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本編
9.奥様と呼ばれる女性
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アンドリューの前で倒れてしまってから、何か生活に変化があったかと言われたら、あった。しかしそれは、リリィが思っていたような変化ではなくて。
強いて言うなら、周りが少しだけ過保護になった。
何か不安なことはないかとか、辛くないかとか、そんな心配される回数が増えた気がする。食事の時とか、着替えや包帯交換の時とか、ちょっとした娯楽の時間の時とか。
アンドリューだってそうだ。相変わらず部屋を訪れてはくるものの、まるで硝子細工を扱うような丁寧さで接してくる。
(そこまでしなくていいのにな……)
なんて思いながら、日々を過ごすようになった。
(また、前みたいになるかと思ったのに)
苦しくてよく覚えていないけれど、涙を流した覚えがある。ということは、自分の特異体質が彼らにバレてしまったというわけだ。
でも誰も、そのことについて言及してくることはなかった。
(欠陥品ばかりだったから……?)
利用価値はないと見なされたのだろうか。この部屋を見るだけでも、ルヴェール家が金欠で困っている様子はない。傷物の宝石を手に入れたところで、ということだろうか。
(じゃあ私は……この先どうなるんだろう……)
今はまだ、優しく接してくれているけれど。怪我が治って一人で動けるようになったら、追い出されてしまうのかもしれない。
長い間地下室に閉じ込められていたリリィに、行く宛てなんてなかった。
「お嬢様……? 大丈夫ですか?」
「あ……は、はい」
ぼーっと考えていれば、シンシアが心配そうに顔を覗き込んできて慌てて首を横に振る。
「体調、あまりよろしくないですか?」
「そうじゃ、ないです……ただ少し考え事を……」
「それならいいのですが……何かあれば、遠慮なく仰ってくださいね?」
「は、い……」
言えるわけがないけれど。しかしそんな嘘の答えは、シンシアには伝わってしまったらしい。
「そうですか……」
少しだけ寂しそうに、彼女は笑った。
「行きましょう、お嬢様。私にしっかり掴まってくださいね」
「はい」
その体にしがみつけば、彼女によってリリィの体は車椅子へと移される。思いの外彼女は、力があるようだった。
少しずつ体力がついてきたから、と。車椅子に乗ってでの散歩を提案したのは、やっぱり主治医のジュードだった。彼の仮眠の時間に、シンシアやアンドリュー、時々デイビッドと屋敷を見て回っていて。今日は、シンシアと一緒だった。
三ヶ月間ベッドから出ることが出来なかったから気付かなかったけれど、この屋敷はかなり大きいらしい。散歩を始めて二週間経ったのだけれど、まだ知らない場所がたくさんある。十数分の短い時間だからかもしれないけれど。
「大きい……」
今日のリリィは、大広間に飾られてあったルヴェール家の肖像画を見上げていた。
当主であるデイビッドと、その息子のアンドリューと。デイビッドの横で微笑む、一人の女性。
「あの人は……」
ルヴェール邸で過ごした三ヶ月で、彼女の姿は見たことがなかった。
「奥様のクリスティー様です」
「奥様……」
綺麗な人。それが肖像画の中のクリスティーに抱いた第一印象だ。そう言われてみれば、確かにアンドリューには彼女の面影もある。
「お綺麗な方でしょう?」
リリィの心を読んだのか、それとも彼女も同じ感想を抱いているのか。シンシアが、横でにこやかに笑いかけてきた。
「奥様は、元は劇団に所属していたこの国一の女優さんなんです。当時、まだ男爵だった旦那様と平民だった奥様との交際は、周りの方々から猛反対をされていたそうです。でもどうしても奥様を手に入れたかった旦那様は、数年で爵位を公爵まで昇格させて周りの貴族達を黙らせて、奥様との入籍を成し遂げたそうですよ」
「そう、なんですね……」
優しげで温和な男かと思っていたのだけれど、思いの外野心家でもあるらしい。しかしやっぱり、部屋を訪れるデイビッドからは想像もつかないけれど。
「奥様は……私のことが気に入っていないようですね」
「……どうしてそう思うのですか?」
「だって、挨拶すらさせてくださらないから。顔すら見たくないんでしょう?」
今の今まで、ルヴェール夫人がこの屋敷にいることは知らなかったから。会いたくないのか、会わせたくないのか。
最愛の夫と息子が自分を放って、みすぼらしい子供に構い切りだから……そんな理由なら、申し訳なく思うけれど。
「そんなことはありません」
「えっ……」
シンシアのものとは思えない固い声が聞こえ、リリィは思わずその方を見た。その表情は、その声に違わずに固い。
「奥様がお嬢様を嫌いになるなんてことは、絶対に有り得ません。だから、安心してください」
固い、とは違う。泣きそうな、という方が正解か。事実、その目尻には薄らと涙が溜まっている。
シンシアの顔が、肖像画の中のルヴェール夫人を見上げた。
「奥様は、お嬢様を愛しておられます。ただ今は体調が優れない日が続いて、療養中なんです。だからお嬢様も早く元気になってくださいね。そうすればきっと、奥様も良くなりますから」
自分が回復すると、どうしてルヴェール夫人の体調不良が回復するのか。今のリリィには、やっぱりわからなかった。
彼女はまた、シンシアと共に肖像画を見上げる。
視線が向いてしまうのはルヴェール夫人の方だった。
(クリスティー・ルヴェール様……)
その顔を、まじまじと見る。初めて見た顔のはずだ。それなのに見ているだけで泣きそうになるような、締め付けられるような胸の痛みはなんだろう。
そんな彼女の肖像画に気を取られていたからか、三人が並んでいる隣に一人分の空白があることに気付くことが出来なかった。
~*~*~*~
「今日から私を母と呼ばせてあげること、光栄に思いなさい」
そうは言われたものの、あの男の妻を〝母〟と呼ぶには違和感や抵抗があった。
実の親ではないからだろう。でもそれ以外の理由があるような気がして、しかしその理由を思い出そうとすると頭が霧に覆われたようにぼやけてしまった。
出来損ない。愚図。
そう言いながら自分に鞭を振るうあの女を、やっぱり彼女は母親だと呼びたくはなかった。
笑っていたのだ、あの女は。彼女に鞭を振るう時。
「こうして役立ててあげてるんだから感謝しなさい」
「本当に惨めね」
あの女は地下室を訪れていた他の人間達とは違って、彼女を痛め付けることの方が目的のように思える時もあった。
鞭を振るって、涙を流しながら這いつくばる彼女のその姿を嘲笑って、そして……
Sleep, my little princess, sleep,
The sheep and the birdies rest,
The garden and the meadow are quiet,
Not even a little bee buzzes anymore.
どこからか綺麗な歌声が聞こえる。その歌声が、悪夢のようだったあの女の記憶を遠ざけてくれた。
その歌声はいつも自分を守ってくれて。
───彼女はその歌声も、その人も、大好きだった。
「どうしたの、リリィ? 眠れないのかしら」
ある日の夜、眠れなかった彼女は寝室を抜け出して庭の片隅で月を見ていた。
「怖い夢を見たんです……皆私を気味悪がって、石を投げてきて……」
それは夢であるようで、事実でもあった。
宝石の涙を流す彼女を、何も知らない子供達は気味悪がって。年端もいかない幼い子供達にとって、親同士の爵位など理解出来ないだろう。だから怖いもの知らずで、かの有名なルヴェール家の愛娘もぞんざいに扱える。
「大丈夫よ、リリィ。悪い夢からは私が守ってあげるから」
そう言って、その人はいつも抱き締めてくれた。温かくて、優しくて、安心して。
そしてその優しい歌声は、いつも自分を守ってくれた。
Luna, with a silverly glow
Looks in through the window,
Sleep by the silvery glow,
Sleep, my little princess, sleep,
Sleep, sleep!
その歌声が夢ではないと気付いたリリィは、そっと目を開けた。夜闇の中、そこにいたのはあの肖像画で見た女性で。そして、記憶の中で自分を優しく守ってくれた女性でもあった。
「……お母様」
どうして、忘れていたのだろう。
いつも呼んでいた通りに呼べば、彼女は大きく目を見開いた。
「お母様は、私が嫌いですか……? だから、会いにきてくださらなかったのですか……?」
父と兄は……まだ完全に彼らのことを思い出したわけではないけれど……会いに来てくれたのに。
「違うの……ごめんなさい、リリィ」
涙を流すクリスティーの手が、髪に触れた。
「私が、貴女に向き合えなかっただけなの……傷付いて帰ってきた貴方を直視することが出来なくて……それで、忘れられてしまったなんてわかったら……」
そうだ。この人は少し、そんな臆病な面もあったっけ。
「リリィ……リリィ……ごめんなさい……」
抱き締めてくれるクリスティーが、彼女の名前を呼んだ。〝リリィ〟。その名前が、やっぱり一番しっくりくる。
(リリィ・ルヴェール……)
それが自分のフルネームであると、彼女はようやく認識した。
─────────────────────
使用曲
フリースの子守唄
英訳引用(一部改変)
https://dariogatto.wordpress.com/2017/01/16/wiegenlied-composed-by-b-flies/
日本語訳
五蕾 明日花(※色々なサイトを参考に)
強いて言うなら、周りが少しだけ過保護になった。
何か不安なことはないかとか、辛くないかとか、そんな心配される回数が増えた気がする。食事の時とか、着替えや包帯交換の時とか、ちょっとした娯楽の時間の時とか。
アンドリューだってそうだ。相変わらず部屋を訪れてはくるものの、まるで硝子細工を扱うような丁寧さで接してくる。
(そこまでしなくていいのにな……)
なんて思いながら、日々を過ごすようになった。
(また、前みたいになるかと思ったのに)
苦しくてよく覚えていないけれど、涙を流した覚えがある。ということは、自分の特異体質が彼らにバレてしまったというわけだ。
でも誰も、そのことについて言及してくることはなかった。
(欠陥品ばかりだったから……?)
利用価値はないと見なされたのだろうか。この部屋を見るだけでも、ルヴェール家が金欠で困っている様子はない。傷物の宝石を手に入れたところで、ということだろうか。
(じゃあ私は……この先どうなるんだろう……)
今はまだ、優しく接してくれているけれど。怪我が治って一人で動けるようになったら、追い出されてしまうのかもしれない。
長い間地下室に閉じ込められていたリリィに、行く宛てなんてなかった。
「お嬢様……? 大丈夫ですか?」
「あ……は、はい」
ぼーっと考えていれば、シンシアが心配そうに顔を覗き込んできて慌てて首を横に振る。
「体調、あまりよろしくないですか?」
「そうじゃ、ないです……ただ少し考え事を……」
「それならいいのですが……何かあれば、遠慮なく仰ってくださいね?」
「は、い……」
言えるわけがないけれど。しかしそんな嘘の答えは、シンシアには伝わってしまったらしい。
「そうですか……」
少しだけ寂しそうに、彼女は笑った。
「行きましょう、お嬢様。私にしっかり掴まってくださいね」
「はい」
その体にしがみつけば、彼女によってリリィの体は車椅子へと移される。思いの外彼女は、力があるようだった。
少しずつ体力がついてきたから、と。車椅子に乗ってでの散歩を提案したのは、やっぱり主治医のジュードだった。彼の仮眠の時間に、シンシアやアンドリュー、時々デイビッドと屋敷を見て回っていて。今日は、シンシアと一緒だった。
三ヶ月間ベッドから出ることが出来なかったから気付かなかったけれど、この屋敷はかなり大きいらしい。散歩を始めて二週間経ったのだけれど、まだ知らない場所がたくさんある。十数分の短い時間だからかもしれないけれど。
「大きい……」
今日のリリィは、大広間に飾られてあったルヴェール家の肖像画を見上げていた。
当主であるデイビッドと、その息子のアンドリューと。デイビッドの横で微笑む、一人の女性。
「あの人は……」
ルヴェール邸で過ごした三ヶ月で、彼女の姿は見たことがなかった。
「奥様のクリスティー様です」
「奥様……」
綺麗な人。それが肖像画の中のクリスティーに抱いた第一印象だ。そう言われてみれば、確かにアンドリューには彼女の面影もある。
「お綺麗な方でしょう?」
リリィの心を読んだのか、それとも彼女も同じ感想を抱いているのか。シンシアが、横でにこやかに笑いかけてきた。
「奥様は、元は劇団に所属していたこの国一の女優さんなんです。当時、まだ男爵だった旦那様と平民だった奥様との交際は、周りの方々から猛反対をされていたそうです。でもどうしても奥様を手に入れたかった旦那様は、数年で爵位を公爵まで昇格させて周りの貴族達を黙らせて、奥様との入籍を成し遂げたそうですよ」
「そう、なんですね……」
優しげで温和な男かと思っていたのだけれど、思いの外野心家でもあるらしい。しかしやっぱり、部屋を訪れるデイビッドからは想像もつかないけれど。
「奥様は……私のことが気に入っていないようですね」
「……どうしてそう思うのですか?」
「だって、挨拶すらさせてくださらないから。顔すら見たくないんでしょう?」
今の今まで、ルヴェール夫人がこの屋敷にいることは知らなかったから。会いたくないのか、会わせたくないのか。
最愛の夫と息子が自分を放って、みすぼらしい子供に構い切りだから……そんな理由なら、申し訳なく思うけれど。
「そんなことはありません」
「えっ……」
シンシアのものとは思えない固い声が聞こえ、リリィは思わずその方を見た。その表情は、その声に違わずに固い。
「奥様がお嬢様を嫌いになるなんてことは、絶対に有り得ません。だから、安心してください」
固い、とは違う。泣きそうな、という方が正解か。事実、その目尻には薄らと涙が溜まっている。
シンシアの顔が、肖像画の中のルヴェール夫人を見上げた。
「奥様は、お嬢様を愛しておられます。ただ今は体調が優れない日が続いて、療養中なんです。だからお嬢様も早く元気になってくださいね。そうすればきっと、奥様も良くなりますから」
自分が回復すると、どうしてルヴェール夫人の体調不良が回復するのか。今のリリィには、やっぱりわからなかった。
彼女はまた、シンシアと共に肖像画を見上げる。
視線が向いてしまうのはルヴェール夫人の方だった。
(クリスティー・ルヴェール様……)
その顔を、まじまじと見る。初めて見た顔のはずだ。それなのに見ているだけで泣きそうになるような、締め付けられるような胸の痛みはなんだろう。
そんな彼女の肖像画に気を取られていたからか、三人が並んでいる隣に一人分の空白があることに気付くことが出来なかった。
~*~*~*~
「今日から私を母と呼ばせてあげること、光栄に思いなさい」
そうは言われたものの、あの男の妻を〝母〟と呼ぶには違和感や抵抗があった。
実の親ではないからだろう。でもそれ以外の理由があるような気がして、しかしその理由を思い出そうとすると頭が霧に覆われたようにぼやけてしまった。
出来損ない。愚図。
そう言いながら自分に鞭を振るうあの女を、やっぱり彼女は母親だと呼びたくはなかった。
笑っていたのだ、あの女は。彼女に鞭を振るう時。
「こうして役立ててあげてるんだから感謝しなさい」
「本当に惨めね」
あの女は地下室を訪れていた他の人間達とは違って、彼女を痛め付けることの方が目的のように思える時もあった。
鞭を振るって、涙を流しながら這いつくばる彼女のその姿を嘲笑って、そして……
Sleep, my little princess, sleep,
The sheep and the birdies rest,
The garden and the meadow are quiet,
Not even a little bee buzzes anymore.
どこからか綺麗な歌声が聞こえる。その歌声が、悪夢のようだったあの女の記憶を遠ざけてくれた。
その歌声はいつも自分を守ってくれて。
───彼女はその歌声も、その人も、大好きだった。
「どうしたの、リリィ? 眠れないのかしら」
ある日の夜、眠れなかった彼女は寝室を抜け出して庭の片隅で月を見ていた。
「怖い夢を見たんです……皆私を気味悪がって、石を投げてきて……」
それは夢であるようで、事実でもあった。
宝石の涙を流す彼女を、何も知らない子供達は気味悪がって。年端もいかない幼い子供達にとって、親同士の爵位など理解出来ないだろう。だから怖いもの知らずで、かの有名なルヴェール家の愛娘もぞんざいに扱える。
「大丈夫よ、リリィ。悪い夢からは私が守ってあげるから」
そう言って、その人はいつも抱き締めてくれた。温かくて、優しくて、安心して。
そしてその優しい歌声は、いつも自分を守ってくれた。
Luna, with a silverly glow
Looks in through the window,
Sleep by the silvery glow,
Sleep, my little princess, sleep,
Sleep, sleep!
その歌声が夢ではないと気付いたリリィは、そっと目を開けた。夜闇の中、そこにいたのはあの肖像画で見た女性で。そして、記憶の中で自分を優しく守ってくれた女性でもあった。
「……お母様」
どうして、忘れていたのだろう。
いつも呼んでいた通りに呼べば、彼女は大きく目を見開いた。
「お母様は、私が嫌いですか……? だから、会いにきてくださらなかったのですか……?」
父と兄は……まだ完全に彼らのことを思い出したわけではないけれど……会いに来てくれたのに。
「違うの……ごめんなさい、リリィ」
涙を流すクリスティーの手が、髪に触れた。
「私が、貴女に向き合えなかっただけなの……傷付いて帰ってきた貴方を直視することが出来なくて……それで、忘れられてしまったなんてわかったら……」
そうだ。この人は少し、そんな臆病な面もあったっけ。
「リリィ……リリィ……ごめんなさい……」
抱き締めてくれるクリスティーが、彼女の名前を呼んだ。〝リリィ〟。その名前が、やっぱり一番しっくりくる。
(リリィ・ルヴェール……)
それが自分のフルネームであると、彼女はようやく認識した。
─────────────────────
使用曲
フリースの子守唄
英訳引用(一部改変)
https://dariogatto.wordpress.com/2017/01/16/wiegenlied-composed-by-b-flies/
日本語訳
五蕾 明日花(※色々なサイトを参考に)
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