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本編
15.専属護衛から見る、態度が違う雇い主
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無愛想で物事をはっきりと言う冷たい男。
それが、王宮医師のジュード・クラークに対する世間からの評判だろうか。
医師としての腕は確かだ。だが患者含め誰に対してもあまりに態度が冷たい上にはっきりと物を言う人間だから、「患者に対しての気遣いがなってない」とか「人の心がない」とか言われることが多い。「はっきりと宣告してくれて信頼出来る」とか「言っていることは正論だから、アドバイス的には助かってる」とか、そういう肯定的な意見もあるけれど。
世間一般的にジュード・クラークという男の評判は、〝氷のような冷たい男〟だった。
ライマーの、彼に対しての評価もそうだった。
───悪いが、窃盗や殺人の前科があるスラム出身の男を信用することは出来ない。
雇ってほしいと頼んだ時は、そんな言葉を返された。怪我を手当した時に、体に刻まれた罪人のタトゥーを見たのだろう。
まあ、それは正常な判断だ。普通、前科持ちのスラム育ちを雇おうとは誰も思うまい。
それでも半ば押しかけのような形で無理矢理護衛につけば、彼は大きな溜息を吐いた。
───屋敷の中やその周辺を動き回るな。部屋を与えるから、その中だけで生活しろ。目立った動きをすればすぐに警察隊に突き出す。
その他色々な制約を付けられてしまったが、それもまあ正常な判断だ。これに関してはライマーが全て悪い。
しかしまあ、ジュードが冷たいのは前科持ちのライマーだけではなかった。評判通り、自分の患者だろうが目上の貴族に対してだろうが、彼はその態度を変えない。変えるところを見たことがなかったのだ。
ルヴェール公爵家の御令嬢、リリィ・ルヴェールが生還するまでは。
(おアツいねェ……)
暑さにやられて倒れてしまったリリィに、口移しで水を飲ませるジュードを見てライマーは内心ケタケタと笑っていた。
ここから彼らまでは距離があるから、どんな会話や経緯があったのかは完全に把握出来ないけれど。
(坊ちゃん、俺達がいるってこと忘れてないよなァ……?)
後ろでは他の護衛二人が大きく目を見開き、その様子に驚いている。そして隣ではシンシアが顔を真っ赤にして照れながらも、その様子を微笑ましげに見守っていた。
「坊ちゃんって、リリィお嬢さんに対してはいつもああなわけ?」
「ええ、そうよ。ジュード様は、お嬢様を大切に思ってくださっているの」
「ほーん……」
〝大切〟と言われたらそうなのだろう。しかし〝大切〟というだけで、自分の患者相手に口移しなんて手段を選ぶだろうか。
───シンシアから聞いたよ。アンタ、捜してる人間がいるんだって?
どうやって彼に雇ってもらえるか。そう模索している時、ジュードが失踪したリリィ・ルヴェールを捜しているという話を聞いて、そんな話を持ちかけた時のことを思い出した。
───オレなら、アンタみたいなお坊ちゃんが入れない裏の場所まで捜し出せるぜ。
───秘密裏に行われてる人身売買の取引現場とか、違法な場所に大量の宝石を売り付けてる輩やその出処もな?
半分賭けだったのだ、それを持ちかけたのは。そうすれば案の定、ジュードの目の色が変わった。
───それなら、そのお手並みを見せてもらおうじゃないか。
なりふり構っていられなかったのだろう。だから、信頼すら出来ていなかったライマーを雇った。
そんな経緯があったのだ、ライマーがジュードに雇われるまでに。
(こりゃ、相当熱を上げてんなァ)
冷たい血が流れているのではないかと思っていた雇い主の、人間らしい一面を面白がれないような人間ではないのだ、ライマーは。
~*~*~*~
「どうしてお前が来た?」
普段は別の護衛を連れてくるところ、押しかけのような形でライマーがルヴェール邸へ同行するものだから、ジュードは当然不機嫌になる。引き返させることも出来ないから、仕方なく連れて行くしかないのだ。
「……リリィには近付くな」
「わァってますよ」
近付いて、一本でも指を触れたら何もしていないのに解雇されてしまいそうだ。それだけは避けなければならない。
ボロボロの状態で発見されたリリィ・ルヴェールは、四ヶ月をかけて少しずつではあるが良くなってきているらしい。ルヴェール邸の中へ通されれば、今日は体調も良く書斎で本を読み耽っているようで。ジュードの後ろをついて書斎に迎えば、確かに彼女はソファに座り小難しそうな分厚い本を読んでいた。
その隣には、シンシアも待機していて。
「あ……おはようございます、ジュード様」
「調子はどうだ?」
「少しずつ回復していますよ。やっぱりダメですね、もう少し体力をつけないと……」
森林浴以降、倒れかけてしまったからかそれともまだ少し体力が回復しきれていなかったのか、また少しベッドにいる時間が長くなっていたらしい。
「焦るな。何もかもを頑張ろうとするだけ、失敗する確率は高くなる。ひとつずつクリアしていけばいいさ」
優しい声、気を使うような表情、彼女の頭を撫でる手。
何もかもが普段のジュードと違い過ぎて、更に言えばそれが面白くて。ライマーは耐え切れず、吹き出してしまった。
「あっ……今日は、ライマーが一緒なんですね……?」
それに反応したリリィの視線が、こちらの方へと向く。
「そーですよ。いやァ、あれ以来なのに覚えていていただけたなんて、光栄ですね」
ただそうして挨拶をしただけだ。そりゃあ、貴族達からしたら多少は礼儀を欠いたものだったかもしれないけれど。
しかしそれでも雇い主の気に障ったらしい。ライマーからリリィの姿を隠すように、二人の間に立ち塞がった。
「ライマー」
皆まで言わせるな、と。彼はライマーを冷たく睨み付ける。
「へーへー」
どうやら、話しかけることすらダメらしい。過保護というかなんというか。まあ、ライマーの出自や前科を考えれば当然か。
(おー、怖ェ怖ェ)
触れたら解雇……どころか、冗談抜きで殺されてしまうかもしれない。
そうやって、冷たく刺すような視線でライマーを威嚇して。それでいてリリィに向き直った瞬間、その棘は丸くなり優しい表情へと変わる。
(こりゃ、主治医と患者の関係ってだけじゃなさそうだな)
リリィが思い出していないだけで。リリィには、何も伝えられていないだけで。
あの口移しを見た時からそうでないかとは思っていたけれど、少なくともジュードやシンシアは彼女に何かを隠している。それを指摘してやってもいいけど、そんなことをしてしまえばやっぱり解雇だろう。それに、黙っている方が面白そうだ。
そう思って、目の前で繰り広げられる二人の……主にジュードの……面白い一面を内心楽しく見ていれば、そんな二人からコソッと離れていくシンシアの姿が目に入った。その手には本が握られていて。ライマーもこっそりとそのあとを追った。
たくさん並ぶ本棚の間を捜せば、台に乗りながら小さな背を目いっぱい伸ばして、本棚の上の方に本をしまおうとしているシンシアの姿が目に入って。
「おい───」
声をかけようとして、しかしその寸前でその体がグラりと傾く。
「きゃっ!?」
「っ、とォ……!!」
台から落ちかけた彼女の体を、その腕を伸ばして抱き留めた。
「大丈夫かよ、シンシア」
「う、うん。ありがとうライマー。本当に力持ちね~」
なんて、彼女は呑気に笑う。
「笑い事じゃねェって」
怪我でもしたら大変なのに。
ライマーはシンシアから本をひったくって、さっきまで彼女が手を伸ばしていた本棚の上の方を見た。そうすれば確かに一ヶ所、空白が出来ていて。
「あそこ?」
「え、ええ、そうよ」
困惑するシンシアの代わりに、ライマーは本を持ってその空白へと手を伸ばす。彼の身長なら、台を使わずとも手が届いた。
「これでいい?」
「ええ。ありがとう」
「……別にいいって」
これくらい、なんてことない。
……なんてことない、のは彼女も一緒だった。
「私はこれから、お嬢様の寝室を整えてくるわ。だからライマー、お嬢様とジュード様のことをお願いね」
なんて、なんてことない顔で書斎を去ってしまう。少しでもドキッとしてしまった自分が、情けなく思うくらいには。
(……ちっとは、意識してくれたって)
抱き留めた時に触れた、彼女の体の柔らかさとか体温が忘れられない。
それが、王宮医師のジュード・クラークに対する世間からの評判だろうか。
医師としての腕は確かだ。だが患者含め誰に対してもあまりに態度が冷たい上にはっきりと物を言う人間だから、「患者に対しての気遣いがなってない」とか「人の心がない」とか言われることが多い。「はっきりと宣告してくれて信頼出来る」とか「言っていることは正論だから、アドバイス的には助かってる」とか、そういう肯定的な意見もあるけれど。
世間一般的にジュード・クラークという男の評判は、〝氷のような冷たい男〟だった。
ライマーの、彼に対しての評価もそうだった。
───悪いが、窃盗や殺人の前科があるスラム出身の男を信用することは出来ない。
雇ってほしいと頼んだ時は、そんな言葉を返された。怪我を手当した時に、体に刻まれた罪人のタトゥーを見たのだろう。
まあ、それは正常な判断だ。普通、前科持ちのスラム育ちを雇おうとは誰も思うまい。
それでも半ば押しかけのような形で無理矢理護衛につけば、彼は大きな溜息を吐いた。
───屋敷の中やその周辺を動き回るな。部屋を与えるから、その中だけで生活しろ。目立った動きをすればすぐに警察隊に突き出す。
その他色々な制約を付けられてしまったが、それもまあ正常な判断だ。これに関してはライマーが全て悪い。
しかしまあ、ジュードが冷たいのは前科持ちのライマーだけではなかった。評判通り、自分の患者だろうが目上の貴族に対してだろうが、彼はその態度を変えない。変えるところを見たことがなかったのだ。
ルヴェール公爵家の御令嬢、リリィ・ルヴェールが生還するまでは。
(おアツいねェ……)
暑さにやられて倒れてしまったリリィに、口移しで水を飲ませるジュードを見てライマーは内心ケタケタと笑っていた。
ここから彼らまでは距離があるから、どんな会話や経緯があったのかは完全に把握出来ないけれど。
(坊ちゃん、俺達がいるってこと忘れてないよなァ……?)
後ろでは他の護衛二人が大きく目を見開き、その様子に驚いている。そして隣ではシンシアが顔を真っ赤にして照れながらも、その様子を微笑ましげに見守っていた。
「坊ちゃんって、リリィお嬢さんに対してはいつもああなわけ?」
「ええ、そうよ。ジュード様は、お嬢様を大切に思ってくださっているの」
「ほーん……」
〝大切〟と言われたらそうなのだろう。しかし〝大切〟というだけで、自分の患者相手に口移しなんて手段を選ぶだろうか。
───シンシアから聞いたよ。アンタ、捜してる人間がいるんだって?
どうやって彼に雇ってもらえるか。そう模索している時、ジュードが失踪したリリィ・ルヴェールを捜しているという話を聞いて、そんな話を持ちかけた時のことを思い出した。
───オレなら、アンタみたいなお坊ちゃんが入れない裏の場所まで捜し出せるぜ。
───秘密裏に行われてる人身売買の取引現場とか、違法な場所に大量の宝石を売り付けてる輩やその出処もな?
半分賭けだったのだ、それを持ちかけたのは。そうすれば案の定、ジュードの目の色が変わった。
───それなら、そのお手並みを見せてもらおうじゃないか。
なりふり構っていられなかったのだろう。だから、信頼すら出来ていなかったライマーを雇った。
そんな経緯があったのだ、ライマーがジュードに雇われるまでに。
(こりゃ、相当熱を上げてんなァ)
冷たい血が流れているのではないかと思っていた雇い主の、人間らしい一面を面白がれないような人間ではないのだ、ライマーは。
~*~*~*~
「どうしてお前が来た?」
普段は別の護衛を連れてくるところ、押しかけのような形でライマーがルヴェール邸へ同行するものだから、ジュードは当然不機嫌になる。引き返させることも出来ないから、仕方なく連れて行くしかないのだ。
「……リリィには近付くな」
「わァってますよ」
近付いて、一本でも指を触れたら何もしていないのに解雇されてしまいそうだ。それだけは避けなければならない。
ボロボロの状態で発見されたリリィ・ルヴェールは、四ヶ月をかけて少しずつではあるが良くなってきているらしい。ルヴェール邸の中へ通されれば、今日は体調も良く書斎で本を読み耽っているようで。ジュードの後ろをついて書斎に迎えば、確かに彼女はソファに座り小難しそうな分厚い本を読んでいた。
その隣には、シンシアも待機していて。
「あ……おはようございます、ジュード様」
「調子はどうだ?」
「少しずつ回復していますよ。やっぱりダメですね、もう少し体力をつけないと……」
森林浴以降、倒れかけてしまったからかそれともまだ少し体力が回復しきれていなかったのか、また少しベッドにいる時間が長くなっていたらしい。
「焦るな。何もかもを頑張ろうとするだけ、失敗する確率は高くなる。ひとつずつクリアしていけばいいさ」
優しい声、気を使うような表情、彼女の頭を撫でる手。
何もかもが普段のジュードと違い過ぎて、更に言えばそれが面白くて。ライマーは耐え切れず、吹き出してしまった。
「あっ……今日は、ライマーが一緒なんですね……?」
それに反応したリリィの視線が、こちらの方へと向く。
「そーですよ。いやァ、あれ以来なのに覚えていていただけたなんて、光栄ですね」
ただそうして挨拶をしただけだ。そりゃあ、貴族達からしたら多少は礼儀を欠いたものだったかもしれないけれど。
しかしそれでも雇い主の気に障ったらしい。ライマーからリリィの姿を隠すように、二人の間に立ち塞がった。
「ライマー」
皆まで言わせるな、と。彼はライマーを冷たく睨み付ける。
「へーへー」
どうやら、話しかけることすらダメらしい。過保護というかなんというか。まあ、ライマーの出自や前科を考えれば当然か。
(おー、怖ェ怖ェ)
触れたら解雇……どころか、冗談抜きで殺されてしまうかもしれない。
そうやって、冷たく刺すような視線でライマーを威嚇して。それでいてリリィに向き直った瞬間、その棘は丸くなり優しい表情へと変わる。
(こりゃ、主治医と患者の関係ってだけじゃなさそうだな)
リリィが思い出していないだけで。リリィには、何も伝えられていないだけで。
あの口移しを見た時からそうでないかとは思っていたけれど、少なくともジュードやシンシアは彼女に何かを隠している。それを指摘してやってもいいけど、そんなことをしてしまえばやっぱり解雇だろう。それに、黙っている方が面白そうだ。
そう思って、目の前で繰り広げられる二人の……主にジュードの……面白い一面を内心楽しく見ていれば、そんな二人からコソッと離れていくシンシアの姿が目に入った。その手には本が握られていて。ライマーもこっそりとそのあとを追った。
たくさん並ぶ本棚の間を捜せば、台に乗りながら小さな背を目いっぱい伸ばして、本棚の上の方に本をしまおうとしているシンシアの姿が目に入って。
「おい───」
声をかけようとして、しかしその寸前でその体がグラりと傾く。
「きゃっ!?」
「っ、とォ……!!」
台から落ちかけた彼女の体を、その腕を伸ばして抱き留めた。
「大丈夫かよ、シンシア」
「う、うん。ありがとうライマー。本当に力持ちね~」
なんて、彼女は呑気に笑う。
「笑い事じゃねェって」
怪我でもしたら大変なのに。
ライマーはシンシアから本をひったくって、さっきまで彼女が手を伸ばしていた本棚の上の方を見た。そうすれば確かに一ヶ所、空白が出来ていて。
「あそこ?」
「え、ええ、そうよ」
困惑するシンシアの代わりに、ライマーは本を持ってその空白へと手を伸ばす。彼の身長なら、台を使わずとも手が届いた。
「これでいい?」
「ええ。ありがとう」
「……別にいいって」
これくらい、なんてことない。
……なんてことない、のは彼女も一緒だった。
「私はこれから、お嬢様の寝室を整えてくるわ。だからライマー、お嬢様とジュード様のことをお願いね」
なんて、なんてことない顔で書斎を去ってしまう。少しでもドキッとしてしまった自分が、情けなく思うくらいには。
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