてみる。
「ッ……」
途端、リリィの顔が歪んで体がこわばった。ジュードは指を離し、そっと頭を撫でる。
「大丈夫だ」
そう声をかけながら撫で続けてやれば少しずつ体から力が抜け、寝顔も少しは穏やかなものに戻っていって。彼らはようやく、胸を撫で下ろした。
「……しばらくは、断りなく首を触るのは避けた方がいいでしょう。傷や痣は体が回復するにつれて癒えてきますが、心の傷となるとそう簡単にはいきません」
「ああ、気を付ける……父上達にも伝えておこう」
アンドリューはふらふらと、リリィの眠るベッドの縁に座りその頬に怖々と触れる。
「焦っていたんだ……帰ってきて二ヶ月経ったというのに、記憶が戻る気配がない……」
それどころかまだ時々自分達に警戒心や疑いの目を向けたり、恐怖心をあらわにする時があった。どうしたら自分達を思い出してくれるのか、それがダメでも心を開いてくれたら……
「リリィの記憶が失われた原因は人為的なものです。いずれは全てを思い出す……はずです」
「毒による記憶消去だったか……本当に、厄介なことをしてくれたものだ」
人身売買や横領等の罪で拘束された男爵の、その屋敷の台所から毒薬が発見された。その成分が、長く伸びたリリィの髪からも検出されたのだ。
その毒は命を奪うものではないけれど、判断力や思考力を奪い、脳の記憶を司る場所にも作用してしまう。
男爵はそれを、リリィに摂取させていたらしい。台所の片隅に、同じくその毒の成分が検出されたスープが作り置きされていた。そんなもの、誰も飲まないだろう。だから、恐らくは。
「毒を体外に排出させれば、少しずつですが記憶は戻るはずです。しかし摂取させられていた期間が長いため、長い戦いにはなるでしょう」
それに加え、彼女の代謝能力は著しく低下している。まだまだ、完全に治してやるまでには時間がかかりそうだ。
「……酷い場所だったよ、リリィが閉じ込められていた場所は」
拘束された男爵の、悪事の更なる証拠や余罪を調べるために屋敷を警察隊の一員として捜索していた時だ。部下から、リリィを屋敷の地下室で発見したという知らせを受けたのは。その時は瀕死状態の彼女の様子に取り乱し、共にルヴェール邸へと戻ってきてしまったけれど。後日、その地下室を見に行ったのだ。
窓のない冷たい場所。ベッドも暖炉も何もなく、石が剥き出しになった床や壁に囲まれていて。到底、人間を長期間住まわせる場所とは思えなかった。
「マインと呼ばれていた、か……人とすら扱われていなかったわけだ、リリィは」
ギッ、とアンドリューの歯が鳴る。
「八年だ。信じられるかい? あんな場所で八年、この子は……」
リリィがルヴェール家から姿を消したのが八年前。彼女が十歳の時だった。
「申し訳なく思っているよ……どこを捜しても見付からなくて……それが、よく捜してやれさえすれば手の届く場所にいたんだから」
消えてしまった彼女を探し続けて八年。見付けてやれなくて八年。他にやりようがあったのではないかと、もう少し早く見付けてやれることが出来たのではないかと、後悔してもしきれないのだ。
「男爵や屋敷の人間達の処遇は?」
「人身売買や横領の証拠もきっちり揃えたからね、裁判所の方も無視はできないだろう。逃亡中の男爵令嬢や、他の使用人達も見付け次第捕らえるよ」
それにね、とアンドリューは立ち上がり虚空を見つめる。その先には、あの男爵達がいるのだろう。
「きっちり裁かせるさ。楽に死なせるわけがないだろう?」
普段は温和だが、ひとたび怒りに触れてしまえば冷酷無比となる性格。そういうところも、アンドリューは父親のデイビッドに似ていた。
近くにいるはずのアンドリューの声が、ひどく遠くに聞こえる。
彼が誰の名前を呼んでいるのか、それが誰の名前なのか、彼女はわからない。
(私は……だって、私は……)
───ああ、マイン。元気そうでなによりだよ。
マイン、と。そう呼ばれていた。呼ばれて、いたはずで。
───大丈夫だよ、マイン。
彼女をマインと呼んだ彼の手が、首へと伸びてくる。細くもしっかりとした冷たい指が、強く強く彼女の細い首を絞め上げた。
息が出来なくて、苦しくて、涙がポロポロと零れる。宝石へと変わったそれはやがて、音を立てて床へと落ちた。
───いい子だねマイン。
そんな彼女に、彼は優しく笑いかける。
(私は……私、は……)
「リリィ」
耳元で、誰かの声が聞こえた。
(誰……?)
彼女には、わからない。
「リリィ、俺の声を聞いてくれ。俺の手を、握れ」
(手……)
いつの間にか、彼女の手を誰かが握っていたようで。助けを求めるように、その手を強く握る。
「くる、し……」
「大丈夫だ。今は俺の声に集中しろ。絶対助けてやるから」
握った以上の力で、手が握り返される。
───マイン。マイン。マイン。
頭に響く声に、首を絞める冷たい手に、彼女は身をこわばらせた。
「いいなリリィ、ゆっくり息を吐け。大丈夫、俺を信じろ」
間髪入れずに聞こえてきた声と共に、そっと背中が撫でられる。自分に触れているその手や、かけられる声、言葉は温かい。首を締める冷たい手から逃れたくて、その温かさにすがった。
「ふ、ぅ……」
「ああそうだ、偉いぞ。そのまま、ゆっくり……そうだ。次は吸って」
「は……ぁ、うッ……」
「慌てるな、ゆっくりでいい。大丈夫だから」
大丈夫。何度もかけられるそんな言葉と共に詰まっていた呼吸が、正常なものへと導かれていく。それと同時に首を絞めるあの彼の冷たい手の感覚や、自分を〝マイン〟と呼ぶあの声も聞こえなくなっていて。
その代わり、耳元からとくりとくりと誰かの心音が聞こえてきた。温かい何かに包まれていることに気が付いて、彼女は目を開ける。
「もう大丈夫だ。よく頑張ったな」
───大丈夫、俺が守ってやるから。
目の前にいた彼と、幼い頃の記憶の中にいた幼い誰かと、その笑顔が重なった。
「じゅ、ど……さま……」
彼女は、その笑顔に手を伸ばす。
「わたし、は……マイン? それとも……リリィ……?」
自分がどちらか、彼女にはわからない。他人にその判断を任せるなんて最も愚かしい手だとは思うけれど、それでも、すがらずにはいられなかった。
ジュードはただ、優しく笑う。
「リリィ。お前はリリィなんだ。もう、マインじゃない」
〝リリィ〟と、彼に名前を呼ばれた。嗚呼やっぱり、そっちの方がしっくりくる。そっちの方が馴染んで、受け入れられる。
妙な安心感に身を委ね、リリィはゆっくり目を閉じた。
~*~*~*~
落ち着き眠ってしまったリリィを、ジュードはそっとベッドに横たえさせる。止まりきれなかった涙を拭ってやれば、手のひらの中で宝石へと変わった。欠けや傷、色のくすみが目立っているそれらに顔をしかめる。
リリィ自身の感情や健康状態によって、その宝石の状態も変わってくる。それがわかったのは、彼女が生まれてすぐの頃だったらしい。
「すまない、軽率なことをしてしまった」
アンドリューは少し離れた場所で、悔しそうに顔を歪めていた。
「……アンドリュー様のせいではありません。最近容態が安定していて、ここまで強いパニック状態になるとは……完全に油断しました」
彼女がここにはいない何かに怯えている素振りは何度も見せていたけれど。しかし、あそこまでのパニック状態を起こすのは初めてのことだった。
「きっかけを聞いても?」
「ドレッサーに座らせたんだ……何か、記憶を取り戻すきっかけになればと思って……」
子供の頃、よくそうしてドレッサーの前で彼女の髪を整えてあげて、アクセサリーを選んであげていたから。あることをきっかけに、その役目は彼のものではなくなってしまったけれど。
それでなくても、自分の姿を見れば何かを思い出してくれるかもしれないと思ったのだ。
「ネックレスを、リリィに付けてあげようとして……倒れてしまったのはその時だ」
「ネックレス……」
ジュードは、リリィの首元を見る。
(首……)
心当たりはあった。
今はもう消えてはいるけれど、発見されてここに帰ってきた時は確かにあったのだ。彼女の首を締めるような形で残っていた、誰かの手の後が。
指先をそっと、彼女の首元に触れさせてみる。
「ッ……」
途端、リリィの顔が歪んで体がこわばった。ジュードは指を離し、そっと頭を撫でる。
「大丈夫だ」
そう声をかけながら撫で続けてやれば少しずつ体から力が抜け、寝顔も少しは穏やかなものに戻っていって。彼らはようやく、胸を撫で下ろした。
「……しばらくは、断りなく首を触るのは避けた方がいいでしょう。傷や痣は体が回復するにつれて癒えてきますが、心の傷となるとそう簡単にはいきません」
「ああ、気を付ける……父上達にも伝えておこう」
アンドリューはふらふらと、リリィの眠るベッドの縁に座りその頬に怖々と触れる。
「焦っていたんだ……帰ってきて二ヶ月経ったというのに、記憶が戻る気配がない……」
それどころかまだ時々自分達に警戒心や疑いの目を向けたり、恐怖心をあらわにする時があった。どうしたら自分達を思い出してくれるのか、それがダメでも心を開いてくれたら……
「リリィの記憶が失われた原因は人為的なものです。いずれは全てを思い出す……はずです」
「毒による記憶消去だったか……本当に、厄介なことをしてくれたものだ」
人身売買や横領等の罪で拘束された男爵の、その屋敷の台所から毒薬が発見された。その成分が、長く伸びたリリィの髪からも検出されたのだ。
その毒は命を奪うものではないけれど、判断力や思考力を奪い、脳の記憶を司る場所にも作用してしまう。
男爵はそれを、リリィに摂取させていたらしい。台所の片隅に、同じくその毒の成分が検出されたスープが作り置きされていた。そんなもの、誰も飲まないだろう。だから、恐らくは。
「毒を体外に排出させれば、少しずつですが記憶は戻るはずです。しかし摂取させられていた期間が長いため、長い戦いにはなるでしょう」
それに加え、彼女の代謝能力は著しく低下している。まだまだ、完全に治してやるまでには時間がかかりそうだ。
「……酷い場所だったよ、リリィが閉じ込められていた場所は」
拘束された男爵の、悪事の更なる証拠や余罪を調べるために屋敷を警察隊の一員として捜索していた時だ。部下から、リリィを屋敷の地下室で発見したという知らせを受けたのは。その時は瀕死状態の彼女の様子に取り乱し、共にルヴェール邸へと戻ってきてしまったけれど。後日、その地下室を見に行ったのだ。
窓のない冷たい場所。ベッドも暖炉も何もなく、石が剥き出しになった床や壁に囲まれていて。到底、人間を長期間住まわせる場所とは思えなかった。
「マインと呼ばれていた、か……人とすら扱われていなかったわけだ、リリィは」
ギッ、とアンドリューの歯が鳴る。
「八年だ。信じられるかい? あんな場所で八年、この子は……」
リリィがルヴェール家から姿を消したのが八年前。彼女が十歳の時だった。
「申し訳なく思っているよ……どこを捜しても見付からなくて……それが、よく捜してやれさえすれば手の届く場所にいたんだから」
消えてしまった彼女を探し続けて八年。見付けてやれなくて八年。他にやりようがあったのではないかと、もう少し早く見付けてやれることが出来たのではないかと、後悔してもしきれないのだ。
「男爵や屋敷の人間達の処遇は?」
「人身売買や横領の証拠もきっちり揃えたからね、裁判所の方も無視はできないだろう。逃亡中の男爵令嬢や、他の使用人達も見付け次第捕らえるよ」
それにね、とアンドリューは立ち上がり虚空を見つめる。その先には、あの男爵達がいるのだろう。
「きっちり裁かせるさ。楽に死なせるわけがないだろう?」
普段は温和だが、ひとたび怒りに触れてしまえば冷酷無比となる性格。そういうところも、アンドリューは父親のデイビッドに似ていた。
20
あなたにおすすめの小説
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
看病しに行ったら、当主の“眠り”になってしまった
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全36話⭐︎
倒れた当主を看病する役目を振られた使用人リィナは、彼の部屋へ通うことになる。
栄養、灯り、静かな時間、話し相手――“眠れる夜”を整えていく。そして、回復していく当主アレクシス。けれど彼は、ある夜そっと手を握り返し、低い声で囁く。
「責任、取って?」
噂が燃える屋敷で、ふたりが守るのは“枠(ルール)”。
手だけ、時間だけ、理由にしない――鍵はリィナが握ったまま。
けれど、守ろうとするほど情は育ち、合図の灯りはいつしか「帰る」ではなく「眠る」へ変わっていく。
看病から始まった優しい夜は、静かな執着に捕まっていく。
それでも、捕獲の鍵は彼ではなく――彼女の手にある。
春の女神は知っている。~モフモフと力を合わせて、ヤンデレメリバフラグ回避してみせます!~
古駒フミ
恋愛
教師との悲恋、そして突然の死をもって転生をした少女、シャーロット・ジェム。凍れる国にて、小さな魔法屋を営んでいた。名門学園からの推薦状が届いたことにより、平和だった日々に暗雲が訪れるように。
今世も彼女に死は訪れる――未来を望むには二つ。
――ヤンデレからもたらされる愛によって、囲われる未来か。そして。
――小さくて可愛いモフモフ、女神の眷属と共に乗り越えていくか。
鳥籠に囚われるカナリア色の髪の少女、ヤンデレホイホイの彼女が抗っていく物語。
生きていく物語。
小説家になろう様でも連載中です。
【完結】私は身代わりの王女だったけれど、冷たい王太子に愛されました。
朝日みらい
恋愛
虐げられた王女・エリシアは、母の死後、継母と義理の姉妹たちに冷遇されながら宮廷で孤独に暮らしていた。そんな中、病に伏した父王の代わりに和平を保つため、隣国との政略結婚が決定される。本来ならば義姉が花嫁となるはずが、継母の陰謀で「身代わりの花嫁」としてエリシアが送り込まれることに。
隣国の王太子・レオニードは「女嫌い」と噂される冷淡な人物。結婚初夜、彼はエリシアに「形だけの夫婦」と宣言し、心を閉ざしたままだったが――。
悪役令嬢だとわかったので身を引こうとしたところ、何故か溺愛されました。
香取鞠里
恋愛
公爵令嬢のマリエッタは、皇太子妃候補として育てられてきた。
皇太子殿下との仲はまずまずだったが、ある日、伝説の女神として現れたサクラに皇太子妃の座を奪われてしまう。
さらには、サクラの陰謀により、マリエッタは反逆罪により国外追放されて、のたれ死んでしまう。
しかし、死んだと思っていたのに、気づけばサクラが現れる二年前の16歳のある日の朝に戻っていた。
それは避けなければと別の行き方を探るが、なぜか殿下に一度目の人生の時以上に溺愛されてしまい……!?
聖女様と間違って召喚された腐女子ですが、申し訳ないので仕事します!
碧桜
恋愛
私は花園美月。20歳。派遣期間が終わり無職となった日、馴染の古書店で顔面偏差値高スペックなイケメンに出会う。さらに、そこで美少女が穴に吸い込まれそうになっていたのを助けようとして、私は古書店のイケメンと共に穴に落ちてしまい、異世界へ―。実は、聖女様として召喚されようとしてた美少女の代わりに、地味でオタクな私が間違って来てしまった!
落ちたその先の世界で出会ったのは、私の推しキャラと見た目だけそっくりな王(仮)や美貌の側近、そして古書店から一緒に穴に落ちたイケメンの彼は、騎士様だった。3人ともすごい美形なのに、みな癖強すぎ難ありなイケメンばかり。
オタクで人見知りしてしまう私だけど、元の世界へ戻れるまで2週間、タダでお世話になるのは申し訳ないから、お城でメイドさんをすることにした。平和にお給料分の仕事をして、異世界観光して、2週間後自分の家へ帰るつもりだったのに、ドラゴンや悪い魔法使いとか出てきて、異能を使うイケメンの彼らとともに戦うはめに。聖女様の召喚の邪魔をしてしまったので、美少女ではありませんが、地味で腐女子ですが出来る限り、精一杯頑張ります。
ついでに無愛想で苦手と思っていた彼は、なかなかいい奴だったみたい。これは、恋など始まってしまう予感でしょうか!?
*カクヨムにて先に連載しているものを加筆・修正をおこなって掲載しております
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
酒飲み聖女は気だるげな騎士団長に秘密を握られています〜完璧じゃなくても愛してるって正気ですか!?〜
鳥花風星
恋愛
太陽の光に当たって透けるような銀髪、紫水晶のような美しい瞳、均整の取れた体つき、女性なら誰もが羨むような見た目でうっとりするほどの完璧な聖女。この国の聖女は、清楚で見た目も中身も美しく、誰もが羨む存在でなければいけない。聖女リリアは、ずっとみんなの理想の「聖女様」でいることに専念してきた。
そんな完璧な聖女であるリリアには誰にも知られてはいけない秘密があった。その秘密は完璧に隠し通され、絶対に誰にも知られないはずだった。だが、そんなある日、騎士団長のセルにその秘密を知られてしまう。
秘密がばれてしまったら、完璧な聖女としての立場が危うく、国民もがっかりさせてしまう。秘密をばらさないようにとセルに懇願するリリアだが、セルは秘密をばらされたくなければ婚約してほしいと言ってきた。
一途な騎士団長といつの間にか逃げられなくなっていた聖女のラブストーリー。
◇氷雨そら様主催「愛が重いヒーロー企画」参加作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる